「コンバージョンセグメント」で間接効果がありそうなキーワードを見つけ出すには?
ただし、細かく見ればみるほど、経路パターンは分散されていくので、問題点を絞り込んでいくのは難しい。そこでぜひ利用してほしいのが「コンバージョンセグメント」だ。出てきたデータを漫然と見るのではなく、逆に仮説検証型でデータを絞り込んでみるための機能だ。
この機能は通常の「アドバンスセグメント」と異なり、[コンバージョン]>[マルチチャネル]と[コンバージョン]>[アトリビューション]のレポート群にしかないので、その存在に気が付きにくい。
たとえば、検索連動型広告でコンバージョンに結びついていないのだが、間接効果に寄与していそうなキーワードを探したいといった場合は、それに絞って見やすいように、次のように指定するとよいだろう。
まずレポート上部にある「コンバージョンセグメント」(図8赤枠部分)をクリックして、セグメント一覧を表示させる。
「コンバージョン セグメント」では、「アドバンスセグメント」と同様に、デフォルトで用意されているものに加え、自分でカスタマイズしたセグメントを作ることも可能だ。
ここでは「新しいコンバージョンのセグメントの作成」(図8青枠部分)をクリックし、出てきた設定画面で図9のように指定してみよう。
この設定の意味は、コンバージョンまでに接触した「メディア」が「cpc」、つまり検索連動型広告ということだ。
レポート画面は生々しいので紹介しないが、このコンバージョンセグメントを掛けたうえで、「プライマリディメンション」に図7の「キーワード(または参照元/メディア)パス」(図7青枠部分)を選択すれば、検索連動型広告でコンバージョンに結びついていないのだが、間接効果に寄与していそうなキーワードを探すのは楽にできるだろう。
同様に、「メディア」が「organic」に完全一致するコンバージョンセグメントを作れば、オーガニック検索からの訪問がコンバージョンまでに含まれるデータに絞り込んで調べられる。
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この記事の筆者
衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)
1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社へ。調査部、インターネット視聴率センター長などを経て、2000年ネットレイティングスへ。視聴率サービスやアクセス解析サービスの立ち上げに尽力。2006年株式会社クロス・フュージョンを設立し代表取締役に。2023年活動停止。
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