衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。

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「新規」と「リピーター」の定義は?

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「新規」と「リピーター」の定義は?

それでは、「新規」と「リピーター」とは何か、具体例で説明していこう。ここから先は、誤解のないように、それぞれ適宜「新規(新規訪問)」と「リピーター(再訪問)」という表現を使って説明していく。

下記はユーザーAとユーザーBが、計測対象サイトに訪れた訪問履歴である。

ユーザーAユーザーB
1月5日サイトへの初訪問
2月1日サイトへの初訪問サイトへの2回目の訪問
2月1日サイトへの2回目の訪問
2月21日サイトへの3回目の訪問サイトへの3回目の訪問

ユーザーAがこのサイトに初めて訪問したのは2月1日で、その日のうちにもう1回訪問し、さらに2月21日に1回訪問している。

一方、ユーザーBがこのサイトに初めて訪問したのは1月5日で、2回目の訪問が2月1日、3回目の訪問が2月21日となっている。

2月の「新規(新規訪問)」と「リピーター(再訪問)」の数値はどうなる?

ここで、集計対象期間を2月の月次(2月1日から28日)だとしよう(上の表のオレンジ色で塗った部分)。この場合の「新規(新規訪問)」と「リピーター(再訪問)」の数値は、いくつになるだろうか? ちょっと考えてみてほしい。

「新規(新規訪問)」が2、「リピーター(再訪問)」が3ではないか、と考えた方は、残念ながら間違いだ。

正解は、「新規(新規訪問)」が1、「リピーター(再訪問)」が4である。

Googleアナリティクスでの「新規(新規訪問)」とは、集計対象期間内の初訪問のことではない。Googleアナリティクスで計測を始めてから現在までの期間中に、サイトを初めて訪問したときの訪問のことを「新規(新規訪問)」というのである。これに対して、「リピーター(再訪問)」は2回目以降のサイトへの訪問のことを指している。

今回の場合、集計期間を問わず、ユーザーAの「新規(新規訪問)」は2月1日の1回目の訪問で、ユーザーBの「新規(新規訪問)」は1月5日の訪問となる

その上で、2月月次のデータについて見てみると、ユーザーA、ユーザーBの2ユーザーは、2月に5回訪問しているが、この5訪問のうち、「新規(新規訪問)」はユーザーAの1回だけなので、「新規(新規訪問)」が1、「リピーター(再訪問)」が4となるというわけだ。

2月1日と2月21日の日次データはどうか?

では、2月1日の1日だけの日次データではどうなるかというと、「新規(新規訪問)」が1、「リピーター(再訪問)」が2となる。

また、2月21日の1日だけの日次データはというと、「新規(新規訪問)」が0、「リピーター(再訪問)」が2となる。

ちなみに、「新規」と「リピーター」という訳語であるが、これは2012年6月29日時点でのことである。Googleアナリティクスでは、今現在も特にアナウンスもなく、頻繁に訳語の変更が行われていることから、今後別の訳語に変わっていく可能性もある。ただ、そうなったとしても、この指標の算出のベースとなるデータ自体が変わることはないと思うので、とにかく、「新規」と「リピーター」が「訪問数」をベースとした数値であるということと、新規(新規訪問)の定義は、しっかり覚えておこう。

筆者の『ユニバーサルアナリティクス版Googleアナリティクス完全マニュアル(PDF)』が発行されました。

筆者が講義を行うGoogle アナリティクス徹底講座も、定期的に開催しています。 → Google アナリティクス ゼミナール

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