ウェブアンテナ導入は現場だけでなく社内意識の変革にも効果
ウェブアンテナ導入は現場だけでなく社内意識の変革にも効果
「実は、以前は社内向けにちゃんとレポートを出していませんでした。基幹システムのデータを抽出して、媒体別の集計を報告していた程度だったのです
」と笑う金森氏だが、今は社内向けにしっかりとした広告効果に関するレポートを提出している。レポート作成に費やす時間は週に1回、1~2時間程度だという。
金森氏自身にとって必要不可欠なツールとなったウェブアンテナだが、マーケティング担当者だけでなく他の部署にも良い効果を与えつつあるのだという。導入当初はウェブアンテナのデータを確認するのは担当する数人しかいなかったという同社。もともとネットに対する関心の薄かった社内だが、レポートを出し続けていたところ「こういうデータも見られるのか」と興味を持たれるようになり、今では自分で直接ウェブアンテナを確認する管理職もいるのだという。
効果測定のコストは広告費全体の約2%
らでぃっしゅぼーやでは、ウェブアンテナの利用にかかる月のコストは、広告費全体の2%程度だ。金森氏は、このコストをどう見ているのだろうか。
「広告効果を測定するというアクション自体は、現在の広告集客の状態を知るためには必要ですし、今後の集客戦略を考えるうえでも重要です。それを考えると、この費用は高くはない、というよりも必要なコストだと思っています。リアルタイムで判断していかないと、ネットのスピードにはついていけませんから、ウェブアンテナがなかったらやっていけませんね
」(金森氏)
ちなみに、ウェブアンテナは広告のクリック回数に応じた従量課金のサービスだが、らでぃっしゅぼーやでは、有料オプションの「全ての流入計測」と「自然検索の計測」を利用しているとのこと。ネットというチャネルからの申し込みが何件あるのかを見るためには、広告以外の計測も必要だからだ。
今後は広告に加えてソーシャル領域への取り組みも強化
オフラインからネットへと集客基盤を移しつつあるらでぃっしゅぼーやにおいて、ネットマーケティングの成否には会社の将来がかかっているといっても過言ではない。そんな重責を担う金森氏は、今後のデジタルマーケティングにどのような展望を持っているのだろうか。
「これまでは、主にペイドメディアを利用した広告に注力してきました。リスティング広告、純広告、アフィリエイトなどは、金銭的なメリットや、その他の利点を感じて入ってくるお客さまを獲得するために使っています。
しかし、ソーシャルメディアがこれだけ注目されていると、今後はその領域にも施策を行っていく必要があると考えています。人が情報を発信拡散していく手法、TwitterやFacebookの活用など、いわゆるアーンドメディアの領域を広げていこうと思っています。
というのも、ソーシャルやクチコミ、人による伝播といったことを考えているうちに、ふと気づいたことがあるのです。そもそも、らでぃっしゅぼーやは人にも環境にも良い商品を提供してきているのです。ですから、よりソーシャルメディアとの親和性が高いのではないかと考えています。
一方、自社のウェブ、つまりオウンドメディアでは、コンテンツを使って顧客を育成するような活動を考えています。また、タイアップやアライアンスが効果的だということを昨年度の試みで実感したので、純広告よりも増やしていく予定です。
さらに、“エクスチェンジマーケティング”という方向も考えています。ネットは双方向性があり情報などを交換(エクスチェンジ)できるメディアだといわれてきました。企業が市場に対して提供する価値、消費者同士が情報を交換する情報の価値がありますが、これからは企業同士が情報や顧客という価値を交換することもあると考えています。企業同士による顧客の交換やシェア(共有)ともいえます。エクスチェンジマーケティングとは、そうしたことを指しているのですが、そういった価値の交換を積極的に行っていきたいと考えているのです。ウェブアンテナは、そういった企業の垣根を越えた人の流れを可視化するためのツールとして使えるのではないかと思っています
」(金森氏)
サービス名: WebAntenna(ウェブアンテナ)
提供企業名: 株式会社ビービット
サービス提供形式: SaaS/ASP型
価格: 月額3万円~
※広告クリック回数に応じた従量課金
※ソーシャルメディアからの流入を分析する「全ての流入計測」やSEOのための「自然検索の計測」などの機能はオプションで月額5万円(他のオプション利用により割り引きあり)導入実績: 大手企業を中心に200社以上あり(ウェブアンテナ本体)
※ウェブアンテナサイトの「導入の実績」ページを参照
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