(4)メタデータとゴールをマッピングする
(4)メタデータとゴールをマッピングする
次に、表の上側の余白に別の表を作り、サイトやコンテンツの「ゴール」や「意図」という新たな軸でメタデータをマッピングする。次のようなことを考えながらマッピングしていこう。
- その属性や特性はどんなゴールに関係するのか?
- なぜ重要なのか?
- 運用側とユーザーの双方にとって結局、何が変わるのか?
例では「集客」「ユーザー維持」「SEO」「ブランディング」の4項目をゴールとしている。
↓
(5)軸を統廃合/細分化/追加する
次に、上下の2つのマッピングに書き込まれた記号のバランスを見ながら、軸に過不足がないかを検証する。
似たようなマッピングになった項目(コンテンツ)は統合できないか検討が必要だ。本来違うはずなのに同じ傾向になったのなら、違いが浮き彫りになるような軸が足りていないのかもしれない。コンテンツの本質的な違いは何なのか、よく考慮しよう。
(6)コンセプトダイアグラムも見直す
ここでもう一度、前回作成したコンセプトダイアグラムに立ち返ってみよう。
- ゴールや軸は妥当だったのか?
- コンテンツの項目やグルーピングの粒度は適切だったのか?
- 属性や特徴は漏れなく表現できていたのか?
- ゴールに関係する軸を設定できていたのか?
- 今回作成したマトリックスとの整合性はとれているか?
こういった観点から、コンセプトダイアグラムとコンテンツマトリックスの両方を見直してみよう。
まとめ
以上の(1)~(6)のステップを何度か繰り返し、全体的にブラッシュアップしていくと、コンテンツの特徴や位置付けを明確にしつつ、効果測定(アクセス解析)の際の軸や指標を抽出できる。
この結果をもとに、次回はアクセス解析で使うべき指標について検討していく。
今回の想定真似コスト 0円、1~3時間
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この記事の筆者
清水 誠(しみず まこと)
Webビジネス歴24年。UXとIAの分野を開拓後、楽天やWebCrewなどの事業会社においてIT・UX・アナリティクス活用による改革を推進。2011年に渡米し、Adobe Analytics(SiteCatalyst)の企画・開発・啓蒙に携わる。2014年に帰国し独立。コンセプトダイアグラム提唱者。
執筆・セミナー多数。2008年文部科学省アドバイザー委員。2014年Web人賞受賞。
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