テクノロジーショーケース

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SiteCatalyst 14の機能紹介

オムニチュアサミット11
ビジネス開発・企業戦略担当のジョン・メラー氏

そしてここからは、オムニチュア製品の具体的な機能紹介に移るとして、ビジネス開発・企業戦略担当 エグゼクティブ バイス プレジデントのジョン・メラー氏たちにバトンタッチ。「テクノロジーショーケース」として、オムニチュアのオンラインマーケティング製品スイートが紹介された。

  • ウェブ解析の「SiteCatalyst 14」

    最新版のSiteCatalyst 14においては、ユーザーインターフェイスが完全に刷新された。ストリーミングメディアやRIA(リッチ・インターネット・アプリケーション)の分析に対応し、データ交換・抽出・分析の効率もアップしている。エクセルとの統合もさらに拡張された。

  • さらに深い洞察&高度なセグメンテーションでデータを分析するための「Discover」

    Discoverではアドホックに詳細な分析を行うことが可能になっている。通常のレポートを見ているだけでは気づかないような分析を行うことが可能だ。キャンペーンレポートに対して、いろいろな変数にセグメンテーションを行ったうえで分析するといったことができる。

  • 各種マーケティング施策の効果をプラグ&プレイで統合的に管理する「Genesis」

    SiteCatalystと他社製品との統合を進めるのがGenesisだ。百度やアドビを初めとした130社以上がすでにパートナーとなっており、マーケティングアプリケーションやEコマースプラットフォームの連携を実現している。メラー氏は、「どういった製品と連携してほしいか、ぜひ具体的な意見を聞かせてほしい」と意欲的だった。

  • キーワード広告の自動パフォーマンス管理ツールの「SearchCenter 3」

    新しい予算最適化のアルゴリズム、ポートフォリオ管理、シナリオ分析、自然検索と有料検索結果の並列表示などの機能が追加された最新版だ。「ウェブ予算の半分はSEMに使われている」とし、オムニチュアでは今後も同製品に注力していく構えだ。

  • ABテスト/多変量テストや行動ターゲティングのための「Test & Target」

    「米国では“万能ナイフ”(Swiss Army Knife)の異名を取るツール」とし、コンバージョン向上のための万能ツールであるという位置づけだ。技術的にはTouchClarityとOffermaticaを統合したものとなっている。

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オムニチュアの主要製品群
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オムニチュアのコンサルティング部門を率いるマット・ベルキン氏

実際のSiteCatalyst 14の機能紹介は、オムニチュアのコンサルティング部門を率いるマット・ベルキン氏が、“カスタマーフォーカス”(顧客中心主義)というタームを据え、操作を交えながらSiteCatalyst 14の機能を解説した。

SiteCatalyst 14のインターフェイスは、Ajaxベースのメニューが左側に集約されており、非常にスタンダードなものとなっている。これは、新規ユーザーであっても簡単に使える・学べることを目指しているからだという。そしてマット・ベルキン氏が「Coolだ」と推奨するのがインテリジェントサーチ機能だ。実際にキーワードキャンペーンを例にとって説明が進む。

今回のサンプルでは、ダッシュボードにはあらかじめ選択された、Eコマース用、カンパニー用、メディアカンパニー用の3つのKPIが表示されている。SiteCatalyst 14のダッシュボードでは新しいルック&フィールが導入されたほか、豊富なグラフオプションも用意され、柔軟なカスタマイズが可能となった。

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SiteCatalystを駆使したデモ

また画面下部に新しくバブルチャートが表示されていた。ページビュー、訪問回数をそれぞれ軸にして、丸の大きさで減少傾向(Attrition Rate)が示されている。各サイトの関係性を見るときに重宝しそうなグラフだ。

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バブルチャートにより、各サイトの位置づけと同時に状況も確認できる
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ビデオレポートでは、10種近い新しいレポートを確認できる

ビデオレポートでは、10種類近い新しいレポートを確認できる。ビデオごとに、視聴数はもちろん、視聴頻度、視聴時間、ビデオの滞在・離脱時間などが分析できるようになっているのだ。

また、ビデオから離脱していく時間を分析することもできる、ということは、「どこに広告CMを入れればいいか」を的確に判断できるということだ。

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ビデオごとに滞在・離脱時間も追跡できる

APIを駆使した連携も充実~Discover、SearchCenter 3.0、
さらには他ベンダーアプリまでGenesisでプラグ&プレイ

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ドリルダウンを駆使することで、さらに詳細なデータ解析が可能

SiteCatalystとの連携として、Discoverでの多面的な分析もデモが行われた。

SiteCatalyst内のボタンをクリックするだけで、同じレポートをそのままDiscoverで分析可能となる。さらにカテゴリマネージャを使えば、チャンネル別・販路別などでキャンペーンを分析し、さらに特定キーワードでのドリルダウンなども簡単に行える。

顧客についても比較対照機能やドリルダウンを使うことで、初回訪問なのかリピート訪問なのか、ロイヤルティが高いのかどうか、基本的なセグメンテーションをキーワードでレポートを切り分けることで分析可能となるのだ。

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ウェブサービスAPIを使って、iGoogleのコンテンツとして解析結果を表示させることも可能

SearchCenter 3.0は、“創造的なマーケティングのツール”を目指し「SiteCatalystとのデータ共有の強化」が図られており、重要機能としては「コンバージョンファネルレポート」が紹介された。SearchCenter 3.0がトラックしているキーワードで、インプレッション、クリック数、買い物カゴ、チェックアウト、オーダー、レベニューなど、それぞれのイベントごとにカウントされており、コンバージョンに至るまでの数値遷移が一目瞭然というものだ。もちろん単一キーワードに対する分析だけではなく、キーワード一覧を表示させ、それぞれのキーワードの最大CPC、自然/有料検索のクリック回数、クリックコストなども一画面で把握可能となっている。とくに自然検索のクリック回数をリスティング広告の参考にしたり、それぞれのシナジーを確認したり、即座にキャンペーンに追加出稿したりといった複合的な使い方ももちろん可能だ。ポートフォリオによる自動入札機能も追加されている。

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SearchCenter 3.0のコンバージョンファネルレポート

そしてテクノロジーショーケースの最後では、Test & Targetの「マーケティングボックス」(Mbox)を作成し、変更部分の測定をリアルタイムで測定した事例が紹介された。米国でのサミット告知において、オムニチュアのサイトにキャンペーンバナーを設置し、複数のクリエイティブを切り替え、それぞれの視聴者数・登録者数をリアルタイムで比較したものである。マーケターは、キャンペーンを作成できるだけでなく、ダッシュボードからコンテンツ内のMboxの設定もコントロール可能となっている。デザインチームなどの手を介さなくても、さまざまなバナークリエイティブのパフォーマンス実測が可能となるわけだ。

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バナーにMboxを設定することで、A/Bテストなどさまざまな計測が可能
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キャンペーンそのものの作成画面

オムニチュアのサイトでは、

  • 人物入りの標準的なもの
  • スポーツ選手のスピード感あるもの
  • 有名ミュージシャンを使った独特なもの
  • 文字だけのもの

といった4つのクリエイティブが用意され、それぞれに登録者数の遷移が計測された。その結果、最大で43%もの差が出ただけでなく、意外なクリエイティブが人気だったことが判明したという(ちなみに、ミュージシャン利用のバナーが、標準的なバナーより43%増の効果をあげた)。

期間限定のキャンペーンの計測の場合、「効果測定が終わってレポートが出てきたときには、キャンペーン期間が終わっていた」ということもありがちだが、Mboxでは、計測値をもとにリアルタイムで特定バナーの出現回数を増やすといった措置がもちろん可能となるわけで、短期間の露出のキャンペーンなどでは、非常に有益だろう。

オムニチュアサミット23
4つのクリエイティブをリアルタイムで使い分けていく実験
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