アックゼロヨンアワード2007授賞式開催―グランプリはモリサワ コーポレートサイト
4月23日(水)、有楽町の東京国際フォーラムにて、アックゼロヨン・アワード2007の授賞式が行われ、最終審査にノミネートされた40サイトの関係者などが集まった。
グランプリ受賞はモリサワ コーポレートサイト。「目的がわかること以前に『わたしは何者であるか』というモリサワの事業内容がわかりやすく説明されている」(最終審査委員長 荒井尚英氏)点が決め手となった。
アックゼロヨン・アワードは2004年から開始した、ウェブサイトのアクセシビリティとクリエイティブに着目した賞。今回は初めて日本ウェブ協会主催として行われた。応募作品は187。そのうち一次審査で選ばれた40サイトから、各部門の金賞・銀賞、そしてグランプリが決定される。また、後援省庁からの大臣賞や、特別賞、スポンサー賞なども設けられている。評価は、デザイン表現、アイデア、情報構造、技術、ユーザービリティ、アクセシビリティの6つの軸に基づいて行われた。
また、アックゼロヨン・アワードでは、サイトのローンチの時期は問わない。そのため、ひとつのウェブサイトが技術などの進歩に対応しながらコミュニケーションを促進していれば、連続受賞も夢ではないのだ。
インターフェイスの充実が今後の課題
荒井氏は総評として「応募作品は昨年よりレベルが高いと感じた。ウェブサイトというのは見る・読むという知覚という部分と操作の部分があるが、それらに多大な労力が投入されており、巨大な情報インフラの中核を担っている。また、ウェブサイトは、長期に提供されてこそ価値があるもの。今後も努力していただきたい」と述べた。
一方で、最終審査に残った40サイトに関して、一次審査員の大重美幸氏はユーザビリティとアクセシビリティが欠けている傾向を指摘。
「インパクトのあるもの、きれいなものが残るが、結果としてはユーザビリティ、アクセシビリティがいかにあるかが決め手のひとつになっている。もちろんサイトのインパクト、技術力の高さがそれを十分カバーするという形で残っているものも多い」と述べ、リッチなインターフェイスの確保が今後の課題となるという植木氏(アクセシビリティ担当審査員)のコメントをあわせて紹介した。
グランプリと各賞の受賞サイト
グランプリ
部門賞
- コーポレートコミュニケーション部門
- セールスプロモーション部門
- エレクトロニックコマース部門
- 金賞 タグル
- 銀賞 該当なし
- アカデミックエデュケーション部門
- 金賞 なし
- 銀賞 台風前線2
- 公共・地域振興・その他のコミュニケーション部門
- 金賞 みんなで!山陰
- 銀賞 WIRED VISION
大臣賞
- 内閣総理大臣賞 モリサワ コーポレートサイト
- 国土交通大臣賞 台風前線2
- 厚生労働大臣賞 松下グループのユニバーサルデザイン
- 総務大臣賞 みんなで!山陰
- 経済産業大臣賞 タグル
スポンサー賞
- アドビシステムズ賞 サッポロビール
- Jストリーム賞 あなたの近くにある会社
- インターウォーブンジャパン賞 花王株式会社 製品情報リニューアル
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