レンタルサーバー導入&活用事例

高い信頼性と将来の拡張性がポイント/キッズシティージャパン+NTTPCコミュニケーションズ

レンタルサーバー導入&活用事例

株式会社キッズシティージャパン+NTTPCコミュニケーションズ

野本 幹彦(フリーライター)

高い信頼性と拡張性で判断
乗り換えの発生しないサービスを選択

ウェブサイトの基本的な情報や利用サービスに関する情報は記事末尾を参照。

子供たちが自主的に体験できるエデュテインメントタウン

株式会社キッズシティージャパン
広報部 部長
中田 義彦氏

キッズシティージャパンは、2006年10月にオープンして以来、人気も話題性も高いテーマパーク「キッザニア東京」を運営する会社だ。広報部部長の中田義彦氏は、キッザニア設立の経緯を次のように話してくれた。

「キッズシティージャパンは、住谷(代表取締役社長兼CEO 住谷 栄之資氏)が外食事業会社の社長を60歳で辞めた後に起業した会社です。退職後、自分の子供の頃と現在の子供の環境の違いを考えていた住谷が出会ったのが、メキシコの“キッザニア”という施設で、活き活きとした子供の姿を見た住谷は、このような施設があれば日本の子供たちも変わってくるのではないかと考えて、日本でのライセンスを獲得してすぐに会社を設立しました」

キッザニアは、「こどもたちの、こどもたちによる、こどもたちのための国」というコンセプトがあり、エデュケーションとエンターテインメントの造語である「エデュテインメントタウン」という言葉が使われている。子供たちが仕事を体験してキッザニア内で利用できる「キッゾ」という専用通貨を得て買い物をするなど、社会を体験できるという。

「キッザニアは職業体験ができるということが1つの“ウリ”となっていますが、職業というのは単なるツールの1つのようなもので、大事なのは子供たちがさまざまな“体験”ができるということです。今の子供たちは学校から帰ると塾や習い事でスケジュールが埋まっていて自ら“体験”することができなくなっています。キッザニアでは、子供たちが自分の意思で職業を選んでロールプレイングで体験することを大切にしています」と中田氏は語る。

報道機関向けのサイトを別サーバーで

株式会社キッズシティージャパン
管理本部 システム部
アシスタント・マネジャー
丸岡 由美子氏

キッザニアのホームページは、キッザニア東京の設立前、2005年度後期から運営され、当初はレンタルサーバーを利用していたが、リニューアルや予約システムの導入などを経てデータセンターを利用した運営に変わってきている。一方で、さまざまなメディアから注目されるようになってきたキッザニアでは、メディアや報道機関に向けた写真などを提供する場として「キッザニア デジタルアーカイブ」というサイトを設立し、2007年9月から運用を開始している。こちらのサイトはデータセンターではなく、専用サーバーの「WebARENA Solo」が使われているが、なぜサイトだけでなく物理的なサーバーの場所も分けたのだろうか。

「キッザニア デジタルアーカイブを構築する際に、お客様向けのサイトと報道関係者向けのサイトは分けたほうがいいだろうと判断しました。お客様向けのサイトには予約システムが入っているので、時期的に混み合ってしまう場合もあります。一方で、報道機関向けのサイトは大容量のデジタルコンテンツをダウンロードしてもらうことが目的となっているので、この2つを分けたほうがストレスなく両方のサイトを運営できるだろうと考えました」(管理本部 システム部 丸岡氏)

また、続けてマーケティング部の加藤氏もレンタルサーバーを利用した理由を次のように語ってくれた。

株式会社キッズシティージャパン
マーケティング部 アシスタント・マネジャー
加藤 義也氏

「予約システムでは、毎月の頭に6か月後の入場予約を受け付けするため、どうしても月頭にアクセスが集中してしまいます。報道機関の方が急いで写真などをダウンロードしようとしたときにアクセスが集中していると、ダウンロードできないことも起こり得るので、公式サイトとは別にレンタルサーバーを借りて運用することに決めました。専用サーバーにしようと決めたのは、データ量が多いことよりも、コンテンツの更新頻度が高く、ダウンロードとアップロードが頻繁に行われることを考えたからです」


今後のサービス展開を考えて拡張性を重視して選択

「WebARENA Soloのほかにも候補にあがっていた専用サーバーは、いくつかありました」と丸岡氏は話すが、選択の決め手となったポイントはどこにあったのだろうか。

「デジタルアーカイブの目的を考えると、今後動画や音源を提供することも考えているので、容量の大きさと拡張性の高さが選択のポイントとなります。選択肢に残った専用サーバーサービスの中ではWebARENA Soloが最も容量が大きく、容量の追加も行えるという点が選択の最大のポイントとなったと思います」と丸岡氏は言い、加藤氏も「WebARENA Soloは、ハイエンドのハイスペックモデルを選択し、現段階でも最大限のHDD増設を行っています。これがいっぱいになっても、サーバーを追加して複数台が可能だというのも選択した理由の1つでした」と続ける。

「キッザニア デジタルアーカイブは、まだまだ拡張の余地がある新しいサービスです。先ほどの動画や音源といったもの以外にも、何らかのサービスを提供するたびに乗り換えていたのではコストがかさんでしまいます。したがって、最初から幅をもった選択が必要となりました。もちろん、他に格安の専用サーバーなどもあったのですが、信頼性と拡張性があるのはWebARENA Soloだと判断しました。外部のシステム開発会社もWebARENA Soloを利用している顧客をもっており、同じようなサービスで実績をもっていることもわかっていましたから。コスト面でも導入段階で相談に乗ってくれたので、満足しています」(丸岡氏)

メディア向けのサービスを充実させキッザニアの複数展開も考えたい

検討の段階からコミュニケーションもスムーズで、安心して利用できているというキッズシティージャパンだが、今後レンタルサーバーやデータセンターなどに求めたい機能はあるのだろうか。

「サイトにアクセスが集中した場合、その時間帯だけ回線に余裕をもたせられるようなオプションがもっと一般的になればよいと思います。キッザニアで言えば、メディアへの露出後はトラフィックも増加します。アクセス集中時の帯域の確保が、よりスムーズに行えるといいですね」(丸岡氏)

最後に、今後のサイト展開に加え、キッザニアの展開についても伺った。

「キッザニア デジタルアーカイブを開設して、できるだけ多くのメディアの方にご利用いただいて、メディアへの露出が拡大されていくことを期待しています。利用のされ方なども見ながら、今後の活用やシステムのアップグレードも考えていきたいと思います。また、キッザニアの公式サイトのほうは、パビリオンのアクティビティ情報などのコンテンツを充実させ、施設に来る前に予習ができるような有意義なサイトにしたいですね」(加藤氏)

「キッザニアの公式サイトは、“キッザニア東京”のサイトなので、キッズシティージャパンの企業サイトも今後は分けていかなければと考えています。2009年3月には、兵庫県西宮市にある『ららぽーと甲子園』に『キッザニア関西(仮称)』を開業予定です。複数の場所で展開していくなら、場所ごとのサイトも展開していくことも考えていますね。これからクリスマスシーズンに向けてのイベントも考えているので、ぜひ一度キッザニア東京に足を運んでください」(中田氏)

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株式会社キッズシティージャパン

キッザニア東京のウェブサイト
http://www.kidzania.jp/
  • 設立:2004年9月27日
  • 本社所在地:東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル北館2階
  • 事業内容:キッザニア東京の施設運営および企画開発
  • URL:http://www.kidzania.jp/

株式会社キッズシティージャパンが選んだレンタルサーバーサービス

NTTPCコミュニケーションズ
http://web.arena.ne.jp/solo/

レンタルサーバー利用概要

  • 利用サービス:WebARENA Solo ハイスペックモデル
  • URL:http://web.arena.ne.jp/solo/
  • 利用内容:自社サイトおよびメディア向けサイトの運営に利用

NTTPCコミュニケーションズの「WebARENA Solo」は、国内最大級の50Gbps超のIPバックボーンを有する専用サーバーサービス。3つのサーバースペックと、豊富な監視・運用オプションから、最適なサービスを選択できる。また、高い拡張性を有しており、高負荷でも安定した運用を実現する共用ロードバランサや複数台構成といったオプションも充実している。

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※社名、所属部署、利用サービス、価格など、この記事内に記載の内容は、取材当時または記事初出当時のものです。

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