レンタルサーバー導入&活用事例

東京タワーのブランドを支える信頼のサービス/日本電波塔+バンブーハウス+北斗システム+NTTPC

レンタルサーバー導入&活用事例

日本電波塔株式会社+
有限会社バンブーハウス+株式会社北斗システムジャパン

野本 幹彦(フリーライター)

信頼性やバックボーンに加え
サポートと監視体制面でも安心して利用できる

日本電波塔株式会社

東京タワーのホームページ
http://www.tokyotower.co.jp/
  • 設立:1957年5月
  • 本社所在地:東京都港区芝公園4丁目2-8
  • 事業内容:東京タワーの管理・運営および観光施設の経営
  • URL:http://www.tokyotower.co.jp/

レンタルサーバー利用概要

観光事業のPRの一環として足を運んでもらえるページを作る

日本電波塔株式会社は、東京タワーを管理・運営する会社だ。「東京タワーは誰でも知っていると思いますが、株式会社が運営していることはあまり知られてないですよね」と営業企画室・副主事の澤田健氏が言うように、公共の電波を扱っているので、公営と考えている人も多いだろう。その東京タワーのホームページの目的を、澤田氏は次のように語った

日本電波塔株式会社
営業企画室 副主事
澤田健氏

「東京タワーは関東一円に電波を発信する電波塔として生まれ、展望台などの観光スポットとして、そして東京のランドマークとしてもうすぐ50歳を迎えます。基本的には、アンテナ賃貸料、店舗のテナント料や展望台の観光収入が主な収益となっています。

ホームページに関しては、ほとんどの部分が観光のPRのために作っているものです。一部に“東京タワーの秘密”などのアンテナに関するドキュメントもあるのですが、イベント情報などの“東京タワーに興味を持ってもらって足を運んでもらう”ためのコンテンツがほとんどです」

東京タワーのホームページは、開設当初からコストやセキュリティ面を考えてレンタルサーバーを利用していたようだ。日本電波塔は、ネットワークインフラの代理店として株式会社北斗システムジャパン、ウェブ制作会社として有限会社バンブーハウスを採用しているが、最初は別のサービスを利用していたとバンブーハウスプロデューサーの宮澤教道氏は言う。

「最初に使っていたレンタルサーバーは、従量制であったため、アクセスが増えるごとに料金がかさんでいました。これではコスト的に問題があるということになり、共有サーバーのWebARENA Suite(現在はSuite2)に乗り換えることにしたのです。

このとき、いくつか候補があったのですが、バックボーンの信頼性から、やはりNTTPCコミュニケーションズ(NTTPC)が運営するWebARENAが安心だという結論に達しました。当時は、回線の信頼性が今よりも重要でしたので、ネームバリューの高いコンテンツを扱うには、どうしても信頼性が必要でした」

専用サーバーへの乗り換えでリソースとセキュリティを確保

有限会社バンブーハウス
Producer
宮澤教道氏

その後、数年にわたってWebARENAを使い続けてきた東京タワーのホームページだったが、次第に専用サーバーを使う必要性が出てきたため、2006年6月にWebARENA Soloへの乗り換えを行っている。

「コンテンツの量が増えてきたこと、メール配信数が増えてきたこと、個人情報保護のためにセキュリティの確保が必要なこと、3つの理由で専用サーバーへの乗り換えを考えました。

HDDの容量だけ考えれば、共有サーバーでもGBクラスのサービスが出ているので問題ないのですが、メール配信やデータベースを扱う作業が多くなると、メモリ容量の問題が出てきます。セキュリティ面からASPサービスのメール配信サービスを使うことは考えられず、VPSよりもメモリを占有できる専用サーバーを考えました。

また、認証サーバーの仕組みを導入しているので、この面でも専用サーバーでなければなりませんでした」

宮澤氏はこう言うが、再びWebARENAを採用したのには何か理由があるのだろうか。

「結果的にWebARENAからWebARENAへの乗り換えとなったのですが、もちろんほかの専用サーバーも検討しました。しかし、ネームバリューやバックボーンだけでなく、サポート体制まで考えるとWebARENAがよいという結論になりましたね。常時ポートを監視してくれていて、我々が知らない間にトラブルを修復してくれているので、安心です」(宮澤氏)

WebARENA Soloの登場と同時に利用を開始

しかし、同じ専用サーバーでも、もっとコストが安いサービスもあったはずだと澤田氏に聞くと「次はNTTPCじゃなくてもいいかな、と考えていた」という答えが返ってきた。結果的にNTTPCを選んだのは、新たな専用サーバーサービスが登場することを事前に知ったからだという。

「実は、専用サーバーへの乗り換えを検討し始めたときにはWebARENA Soloはまだなくて、もっと高い専用サーバーが提供されていました。しかし、その料金では上司の許可が下りそうにない。そんな中で北斗システムジャパンの本諏訪さんから、新しくWebARENA Soloが登場するという話を聞き、コストやスペックの詳細を確認したら非常によいサービスだということになりました」(澤田氏)

続けて、北斗システムジャパンのシステム営業部・部長の本諏訪英樹氏がその経緯を語る。

「NTTPCの営業担当の方に、現在WebARENAを使っていて専用サーバーに乗り換えるのだから、新サービスの仕様だけでも出してくれないか、とお願いしたら快く出してくれました。日本電波塔さんに見せてもよいという許可もすぐに出たので、お話させていただきました」

安心感があってサポートも充実

数か月間利用してみて、澤田氏は「安心感がある」と言い、宮澤氏は過去のトラブルから回線面で安心できると語る。

「以前、東京タワーのキャラクタである“ノッポン”が、掲示板の質問に答えてくれるということがテレビ紹介されたときに、非常にアクセスが集中して掲示板が重くなってしまいました。それ以外でも、新たなライトアップが行われているといった情報がニュースで流されると、やはり公式ページへのアクセスが集中します。しかし、専用サーバーに変えることによって、回線面では非常に安心しています」

また、サポート面でも不満はないようだ。

「何度もサポートに連絡したことがあり、DNSの設定なども質問したりしているのですが、レスポンスが非常に早いですね。まだメールサポートしか利用したことはないのですが、メールであってもその日のうちには必ず返事が来るようになっています。どうしても、専用サーバーだとバージョンの確認などで質問することが多くなってしまうのですが、そういった質問でも的確にすばやく答えてもらっています」(宮澤氏)

専用サーバーに乗り換えたことで、さらに充実したコンテンツを提供できるようになった日本電波塔だが、今後もさまざまなサービスを展開していきたいという。

「まずはショッピングのページにカート機能などを追加する予定です。コミュニケーションが取れて、お客様の声が聞こえるようなコンテンツをもっと増やしていきたいと考えています。イベントのライブ中継や動画なども増やして、魅力あるページを作り、たくさんのお客様に足を運んでもらえるようにしていきたいですね」(澤田氏)

日本電波塔株式会社が選んだレンタルサーバー

WebARENA Soloスタンダード
http://web.arena.ne.jp/solo/

NTTPCコミュニケーションズが提供する「WebARENA Solo」は、豊富な運用実績に支えられた高い信頼性、国内最大級50Gbpsを超えるバックボーンを有する専用サーバーサービス。基本サービスとして、3つのプランを用意しており、ニーズに合わせて柔軟に選択できる。多彩なオプションサービスを用意しているのも特徴で、「複数台構成」「共用ロードバランサー」など、大規模サイトの安定した運用に欠かせないサービスを提供する。

※この記事は、『Web担当者 現場のノウハウvol.4』 掲載の記事です。

※社名、所属部署、利用サービス、価格など、この記事内に記載の内容は、取材当時または記事初出当時(2007年1月)のものです。

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