企業ホームページ運営の心得

ウェブ担当者が日本を変える?! 政治参加の優待券

Web 2.0時代のド素人Web担当者におくる 企業ホームページ運営の心得

コンテンツは現場にあふれている。会議室で話し合うより職人を呼べ。営業マンと話をさせろ。Web 2.0だ、CGMだ、Ajaxだと騒いでいるのは「インターネット業界」だけ。中小企業の「商売用」ホームページにはそれ以前にもっともっと大切なものがある。企業ホームページの最初の一歩がわからずにボタンを掛け違えているWeb担当者に心得を授ける実践現場主義コラム。

宮脇 睦(有限会社アズモード)

心得其の十七

しがらみのないネット政策論は注目に値する?

ザ・選挙のホームページ
ザ・選挙 -JANJAN全国政治家データベース-
http://www.senkyo.janjan.jp/

今年は統一地方選挙で、地域によっては1回目の投票が日曜日に行われました。22日には市区町村の首長・議員選挙が、夏には参議院選挙が待っています。

「匿名投稿」から無責任な言論と掲示板やブログをステレオタイプに非難するのは簡単ですが、ネットの中での政策論の鋭さは、テレビを賑わすコメンテーターでは到底言えないもので、氏素性やしがらみを離れたからこそなのでしょうが、ネットの中だけで終わらせてしまうのがもったいないと溜息がでるものもあります。

そこで今回は政治イヤー特別号「ウェブ担当者だからできる政治参加」について。

インターネットにつながらない政党本部

商売用ホームページの現場とネット界の最新情報との乖離は激しいものがありますが、政治の世界ではさらに「外れたアゴがはまらなくなる」ほどのあきれた驚きに出会うことがあります。

とある政党の地方組織がホームページを立ち上げました。無事完成しレンタルサーバーにて公開した数か月後、制作業者の電話が鳴ります。

「プロバイダはどこがいい?」

豆鉄砲を食らった鳩のように目をぱちくりさせて事情をたずねると、地方組織の本部にはインターネット回線が引かれていなかったというのです。

ネットよりもどぶ板。30代でブログをサボる議員

これまたとある政党の地方組織がブログを立ち上げ、所属議員が各自で投稿できるようにしました。ネタ探しに奔走しながら投稿する議員が殆どの中で強者がいました。2年間で投稿した回数は3回。この議員は30代の中盤で、所属している中で2番目の若さです。60代でもバリバリ投稿しているのにです。政治家=オジサン=ITに疎いというのもまたステレオタイプです。

都道府県レベルの議会議員以上では、ホームページを開設している方が多くなりますが、市区町村レベルとなると持っていない人が多くなります。

市区町村議員にとっては、どぶ板で握手して回る方が「票」に直結すると信じており、必要性を感じていないのです。

相手が勝手にホームページに来て政策や活動を見てくれるのがインターネット広報の利点で、どぶ板と競合しないのですが。

卵か鶏か。理解するまでの過渡期

選挙戦でインターネットの利用ができないことも、地方議員がネットに取り組まない理由でもありますが、同時に本部にインターネット回線がなくても業務に支障をきたしていなかったというのも驚きます。

このサイトに訪れている方がネット回線のない会社に数か月・・・いや一か月いなければならないとしたら、どれだけ不便でしょうか。電子メール、検索エンジン、ニュースサイトに、ブログ検索で「旬」を掴む。

こんな「便利」を感じたことがないので、「どぶ板の握手」に時間を割いても、ネットは後回しとなります。

法整備も同じ構造で、都知事選挙でニュースとなった「ユーチューブ」の違法動画投稿だって、ずいぶんと前から指摘されていたことですが、緊急性を感じなかったことによりおこったことです。

便利さも危険さも、知らないが故に放置されています。

余談となりますが、様々な認可が遅いといわれる我が国で、育毛薬だけはやたら早かったのはなぜでしょう。

仮想空間からリアル社会への足がかり

揚げ足取りから「正論」まで様々ですが、ネット上での「政策提言」を机上の空論で終わらせないで実現させる方法があります。

ウェブ担当者の政治参加です。自分で考えた「政策」を議員宛てにメールで送ります。できればIT活用なども絡められればベストで、「実現するために微力ながらホームページ作りのお手伝いができます」と添えて送信します。

思想信条からくる「偏った」ものや、痛いメールなら沢山受け取る議員ですが、「協力させてくれ」という声は殆どありませんので喜びます。また、仮に議員がホームページの管理に困っていれば「渡りに船」と歓迎されることでしょう。

ネット言論でイニシアチブをとってもリアル社会はあんまり変わりませんが、議員へ進言することで変わることは結構あります。

是非、力を貸して欲しいといわれる快感

「そんなに都合良く行くかよ」というご批判もあるでしょう。しかし、これは私の実体験です。

育った足立区で商売を始めると決めたときのことです。東京23区の中ではイメージが良くなく、不況感も蔓延していた頃、区民が元気を出すためのアイデアをまとめた「足立区、東京ナンバーワンプロジェクト」を区内在住の議員にメールで送ってみました。見返りも勝算もありません。ただ出してみたのです。ホームページや政党のチラシなどからかき集めたメールアドレス宛てですから、今なら「※未承諾」といれなければならないところでしょうか。

見事に殆ど無視されましたが、与党と野党からそれぞれ1人ずつの区議会議員から返信があり、野党からは「社交辞令」と一目でわかるものが返信され、与党からは「是非、力を貸して欲しい」と熱心なお誘いを受けました。

ホームページが作れる。という力を知れ

このことがきっかけで、区のホームページについて意見を求められたり、区内活性化のアイデアを頼まれたりすることもあります。ちなみに、作家として著作を上梓する前のミジンコレベルに無名の頃の話です。この頃、同じような手法で名前を出せば誰でも知っている、野党の大物議員とも直接やり取りをしたこともあります。見返りを先に求めなければ開く扉は結構多いものです。

業界にどっぷりつかっていると気づきませんが「ホームページが作れる」というだけで、一目置かれる世界ってまだまだあるのです。差し詰め「優待券」といったところでしょうか。

ネットを放浪しているだけの住民には無理ですが、実際に制作に携わるウェブ担当者だからできる「政治参加」の方法です。

♪今回のポイント

プレイヤー=ウェブ担当者だからできることは結構ある。

地方議員がねらい目。未来は自分たちで作る・・・ことができるかも。

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