Google Analytics入門 第19回 トップページの「場所取り合戦」をやめさせたい
第19回 トップページの「場所取り合戦」をやめさせたい
かわち れい子
ケーススタディで学ぶGoogle Analytics活用
<Webサイト制作編>
書籍『Google Analytics入門』の厳選コンテンツをオンラインで公開する「Google Anaytics入門[ウェブ版]」、ここでは、Webサイトの作りがユーザーにとって使いやすいものになっているかを調べる事例を解説します。他サイトと比較することで、より具体的な対策をとることが可能になります。ユーザーのニーズに合わせて集客のできるサイト作りをしていきましょう。
あなたの会社では、「トップページの場所取り合戦」が起きていませんか。目立つ、いい場所で自分のコンテンツを紹介するために展開されている争いが、もし無意味なものだとしたら?
レポート下部のリスト(ユーザーが移動したページ)に注目しましょう。
結果はこう読め!
誰もが、自分が担当しているコンテンツにユーザーを誘導したいと思っています。多くの企業のWebマスターには、自分のところを優先させてほしいというさまざまな部署からの要望が寄せられます。これを裁くために、ルールや手段を工夫しているWebサイトは、数多くあります。しかし、その場所取り合戦は本当に有利な場所を争っているのでしょうか。もしかしたら、それは無意味な争いかもしれません。
たとえば、4分割された画面のどのエリアがよくクリックされているのかを調べるだけでも、レイアウトのヒントが生まれます。あまり細かく分割しすぎると、うまく裁ききれないので、適当な大きさにしておきましょう。左の画面では、トップページからの移動に01エリア(area=01というパラメーターをあらかじめ埋め込んであるところ)にあるリンクがよくクリックされていることがわかります。
右図のようにページを分割した場合、top_leftとtop_rightがあまり変わらないのであれば、「右でも左でもどちらでも変わらない」と、場所取り合戦を裁くことができます。topとbottomで明らかにカウント数が違う場合には、週に一度入れ替える、などの運用ルールを作るのもよいでしょう。「どうしてそんなルールなのだ」と尋ねられた場合に、このような根拠があるときちんと説明できますね。
どのエリアがよくクリックされているのかを特定すれば、場所取り合戦を上手く裁けるようになるでしょう。
POINT!
どのエリアがクリックされているかを把握して、インターフェイスのデザインにも役立てましょう。
※この記事は、以下で紹介している『Google Analytics入門』の第5章の内容をウェブ用に再構成したものです。
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