VIDEO SQUARE

YouTubeのCM人気ランキングベスト10<2023年2月版>

2 years 9ヶ月 ago

「YouTubeで気になる動画を見るはずが、気づいたらコマーシャル動画をしっかり見てしまった。」

そんな経験はありませんか?そんな魅力あふれるYouTube動画広告を再生回数順に、ランキング形式で紹介していきます。動画制作・映像制作を検討中の方は、ネタのひとつとしてもぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。(2023年2月13日時点)

第10位JCB CM SCOOP JCB デジタルコンテンツキャッシュバック篇

出典:JCB CARD

嵐の二宮和也さんと女優の川口春奈さんが出演する、「SCOOP! JCB」シリーズのCMです。ショッピングモールを探索している二人の目に、キャッシュバックの情報が飛び込んできます。

第9位東京海上日動 CM 信じられる篇

出典:東京海上日動公式チャンネル

女優の北川景子さんが出演する、total assist 自動車保険のCMです。一緒にお茶をする友人に北川景子さんが「信じられる?新しい車だよ」と、total assist 自動車保険の安心できる魅力を語ります。

第8位東京海上日動 CM いざというとき篇

出典:東京海上日動公式チャンネル

女優の北川景子さんが出演する、total assist 自動車保険のCMです。「あなたと大切な人をお守りします。」というナレーションに、友人と車に乗り込んだ北川景子さんが「お願いします。」と答えます。

第7位朝マック CM 家族といっしょに 旅の前の朝マック篇 30秒版

出典:マクドナルド公式(McDonald’s)

女優の優香さんが出演するマクドナルドのCMです。早朝に朝マックを食べながら車で旅先まで向かう家族の風景を、「朝マックは、旅の前のにおいがする」というキャッチコピーとともにしみじみと魅せています。

第6位ウェルスナビ CM NISAも教えてあげたい篇

出典:ウェルスナビ〈公式〉

俳優の長谷川博己さんが出演する、ウェルスナビのCMです。長谷川博己さんがエスカレーターに乗っていると、NISAがよくわからないという声が聞こえ、ウェルスナビを教えてあげたくなってしまいます。「全自動でー!!」と叫ぶ姿が印象的です。

第5位ポケモンGO CM 日本の坂をGOしよう 岡山吹屋ふるさと村篇

出典:Pokémon GO Japan

女優の高畑充希さんが出演するポケモンGOのCMです。日本の坂をGOしようシリーズの岡山吹屋ふるさと村篇です。岡山の地に訪れた高畑充希さんが、ポケモンGOを楽しみながら坂を登っていきます。

第4位au CM 恋に恋する松本さん篇 30秒版

出典:au

女優の松本穂香さんと俳優の神木隆之介さんが出演するau Netflix応援割のCMです。恋に発展するありがちな展開に憧れる松本さんに、神木隆之介さん演じる高杉くんが翻弄されるCMです。

第3位DMM TV CM 新作アニメも見放題篇 17秒

出典:DMM TV公式

女優の高橋ひかるさんと芸人のオードリー春日俊彰さん、声優の雨宮天さんが出演する、DMM TVのCMです。DMM TVのお店に訪れた春日さんと高橋ひかるさんのラブラブぶりに店員役の雨宮天さんが引いているリアクションを見せる、コメディタッチのCMです。

第2位三井不動産 CM 三井のすずちゃん MIYASHITA PARK篇

出典:三井不動産

女優の広瀬すずさんが出演する三井不動産のCMです。友人とMIYASHITA PARKに来た広瀬すずさん。友人にMIYASHITA PARKの紹介をしていると「さすが三井のすずちゃん」と言われ、照れてしまします。
「三井でふふふ♪」というキャッチコピーの通り、微笑ましいやりとりがされています。

第1位ローソン CM なにわ男子クリスマスキャンペーン篇

出典:ローソン(LAWSON)

ジャニーズのなにわ男子が出演するローソンのCMです。ローソンとなにわ男子がコラボしたグッズがあたるキャンペーンを告知しています。「ローソンでハピろう」と、サンタの衣装を着たなにわ男子のメンバーが登場します。

今月の一言

2月のYouTube CM人気ランキングベスト10いかがでしたでしょうか?
1位は1月から不動の、ローソンのCMでした!
クリスマスキャンペーンのCMですが、こんなにも長く愛されているとは驚きですね。

3月のランキングもお楽しみに!

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VIDEO SQUAREを運営するCrevo(クレボ)では、数多くの動画制作・映像制作にたずさわっています。国内外約10,000名のクリエイターネットワークを活かし、ご依頼ごとに最適な専属チームを作ります。また、はじめての動画制作でも安心のサポート体制が整っています。動画制作・映像制作ご検討の方はぜひお問い合わせください!
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※CM総合サイトCMbb-naviの2022年7月6日CMランキングの情報を参考に制作しています。

crevoAdmin

イベント撮影の費用相場は?平均費用と料金相場と参考事例を紹介

2 years 9ヶ月 ago

近年はオンラインやオンラインとオフラインを融合したハイブリッド型のイベント・セミナーの開催が増え、動画撮影を検討されている方も多いのではないでしょうか。また、展示会や講演会などで、文字だけでは伝わりにくい内容を動画で表現したいという希望もあるでしょう。動画制作や撮影を依頼すればプロのスタッフが加わり、品質の高いコンテンツ作成が可能です。

同じ制作会社でも、料金相場や対応できる範囲が異なります。イベント撮影の実績が豊富な制作会社であれば、プランが充実しており安心して依頼ができます。

この記事では、イベント撮影の費用相場について解説します。料金相場がわかれば、自社の予算に応じて撮影や動画制作の依頼が可能です。イベント撮影や動画制作で失敗しないための予備知識を身につけるためにも、この記事をぜひ参考にしてください。

イベント動画撮影の費用の相場「種類別」

実際に制作会社へ動画撮影を発注する際には、どの程度の料金がかかるのか気になると思います。一般的な撮影費用には、人件費や機材費が含まれることがほとんどです。

プロのカメラマンに依頼すれば、撮影の用途や目的に応じた印象深い内容に仕上がります。

ここでは、インタビュー動画とイベント・セミナー動画の2つに分けて、それぞれの撮影費用の相場を確認していきましょう。

インタビュー動画の撮影費用

インタビュー動画の撮影を依頼する場合、費用相場は5〜15万円程度です。編集作業を含めると制作期間が長くなるため料金も高くなります。

編集作業も含めたインタビュー動画の費用相場は以下のとおりです。

人数 費用相場 動画の長さ 撮影条件
1人
(スマホ撮影)
5~10万円 120秒以内 ロケ:1ヶ所
キャスト:1人
機材:スマホ+固定
3人
(カメラ)
10~40万円 240秒以内 ロケ:1~2ヶ所
キャスト:3人程度
機材:1カメラ
3人+演出 40万円以上 240秒以内 ロケ:2ヶ所
キャスト:3人程度
機材:1カメラ

インタビュー動画は3〜5分程度におさまることが多く、カット数も限られます。撮影時間は半日〜1日程度で済むため料金はそれほど高くありません。ただしインタビューする人数が多いほど費用相場も上がっていくと覚えておきましょう。

撮影だけであれば自社でも実施可能ですが、場所の確保など事前準備が必要です。全体の流れや企画もしっかり構成しなければ、クオリティが低くなる可能性があります。少しでも不安がある場合は、撮影から制作会社に依頼するのがおすすめです。
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展示会・イベント放映用の動画制作・映像制作

インタビュー動画撮影事例「働き方を考えるカンファレンス 2018」

表現 実写
制作費用レンジ 50~99万円
長さ・尺 120秒〜

一般社団法人at Will Workは、さまざまな事例共有のプラットフォームとして、ノウハウの蓄積・体系化、そして迅速に共有することで「働きやすい社会」に貢献しています。

Crevo(クレボ)が制作したオープニングムービーは、テーマである働き方に対する想いをインタビューで紹介しました。そこに日常の働くシーンを盛り込むことで、働き方を考えることが生活の一部であることを視覚的に表現しています。

カンファレンスの幕開けを飾るため、いかに観客をテーマに引き込むかに注力しているのが制作ポイントです。動画全体を通して、働き方に対して深く考えるきっかけ作りになればとの想いで製作しています。

イベント・セミナー動画の撮影

イベント・セミナー動画の撮影を依頼する場合、費用相場は5〜50万円程度です。撮影するイベント・セミナーの規模・動画の長さに応じて料金が決定します。

イベント・セミナーの規模別の費用相場は以下のとおりです。

規模 費用相場 動画の長さ 備考
観客0人
(配信用)
5~15万円 30分 カメラ1台固定
観客30~50人
(中規模セミナー)
15~30万円 40~60分 カメラ2台
観客100人以上
(大規模イベント)
50万円以上 60分以上 カメラ2台以上
音声機材が必要

会場が大きくなるほど音を拾うための機材を用意しなければならず、料金も高くなります。イベント・セミナーでの撮影は短くても1時間以上になることが多く、複数のスタッフが必要です。インタビュー動画と比べるとトータルの費用は高くなる傾向にあります。

注意点として、機材の台数や特殊機材を使用するケースでは、搬入・設置費用が別途かかることです。料金は1万円未満が相場ですが、見積もりの際に確認しておきましょう。これに加えて、撮影するエリアによっては出張費用がかかることもあります。

大和財託株式会社 セミナーのオープニング動画「不動産投資セミナー」

表現 実写
制作費用レンジ 50~99万円
長さ・尺 120秒〜

大和財託株式会社は、資産運用サービスを提供する企業です。不動産投資や土地活用など、資産運用商品の購入から運用、売却までのトータルサポートを行います。

Crevoが制作したオープニング動画は、セミナー参加者に向けて、信頼と安心を届けたいという想いを動画に反映しました。4人の立場の異なる社員にスポットを当て、それぞれがお客様と真摯に向き合う姿を紹介するストーリーです。社内メンバーと意見交換するシーンやお客様と実際に話すシーンを盛り込むなどの工夫をしています。

社員のリアルな声をインタビュー動画を通じて紹介したのが制作ポイントです。視聴者であるセミナー参加者に信頼と安心感を与えられるようにこだわっています。動画の最後にはインタビューでクローズアップされた社員だけでなく他の社員も笑顔で紹介し、社員一丸となってお客様と向き合っているというメッセージを視覚的に表現しています。

全体を通して、お客様に寄り添うことをセミナー参加者に印象づける動画内容です。資産運用を安心して任せられるような雰囲気を動画全体で表現しました。企業として与える信頼感はもちろんのこと、社員ひとり一人の想いが伝わる構成となっています。

web動画の撮影

web動画の撮影を依頼する場合、費用相場は30〜80万円程度です。映像の長さや撮影方法によって費用がかなり大きく変わってきます。たとえば、ドローンでの空撮やVRコンテンツとして配信する場合はさらに料金が高くなることも想定しておきましょう。

インターネット環境やソーシャルメディアの発展にともない、日常的に多くの動画に触れる機会が増えています。web動画を撮影する際は、視聴者の目を惹きつけ最後まで見てもらう工夫が必要です。カメラ1台あれば手軽に撮影できるものではないため、制作会社に依頼してプロのカメラマンに撮影してもらいましょう。

web動画を撮影する目的は、商品の販促やブランディングなどさまざまです。動画による効果を得るためには、制作前に動画の目的を明確にしておく必要があります。

イベントの記録映像「Ruby bizグランプリ2015」

表現 実写
制作費用レンジ 50~99万円
長さ・尺 120秒〜

島根県が主催する「Ruby bizグランプリ2015」の表彰の際のイベント記録映像です。ビジネスの領域においてプログラム言語 Ruby の特徴を活かし、新たなサービスを創造し世界へ発信している企業、団体及び個人を対象としたグランプリとなっています。

「Ruby bizグランプリ2015」における表彰時の審査員長の総括の映像をCrevoが撮影・編集しました。本イベントの様子を海外にも展開するため、英語の字幕を入れています。

審査員長による総括だけでなく、後半にはインタビュー動画も含めているのが制作のポイントです。映像を通して、当日参加できなかった方もじっくり総括コメントを聞けます。

オープニング動画と比べると記録映像はシンプルになりがちです。カメラを複数台使用することで視聴者を引き込ませる工夫をしています。話し手である審査員長の表情もうかがい知ることができ、当日の参加者もまた違った側面を発見できるでしょう。

イベント動画撮影の費用の相場

イベント撮影といっても、カメラマンの撮影だけでは終わりません。制作会社に依頼する場合は、打ち合わせ・撮影・編集作業などさまざまな工程が必要です。先ほど紹介した動画撮影の費用相場と合わせて、料金がどのくらいになるのかを把握しておきましょう。

イベント動画撮影では、以下のような費用が追加されます。

・企画・ディレクション費用
・シナリオ作成費用
・撮影費用
・編集費用
・音響効果・ナレーション費用

すべての項目が必要になるわけではないですが、見積もりの際に確認しておきたい費用ばかりです。ここでは、それぞれの費用相場と内容について解説します。

企画・ディレクション費用

映像制作には納品までにいくつかのプロセスがあります。その土台となるのが企画・ディレクションです。企画・ディレクションの費用相場は5〜25万円程度となっています。

企画・ディレクションは動画のクオリティを左右する重要な工程です。社内での要望にズレがないか、制作ディレクターと十分な話し合いをしましょう。

動画の内容が複雑であるほど料金は高くなる傾向にあります。たとえば、構成がシンプルなインタビュー動画は多くの費用はかかりません。一方で、ストーリー仕立ての作品・VRコンテンツ・ドローン撮影をともなう動画などは料金も高額になります。

発注者との打ち合わせをもとに、制作ディレクターが動画の構成やコンセプト・撮影方法などを決定する流れです。必要なスタッフを人員配置し、撮影場所やスケジュールまで落とし込んでいきます。

シナリオ作成費用

企画・ディレクションで決定した動画構成をもとに、台本や絵コンテを作成します。シナリオ作成と呼ばれるこの工程の費用相場は5〜10万円程度です。

シナリオはストーリー性のある動画には欠かせません。シンプルなインタビュー動画ではシナリオ作成の工程が省かれることもあります。イベントのオープニングムービーを制作するのであれば、シナリオ作成に実績のある業者に依頼しましょう。

動画の台本や絵コンテの作成は、シナリオライターが担当することがほとんどです。制作会社によっては、制作ディレクターが兼任することもあります。

ストーリー仕立ての動画は魅力的ですが、目的とズレが生じると意味がありません。制作会社が作成した脚本を入念にチェックすることが大切です。動画の効果を上げるためにも、シナリオの内容があいまいにならないよう注意が必要です。

撮影費用

イベントやセミナーなど、開催当日の模様を撮影するためにかかる費用です。撮影するためには人件費と機材費がかかり、一般的な費用相場は5〜50万円となっています。「カメラの台数」「イベントの規模」「カメラマンの人数」の3つが費用変動の要因です。

条件に応じたおおまかな撮影費用の相場を以下で確認してみましょう。

撮影条件 時間 費用相場
1カメラ
1カメラマン
90分 5万円~
2カメラ(定点・移動)
1カメラマン
90分 8万円~
2カメラ(定点・移動)
1カメラマン
120分 10万円~
3カメラ(定点・移動)
2カメラマン
120分 18万円~
3カメラ(定点・移動)
2カメラマン
180分 25万円~

人件費とは撮影スタッフにかかる費用のことで、カメラマン・音声・照明・アシスタントなどが含まれます。小規模のイベントでカメラマンが1人で対応できれば料金も最小限に抑えられるでしょう。複数のスタッフが必要な場合は費用相場も高くなりがちです。

機材費とは撮影に必要な機材にかかる費用のことで、カメラをはじめとした照明機材・音響機材などがあげられます。会場の大きさに比例して機材も増えて費用が高くなるため注意が必要です。カメラを遠隔操作できるなどの特殊機材には追加料金がかかります。ダイナミックな演出が可能ですが、見積もりの際にいくらになるのか確認するようにしましょう。

編集費用

ただ撮影するだけでなく、動画素材を編集する作業を終えてはじめて納品に移ります。編集工程にかかる費用の一般的な相場は5〜25万円程度です。動画編集の作業は専門のスタッフが担当することが多く、視聴者に伝わりやすいように仕上げていきます。

費用が変動する要因の一つが編集方法です。素材をカット編集したり、テロップを付け加えたりします。編集方法に応じた費用相場は以下のとおりです。

編集方法 費用相場
タイトル・簡易的なカット編集 4万円~
カット編集+テロップ挿入 8万円~
カット編集+テロップ挿入+トランジション 10万円~
カット編集+テロップ挿入+トランジション+資料挿入 15万円~

編集はこだわるほどクオリティも上がりますが、手間をかける分だけ費用も膨らみます。制作ディレクターと相談しながら、妥協点を見つけていきましょう。

音響効果・ナレーション費用

動画編集が完了したら、BGMや効果音などの音響、ナレーションを付け加える段階に入ります。音響効果・ナレーション費用の一般的な相場は5〜25万円程度です。

著作権で保護されている音源を使用する場合は、手続きと支払が別途必要です。JASRAC(日本音楽著作権協会)などが管理するアーティストの楽曲を使用する際は、事前に確認しておきましょう。最近では、無料でダウンロードできる楽曲も少なくありません。

ナレーション費用はスタッフの人件費と収録スタジオの利用料がかかります。原稿のボリュームや収録所要時間によって料金が変動するため注意が必要です。また、担当するナレーターのランクによっても費用が異なります。たとえば、アニメーション動画でプロの声優を起用する場合は、別途アテンド費用やギャランティが発生することを覚えておきましょう。

制作会社ごとに費用相場が異なる理由

映像作品を制作する場合、依頼する制作会社ごとに費用相場が異なります。自分で制作会社の料金を比較して、その差に驚いた方もいるのではないでしょうか。

動画の制作費は機材費によって大きく左右されます。カメラや音響をはじめとする撮影機材は制作会社によってさまざまです。ENGカメラや4Kカメラ、ドローンなどの高性能カメラを使用すればそれなりの料金が発生します。制作会社のなかには100万円を超える機材を複数常備しているところもあり、クオリティの高い動画制作が期待できます。

次に、人件費による費用相場の違いです。たとえば、有名クリエイターが所属する大手プロダクションに依頼すると料金が高くなる傾向にあります。とはいっても、人件費によって制作会社ごとの費用に大きく差が生まれることはほとんどありません。

上記2つ以外にも、制作会社ごとに費用相場が異なる理由がいくつか存在します。それぞれの項目がどのくらいの違いがあるのかを把握することが大切です。各企業の予算に応じた依頼ができるように、大きく5つの項目に分けて解説します。

撮影人数で費用相場は異なる

動画制作をする際、撮影人数で費用相場は異なります。たとえばインタビュー動画を発注するときの料金は、インタビューを受ける人数に影響するという意味です。1人の単独インタビューであれば費用相場は5〜10万円、3人以上だと10〜40万円程度かかります。撮影料金は「1人×撮影料金」ではなく「まとめていくら」で提示する制作会社がほとんどです。

多くの制作会社では、インタビュー動画というカテゴリーで料金設定を行っていません。会社紹介などのカテゴリーのなかに、インタビュー動画が含まれます。同じ映像制作でも、撮影人数によって費用相場が異なることは認識しておきましょう。

社内の風景をインサートしたり、多人数のインタビューを組み合わせたりすると、追加料金がかかることもあります。動画の構成をこだわる際は、撮影料金に注意が必要です。

撮影場所で費用相場は異なる

出演者の撮影場所はどこにするのかでも費用相場は異なります。屋外で撮影を希望すればロケハン費がかかり、天候によっては予定日では終わらないこともあり注意が必要です。少しでも料金を抑えるなら、自社オフィスの活用をおすすめします。移動にかかる交通費を抑えられるだけでなく、余計な撮影時間をかけずに撮影が可能です。

自社オフィスで撮影する場合も、撮影する場所をコロコロ変えないようにしましょう。素人の感覚だと、場所を変えるだけなら問題ないと思ってしまいがちです。しかし、プロの撮影では場所を変更するたびに微妙なセッティングを強いられます。結果として撮影時間が長くなり、同じ尺の映像作品でも費用相場が高くなることがほとんどです。

撮影の時間を短縮するためにも、事前に制作会社と打ち合わせをしておきましょう。撮影場所を移動することで費用がどの程度違うのかも確認しておくと安心です。

カメラマンの人数とカメラの数で費用相場は異なる

イベント撮影に限らず、基本的にはどの撮影もカメラマン費と機材費がかかります。

カメラマン費とは、撮影スタッフ(カメラマン・音声・照明・アシスタント)にかかる人件費のことです。人件費は撮影に必要な時間と人数によって変動します。インタビュー撮影など少人数で行う撮影であれば、料金は安く抑えられるでしょう。一方で、イベントなどの大規模な撮影では複数のスタッフが必要となり、撮影費用は高くなります。

カメラマンの料金は1日あたり8〜15万円程度が相場です。アシスタントの場合は、1日あたり3万円程度が必要になります。撮影スタッフが制作会社に属しているのかどうかでも費用相場が変わってくるため、見積もりの際に確認しておきましょう。

機材費とは、カメラをはじめとする撮影に必要な機材にかかる費用です。たとえば、カメラはハンディタイプの手軽なものから、プロ仕様の本格的なモデルまで幅広く存在します。カメラによって画質が大きく異なり、クオリティを求めるほど料金は高くなりがちです。機材費は、撮影で使用するカメラ台数によっても費用相場は異なります。

イベント規模で費用相場は変わる

 

撮影対象となるイベントがどの程度の規模なのかによっても費用相場は変動します。イベントの規模が大きくなるほど、撮影スタッフと機材が多く必要になり料金は高くなりがちです。撮影時間も編集作業にかかる工程が関係してくると考えればわかりやすいでしょう。

小規模セミナーやトークショーの場合、会場の規模も大きくなることはありません。定点カメラで対応でき、撮影スタッフも1〜2人と最少人数で対応することがほとんどです。イベント動画の編集作業まで依頼しても、費用相場は15万円程度で済みます。

出演者が多い大規模イベントの場合、一般的な費用相場は30万円程度です。必要となる撮影スタッフや機材が増えるため、トータルの料金は小規模セミナーより高くなります。イベントによっては1部と2分でセッティングを変えることもあるでしょう。撮影するための作業工程が多くなるほど費用相場は高くなり注意が必要です。

大規模イベントを撮影する際は、登壇者の音声を拾うための技術力も欠かせません。音響スタッフが加わることから、その分の料金も追加されると想定することが大切です。

拘束時間や出張費用によって費用相場は異なる

イベントなどの撮影では、撮影スタッフの拘束時間や出張費用によっても費用相場は異なります。制作会社ごとに料金体系は異なるため、事前に確認しておきましょう。

撮影スタッフの拘束時間とは、撮影にかかる時間のことです。小規模セミナーであれば2時間程度で終わりますが、大規模なイベントだと3時間以上かかります。プロカメラマンの料金設定は「1時間の料金×撮影時間」というケースが一般的です。半日程度の撮影であれば費用相場は5万円程度、1日がかりの撮影だと7〜15万円程度が目安です。

遠方地へ出張する場合は、その分の追加費用がかかることにも注意が必要です。スタッフの交通費はもちろん、ホテルの宿泊が必要になることもあります。交通費・宿泊費は実費になることがほとんどですが、距離に応じた金額が設定されるなどさまざまです。近隣への出張撮影は交通費無料とするカメラマンも少なくありません。

制作会社に見積もりを取る際は、基本料金に何が含まれるのか事前確認が大切です。あとから請求されるケースもあるため、料金の内訳などはしっかりと見ておきましょう。

イベント動画制作で失敗しないための注意点

 

イベント動画の撮影や制作する際、何を重視するかによって制作会社の選定も変わってきます。検討すべき項目はいくつかありますが、料金の安さで選んでいる方も少なくありません。費用が安くなるほどクオリティが下がり、動画効果が薄れる可能性もあります。

制作会社に依頼する場合は、料金以外にも比較することが大切です。最後に、イベント動画制作で失敗しないための注意点を解説します。

目的や計画を明確にする

イベントやセミナーを開催する目的があるのと同様に、動画を撮影し制作する目的も明確にしておくことが大切です。依頼者側の目的がはっきりしないと、最終的に成果物をどのようにしたいのかが見えてきません。制作会社へ依頼する前に、社内で動画を活用する場面をイメージしながらどのように活用するのかを話し合っておきましょう。

動画制作を行う目的は以下のようなものがあげられます。

・自社商品のPR
・会社紹介
・企業のイメージアップ
・知名度を上げる

しっかりと目的を明確化することで、動画の内容が定まりやすくなるのがメリットです。インタビュー形式にするのか、ストーリー仕立てにするのかなど、動画の内容も大きく変わります。イベント動画制作の目的が明確になっていれば、制作もスムーズです。

動画制作で何がしたいのかだけでなく、いつまでに納品してほしいのかも決めておきましょう。スケジュールがしっかりとしていれば、何をすべきかが明確にできます。計画がはっきりとしていなければ、制作に時間がかかり結果として費用も高くなります。

制作会社の得意分野を確認する

依頼する制作会社の得意分野を見極めることも、失敗しないためには重要な要素です。イベント動画を制作する場合は、比較的尺の長い作品を得意とする制作会社を選びましょう。自社が想定するスタイルの動画撮影に十分な実績があるかが選定するポイントです。

多くの方は、制作会社を選ぶ際に実績を重視するのではないでしょうか。豊富な制作実績があれば、自社の求めるイメージに近いイベント動画が完成する可能性は高まります。

制作会社によっても得意な分野とそうではない分野があり注意が必要です。イベント動画の撮影を得意とする制作会社に依頼すれば、イメージのすり合わせや修正する回数を最小限に抑えられます。

制作実績については、制作会社のホームページで確認可能です。ただし、先方企業の事情などでホームページで公開できないケースもあります。特に実写の場合は、動画で起用するモデルとの契約上から非公開になることも多くあることは覚えておきましょう。

依頼したい動画と同じジャンルの制作実績があるかどうかを確認することが大切です。方向性の不一致を防ぐために、イメージに近いサンプル動画を選んでおくと安心です。

付帯サービスが充実しているか確認する

動画制作会社に依頼する際は、どこまで対応してくれるのかも確認しましょう。動画を制作して納品までなのか、その後のアフターフォローなどの付帯サービスです。

納品後に、テロップやナレーションの修正を行う場面は少なくありません。納品データの保管まで依頼できれば、いざという事態でも対応できます。修正対応をしてもらえないというケースを防ぐためにも、納品後の保管期間を確保している会社に依頼すると安心です。

動画の制作には、スムーズな納期の実現も重要です。いつまでに納品してもらえるのかの確認はもちろん、スケジュール管理を徹底する制作会社を選びましょう。また、万が一の事態が発生した際でも、迅速な対応ができることもポイントの一つです。

事前に音響にこだわるか決める

動画制作では視覚的な効果ばかりに目が行きがちです。しかし、動画と音を上手く組み合わせることで、より印象的な動画に仕上げられます。特に、イベント撮影では映像の鮮明度よりも、きれいに音が拾えるかが重要です。会場や参加者の声が雑音として入れば、動画としてのクオリティも下がる可能性があります。

当日の撮影では、どこまで音響にこだわるのかを打ち合わせで決めておきましょう。音のこだわり具合によって、撮影費用も変動します。たとえば、100人規模の会場だと専門の音響スタッフが必要となり、アシスタントも含めて人件費は8〜11万円程度です。

動画の音には「イメージの誘導」や「感情の誘導」など、さまざまな効果があります。インタビュー動画などでは、耳への訴求にこだわった動画制作がおすすめです。

まとめ

イベント動画制作で大切なのは、依頼する制作会社選びです。映像を作る目的と利用方法を明確にしたうえで、複数の制作会社に見積もりを取りましょう。費用相場を比較することはもちろん、どのような分野が得意なのかも確認が必要です。

見積もりを提示してもらったら、各項目の根拠も説明してもらうことをおすすめします。費用感の納得が生まれるだけでなく、担当者の雰囲気もチェックすることができます。
本記事で紹介した内容をぜひ動画制作会社探しの参考にしてみてください。

事例でも紹介をした動画制作サービスのCrevo(クレボ)でも、多くのイベント動画を制作しています。動画制作をお考えの方はぜひお問い合わせください。

crevoAdmin

Twitter動画広告で商品紹介するための重要ポイントと成功事例4選を紹介

2 years 9ヶ月 ago

「Twitterでプロモーションしたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。拡散力のあるTwitterでは、Web広告とは違ったメリットに期待できます。

一方で「具体的にどのような効果が得られるのか」「Twitter動画広告にはどのような種類があるのか」「どのような動画広告を制作すればいいのか」といった疑問も多いでしょう。

本記事ではTwitter動画広告の種類をふまえた上で、Twitter広告で得られる効果やTwitter動画広告で商品を紹介するメリット・デメリット、さらに成功事例、重要ポイントについて紹介します。

「Twitterでプロモーションを考えている」「Twitter広告で商品紹介動画の制作を考えている」方は、ぜひ参考にしてください。

Twitter広告で得られる効果とは?

Twitterは、2018年時点で4,500万人の利用者がいるとのデータが公表されています。2006年にリリースされて以降、日本のみならず海外を含め老若男女に利用されているSNSです。

そんなTwitterは多くの人の生活に浸透するSNSであり、朝から夜まで1日中アクティブに利用されています。というのも、140字以内の短い文章や写真・動画で視覚的にも情報が吸収しやすく、伝達されやすいプラットフォームだからといえます。

Twitter広告はこれだけのアクティブなユーザーに対して、Twitter内で自然に表示されます。「今起きていることがすぐに話題になるリアルタイム性」といった特徴をもつTwitterだからこそリアルタイムに広告が表示され、かつアクティブユーザー数が多い点で多くのユーザーの目に触れることが可能です。

さらに、「リツイート」機能があることで広告が思わぬ形で拡散される可能性もあります。

つまり、Twitter広告は「多くの人にリーチしたい」「拡散性から認知度やコンバージョン率を上げたい」場合、効果に期待できる広告配信プラットフォームです。

Twitter動画広告の種類

Twitter動画広告には、主に次の5種類があります。

・プロモビデオ
・インストリーム動画広告
・Amplifyスポンサーシップ
・ファーストビュー
・プロモライブビデオ

Twitter動画広告で効果的に商品紹介をするには、最適な動画広告の種類を選択することがポイントです。各Twitter動画広告の特徴を押さえてみてください。

プロモビデオ

動画の長さ 最大2分20秒
推奨動画サイズ 1200×1200(最小600×600)
ファイルサイズ 最大1GB(推奨:30MB以内)
ファイル形式 MP4・MOV
動画ビットレート 1080p:6,000〜10,000(推奨:6,000k)
720p:5,000〜8,000k(推奨:5,000k)
フレームレート 29.97FPS/30FPS

プロモビデオはユーザーのタイムラインに表示される、最も一般的なTwitter動画広告です。通常のツイートと同じフォーマットであるため、タイムラインに自然に広告が流れ、ユーザーへの違和感を軽減してくれる点が特徴です。

広告が表示されると自動で動画が再生されるだけでなく、60秒未満の動画であればループで再生されます。また広告が気になったユーザーが動画をタップすれば、動画が音声あり・フルスクリーンで視聴可能です。

タイムラインに自然に表示されるため広告の不快感が軽減できる点、自動再生で動画を見てもらいやすい点がメリットです。

インストリーム動画広告

動画の長さ 最大2分20秒(推奨:15秒以下)
推奨動画サイズ 1200×1200(最小600×600)
ファイルサイズ 最大1GB(推奨:30MB以内)
ファイル形式 MP4・MOV
動画ビットレート 1080p:6,000〜10,000(推奨:6,000k)
720p:5,000〜8,000k(推奨:5,000k)
フレームレート 29.97FPS/30FPS

インストリーム動画広告は、コンテンツパートナーとしてTwitter社と提携している企業が利用できる広告です。企業の動画コンテンツの冒頭で、CMのような形で配信されます。

Twitterでは、ニュースやスポーツ、エンターテインメントなどさまざまな分野のコンテンツパートナーから集まった動画が配信されています。コンテンツパートナー数は厳選されているため、影響力のある企業の品質の高い動画コンテンツに広告が配信できる点が特徴です。

コンテンツパートナーにはさまざまな分野の企業がいるため、紹介したい商品と親和性が高いジャンルの動画コンテンツに広告を配信することがポイントです。またインストリーム広告はTwitter以外のプラットフォームにも動画広告が配信できます。

Twitter上で認知度を高めるだけでなく、Twitter以外のプラットフォームからユーザー流入に期待できる点がメリットです。

Amplifyスポンサーシップ

動画の長さ 6秒以内
推奨動画サイズ 1200×1200(最小600×600)
ファイルサイズ 最大1GB(推奨:30MB以内)
ファイル形式 MP4・MOV
動画ビットレート 1080p:6,000〜10,000(推奨:6,000k)
720p:5,000〜8,000k(推奨:5,000k)
フレームレート 29.97FPS/30FPS

Amplifyスポンサーシップはインストリーム動画広告と同様に、企業の動画コンテンツにCMのような形で広告が配信できます。インストリーム動画広告との違いは、配信先の動画コンテンツです。

インストリーム動画広告ではコンテンツパートナーから関連するカテゴリーに広告が配信される一方、Amplifyスポンサーシップは指定したコンテンツパートナーの動画コンテンツにのみ広告が配信されます。いわゆるタイアップ動画のような形式です。

特定のコンテンツパートナーと1対1でスポンサー関係を結んで広告が配信できるため、コンテンツパートナーの影響力が大きいほどプロモーション効果に期待できます。だからこそ、紹介したい商品と関連性のあるコンテンツパートナーを見つけることが最大のポイントです。

ただしAmplifyスポンサーシップでは、広告主が直接広告を入稿することができないため、動画広告を配信する際は、Twitter認定代理店に問い合わせする必要がある点に注意が必要です。

ファーストビュー

ファーストビューは、タイムラインのトップに表示できる動画広告です。ユーザーがその日に初めてTwitterを開いた時にタイムラインに表示されるため、商品発売日に合わせた広告配信に最適です。

広告は1日1社、24時間限定の配信です。設定した配信日にTwitterにアクセスしたすべてのユーザーに対して広告が配信されます。24時間限定での配信ですが、全ユーザーに表示されるため、大規模なリーチを獲得できます。

ファーストビューはさまざまな形式の広告フォーマットが利用できるため、動画の長さやサイズ・ファイル形式は利用する形式によって異なります。紹介したい商品に合わせて、最適な広告フォーマットを選ぶことがポイントです。

また、ファーストビューはAmplifyスポンサーシップと同様に広告主側で入稿できないため、Twitter認定代理店への問い合わせが必要です。

プロモライブビデオ

オーディオビットレート最大128bps

推奨動画サイズ 1200×1200(最小600×600)
ファイル形式 MP4・MOV
動画ビットレート 最大12Mbps(推奨:9Mbps)
フレームレート 60FPS(推奨:30FPS)

プロモライブビデオは、ライブ配信という形の動画広告です。ライブ配信を視聴するユーザーとリアルタイムにやり取りできるため、即時的な集客に期待できます。

プロモライブビデオは大規模なイベントの配信・新商品の発表など幅広いシーンで活用されています。商品紹介の中でも、商品の使い方を説明する、インフルエンサーを起用して商品を紹介してもらうなど活用方法はさまざまです。

しかし、ライブ配信という特性上、配信を見てもらえないと動画広告の効果にも期待できません。そのためインフルエンサーを活用する場合は、事前にライブ配信を告知するなど配信にあたって工夫が重要です。

また、プロモライブビデオもTwitter認定代理店を通す必要があります。

Twitter動画広告で商品紹介するメリット

Twitter動画広告で商品紹介するメリットは、次のとおりです。

・拡散力が期待できる
・特定のターゲットへリーチが可能

Twitter動画広告で商品紹介するにあたり、メリットを押さえておくことも大切です。

拡散力が期待できる

Twitterをはじめ、SNSには拡散力がある点が特徴です。なかでもTwitterにはリツイート機能があるため、ほかSNSに比べて高い拡散力に期待できます。

Twitterのリツイートはワンタップで実行でき、ユーザーが良いと思った動画を直感的に拡散することが可能です。このように爆発的に拡散される現象を「バズる」といい、一般的な動画広告ではなし得ない圧倒的なリーチが獲得できます。もちろん、拡散した分は広告費には含まれないため、実質無料で多くのユーザーにリーチできるということです。

商品紹介動画はどれだけクリエイティブが良い動画が用意できても、見てもらわないことには商品の特徴や魅力が伝えられません。

ツイートを閲覧する感覚で自然と動画広告が目に触れるだけでなく、思わぬ形で拡散される力を秘めているのは、Twitter動画広告で商品紹介する唯一無二のメリットです。

特定のターゲットへリーチが可能

Twitterはユーザーが興味関心にまつわる行動を起こし、その上でユーザーの興味関心に合わせたコンテンツ表示機能に優れているSNSです。

この特性を活かし、Twitter動画広告でも広告に興味関心をもつであろう特定のターゲットに対してリーチできるメリットがあります。

時にターゲット外の思わぬ層から需要があるケースも見られますが、基本はターゲット層に購入してもらうことがゴールとなるはずです。
そのゴールを達成しながら効率的にプロモーションをするには、特定のターゲットへリーチする方法が有効です。Twitter動画広告であればターゲットに確実に情報を届け、かつ拡散力を活かしてターゲット外の幅広い層にまでアプローチできます。

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商品説明・紹介の動画制作・映像制作

Twitter動画広告で商品紹介するデメリット

一方で、Twitter動画広告で商品紹介するデメリットには、次のことがあげられます。

・ターゲット層の年代が制限される
・特定のユーザーに不快感を与える可能性がある

ここでは、デメリットについても詳しく解説します。

ターゲット層の年代が制限される

Twitterは幅広い年代層のユーザーに利用されるSNSである一方、利用ユーザー層の年代層は低めです。

総務省「令和3年度情報通信メデイアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、Twitterの年代別利用率は次のとおりです。

10代 20代 30代 40代 50代 60代
67.4% 78.6% 57.9% 44.8% 34.3% 14.1%

総務省「令和3年度情報通信メデイアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」

Twitter利用ユーザーのメイン層は10〜30代となり、40代以降は利用率が低下しています。

Twitterは特定のターゲットにリーチできるメリットがある一方、ターゲット層の年代が制限されるデメリットもあるのです。10〜30代の年代層をターゲットにする分には効果に期待できる反面、40代以降の層をターゲットとしたプロモーションは難しい可能性があります。

そのためTwitter動画広告で商品紹介するにあたって、商品のターゲット層とTwitterの相性を確認しておくことが必要です。

特定のユーザーに不快感を与える可能性がある

タイムラインに自然に流れるとはいえ、広告と認識されることで特定のユーザーに不快感を与える可能性があります。

また、インストリーム動画広告のように目的の動画を視聴する前に流れる広告は、スキップできるとはいえスムーズに目的の動画が視聴できないことで、不快感を与える可能性も高まるでしょう。

商品紹介の動画広告で不快感を持たれてしまうと、最悪のケースではその商品自体に不快感を覚えてしまうリスクも考えられます。広告の不快感を軽減するためにも、広告らしさを感じさせない商品紹介動画の制作が重要です。

Twitter広告を活用した商品紹介の成功事例4選

Twitter広告による商品紹介で効果的なプロモーションを実現するためには、Twitter動画広告のメリットを発揮できるかが重要です。

Twitter広告での効果的な商品紹介をイメージするためにも、4つの成功事例をご紹介します。

プロモーション動画 スキンケア美容家電「LUNA mini2」

表現 実写
制作費用レンジ 100万~299万円
長さ・尺 60〜120秒

出典:Crevo制作実績

ヤーマン株式会社が日本正規販売代理店として展開する「FOREO(フォレオ)」から登場する、音波振動スキンケア洗顔器「LUNA mini2」のプロモーション動画の事例です。

店頭での放映も想定して1分24秒の本動画を制作したほか、Twitter動画広告でも利用できるよう15秒版・30秒版の動画も制作しています。

すべてのバージョンの動画で清潔感のある洗練されたテイストに統一し、ターゲットである女性が商品に親しみをもてるよう工夫している点がポイントです。15秒版・30秒版の動画では、「LUNA mini2」の特徴・使い方が簡潔かつ具体的にイメージできる内容となっています。

SNS用プロモーション動画 ミールキット「キットオイシックス」(夫婦編)

表現 実写
制作費用レンジ 100万~299万円
長さ・尺 30〜60秒

出典:Crevo制作実績

オイシックス・ラ・大地株式会社が提供する「KitOisix(キットオイシックス)」のSNS用プロモーション動画の事例です。

Twitterの性質を加味し、セールス色の強いストーリを避け、実際にKitOisix(キットオイシックス)」を使用している夫婦の日常シーンを起用しています。実際に商品を使っているシーン、その感想を紹介することで短い動画のなかでもKitOisix(キットオイシックス)」の特徴や魅力が伝わります。

広告感を軽減しながら商品の特徴を簡潔に説明し、かつユーザーに親近感を持ってもらうためには、実際の利用者を起用した動画が効果的です。

デジタルサイネージ用配信管理クラウドシステム「クイックサイネージ」導入事例動画

表現 実写
制作費用レンジ 〜49万円
長さ・尺 120秒〜

出典:Crevo制作実績

ソフトバンク株式会社が提供する法人向けクラウド型デジタルサイネージ「クイックサイネージ」の導入事例の動画です。

実際に「クイックサイネージ」を活用している株式会社エッグセレントさまの声を、インタビュー形式の動画に落とし込みサービスの魅力を伝えています。また、導入前に抱えていた課題、導入後の効果が詳しく伝えられているため、「クイックサイネージ」を導入するメリットが理解できます。

インタビュー形式の動画は単調に続いてしまう傾向にありますが、こちらの事例では文字訴求を入れ込んだり、内容にメリハリをつけるなどして、視聴者が飽きない見せ方にこだわっている点がポイントです。

コンセプト動画 予約・キャッシュレス決済システム「hacomono」

表現 アニメーション
制作費用レンジ 50〜99万円
長さ・尺 60〜120秒

出典:Crevo制作実績

株式会社まちいろが提供するフィットネスクラブ・ヨガスタジオ・インドアゴルフなどのための管理・予約・キャッシュレス決済システム「hacomono」のコンセプト動画の事例です。
動画の冒頭では3つのシステムのポイントを紹介。その後、具体的な解説につなげており、サービスの魅力や利用するメリットが簡潔にまとまっています。

また、動画は「hacomono」のコンセプトに合わせて、洗練された高級感のある雰囲気とシンプルな見せ方にこだわっています。実際のサービスに合わせたコンセプチュアルな表現を採用することで、「hacomono」独自のブランド訴求にも有効です。

Twitter広告で商品紹介する際の重要ポイント

Twitter広告のメリットを最大限発揮し、目的のプロモーション効果を得るには次の3つのポイントが重要です。

・商品の訴求ポイントを冒頭にもってくる
・商品に関係するキーワードを設定する
・商品紹介を視聴するユーザーを意識して制作をする

3つの重要ポイントを押さえて、Twitter広告の効果を最大化しましょう。

商品の訴求ポイントを冒頭にもってくる

Twitter動画広告はタイムラインで自動再生される、または6秒後にスキップ可能な強制視聴の形式がメインです。

Twitter動画広告に限らず、広告はユーザーが自ら進んで見るものではありません。その環境下で広告の内容に興味を持ってもらうためには、自然と目に入る・見る必要のある冒頭に商品訴求のポイントをもってくることが重要です。

冒頭で十分なアピールができれば、最後まで視聴してもらうことができなくとも商品が訴求できます。

商品に関係するキーワードを設定する

Twitter動画広告では、設定したキーワードからターゲットを特定して広告が配信できます。

そのため、商品のターゲット層を詳細に想定し、商品とユーザー層に関係するキーワードを設定することがポイントです。多くのキーワードを設定するほどコアな層にもリーチでき、本来リーチできる範囲より幅広いリーチの獲得に期待できます。

ですので、商品に関係するキーワードは30個以上設定することがおすすめです。

商品紹介を視聴するユーザーを意識して制作をする

Twitterを利用するユーザーのほとんどは、スマートフォンからタイムラインを閲覧しています。

そのため、Twitter広告に配信する動画はユーザーがスマートフォンで視聴することを意識した内容・構成で制作することが重要です。スマートフォンの画面は小さいため、あまり細かい文字や映像を詰め込んでしまうと、商品の何を訴求したいのかがわかりにくい動画となってしまいます。

ユーザーの視聴環境や広告を視聴するモチベーションも意識して、見やすい・わかりやすい・飽きない動画制作がポイントです。

まとめ

本記事では、Twitter動画広告の効果や種類をふまえ、メリット・デメリットや成功事例・重要ポイントについて紹介しました。

Twitter動画広告は特定のターゲットへリーチしやすいだけでなく、拡散力により広告効果を最大化する可能性がある点がメリットです。またTwitter動画広告用に制作した商品紹介動画は、その他動画広告やプロモーションにも活用できるため、高い費用対効果に期待できます。

現状のブランディングやプロモーションに課題がある方に、Twitter動画広告での商品紹介はおすすめの手法です。

ぜひ本記事で紹介した事例も参考に、Twitterで配信する商品紹介動画の制作を検討してみてはいかがでしょうか。

crevoAdmin

商品・サービス紹介動画!かっこいい動画事例8選と面白い動画事例10選・制作ポイントを紹介

2 years 9ヶ月 ago

「かっこいい」「面白い」商品・サービス紹介の動画を制作したいと考えている方は多いのではないでしょうか。商品・サービス紹介の動画は、ブランディングやプロモーションに大きく貢献しています。

一方で「どんな動画が効果的なのか」「どのように活用できるのか」「制作にかかるコストは」といった疑問も多く聞きます。

本記事では、商品・サービス紹介の動画で活用できる媒体をはじめ、制作するメリットや成功事例について紹介します。

成功事例では「かっこいい動画」と「面白い動画」の2つに分けて紹介します。

「差別化した動画制作を考えている」「他社と違ったプロモーションを考えている」方は、ぜひ参考にしてください。

商品紹介動画とは

商品紹介動画とは、消費者に商品の特徴や利用するメリット・使い方などを訴求して購買意欲を促進させるための動画です。

これまで商品紹介は文章や画像がメインでしたが、動画を見ることが普及した現代では文章や画像と比較して訴求力のある動画はひとつの施策として考えられています。

デジタル技術の進歩やネットワーク環境が整備され、スマホの普及による動画需要が増えたことで注目が高まっています。

実際に動画マーケティング市場は活発な動きを見せており、サイバーエージェントが公表する「動画広告市場推計・予測(広告商品別)2020年-2025年」によると、2025年には動画広告市場は1兆465億円に達する見込みです。

動画は文章や画像よりも直感的に内容が理解できるため、商品紹介に適しているといえます。

商品紹介動画を活用できる媒体・シーン

商品紹介動画を制作する最大のメリットは、さまざまな媒体・シーンで活用できるコストパフォーマンスの高さです。

商品紹介動画を活用できる主な媒体・シーンは、主に次の5つです。

・WEBサイト
・YouTube
・SNS
・イベント
・営業ツール

WEBサイト

商品紹介動画を活用する媒体で最も多いのがWEBサイトです。

消費者は街中の広告やテレビCM、SNSや口コミなどで商品を知り、興味を持った消費者は商品の情報を得るためにインターネットで検索し購買の意思決定をするために情報を取得します。

自社のWEBサイトに商品紹介動画を掲載することで、検索ユーザーの受け皿となり、購買意欲を刺激し購買行動の喚起に期待できます。

WEBサイトでは文章や画像による商品紹介も掲載しますが、商品・サービス紹介動画があることで、より特徴や魅力・メリットがうまく伝えることが可能です。

動画は、CMを視聴するような感覚で手軽にわかりやすく消費者に商品を訴求ができることが強みです。

YouTube

近年、企業がYouTubeチャンネルを持っていることが当たり前となった今、YouTubeに商品・サービス紹介動画を配信し、企業の広報やマーケティングに活用している企業が多くなっています。

YouTubeは動画専用のプラットフォームであり、最近ではYouTubeで気になる商品を検索する人も多く、商品・サービスの認知拡大や見込み客の獲得にYouTubeへの掲載は必須といえます。

また商品紹介動画を活用するために有料でYouTube広告に出稿する企業も増えています。

SNS

企業のSNSアカウントやSNS広告として商品紹介動画も活用ができます。SNSは拡散力がある媒体のため多くの消費者にリーチができる点が強みです。

消費者が気になる動画は「いいね」や「リツイート」を消費者が独自にすることで、動画を知らない消費者へと拡散されます。そのため企業の手が届かない消費者へアプローチすることができます。

SNSの各媒体では広告を出稿することができるため、SNSの投稿と合わせて出稿することで商品・サービス動画を活用できるようになります。

イベント

商品紹介動画は、展示会やセミナーなどのイベントで他企業の差別化のポイントとして活用できます。

多くの企業が集まる合同展示会やイベントでは、数ある商品・サービスが展示されています。そのなかから興味を持ってもらうことは、展示会を成功させるために重要です。静止画のパネルやポスターなどを貼る企業も多いですが、動画を展示会で活用することで人目を引く効果が期待でき、他社との差別化を図れます。

時間が制限されている展示会では「少ない時間で商品の良さを伝える」「サービスの仕組みの説明」など動画にすることで、従業員が説明することなく訴求ができ、ブースの臨場感や雰囲気を変えられるため商品・サービス紹介の動画は有効です。

また、株主総会や新卒採用説明会など、自社が行っていることを説明する機会でも、商品紹介動画は役立ちます。

営業ツール

商品紹介動画は、展示会やイベントなどの機会だけではなく、日常のお客様への営業にも有効です。

たとえば商品を企業に導入してほしいとなった場合、プレゼンテーションなどを通して営業活動する機会があります。口頭で説明に入る前やプレゼンテーションの途中で商品紹介動画を流すことで、先方もその後の説明がより理解しやすくなります。

口頭説明できない部分や説明が難しい点などを動画にすることで、視覚と聴覚でお客様に訴求ができ、動画を通して口頭説明以上のイメージが与えられます。

商品紹介動画のメリット

商品・サービス紹介の動画に限らず、動画制作は、費用と時間・手間がかかります。
ですがそれ以上に商品・サービス紹介動画を制作するメリットがあります。

商品・サービス紹介動画を作る目的がはっきりするため、メリットを理解することは重要です。商品紹介動画のメリットは下記です。

・ユーザーの視覚・聴覚へダイレクトに訴求できる
・抽象的な表現も伝えられる
・伝えられる情報量が多い

ユーザーの視覚・聴覚へダイレクトに訴求できる

動画は「映像」「テキスト」「イラスト」「図」「音声」など、さまざまな要素からユーザーの視覚・聴覚にダイレクトに訴求できるため、強い印象を残すことができます。
たとえば美容商品の紹介では画像と文章で特徴やメリットを伝えるよりも、動画で実際の使用シーンを見せながら効果を説明した方が、イメージが湧きやすく購買意欲も高められます。

使用シーンだけでなく、企業の想いなどを入れ込めばブランディング効果にもつながります。

強い印象を与えてダイレクトに訴求できることで認知度も上がり、その場で購買につながる顕在層だけでなく今後商品を購入するであろう潜在層まで行動につなげられるメリットが動画にはあります。

抽象的な表現も伝えられる

静止画で商品・サービス紹介を行った場合、抽象的な表現を伝えることは難しい点がありました。
商品やサービスを動画で紹介すると、実際に利用するシーンや商品の実物を映像にできるため、より具体的に紹介することが可能です。

「この商品はいつ・どうやって使うものなんだろう」「この商品を使うとどんな風に変わるのか」など、ユーザーは商品を見た時にさまざまな疑問が浮かびます。

商品紹介動画の冒頭で、商品を使うユーザーが抱える悩みや課題を提起し、利用シーンを流しながら効果やメリットを音声や図・イラストで解説することで、ユーザーのさまざまな疑問を解決へと導くことができます。

静止画や文章では伝えきれない部分にもアプローチできるのが動画の魅力です。

伝えられる情報量が多い

テキストにすると膨大になる情報量でも、動画であれば1〜5分のなかに情報をコンパクトに収められることができます。

動画は静止画が伝えられる情報量の5000倍とも言われるほどです。

たとえば医療系の商品の場合、商品の表面的な特徴だけでなく「商品内部のどこにこだわっているのか」について「技術的な専門用語」を用いながらテキストで伝えるよりも、動画にする方が圧倒的に伝わります。視聴者が商品をイメージしやすくなり、なおかつ聞き慣れない専門用語や構造などを分かりやすく動画で表現できるためです。
数分の映像で「伝えたい情報」を訴求することができるため、内容を端的に伝えられる動画はさまざまなシーンに役立ちます。

かっこいい商品・サービス紹介の動画事例8選

近年多くの企業が商品・サービス紹介動画を制作しています。

企業によって商品・サービス紹介動画のテイストは異なり、個性溢れるものからかっこいいものまでさまざまです。どういったジャンルで動画を制作するかは、企業の意向や商品・サービスとの相性によって変わってきます。

ここでは紹介動画のなかでも、商品・サービスの世界観や魅力をかっこよく伝えられている動画事例8選をご紹介します。

事例紹介動画 経費精算システム「マネーフォワード クラウド経費」

表現 実写
制作費用レンジ 50万~99万円
長さ・尺 120秒〜

出典:Crevo制作実績
株式会社マネーフォワードが提供する「マネーフォワード クラウド経費」の導入事例動画です。

サービスを実際に活用している株式会社メトロール様から、社長・管理部門担当者・営業部門担当者の3人のインタビューを紹介しています。異なる立場の3人が精算作業に関する悩みや課題、サービスを導入した後の成果が紹介されていることで、「マネーフォワード クラウド経費」の魅力が多面的に訴求できている点がポイントです。

1つのサービスでも、サービスを利用する人の立場によってその人が抱える課題や悩み、メリットと感じる部分はさまざまです。サービスの良さを多面的に訴求するには、こちらの事例のように立場が異なる複数人の声をシナリオに入れると効果的です。

プロモーション動画 スキンケア美容家電「LUNA mini2」

表現 実写
制作費用レンジ 100万~299万円
長さ・尺 60〜120秒

出典:Crevo制作実績
ヤーマン株式会社が日本正規販売代理店として展開する「FOREO(フォレオ)」から登場する、音波振動スキンケア洗顔器「LUNA mini2」のプロモーション動画の事例です。

こちらの動画は1分24秒のロングバージョンとなっており、このほか15秒版と30秒版の動画も制作しています。店頭での放映も想定し、かつ「LUNA mini2」の世界観が感じられるよう実写映像をメインにした動画です。

商品のターゲットとなる仕事を頑張っている女性を主人公に、動画の冒頭では忙しくて心とお肌が疲れている悩みを提起しています。「おやすみ前のたった1分でキレイに慣れるクレンジング」というコンセプトがわかりやすいよう、利用ステップとあわせてアニメーションで毛穴汚れが除去される様子をわかりやすく解説しています。

動画全体を清潔感あるテイストに統一し、ターゲットとなる女性に親しみを持ってもらえるような工夫を施している点がポイントです。

YouTube広告用動画 オンラインプログラミングスクール「デイトラ」

表現 実写
制作費用レンジ 100万~299万円
長さ・尺 15〜30秒

出典:Crevo制作実績
株式会社デイトラが提供するオンラインプログラミングスクール「デイトラ」のサービス紹介動画の事例です。

プログラミングスクールのサービス理解の浸透、認知拡大を目的に、YouTube広告での活用を想定して制作しました。Twitterでバズった強みや口コミを入れ込み、実際にサービスを活用したユーザーにメリットがあった点をアピールしています。

また「満足度」「価格」「未経験でも挫折しない」といった点も訴求し、ユーザーが安心して利用できるサービスである点も伝えている事例です。

サービス紹介動画「カラーミーショップ」

表現 アニメーション
制作費用レンジ 50万~99万円
長さ・尺 15〜30秒

出典:Crevo制作実績
GMOペパボ株式会社が展開するショッピングカートASPサービス「カラーミーショップ」のサービス紹介動画の事例です。

これからネットショップを始めたいと検討している層に向けて、「価格」「使える機能」をアニメーションで簡潔に伝えています。導入実績も入れ込むことで、安心して利用できるサービスである点も訴求しています。

ターゲットは実店舗で商いを行っている層となるため、ポップながらも軽くならないデザインを心がけている点がポイント。さらに、動画からのコンバージョンを狙うため、ABテストで効果測定ができるよう2パターンの動画を制作しています。

ブランディング動画 タクシー配車アプリ「DiDi(ディディ)」昔話篇

表現 アニメーション
制作費用レンジ 100万~299万円
長さ・尺 30〜60秒

出典:Crevo制作実績
DiDiモビリティジャパン株式会社が提供するタクシー配車アプリ「DiDi(ディディ)」のブランディング動画の事例です。

YouTube広告やタクシー広告、SNS広告での利用を想定し、シンデレラやウサギと亀といった昔話のキャラクターで複数パターンを制作しています。昔話の主人公がDiDiを使うユーモアあるストーリーを、クレボが強みとするアニメーションを活かしています。

また、アニメーションはDiDiのイラストトンマナを踏襲し、ブランディングを高めている点がポイントです。

YouTube広告用動画 JX金属株式会社「カッパーくん」

表現 3Dアニメーション
制作費用レンジ 100万~299万円
長さ・尺 〜15秒以内

出典:Crevo制作実績
JX金属株式会社の認知拡大を目的とした、YouTube広告用の動画事例です。

イメージキャラクターである「カッパーくん」を3Dで表現し、インパクトのある演出に仕上げています。また「銅、どう?」といったユーモアあるセリフがあることで、JX金属株式会社の印象が残りやすいよう工夫されている点がポイントです。

6秒という短い尺だからこそ、いかにインパクトのある動画に仕上げるかに力を入れています。

サービス紹介動画 セキュリティ評価サービス「Secure SketCH」

表現 アニメーション
制作費用レンジ 50万~99万円
長さ・尺 120秒〜

出典:Crevo制作実績
NRIセキュアテクノロジーズ株式会社が提供するセキュリティ評価サービス「Secure SketCH」のサービス紹介動画の事例です。

サービスの概要を掴んでもらったターゲット層に対して、もう一歩踏み込んでサービスにより関心を持ってもらうことを目的に制作しました。実際の管理画面に沿って説明を進めていく動画ですが、マニュアル動画にならないよう随所でイメージ素材を挟んだ構成にしています。

「スタイリッシュにしたい」というクライアント様の要望を実現するため、イメージに近い実績をもつクリエイターをアサインして制作しています。

歴史教科書の紹介動画

表現 アニメーション
制作費用レンジ 50万~99万円
長さ・尺 60〜120秒

出典:Crevo制作実績
株式会社山川出版社が刊行する歴史教科書の紹介動画の事例です。

コロナウイルス蔓延により対面での営業が困難となったため、HP上で公開する商品紹介動画を制作しました。冒頭で特長を挙げ、競合他社との差別化ポイントに焦点を当てて教科書の特長を詳しく紹介しています。

営業ツールとしても使えるよう、ターゲットとなる先生方がイメージしやすいように授業に則した利用例などを入れ込んでいる点がポイントです。

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商品説明・紹介の動画制作・映像制作

面白い商品・サービス紹介の動画事例10選

面白い動画はインパクトの強さから記憶に残りやすいだけでなく、つい最後まで動画に見入ってしまうものです。

ここでは、面白い商品・サービス紹介動画事例10選をご紹介します。

サービス紹介動画 三井住友海上「火災保険見直さない会議」

表現 実写
制作費用レンジ 300万円〜
長さ・尺 120秒〜

出典:Crevo制作実績

三井住友海上火災保険株式会社が提供する火災保険のサービス紹介動画の事例です。

「皆幼い」と「見直さない」の言葉遊びで、子役が火災保険について説明しています。これまで手堅くサービス内容を紹介していましたが、それでは動かない被保険者向けに面白くかつインパクトのある動画で興味喚起することが目的です。子役が出演することで、堅すぎない雰囲気でサービス内容が紹介できています。

被保険者向けのDMにリンクをつけて配布することで、さらに興味喚起をしています。

タクシーCM MOMENTUM「アドフラウドおばけ」

表現 実写
制作費用レンジ 100万~299万円
長さ・尺 15〜30秒

出典:Crevo制作実績
Momentum株式会社が提供する「MOMENTUM」のサービス紹介動画の事例です。

サービスPRを目的にタクシーCM用に制作。「アドフラウド」という難しい概念を「アドフラウドおばけ」に変換し、恐怖心や危機感を起こさせるような表現で興味を喚起している点がポイントです。

アドフラウドとは何か、アドフラウドを対策するために「MOMENTUM」というサービスがあるといった流れが簡潔にまとまっています。

広告動画「コメディカルドットコム」

表現 アニメーション
制作費用レンジ 50〜99万円
長さ・尺 30〜60秒

出典:Crevo制作実績
セカンドラボ株式会社が運営する医療福祉業界に特化した求人ポータルサイト「コメディカルドットコム」の広告動画事例です。

認知拡大を目的に制作しており、凝ったイラストのアニメーションでインパクトある動画に仕上げています。質の高い求人をガラスの靴に見立てている、マーチングバンドに合わせてBGMを調整するなど細かい点にもこだわっています。

掛け声の部分はクライアントの社員の皆様にもご協力いただき、リアルな演出となっている点がポイントです。

児童書プロモーション動画

表現 アニメーション
制作費用レンジ 〜49万円
長さ・尺 120秒〜

出典:Crevo制作実績
株式会社学研プラスが新たに出版する書籍のプロモーション動画の事例です。

子どもの興味がわくよう、TVアニメのような動きにしている点がポイントです。書籍のなかで登場するキャラクターは4名ですが、あえて2名に絞ってストーリを構成し、2名のキャラクターが動画内で繰り広げるバトルの続きは書籍で公開するというシーンで終わらせやすくするためです。

続きが知りたくなる終わらせ方にすることで、購買意欲が出るよう工夫しています。

サービス紹介動画「BREDGE(ブリッジ)」

表現 アニメーション
制作費用レンジ 〜49万円
長さ・尺 60〜120秒

出典:Crevo制作実績
FELITAS合同会社が提供するお部屋コンサルタントサービス「BREDGE(ブリッジ)」のサービス紹介動画事例です。

引越しが多いヤドカリをキャラクターにペットをヒトデにしたり、不動産会社をヤドカリ先生と呼んだりとユーモアある表現を取り入れています。不動産免許なしでお部屋探しのサポートができるサービスをわかりやすく表現するため、ストーリーを工夫している点がポイントです。

20代〜30代前半の視聴者を想定し、最後まで飽きずに見てもらえるようなポップなアニメーションでサービスを紹介しています。

WEB名簿システム「絆」紹介動画

表現 アニメーション
制作費用レンジ 50〜99万円
長さ・尺 60〜120秒

出典:Crevo制作実績
有限会社プリンティングサービスが提供するWEB名簿システム「絆」のサービス紹介動画事例です。

ターゲットが感じる問題点から解決できる機能を説明し、「絆」がどういうサービスなのか、どんなメリットがあるかまでわかりやすく説明しています。またサービスを導入する上での不安も解消し、安心感も訴求できています。

インパクトのあるイラストで、視聴者の興味を引けるよう工夫している点がポイントです。

太陽光発電紹介動画「ゼロソーラーナビ」

表現 アニメーション
制作費用レンジ 100万~299万円
長さ・尺 30〜60秒

出典:Crevo制作実績
株式会社共伸興建が提供する「ゼロソーラーナビ」の紹介動画事例です。

認知向上を目的に、YouTube広告として利用するために制作しました。双子の超能力者「ゼロ」と「ナビ」の成長に合わせて、サービスの特徴やメリットをわかりやすく伝えています。スキップ防止のため、広告らしくならないよう冒頭にタイトルを挿入してアニメシリーズとして見せている点がポイントです。

チラシやLPでも使えるキャラクターデザインで、ブランディング効果にも期待できます。

エレベーター広告用動画「デジコ」

表現 アニメーション
制作費用レンジ 100万~299万円
長さ・尺 15〜30秒

出典:Crevo制作実績
株式会社VOYAGE MARKETINGが提供するデジタルギフトサービス「デジコ」のサービス紹介動画事例です。

オフィスのエレベーターで放映する目的で制作しました。織田信長が民衆の多様な要望に応えるために「デジコ」を活用するというコミカルなストーリーで、つい見入ってしまうような動画に仕上がっています。

クスッと笑ってしまうようなオチも入っている点がポイントです。

テレビCM「フロリダ産のグレープフルーツ」

表現 アニメーション
制作費用レンジ 100万~299万円
長さ・尺 15〜30秒

出典:Crevo制作実績

株式会社ヤマノアンドアソシエイツが輸入販売する「フロリダ産のグレープフルーツ」の広告用動画事例です。

認知拡大を目的に、テレビCMとYouTube広告での放映を想定し制作しました。ターゲット層である主婦層に親近感をもってもらえるよう、母親と男の子を主人公にしています。

「フロリダ産のグレープフルーツ」を食べると性格がガラッと変わり、その美味しさと魅力を語るコミカルな演出がポイントです。インパクトある演出で、記憶に残りやすい見せ方にこだわっています。

リンクアカデミー「ロゼッタストーン・ラーニングセンター」

表現 実写
制作費用レンジ 100万~299万円
長さ・尺 〜15秒以内

出典:Crevo制作実績
株式会社リンクアカデミーが展開するマンツーマン英会話「ロゼッタストーン・ラーニングセンター」のブランディング動画事例です。

ギャル2人組の「ギャル篇」や大阪のおばちゃん3人組の「関西篇」、坂本龍馬の「銅像篇」など、個性が強いキャラクターを採用し、ユーモアある動画に仕上げています。15秒という短い尺のなかでインパクトを与えつつも、サービス内容がしっかりと訴求できている事例です。

商品紹介動画の作り方のポイント

商品紹介動画を制作する目的やターゲットは、認知拡大や販売促進・ブランディングなど企業によってさまざまです。

効果的な商品紹介動画を作るには、次のような点を意識することがポイントです。

・消費者目線で制作
・イメージしやすいシナリオを作る
・情報を盛り込みすぎない

目的を達成し、ターゲットに期待する行動を起こしてもらうためにも、商品紹介動画の作り方のポイントは重要です。

消費者目線で制作することが重要

商品紹介動画を通して「動画を見た消費者が商品を購入する」「購入したいと思ってもらう」ためにも、動画から「商品の価値」を理解してもらうことが重要です。

企業目線で動画を制作してしまうと、消費者が求めている疑問や悩みに対して訴求できず、商品の魅力や素晴らしさを伝えきれません。

企業にとって重要なことは「企業が商品を作り上げた過程」ではなく「商品を使用してどんなメリットがあり、どんな課題が解決できるのか」といった消費者の未来をイメージさせることです。

そのため、多くの商品紹介動画では冒頭で消費者の課題や悩みを提起し、その悩みや課題を解決するためにどのようなことができ、どのような結果に導けるかを解説する流れがよく見られます。

消費者目線で動画を制作するためにも、消費者がどのような「悩みや課題」を持っているか、どのような「商品を求めているか」などの消費者理解を深めることが重要です。

イメージしやすいシナリオ作りをする

効果的な商品紹介動画にするには、消費者目線で商品の特徴や魅力・メリットがイメージしやすいシナリオ作りが重要です。

商品紹介動画で消費者の購買意欲を高めるには、動画を見た消費者に「自分ごと」だと感じさせることがポイントです。消費者目線でないシナリオは商品の魅力やメリットが伝わりにくく、動画をみても消費者は自分に必要なものであると認識できません。

代表的なシナリオ作りには、商品やサービスを利用しているユーザーへのインタビューや口コミを入れ込む方法があげられます。自分と同じ立場にある消費者の声があることで、より商品の魅力やメリットがイメージしやすいシナリオ作りが可能です。

先述で紹介した動画事例をシナリオ作りの参考にしてみてください。

情報を盛り込みすぎない

情報を盛り込みすぎた動画は消費者の印象に残らず、結果的に何も伝えられない動画になってしまうため注意が必要です。そのため動画で伝えたいことは1つに絞ることが重要です。

動画を通して伝えたい情報を絞り、シナリオを制作することで、必要なストーリーの方向性が定まります。

企業が制作するにあたって伝えたい情報は複数あるかもしれません。まずはその情報に優先順位をつけて「伝えたい情報」を明確にすることがポイントです。

商品紹介動画を制作するときの注意点

 

商品紹介動画を制作するにあたって、以下のような注意点があります。

・BGMの音量に気をつける
・楽や画像の著作権には気をつける
・正確な情報を提示できているか気をつける

費用や時間・手間をかけて制作された動画も、上記のようなポイントを注意しないと、商品紹介動画の効果が得られないだけでなく、制作した動画が公開できなくなってしまう可能性があります。

あらかじめ注意点を押さえてから商品紹介動画を制作を進めるようにしましょう。

BGMの音量には気をつける

動画にはナレーションやインタビュー・背景で流れる音楽などさまざまな音声が入れ込まれます。音声を入れ込む際に注意すべきなのが「BGMの音量」です。

音量は動画を視聴するユーザーのデバイス環境によっても異なりますが、BGMの音量が大きくならないよう気をつける必要があります。

BGMが大きすぎるがゆえに不快感を与えてしまったり、ナレーションやインタビューが聞き取れず内容が理解できなくなってしまうなど、動画視聴に大きな弊害を与えます。

BGMは動画撮影後の編集で入れ込まれますが、その際はBGMの音量を30〜50%ほどに設定することがおすすめです。BGMは動画にインパクトを与える重要な要素であるため、程よい音量で入れ込まれているか制作会社から納品後にチェックをするようにしましょう。

音楽や画像の著作権には気をつける

商品動画内に外部で入手した音楽や画像を利用する場合、「著作権」に気をつける必要があります。

商用利用が可能なフリーの音楽・画像であれば許可なく利用しても問題ありません。著作権フリーでない素材は、著作権を所有する人・企業に許可を取らなければなりません。

万が一、著作権の許可が必要な素材を無断で利用すると著作権侵害となり、最悪のケースでは訴えられてしまう可能性があります。著作権フリーの素材か、利用するにあたって提供元の表記が必要なのかを事前に確認することが重要です。

外部に動画制作を依頼されている場合は、制作会社が対応しますが、依頼側も認識するべき重要な点です。

正確な情報を提示できているか気をつける

動画によってはYouTuberなどの第三者を立てて、商品紹介動画を撮影する場合もあります。ここで気をつけるべきは、正確な情報が提示できているかです。

第三者が正確でない情報を提示してしまうと動画を見られた消費者がネガティブな印象を受けるだけでなく、会社の信用性も損ねてしまいます。そのため第三者が商品を紹介する動画を撮影する場合は撮影を丸投げせず、正しい情報やシナリオを用意することが重要です。

一方、第三者でない自社の関係者が撮影する場合でも正確な情報が提示できているか気をつける必要があります。商品の有効成分や価格、効果など、発信する1つひとつの情報に虚偽がないよう細心の注意を払うようにします。

外部に委託して動画制作をされる場合、撮影の工程以前に打ち合わせや企画提案時にシナリオは完成しています。そのため、情報の提示が正確かを撮影前に確認が必要です。また、撮影後もチェックをおこない、工程ごとに確認が必要です。

まとめ

本記事では商品・サービス紹介動画の「かっこいい動画」「面白い動画」の成功事例や制作ポイントについて紹介しました。

商品・サービス紹介動画は、静止画やテキストよりも伝えられる情報量が多く、かつ消費者にインパクトを残して商品・サービスが訴求できる手法です。

一度制作すればSNSやYouTube・WEBサイトなどのさまざまな媒体で活用することができます。企業が求めるクオリティや尺によって制作費用の相場は幅広いですが、制作することで企業のブランディング・認知拡大・購買の向上につながる施策といえます。
プロモーションやブランディングに伸び悩んでいる、違った角度での認知拡大方法を模索している方に、商品・サービス紹介の動画制作はおすすめの手法です。

ぜひ本記事で紹介した事例も参考に、他社と差別化した商品紹介動画の制作を検討してみてはいかがでしょうか。

crevoAdmin

オンライン展示会とは?リアル展示会・バーチャル展示会との違いや差別化できるポイントについて解説

2 years 9ヶ月 ago

近年、コロナ禍による環境の変化によってオンライン展示会を実施する企業が増えています。

新型コロナウイルスの感染拡大予防の面で役立つだけでなく「場所の制限なく参加できる」「マーケティングに活用できるデータが取得できる」など、オンライン展示会ならではのメリットがあります。
本記事では、近年注目を集めているオンライン展示会の種類やリアル・バーチャル展示会との違い、オンライン展示会でできることや流れを詳しくご紹介します。

「オンラン展示会について進め方を知りたい方」「オンラン展示会で差別化した出展をしたい方」は、ぜひ参考にしてください。

オンライン展示会とは

オンライン展示会(Web展示会)はオンライン上で行われる展示会を指します。通常、展示会は展示場やホールなどを借りてブースを設置し、オフライン形式で行われます。

オンライン展示会は新型コロナウイルスの拡大によって、需要が高まっている展示会形式です。感染予防の観点からオンライン展示会を開催する企業も増えており、2020年には最大規模の展示会ともいえる「東京ゲームショウ」がオンラインで実施されています。
オンラインで見込み顧客へアプローチができるオンライン展示会ですが、リアル展示会には勝てない部分があるのも事実です。リアル展示会とバーチャル展示会の違いについてみていきましょう。

オンライン展示会とリアル展示会の違い

オンライン展示会はリアル展示会と違い、参加者と対面することができません。
チャットやZoomを通して商談をすることは可能ですが、リアル展示会のような直接対面して参加者の表情や雰囲気を感じて商談をする状況とは異なります。

参加者の表情や雰囲気を感じながら会話できない点が大きな違いです。

ですが、リアル展示会とは違いオンライン展示会特有のメリットもあります。
オンライン展示会は、言葉の通りオンラインで展示会を行うため、場所・時間に関係なく誰もがアクセスができます。そのため、より多くの人にブースに訪れてもらうことができるほか、遠方のユーザーとの接点を作ることができます。この特性により、リアル展示会では、リーチできない方へのアプローチが可能です。
また、リアル展示会でコストとしてかかっていた会場の使用料やチラシなどの印刷費・社員の人件費などのコストを削減することができます。展示会はオンラインで行われるため、来場者のデータを手軽に入手できる点もオンライン展示会のメリットであるといえます。

注意しなくてはいけないことは、ネット環境が大きく影響する点です。ネット環境に不具合が生じるとブースに来店してもらえなくなりオンライン展示会自体がうまく機能しません。

それぞれの展示会の種類によってメリット・デメリットがあるため、自社にあった展示会を選びましょう。

オンライン展示会とバーチャル展示会の違い

オンライン展示会のほか、VRを使用して開催されるバーチャル展示会があります。
バーチャル展示会はVRを用いて仮想空間を作り、参加者がアバターとして展示会に参加できる形式です。

仮想空間で専用プラットフォームを構築し、参加者はアバターとして実際に展示会を回る体験ができます。

そんなバーチャル展示会の違いは、専用プラットフォームの使用をしているかになります。バーチャル展示会はVRで専用プラットフォームを構築する一方、オンライン展示会はWebサイトで手軽に実施できるという違いがあります。

バーチャル展示会はVR空間で参加者が実際の展示会に参加しているような体験が提供できますが、専用プラットフォームの構築に手間がかかります。一方、オンライン展示会はWebサイトで手軽に展示会が実施できますが、バーチャル展示会ほどの体験を参加者に提供することはできません。

バーチャル展示会においても展示会の種類によって特徴があるため、特徴を生かした出展を検討することが重要です。

オンライン展示会出展の種類と事例

オンラインで開催できる展示会にはブースの種類があり出展する目的によって出展方法は異なります。さまざまある出展方法から特徴と事例をおさえ、自社の出展に活かすようにしましょう。

オンライン展示会での出展ブースの種類は下記の通りです。

・3DCGブース
・360°画像ブース
・2Dブース
・ウェビナー型

3DCGブース

3DCGブースは、3DCGで展示会場を再現し、参加者が3Dのバーチャル空間を実際に歩き回ったりして展示物が見学できる形式です。

バーチャル展示会はこの3DCGブースに該当します。参加者に臨場感と没入感ある体験が提供できます。

リアル展示会に近い環境が作り上げられるため、参加者にとっても実際に商品やコンテンツを見ているようなリアル感とインパクトを与えられる点が特徴です。

商品やコンテンツの魅力を効果的に伝えられるだけでなく、動画を放映するなどさまざまなコンテンツを組み合わせてインパクトある演出が再現できます。

また、3DCGブースであれば商品の色合いやサイズなどを立体的に見せられるため、参加者も商品を直接見ているようなリアルな体験ができます。

そのため、参加者に「リアルに近い商品やコンテンツを体験してほしい」「臨場感やインパクトある展示会を開催したい」場合に3DCGブースが最適です。

一方、3DCGブースの制作には時間と費用がかかります。その点はデメリットといえます。

自社に3DCGを構築する技術がない場合は、外注やパッケージ化されているサービスを利用する必要があります。

3DCGブースの事例

株式会社ITPでは、3DCGブースをパッケージ化したサービスを提供しています。導入事例は、下記のようにさまざまです。

・大丸松坂屋2021夏の贈り物バーチャルギフト会場(大丸松坂屋百貨店)
・看護の日2021バーチャル展示会(公益社団法人 京都府看護協会)
・EnDoバーチャル展示会2021(株式会社遠藤写真工芸所)

株式会社ITPはバーチャル展示会をパッケージで提供するだけでなく、バーチャル空間に設置した製品・商品を参加者がさまざまな角度で見られるような360°ビューサービスも提供しています。

バーチャル空間でリアルな展示会が体験できるだけでなく、参加者はリアルに商品や製品を確認できます。

なお、株式会社ITPが提供する3DCGブースは、下記の料金プランです。

料金(税抜) 基本展示数
V-booth 45万円〜 動画4点、パネル5枚
V-booth Wide 60万円〜 動画17点、パネル17枚
V-booth Jumbo 95万円〜 動画(大)1点、動画50点、パネル50枚
V-booth Private Show 75万円〜 フロントシアター1点、ミニシアター1点、
動画9点、パネル30枚

出典:株式会社ITP – V-booth

360°画像ブース

360°画像ブースは、360°パノラマ撮影したショーケースやブースを使用する形式です。

バーチャルとは異なり、実際のショーケースやブース、商品や製品を撮影しているため、リアルと同じものを参加者に見てもらえる点が特徴です。

また、360°画像ブースはバーチャル空間のように参加者が会場内を周回する形式ですが、参加者自身が画面をスクロールして、会場内のリアルな雰囲気を立体的に体感ができます。

3DCGのような高度な技術は必要なく、360°パノラマカメラで撮影するだけでブースが完成するのでコストが抑えられる点がメリットな反面、3DCGブースほど臨場感や没入感はなく、3DCGブースと比べると見劣りしてしまう点はデメリットです。

コストを抑えてオンライン展示会を実施したいが、参加者に臨場感や立体感を提供したいという場合に最適な形式です。

360°画像ブースの事例

日立製作所やパナソニックなど、大手企業でも360°画像ブースを導入したオンライン展示会を実施しています。

360°画像ブースは参加者がオンライン上で360°ブース内を閲覧できるだけでなく、ズーム機能によりブース内の製品や商品を詳しく見ることができます。

参加者は自分で会場の写真をスクロールして周回するため、視点では実際に展示会に訪れている体験が得られます。

手軽に展示会に参加できる形式なので多くの人にPRできるだけでなく、撮影した360°画像は永久的に保存できるため、展示会後も営業ツールとして利用できます。

出典:展示会・見本市のブースを360度VR映像でネット上に再現 /Value Press

2Dブース

2Dブースは、ブースとして使用したい場所をイラストの2D画像で設置し、画像のなかに紹介したい商品やコンテンツをリンクさせる形式です。

平面のシンプルな作りなので参加者への導線もわかりやすく、360°画像ブースよりも簡単に操作できます。

また制作方法はWebサイトに画像をアップして必要なコンテンツをリンクさせるだけなので、コストを抑えた制作が可能です。

3DCGのような高度な技術や360°パノラマカメラのような機材も必要ないため、より安価かつ迅速にオンライン展示会のプラットフォームが構築できます。

一方、3DCGブースや360°画像ブースのように展示会場を立体的に見せられないため臨場感に欠け、商品や製品の魅力を伝えにくい点はデメリットといえます。

2Dブースの事例

株式会社アイデアクラウドは、2Dブースによるオンライン展示会を提供する「DX EXhibition」を展開しています。
リアルな展示会場を構成する要素を損なわず、参加者がブースを見て回るような会場の様子を2Dブースで再現しています。

とはいえ、2Dブースはイラストによる平面での展示会場となってしまうため、参加者に興味を持ってもらうための工夫が必要です。

クオリティが低いと余計に見劣ってしまうリスクもあるため、2Dブース制作にはデザイン力や工夫が求められます。

出典:VTuberを利用したバーチャル展示会説明動画

ウェビナー型

ウェビナーはWebセミナーの略語であり、ウェビナー型のオンライン展示会はオンラインツールを通して行う形式です。

ZoomのようなオンラインツールはMTGに参加する際にURLをクリックしてルームに参加します。ウェビナー型のオンライン展示会も事前に配布されたURLから参加する仕組みです。

インターネット環境さえあれば誰でも参加でき、展示会開催中であれば時間・場所に関係なくいつでもどこでも参加できます。

また先述したオンライン展示会のように別途ブースを構築する必要がないため、手軽かつコストを抑えて実施できる点がメリットです。

参加者のインターネット環境が悪いと参加できない、アクセス集中によりサーバーダウンしてしまうリスクがあるなど、ネット環境に依存する点がデメリットといえます。

ウェビナーの事例

Crevo(クレボ)ではInstagram運用戦略を検討している企業の担当者に向けて、オンラインツール「Zoom」を活用したウェビナーを実施しました。

参加費無料、かつフォームで申し込みするだけと手軽なので参加のハードルが低く、より多くの人に参加を促せた事例です。

参加者も当日はインターネット環境があればお好きな場所から参加するだけとなるため、全国津々浦々からの参加に期待できます。

出典:Instagram運用戦略を検討されているご担当者様向けセミナー

オンライン展示会でおこなえること

オンライン展示会はバーチャル空間やサイト上など、さまざまな場所から実施される点が特徴です。

これまでリアル展示会を行ってきた企業からすると「オンライン展示会で目的が達成できるのか」「できることに制限があるのでは」など気になる点も多いでしょう。
オンライン展示会では、具体的に次のようなことが実施できます。

・画像や映像によるサービス紹介
・講演会やセミナーの配信
・営業資料や配布データの取得
・リアルタイムでのオンライン商談
・QRコードを活用した来訪者へ向けたアンケート

オンライン展示会でおこなえることについて、事例と合わせて紹介します。

画像や映像によるサービス紹介

オンライン展示会はリアル展示会のように実際に商品・製品を手に取ることができない点がデメリットです。

そのため、いかに画像や映像で訴求するかが鍵となります。

製品の特徴をリアルに訴求したい場合は、3DCGやVRを用いた立体的な映像がおすすめです。通常の写真と説明だけでも製品の特徴や概要は把握できますが、それだけでは訴求力が弱く、購買や契約につなげるのが難しいといえます。

また、製品の使い方やサービスの概要など、リアル展示会で人が口頭説明する部分は動画で訴求することができます。

参加者が製品やサービスに直接触れられないからこそ、よりリアルに近い状態で製品やサービスが体験できるよう、クオリティの高い画像や動画を用意することがポイントです。

サービス紹介動画 組織マネジメント支援サービス「INSIDES(インサイズ)」

表現 アニメーション、実写
制作費用レンジ 100万~299万円
長さ・尺 120秒〜

出典:Crevo制作実績

クレボでは、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが提供する組織マネジメント支援サービス「INSIDES(インサイズ)」のサービス紹介動画を制作しました。

展示会での放映だけでなく、サービスサイトへの掲載や営業ツールとしてなど、幅広く活用することができます。

<関連記事>
展示会・イベント放映用の動画制作・映像制作

「INSIDES」は人事部のマネジメントの悩みを解決するためのツールでもあることから、動画の冒頭では人事が抱える悩みを紹介し、その後「INSIDES」を利用してどのように悩みが解決できるかを段階的に説明しています。

リアルな現場の状況を実写化し、サービスで解決できる点をアニメーションで解説することで、サービス導入前と導入後のビフォーアフターをわかりやすく見せている点がポイントです。

サービス紹介は口頭で説明してもなかなかイメージがつきにくいため、こうした紹介動画の制作がおすすめです。

相手が直感的にサービスが理解できるだけでなく、展示会での放映や営業ツールとしてなど、さまざまな用途で活用できる点でコストパフォーマンスが高いといえます。

講演会やセミナーの配信

オンライン展示会ではセミナーや講演会をライブ配信するほか、事前に収録したものを放映することが可能です。展示会は講演会やセミナーが集客の要となることも多いため、こうしたコンテンツを盛り込むことが重要です。

リアル展示会ですと場所や時間の関係でセミナーや講演会に参加できないといったケースも発生しますが、オンライン展示会であればそうした制限なく、多くの人が参加しやすいメリットがあります。

当日に参加できなかった場合でも、アーカイブ配信を視聴できるようにすることでユーザーの取りこぼしが防げます。

ライブ配信はその場でしか情報が得られない特別感があるだけでなく収録することで、その後もさまざまな用途で講演会やセミナーの動画を活用することが可能です。

展示会を定期的に開催する企業であれば、収録動画を活用することでコストも抑えられます。

大和財託株式会社 投資セミナーのオープニング動画

表現 実写
制作費用レンジ 50〜99万円
長さ・尺 120秒〜

出典:Crevo制作実績

クレボでは、大和財託株式会社の不動産投資セミナーのオープニング動画を制作しました。

セミナーや講演会を実施するにあたり、まずは登壇する企業の想いを伝えることが重要です。オープニング動画では立場が異なる4人の社員にスポットを当て、それぞれがどんな想いを持ってお客様と向き合っているかを紹介しています。

社員のリアルな声や社内の様子をクローズアップすることで、セミナー参加者に信頼と安心を与える効果に期待できます。

営業資料の配布やデータの取得

リアル展示会では、パンフレットなどの紙の資料やチラシが配布されます。紙媒体は印刷の手間がかかるだけでなく、資料をもらうほど埋もれてしまい読まれずに捨てられてしまうリスクがあります。

オンライン展示会であれば営業資料やカタログなどをPDFでダウンロードできるような仕組みが設置できます。

ダウンロードするか否かは参加者が判断できるため、見込みのある参加者に対して資料やカタログが配布可能です。ダウンロードするにあたってメールアドレスなどの入力を求めれば、見込み顧客のデータ取得にもつながり、展示会終了後の営業にも活用できます。

必要な人や興味を持った人にだけ資料が配布できるだけでなく、その後の営業に活用できるデータが取得できる仕組みが設置できるのは、オンライン展示会の強みです。

サービス紹介動画「Comiru Free」

表現 アニメーション
制作費用レンジ 100〜99万円
長さ・尺 60〜120秒

出典:Crevo制作実績

オンライン展示会で営業資料のダウンロードを促すにあたり、まずはどんなサービス・製品かを紹介して興味を引くことが必要です。

クレボでは、そうしたシーンに活用できるサービス紹介動画を制作しています。こちらは、株式会社POPERが提供する塾経営システム「Comiru Free」のサービス紹介動画です。

アニメーションを用いて塾経営に関わるさまざまな課題からそれを解消する機能の説明や、ツールを導入したメリットをUIを交えて具体的に紹介しています。

サービスサイトによせたキャラ造形を意識しているため、より一体感と説得力のあるサービス紹介動画となっています。

サービス紹介動画から参加者に興味を持ってもらえれば導入を検討するため、より詳細な内容を知るために資料をダウンロードしてくれる可能性に期待できます。

見込み顧客を獲得するためにも、直感的にわかりやすく製品やサービスが紹介できる動画の制作がポイントです。

リアルタイムでのオンライン商談

オンライン展示会であっても、テキストチャットやビデオチャット機能を用いてリアルタイムに商談することができます。

リアル展示会では対面での商談となりますが、ここ数年は新型コロナウイルス感染症の感染予防の面から対面での商談を控えている企業も少なくありません。

オンライン商談であれば非対面で商談できるため感染予防の面でも効果的です。

さらに、リアル展示会は場所の関係で直接足を運べない人もいるなか、オンライン展示会であれば現地に出向けない人でも商談に参加することができます。

場所の制限なく商談に参加できるため、顧客獲得の機会損失を防げる点でもメリットです。

サービス紹介動画 「Mobile Work Place」

表現 アニメーション
制作費用レンジ 〜49万円
長さ・尺 120秒〜

出典:Crevo制作実績
クレボでは、コネクシオ株式会社が提供する「Mobile Work Place」のサービス紹介動画を制作しています。

ウェビナー集客や商談のフックにすることを目的に制作した動画です。

冒頭では「Mobile Work Place」のようなツールが必要となった時代背景から「Mobile Work Place」ができることや利用するメリットをアニメーションでわかりやすく解説しています。

多くの情報が入れ込まれていますが、アニメーションと最適なカット数で内容がスッと頭に入ってくるような動画となっています。

QRコードを活用した来訪者へ向けたアンケート

リアル展示会でもQRコードを活用して参加者へアンケートを求めますが、オンライン展示会でも同じようにQRコードを活用したアンケートが実施できます。

展示会は見込み顧客の獲得やブランディングなど、さまざまな目的の上で出典をしています。目的がどれだけ達成できたかを図るため、展示会後のアンケートは重要な指標です。

「展示会のどのような点がよかったか」「どれだけ製品に興味が持てたか」「どのようなコンテンツがあるとよかったか」など、目的達成の度合いだけでなく課題の発見にも役立ちます。

リアル展示会でもQRコードでアンケートを実施する機会が増えてきましたが、なかには紙に記入する形式を採用しているケースも少なくありません。

オンライン展示会では紙媒体のアンケートを配布することができないため、必然的にQRコードでのアンケートを実施する機会がほとんどです。

QRコードを利用した商品販売サービス「ExOrder」

表現 アニメーション
制作費用レンジ
長さ・尺 60秒〜

出典:Crevo制作実績

クレボでは、QRコードを利用した商品販売サービス「ExOrder」のサービス紹介動画を制作しました。

アニメーションを用いてQRコードの活用シーンからメリット、実際にサービスを利用してできることをわかりやすく紹介しています。

約60秒ほどと短めの動画になっているため、最後まで飽きることなく視聴してもらいやすい点がポイントです。

また最後にアプリをインストールする導線を確保しているため、動画視聴からアプリインストールまで一貫したユーザー行動を促すことができます。

オンライン展示会にかかる費用相場

オンライン展示会は、リアル展示会よりも費用がかからないイメージをお持ちの方も多いでしょう。オンライン展示会の実施形式や展示会の規模・コンテンツ内容の密度によって費用は大きく変動します。

また主催が自社なのか・合同展示会なのかによって費用相場は異なります。

ここではオンライン展示会にかかる費用相場を詳しく解説します。

出展費とコンテンツ制作費の2つ

オンライン展示会にかかる費用は、主に出展費とコンテンツ制作費の2つです。

出展費はオンライン展示会の主催者が用意したプラットフォームに参加するための費用であり、リアル展示会でいう会場利用費にあたります。

オンライン展示会の規模やプラットフォームで利用する機能、サポートの充実さによって費用は異なります。一般的な相場は10〜20万円ほどといわれています。規模によっては数百万円かかるケースもあるため、出展費は事前にしっかりとチェックすることが必要です。

一方、コンテンツ制作費とは展示会で放映する動画の制作や資料・カタログなどの制作費などを指します。

他社が主催するプラットフォームに参加せず単独で展示会を実施する場合には、プラットフォーム構築にかかる費用もコンテンツ制作費に含むため注意が必要です。

コンテンツ制作費の内訳

コンテンツ制作費の内訳は主に2つです。

参加者を誘致するための動画などのコンテンツ制作費と展示会場を構築するシステム費用です。

展示会で流す動画やセミナー動画の収録・ダウンロードしてもらう資料やカタログなど、参加者にPRするためのコンテンツを制作します。

過去に制作したコンテンツがあり、流用できる場合はこの点の制作費はカットができます。

また3DCGブースや360°画像ブースなど、手の込んだブースを用意したい場合にはシステム構築費も別途かかります。

シンプルな2Dブースであれば数十万ほど、3DCGのような高度な技術や機材が必要になってくると数百万円ほどかかるケースもあります。

オンライン展示会の開催までの流れ

下記はオンライン展示会開催までの基本の流れです。

1.コンセプトの設計
2.集客
3.展示内容の準備
4.当日の運営
5.アフターフォロー

コンセプトの設計

リアル展示会を開催する時と同様に、まずはコンセプトを設計します。

コンセプトの設計では、主に次のポイントを決めていきます。

・展示会全体のテーマ
・出典するコンテンツの選定
・セミナーや講演会の登壇者オファー
・タイムテーブルの作成

自社でオンライン展示会を開催する場合は、展示会の開催期間や出典ブース数・ターゲット・展示会の開催形式などを決定することが必要です。

コンセプト設計はオンライン展示会の大枠となるものであるため、慎重に内容をすり合わせていくことも重要です。

集客

コンセプト設計が完了し、告知できるまでに内容が整えば集客を始めましょう。

Webでの集客が一般的であり、集客方法は次のようにさまざまです。

・プレスリリースの配信
・SNS
・メールマガジン
・集客用LPの制作
・Web広告の配信

Webでの集客は潜在層に対してもアプローチできる点がメリットです。あわせて、顧客へダイレクトメールを送るなど、従来の展示会と同じ集客も並行して行えると良いでしょう。

展示内容の準備

集客と並行して、展示内容の準備も始めましょう。

出展するコンテンツの制作や展示会に必要な動画・写真・VRの用意などを行います。講演会やセミナーを開催する場合は、台本作成やリハーサルも必要です。

当日の運営

オンライン展示会なので、当日の運営もオンラインで行います。講演会やセミナーを実施する場合には、司会進行や登壇者をサポートしましょう。

またビデオ通話やチャットでオンライン商談を実施するのであれば、営業マンの配置も必要です。

通信やサーバートラブルに備えて動ける社員も数名配置しておくと安心です。

アフターフォロー

オンライン展示会終了後は、そのまま終わりにしてはいけません。

参加者のデータを分析して「見込み顧客のリスト作成」「参加者へお礼メール送付」などアフターフォローを行いましょう。

オンライン展示会の強みは、参加者のデータ取得や分析がしやすい点です。自社のマーケティングに活かすだけでなく、営業活動に活かせるようにデータを活用しましょう。

まとめ

オンライン展示会はWeb上で行う展示会であり、3DCGブースや360°画像ブース、2Dブースやウェビナー型などさまざまな開催方法があります。

新型コロナウイルスの感染拡大を機に注目を集めたオンライン展示会ですが、場所を問わずに誰もが参加できる点や参加者のデータが取得できるなどメリットも多いのが特徴です。
自社の差別化に動画を活用することでオンライン説明会での効果も変わります。

これからオンライン展示会に出展を考えている方や展示会での効果を上げたい方には本記事で紹介したオンライン展示会の種類や事例を参考に自社にあった展示会を考えてみることをおすすめします。

crevoAdmin

イベント告知動画の成功事例9選!メリットと印象に残る動画のポイントを解説

2 years 10ヶ月 ago

イベントへの参加者を増やす告知には、イベント告知動画が効果的です。
チラシなどの紙媒体と比較して、動画は得られる情報が多く視聴者のエンゲージメントを高めやすいためです。

初めて自社のイベント告知動画を作成するのであれば、他社の動画事例を参考にすることをおすすめします。また、イベント告知の集客などの効果を最大限に得るためには、クオリティの高い動画を作成するポイントを知っておく必要があります。

本記事では、イベント告知動画の事例9選とイベント告知動画を制作するメリット、印象に残るイベント動画のポイントを解説します。

イベント告知動画の成功事例9選

イベント告知動画には、オープニング・一周年記念・表彰イベント記録など、さまざまな内容のものがあります。
そこで次の9つの事例を紹介します。
・DiDiモビリティジャパン株式会社 タクシー配車アプリ「DiDi(ディディ)」1周年記念動画
・株式会社HATA 新ステートメント発表用動画
・国立環境研究所 イベント用動画制作「A-PLAT KIDS」
・株式会社ビズリーチ イベント用動画「BIZREACH」
・学校法人専門学校 東洋美術学校 70周年記念動画
・島根県産業振興課 Ruby bizグランプリ2015
・三井不動産株式会社 イベント動画「ECO EDO 日本橋 2016 ~五感で楽しむ、江戸の涼~」
・株式会社ビズリーチ オープニングムービーFuture of Work Japan 2018
・株式会社北陸銀行 ミライイノベーション北陸「北陸銀行ビジネスコンテスト」

自社のコンセプトや目的に合う動画を参考にしてみてください。

 

イベント用告知動画の成功事例

DiDiモビリティジャパン株式会社 タクシー配車アプリ「DiDi(ディディ)」1周年記念動画


出典:Crevo制作実績

DiDiモビリティジャパン株式会社の提供するタクシー配車アプリ「DiDi(ディディ)」のリリース1周年を記念して制作したイベント告知動画です。

この動画はDiDiの概要とサービスの魅力を端的に紹介することを目的としています。

冒頭では「いつ・どこで」スタートしたサービスであるかを伝えています。
DiDiは2018年9月27日に大阪でサービスを開始しました。

つぎにDiDiが1年間に成し遂げた実績をグラフやイラストを用いて表現しています。
動画内で紹介される主な実績です。

・サービスエリアが12都府県まで拡大
・4都市で利用率No.1
・月間アプリダウンロード数No.1
・登録ドライバーは2万人

動画の後半では「DiDi」の魅力である「呼んだ場所にタクシーが来る」「キャッシュレスでスムーズな決済」をアピールしています。

このイベント告知動画は、情報を端的に伝えるためにイラストや配色はシンプルな表現を採用しているのが特徴です。
また、動画全体を通して常に動きのある映像で視聴者を飽きさせない工夫が施されています。

表現 アニメーション動画
費用レンジ 100万~299万円
長さ・尺 60秒~120秒

 

株式会社HATA 新ステートメント発表用動画


出典:Crevo制作実績

株式会社HATAの新たなコーポレートステートメントを紹介するイベント告知動画です。
株式会社HATAはスキンケア、メイクアップ用品など化粧品容器に特化した企画・製造・販売を行っています。

ものづくりの会社として大切にしている「こころを込める」というポリシーを伝えることを目的としています。新しいコーポレートステートメントである「ココロが、品になる」を説明するために、「品」という漢字と「ココロ」を図形的に組み合わせて動画を展開していく構成となっています。

ペン画の上に水彩絵の具で色づけたような、温かみのあるイラストが特徴です。

表現 アニメーション動画
費用レンジ 100万~299万円
長さ・尺 60秒~120秒

 

国立環境研究所 イベント用動画制作「A-PLAT KIDS」


出典:Crevo制作実績

国立環境研究所が小学生向けに行う環境問題に関するイベント「A-PLAT KIDS」の告知動画です。

この動画では気候変動における「適応」について解説することを目的としています。
生徒役の2人の男の子と女の子、先生役の鳥のキャラクターが登場します。
生徒役が質問して、先生が分かりやすく解説していく構成とすることで視聴者が興味を持ちやすくしているのがポイントです。

イラストやナレーションが親しみやすいものになるように工夫されています。

表現 アニメーション動画
費用レンジ 50万~99万円
長さ・尺 120秒~

 

株式会社ビズリーチ イベント用動画「BIZREACH」


出典:Crevo制作実績

株式会社ビズリーチのエンジニア職募集のイベント告知動画です。
ビズリーチは、管理職・専門職・グローバル人材などハイクラス人材に特化した転職サイトを運営する企業です。

このイベント告知動画は、エンジニア職を探す就活者にビズリーチの求人へ興味を持ってもらうことを目的としています。
合同説明会や就活セミナーなど就活イベントでの放映を想定しているため、音がない環境でもわかりやすいアニメーションに仕上げています。

動画の冒頭では2009年から2018年にかけて新規事業が続々と増えていることをグラフで表現。インフォグラフィックを活用し、ビズリーチの企業としての成長やエンジニアの働く環境をテンポよく紹介しています。
iMacProの支給などエンジニアにとって嬉しいポイントを、イラストとともにアピールしているのも特徴です。

30秒という短い尺ながらも、ビズリーチにはエンジニアが成長できる環境があることを端的に表現しています。

表現 アニメーション動画
費用レンジ 50万~99万円
長さ・尺 30秒~60秒

 

学校法人専門学校 東洋美術学校 70周年記念動画


出典:Crevo制作実績

「東洋美術学校」の70周年記念を機に制作したイベント告知動画です。

東洋美術学校はデザイン・イラスト・マンガ・アートの専門学校です。
クリエイティブデザイン科・グラフィックデザイン科・インダストリアルデザイン科・イラストレーション科・マンガ科・保存修復科・絵画科などの専門的な科目を学ぶことができます。

東洋美術学校の前身であるスタイル洋裁学院は、1946年に東京都杉並区高円寺に設立されました。
2016年に70周年を迎え、100年に向けて新たなステージを開いていくというメッセージを動画に動画にこめています。

「70」「100」という数字のロゴを中心に据えるシンプルな動画構成です。
動画が単調で視聴者が退屈にならないために、モーショングラフィックを活用し常に動きのあるアニメーションに仕上がっています。

リズムや配色で東洋美術学校の魅力を表現しており、洗練されたテイストの動画だといえます。

表現 アニメーション動画
費用レンジ ~49万円
長さ・尺 15秒~30秒

 

島根県産業振興課 Ruby bizグランプリ2015


出典:Crevo制作実績

島根県が主催した「Ruby bizグランプリ2015」を表彰する際のイベント告知動画です。
このイベントはビジネス領域でプログラム言語「Ruby」の特徴を活かした新たなサービスを創造している先進的な企業・団体・個人を表彰するために開催されています。

RubyはRuby bizグランプリ2015の審査員長でもあるまつもとゆきひろ氏が開発した日本製のプログラミング言語です。
Web開発やスマホアプリ開発などに広く活用されています。

RubyはRuby bizグランプリ2015では、事業の成長性と持続性・Ruby の関わり方・事業の社会的な影響度などを審査して、大賞を決定します。

この動画は表彰時に審査委員長が総括をしている場面を記録した映像です。動画の後半では、インタビュー映像も含まれています。
この映像を通して当日参加できなかった方も、総括コメントをじっくり聞くことができます。また、Rubyを扱う人にとっても参考になる映像となっています。

このイベントの様子を海外にも展開するため、英語字幕を入れている点が特徴です。

表現 実写動画
費用レンジ 50万~99万円
長さ・尺 120秒~

 

三井不動産株式会社 イベント動画「ECO EDO 日本橋 2016 ~五感で楽しむ、江戸の涼~」


出典:Crevo制作実績

三井不動産株式会社が日本橋地域で行った「ECO EDO 日本橋 2016〜五感で楽しむ、江戸の涼〜」というイベント告知動画です。

イベントの実際の映像を使うことで、イベントの様子や雰囲気を分かりやすく伝えています。

「ECO EDO 日本橋」は涼を感じるさまざまなイベントを、日本橋の街なかのさまざまな場所で開催するイベントです。
夏限定グルメや風鈴、浴衣など、日本情緒あふれる納涼気分を五感で楽しめる体験ができます。

この動画は「ECO EDO 日本橋」テーマである、日本らしい夏の「涼」を感じさせる表現を目指しています。
なかでも見て楽しめる「金魚」をモチーフとしたスイーツ・大提灯・アクアリウムなどに焦点を当てることで、イベントの世界観が映像で伝わるように工夫されています。

表現 実写動画
費用レンジ ~49万円
長さ・尺 30秒~60秒

 

オープニングムービー用告知動画事例

株式会社ビズリーチ オープニングムービーFuture of Work Japan 2018

出典:Crevo制作実績

2018年9月6日、7日に虎ノ門ヒルズにて開催された「Future of Work Japan 2018」のオープニングムービー用イベント告知動画です。

株式会社ビズリーチが運営母体としてこのイベントを開催しています。
経営や人事・組織開発に関わる人を対象としており、有名経営者によるセッションや参加者同士のビジネスマッチング・展示会などが行われました。
セッションでは株式会社刀の森岡毅氏や、RIZAPグループ株式会社の松本晃氏などが登壇しています。

細胞分裂をイメージしたイベントロゴが、さらに分解されてモーショングラフィックで三次元的に組み合わさっていく動画構成です。
抽象的で洗練されたイメージの映像に合うように、EDMのようなアップテンポなBGMが採用されています。

ビジネスを取り巻く環境は、グローバル化・飛躍的な技術進歩・人口減少などさまざまな要因が重なり複雑で予測がむずかしい状況です。
こうしたビジネス環境のカオスな状況と、細胞分裂を繰り返すような映像をリンクさせることでイベントのテーマを表現しています。

表現 アニメーション動画
費用レンジ 300万円~
長さ・尺 60秒~120秒

 

株式会社北陸銀行 ミライイノベーション北陸「北陸銀行ビジネスコンテスト」


出典:Crevo制作実績

北陸銀行・ほくほくファイナンシャルグループが主催する「ミライイノベーション北陸|北陸銀行ビジネスコンテスト」のオープニングムービー用イベント告知動画です。

このイベントは、北陸三県の主要産業や地域社会の課題をテーマに、ニーズや課題を解決する新しいビジネスアイデアを競うピッチコンテストです。
上位入賞者には賞金や特典が用意されています。

イベントのオープニングムービーとして制作されており、モーショングラフィックを用いた躍動感のある映像に仕上がっています。
幾何学模様の素早い動きと鮮やかな配色による躍動感のある映像と、壮大なBGMによってイベントの開始を盛り上げる役割を果たしています。

テキストによって大会の概要を説明しています。
文字のサイズは大きく、背景色とのコントラストも強めることで視聴者が文章を読みやすいように配慮されています。

表現 アニメーション動画
費用レンジ 50万~99万
長さ・尺 30秒~60秒

 

イベント告知動画を制作するメリット

イベント告知動画は、イベントの開催前や開催中に利用するために制作されます。
イベントへの集客を増やし、顧客との良い関係を築くことがイベント告知動画の役割です。
周年記念などのイベントを告知する動画を制作すると、次のようなメリットが得られます。

・エンゲージメントが高められる
・イベント後も活用できる
・コンバージョン率を上げられる

それぞれのメリットについて、理由を詳しく説明します。

エンゲージメントが高められる

イベント告知動画は、チラシなどの紙媒体とは異なり、ユーザーの視覚と聴覚の両方に訴求することができる、伝達力が高い告知方法です。
映像の動きや音が組み合わさることで、視聴者に短い時間で膨大なメッセージを届けることができます。
数十秒から数分の短い動画でも、高い訴求力を持つといえるでしょう。

動画であればイベントの内容や魅力が伝わりやすく、視聴者のエンゲージメントを向上させやすいです。
エンゲージメントとは、商品やサービスなどに対する顧客の関心や興味の高さを意味します。

イベントへのエンゲージメントを高められると、効率的に集客しやすくなりプロモーションにも大きな効果が期待できます。

また、動画はSNSとの相性の良さも魅力です。SNSは相互性が高いため、エンゲージメントが向上しやすい環境だといえます。

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展示会・イベント放映用の動画制作・映像制作

イベント後も活用できる

イベント告知動画は紙媒体の資料やパンフレットと違い、何度も繰り返し活用できることが大きなメリットです。イベントの開始前や開催中だけでなく、イベントが終了した後もホームページに動画を公開するなどして利用する例がよく見られます。

たとえば「DiDi」の動画のように企業やサービスの周年記念動画であれば、告知用途としてさまざまな場面で動画の利用が可能です。ホームページやSNSなどに動画を掲載して、イベントの存在をアピールできます。

周年記念動画は企業の事業内容・歴史・サービス内容などが分かりやすくまとめられています。そのため周年イベントが終了した後も企業紹介動画として再利用ができます。

このようにイベント後にも別の用途で利用することで、別の動画を制作するコストを抑えることにもつながります。

コンバージョン率が上げられる

コンバージョンは「成果」を意味するマーケティング用語です。具体的には、商品やサービスの購入・問い合わせなどの成果がコンバージョンに該当します。
コンバージョン率は「コンバージョン数」を「クリック数」や「アクセス数」で割った値を指します。

クリック/アクセス数が多いにもかかわらずコンバージョン率が悪い場合には、訴求方法に問題があることが懸念されます。
たとえば、告知の段階でイベント自体の内容や、自社の事業内容・サービスの魅力を伝えることができておらず、ユーザーの認識とズレが生じてしまっている可能性などが考えられるでしょう。

動画は情報量の多い内容を伝えやすく、ユーザーにとっては情報を得る負担が少ない方法のため、イベントの訴求に適しています。
ユーザーに情報が伝わりやすく、問い合わせやサービスの申込みなどが増え、コンバージョン率を上げやすいといえます。
コンバージョン率、とくにイベントへの参加申し込み率を増やしたいのであればイベント告知動画の制作が効果的です。

イベントへの参加申し込み率が低い場合には、

・イベントの内容がうまく伝えられていない
・企業側の想いが中心でイベント参加者目線での訴求ができていない

といった問題が考えられます。

内容が予測できないイベントに人は参加したいとは思いません。また、参加する魅力やメリットを感じないと申し込みには至らないためです。

動画は豊富な情報を分かりやすく伝えるのに適しています。
また、過去のイベントの様子を流すことで参加者目線で魅力を伝えることも可能です。
そのためWebサイトにイベント告知動画を設置することは、申し込み率向上に効果を発揮します。

このように、イベントへの参加申し込み率を向上させたいのであれば、イベント告知動画を制作するのをおすすめします。

印象に残るイベント動画のポイント

イベント告知動画は、イベントへのエンゲージメントやコンバージョンを向上させる効果があります。
イベントが終わった後にも、会社紹介の動画として再利用し人材獲得などにも利用されます。

しかし、こうした効果を得るには、視聴者の印象に残るような質が高い動画を制作することが重要です。
効果の高い動画を制作するために、つぎの3つのポイントを押さえるようにしましょう。

・参加者視点で制作をする
・目的を明確にして想いが伝わるシナリオにする
・編集やBGMで印象に残る演出をする

それぞれ詳しく説明します。

参加者視点で制作をする

イベント告知動画は参加者の目線で制作することが重要です。

効果が表れにくい動画の特徴として、主催者のイベントに対する思いが強く、情報を詰め込みすぎてしまうケースが多く見られます。
こうした主催者視点の動画は、独りよがりな内容になってしまいがちです。

イベント告知動画は主催者の作りたいものを制作するのではなく、イベントへの参加者の気持ちを高められる動画を制作しましょう。

参加者視点でイベント告知動画を制作するためには、ターゲットの設定が重要です。
イベント参加者がどのような人物かといった情報を明確にしましょう。また、コンバージョンにつなげたいターゲットが何パターンかある場合、ターゲット増に動画によって動画を使い分けることも効果的です。

動画のターゲットを明確にすると、動画制作の際に参加者目線で考えやすくなります。
ターゲットとなる人物が求めるものを追求していくことが自然と、参加者視点の動画を作ることにつながります。

目的を明確にして想いが伝わるシナリオにする

イベント告知動画に込めた想いを伝えるためには、動画の設計図であるシナリオが大切です。
シナリオの良し悪しが、動画のクオリティを決めるといっても過言ではありません。

では、どのようにしたら良いシナリオが作れるでしょうか。

前提として動画の目的を明確にしておく必要があります。動画の目的が明確ではないと、ゴールが定まっていない状態でシナリオを作ることになるため一貫性が生まれません。
目的を明確にしたうえで、動画のテーマとコンセプトを決めることが重要です。

たとえば動画のテーマとコンセプトが定まっていないと、動画制作した背景や視聴者に伝えたい企業の想いは薄くなってしまい「伝えたいことが伝わらない」表面的なシナリオになってしまいます。

「伝えたいこと」や「視聴者に届けたい情報」をテーマ・コンセプトに落とし込みシナリオを制作することで視聴者に与える印象が違った動画の制作が可能です。

視聴者にイベント告知動画の印象を残すには、動画の目的を明確にしたうえでテーマとコンセプトを決めシナリオを制作することが大切です。

編集やBGMで印象に残る演出をする

イベント告知動画は、視聴者がイベントに参加したくなるようなワクワク感のある演出が大切です。イベントのテーマに合わせたBGMで映像を盛り上げる工夫などが必要になります。

また、告知内容をしっかり伝えるためには、視聴者を画面に引き付け、最後まで視聴してもらえるような動画の編集が求められます。映像が止まる瞬間がないようにして、常に動きのある映像を制作しましょう。

動きを出すにはモーショングラフィックスを用いて映像を作るのがおすすめです。
モーショングラフィックスとは文字・画像・イラスト・クラフィック・ロゴなどを動かす映像のことを指します。
静止画のスライドのような映像では単調で、視聴者の注目をあつめることはむずかしいといえます。
常に動きのある映像を作ることで視聴率を向上させることが可能です。

常に動きのある映像とワクワクさせるようなBGMを駆使して視聴者の印象に残る動画を制作しましょう

まとめ

本記事では、イベント用告知動画の9つの事例とイベント告知動画を制作するメリットや印象に残すためのポイントを解説しました。

紹介した事例を参考にして、イベント告知動画を制作してみてはいかがでしょうか。

イベント告知動画は、エンゲージメントやコンバージョン率の向上に大きな効果が期待できます。紹介した事例の中から動画のタイプや費用レンジが近いものを見つけて、完成形をしてみてください。

また、イベント告知動画の効果を最大化させるには、視聴者の印象に残る動画を作るのが重要です。

編集やBGMのクオリティはもちろん大切ですが、イベントの参加者視点に立つこともポイントとなります。独りよがりな動画にならないように、視聴者に求められる動画を作るようにしましょう。

crevoAdmin

3DCG動画とは? 商品紹介に関する成功事例やメリット、外注のポイントを解説!

2 years 10ヶ月 ago

「商品の仕組みや特徴をわかりやすく説明したい」といった課題をもたれている企業は多いのではないでしょうか。

魅力的な商品を生み出したとしても、商品の仕組みや特徴がユーザーに伝わらなければ購入や利用にはつながりません。

ユーザーに商品の特徴や魅力を理解してもらうには、3DCG動画がおすすめです。3DCG動画であれば、商品をあらゆる角度から視認できるほか、表面を透過させて紹介もできます。

本記事では3DCG動画の概要をはじめ、商品紹介に関する成功事例やメリットについて解説します。

商品の仕組み・特徴・魅力を伝えることに課題を抱えている方はぜひ本記事を参考にしてもらえたらと思います。

3DG動画とは?

3DCGとは3 Dimensional Computer Graphicsの略で、コンピューターを用いて3次元の仮想空間で物体を表現する画像生成技術を指します。

3DCG動画は、3DCGによって生成されたモデルを取り入れた動画です。

商品やデザインの構想を立体的にわかりやすく表現できるため、プレゼンテーションや展示会などの商品紹介時に活用できます。

また、3DCG動画は、実物を見ることができない映像を実現できることが最大の特徴です。

人体・医薬品を扱う医療分野、精密な機械商品・複雑な工法を扱う工業分野やキャラクター・アイテム商品が登場するゲーム分野など、特定の分野での動画制作の依頼が多く、商品の構造や特徴など専門知識が必要な仕組みを、動画で消費者に訴求することができます。

3DCG動画と2DCG動画の違い

CGの種類には、3DCG動画と2DCG動画にわかれます。2DCG動画とは、コンピューターを用いて2次元で物体を表現する画像生成技術です。

3DCG動画は、縦横や奥行きの3方向に三次元の立体で絵を動かします。2DCG動画と比べて実在に近い表現ができることが特徴です。

3DCG動画は2DCG動画よりも動画で立体的な表現ができるため「構造が複雑にできている商品」や「商品に躍動感を与えたい」などの商品動画の制作に向いています。

3DCG商品紹介動画の活用ジャンルと成功事例

3DCG商品紹介動画の使い道を知ってもらうために、医療やゲーム・工業系のジャンルにおける活用方法や成功事例などをご紹介します。

成功事例を参考に、自社の商品紹介に3DCG動画の活用を検討してみてください。

医療系の3DCG動画

医療系のジャンルでは、3DCG動画が人体の臓器を確認するのに役立てられています。たとえば、手術の前に人体の臓器を把握し手術をシミュレーションするケースです。

また、3DCG動画は医療系の商品の使い方を説明するのにも便利です。医療系の商品は、使い方を誤ってしまうと健康を損ねてしまうリスクが想定されます。

3DCG動画で紹介すれば、商品の構造を具体的に表示できるため、使用方法をわかりやすく伝えられます。

3DCG商品紹介動画 体幹筋サポーター「Poji(ポジ)」


出典:Crevo制作実績

「POJI」は、Positive Japan Industrial designを具現化したブランドです。痛みに起因するストレスの原因に対して、ユーザビリティを追求した商品を提供しています。

Crevo(クレボ)では、Pojiの体幹筋サポーターについて3DCG商品動画を制作しました。

動画内では、サポーターの必要性を理解してもらえるように、身体の内部を3DCGで表現しています。動画の特徴を活かし、テキストだと伝わりづらい「日本の腰痛患者数が2,800万人という数値データ」を動画内で紹介しています。

また、サポーターを装着したときの身体の状態を回転させて表示し、バンドが骨盤を矯正するイメージを矢印で示しています。立体的な映像によってサポーターの使い方や効果をイメージしやすくなっています。

表現 アニメーション・実写
用途・目的 商品・サービス紹介
広告(Web・テレビCM)
費用レンジ 50万~99万
長さ・尺 120秒~
業種 メーカー

ゲーム系の3DCG動画

ゲーム系では、3DCG動画がリアルな演出をするのに役立ちます。キャラクターをあらゆる角度から動画で表現できるため、アクションシーンなどの臨場感をより感じてもらいやすくなります。また、キャラクターの表情も細かく表現できるため、具体的な感情を伝えるシリアスな場面では感情移入もしやすくなるでしょう。

キャラクターだけでなく、アイテムを回転させて確認できる仕様のゲームも珍しくありません。課金ゲームでアイテムの3DCG商品動画を作成すれば、購買意欲を高められる可能性もあります。

そのほか、ゲームの分野ではぬいぐるみやフィギュアといったキャラクターグッズなども販売されます。3DCG商品動画を活用すれば外観を正確に伝えられます。

ゲームアプリ「陰陽師(おんみょうじ)」

出典:Crevo制作実績

中国のゲーム企業であるNetEase, Inc.は、スマートフォン向けゲームアプリ「陰陽師(おんみょうじ)」のテレビCM用動画に、3DCG動画を活用し「30秒という尺」の中で、ゲームの世界観を表現しています。

ゲームに3DCG動画を活用することで、リアルな演出を実現し、躍動感のあるカットや音から得られる臨場感を最大限に表現できます。また「陰陽師」でプレイした時のワクワク感を演出することが可能です。

テレビCMの放映を想定にした制作の背景から、クオリティにこだわった動画になっています。

表現 アニメーション
用途・目的 アプリ・ゲーム紹介
広告(Web・テレビCM)
費用レンジ 〜49万円
長さ・尺 15秒〜30秒
業種 ゲーム

工業系の3DCG動画

工業系の開発や工法は、構造や仕組みが専門的になるため3DCG動画が活用されています。

精密機器の内部を3DCG動画で可視化することで、画像ではわかりにくい構造部分がわかりやすく表現が可能です。

3DCG動画であれば複雑な構造や工法の流れを動画にできるためより理解を深められます。

3DCG商品紹介動画 工法「ロードプラス」


出典:Crevo制作実績

ランデス株式会社が提供するロードプラスは、施工が困難な狭い道路の拡幅を実現する工法です。

Crevoでは、ロードプラスについて3DCG商品紹介動画を制作しました。

商品を用いて施工が行われるプロセスをさまざまな角度から表現した3DCG動画です。目の前で商品が組み立てられていく映像により、車道が改善されていくイメージが湧きやすくなっています。

車両同士がすれ違う映像まで含めており、効果を実感しやすいように工夫しています。

表現 アニメーション
用途・目的 商品・サービス紹介
費用レンジ 100万~299万
長さ・尺 60秒~120秒
業種 メーカー

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商品説明・紹介の動画制作・映像制作

3DCGで商品紹介動画を制作するメリット

3DCG動画は実物を見ることができない映像を実現できる魅力があります。

3DCGで商品紹介動画を制作するメリットはさまざまあります。メリットを把握することで動画の商品紹介に活用することができるでしょう。

3DCGで商品紹介の動画を制作するメリットは下記のとおりです。

・強いインパクトを与えることができる
・商品の特徴を理解しやすい形で伝えられる
・トータルコストを大幅に抑えることができる
・作業工程をスピーディーに進められる
・商品開発と動画制作を並行して進められる
・さまざまなメディアへ利用することができる

強いインパクトを与えることができる

3DCG動画は、現実では不可能なダイナミックな表現を取り入れられるので、消費者に強いインパクトを与えられます。

たとえば実物では重量があって簡単に動かせない工業商品も、3DCG動画であれば簡単に回転させたり、分解したりということが動画で表現ができます。

消費者の記憶に残りやすい映像を実現しやすくなるため、実写映像よりも高い広告効果が期待できます。形がシンプルで色が控えめなど、外見が目立たない商品をアピールするときにも効果的です。

商品の特徴を理解しやすい形で伝えられる

3DCG動画では、商品を回転させたり、透かしたりすることが可能です。写真では難しい動きも表現できることが特徴です。

たとえば商品の写真の場合、おおよその外観は理解できますが、商品を一方向からしか確認できないため構造をイメージできません。

また肉眼では見えない小さな物体を実物のように再現することもできるため、現実では不可能な表現を3DCG動画では制作が可能です。

トータルコストを大幅に抑えることができる

3DCG動画は、実写映像を撮影するような撮影機材の運搬費用や撮影スタジオの料金が発生しません。ディレクターやカメラマン、音声スタッフなどの人件費がかからないため、トータルコストを抑えられます。

また、一度作成した3DCG動画を使いまわすこともできるので、同じ形の商品について動画を制作する必要もありません。

3DCG動画の特徴を理解し商品の説明や紹介に活用するのであれば、3DCG動画の利用がおすすめです。

作業工程をスピーディーに進められる

3DCG動画の制作と聞くと、作業工程が多いのではないかと思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。近年では3DCG動画の需要が高まり、活用できる利用シーンが増え、制作しやすい環境が整い始めています。

たとえば総合電機メーカーのソニーは、テクノロジー見本市「CES 2023」で、可搬式の簡易型ボリュメトリックシステムの試作品を公開しました。

ボリュメトリックシステムとは、人物・位置・動きなどの空間全体を撮影して3D映像を生成できるシステムです。

試作品では、7台のセンサー装置で周囲を取り囲んだ直径5mほどの空間で撮影が行われます。被写体が入ると約10~15秒ほどで3DCG動画が制作され、仮想空間内に表示される仕組みです。

特筆すべき点は、持ち込みが可能で3DCGを専用スタジオに行かなくても制作できる点です。機材のセッティングは半日ほどしか要しなかったといいます。

このように3DCG動画は時間をかけずに制作できるようになってきています。商品紹介動画を制作するときも、作業工程をスピーディーに進めるのに役立つでしょう。

参考:ソニーがCESでお手軽3D動画撮影システム初公開、10秒でメタバースへ(日経クロステック)

商品開発と動画制作を並行して進められる

3DCG動画は商品の実物が完成していなくても制作できるので、商品開発と動画制作を並行して進められる点がメリットです。

たとえば、缶ジュースのパッケージデザインが完成した段階で、缶ジュースの基本となる3Dモデルを活用して、あたかも商品を実物のように再現できます。

また3DCG動画はCAD図面などを元に完成予想図となる3Dモデルの制作が可能です。船が完成していないのに船舶の外観や機器の細部、内装、室内レイアウトなどを具現化できます。
※CAD=「Computer Aided Design」の略称。コンピュータを用いた設計ツールのこと。

このように3DCGの技術を用いれば、動画制作を前倒しで進められます。競合よりも早く新商品をアピールしたい・商品開発と動画制作を同時進行ですすめたい場合に有効です。

企画・生産・販売のサイクルが短い食品を紹介するときや、図面のある工業商品を事前に再現したいときなどに有効でしょう。

さまざまなメディアへ利用することができる

3DCG動画を制作するとさまざまなメディアへの利用が可能です。

チラシやECサイト・雑誌・カタログなどでイメージ画像として使用ができたり、疑似3Dデータとしてパソコンやスマートフォン、タブレットなどで自由に見渡せるWebコンテンツの発信ができます。

多くのメディア利用が容易にできるため、メディア展開を考えている商品紹介には最適です。

一度3DCG商品紹介動画を制作するだけでも、広告戦略の手段が大幅に広がります。

3DCG商品紹介動画を外注する場合のポイント

3DCG商品紹介動画を制作するには専門知識や専用ツール、発想力などが必要です。

実際に導入する場合は動画制作会社に外注するのが現実的です。

近年さまざまな動画制作業者が、3DCG商品紹介動画の制作サービスを提供しています。インターネットで検索すれば、発注先を見つけることは難しくありません。

ですが発注先によって動画の質や制作への取り組み方が異なり、安易な考えで依頼してしまうと広告展開に支障をきたしてしまいます。

そのため3DCG商品紹介動画を外注するときは、いくつかポイントを押さえておく必要があります。

具体的に把握しておきたいポイントは下記の通りです。

・3DCG動画の実績があるか
・コミュニケーションが綿密であるか

3DCG動画の実績があるか

3DCG動画の実績があるからといって、商品の紹介に特化しているとは限らないため注意が必要です。

たとえば3DCG動画の実績で施設紹介の動画があったとしましょう。施設は商品とは異なるため、利用者に対する見せ方が違います。

依頼される際は「商品を装着している映像」や「商品を細かい部品に分解する映像」「商品の購買意欲を高める映像」など細かい要望に対応してもらえるか確認が必要です。
制作会社のホームページで動画実績の視聴ができる場合があります。「3DCG商品紹介動画の実績があるか」「要望を満たす3DCG動画が制作できるか」を確認するようにしましょう。

コミュニケーションが綿密であるか

依頼する動画制作会社との連絡のやり取りや打ち合わせがスムーズに行くのが重要です。

クオリティの高い3DCG動画を制作してもらったとしても、自社の要望を満たした動画でなければ動画の活用がうまくいかなくなります。

3DCG動画に関わらず、動画制作は無形のものを作り上げる必要があります。そのため打ち合わせを入念にされた動画でも、制作会社と自社の完成イメージに相違が生じることがあります。

納得のいく動画を制作してもらうには、綿密なコミュニケーションが欠かせません。

問い合わせや発注前・制作途中で打ち合わせを設定してくれる制作会社や、制作ルールの不明点を放置せずに確認してくれる制作会社など自社のイメージと相違なく制作の工程を進められる制作会社かを確認して依頼を検討しましょう。

まとめ

本記事では、3DCG動画の概要や成功事例を含めた3DCG動画の商品紹介などを解説しました。

3DCG動画は、コンピューターを用いて3次元の仮想空間で物体を表現する画像生成技術です。3DCGで商品紹介動画を制作すれば、商品をあらゆる角度から見てもらえるだけでなく、内側の構造まで見てもらいやすくなります。

またパッケージデザインやCAD図面があれば、実物がなくても商品紹介動画の制作は可能です。動画制作を同時並行で進められるためメディア発信をスムーズにできます。

「仕組みをわかりやすく伝えたい」「商品の構造を紹介したい」などの課題をもたれているのであれば3DCG動画の制作を検討すると良いでしょう。

 

crevoAdmin

Web展示会で差別化するには?参考事例やメリット・デメリット、差が出るポイントも紹介!

2 years 10ヶ月 ago

Web上で手軽に開催でき、場所を問わずに商品の魅力を広くアピールできる「Web展示会」。

現代では新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、Webやバーチャルでの展示会の開催の需要が増えています。

その一方で、
「Web展示会ってどんなもの?」
「普通の展示会に比べてどんなメリットがあるの?」などの疑問をもつ方も少なくありません。

本記事では、Web展示会で自社を差別化するポイントや、どんなメリット・デメリットがあるのかをご紹介します。

相場ごとの具体例も交えてわかりやすくご紹介していますので、開催を検討している企業様はぜひご一読のうえ、参考にしてください。

Web展示会の種類

ひとことで「Web展示会」もしくは「オンライン展示会」といっても、その種類や形態はじつにさまざまです。

オンライン展示会の種類といわれてもピンとこなかったり、かたよったイメージをもつ方もいるのではないでしょうか。

一般的な「Web展示会」の種類としては、大きく分けると以下の4通りです。

・2Dブース
・3DCGブース
・360°画像ブース
・ウェビナー型

「Web展示会」(オンライン展示会)の種類・ブースについて、それぞれご紹介します。

2Dブース

2Dブースは本記事で紹介するオンライン展示会の種類の中でも、もっとも手軽かつシンプルな方式としてあげられます。

2Dブースは、使用するエリアに通常の2D画像(平面写真)をアップロードして設置します。その後、アップロードした画像に対象となるリンクを設定していくのが主な流れです。

3DCGブースや360°画像ブースの場合、特殊な機材が必要になりますが、2Dブースは特殊な機材は不要です。そのため他のブースと比較すると、リーズナブルで手軽な制作が可能であることがメリットです。

デメリットは、商品を立体的に見せることができないため、3DCGブースや360°画像ブースに比べて訴求力に欠ける点があげられます。

3DCGブース

3DCGブースは、Web展示会の会場をフル3Dで再現する方式のことを指します。そのため訪問者は、Web上に作られた展示会の会場内を自由に見て回ることが可能です。

3DCGブースの最大のメリットは、なんといっても商品の魅力が伝わりやすい点です。2D画像ではなかなか伝わらないサイズ感や形、色合いなどを立体的に見せられます。

たとえばある家電がほしい時、画像や動画で見るのと実物を見るのとでは、得られる情報に大きな差があります。3DCGブースは、限りなく実物に近い状態で商品を伝えることが可能です。

デメリットは、制作に時間と費用がかかってしまう点です。

360°画像ブース

360°画像ブースは、360°パノラマカメラを使って実際の展示スペースを撮影し、撮影した立体画像に商品の情報を設置する方式を指します。

360°画像ブースの最大のメリットは、臨場感です。グーグルマップとおなじように、実際の展示スペースを360°パノラマカメラで撮影しているため、ユーザーがよりリアルに近い状態で会場内や商品の雰囲気を体験できます。

さらに3DCGブースに比べるとコストを抑えられることもメリットでしょう。CGデータを0から制作する必要もなく、撮影したものがベースとなるためです。

ただ、立体的に展示スペースを見ることができるとはいえ画像のため、どうしても3DCGブースに比べて迫力に欠けることがデメリットです。

ウェビナー型

ウェビナーとは何かしらのオンラインツールを用いてセミナーやWeb展示会を開催する方式を指します。ちなみにウェビナーとは「Webセミナー」を略した造語です。

主にオンラインツールで発行したURLを事前にユーザーに共有し、オンライン上で参加してもらう形式です。
ウェビナー型はユーザーが時間や場所に縛られることなく、自由に参加できる点がメリットです。ユーザーは開催期間中なら好きなタイミングで参加できるため、場合によっては、リアルな展示会よりも効率的な集客が見込めます。

ウェビナーのデメリットは、想定している参加者数を大幅に上回った場合、開催社側のサーバーがダウンしてしまう可能性がある点です。また、参加者側の通信環境によっては通信が不安定となり、途中で離脱されやすいこともあげられます。

Web展示会で利用された動画参考事例16選

ここまで、Web展示会の出展の種類についてご紹介してきました。

しかし、「Web展示会の具体的なイメージが沸かない」。「具体例が見てみたい」という方もいるのではないでしょうか。

Web展示会の具体的なイメージをしてもらいやすいように、「Web展示会の参考事例を16個、それぞれの相場別に分けてご紹介します。

・Web展示会参考事例「〜49万円」
・Web展示会参考事例「50〜99万円」
・Web展示会参考事例「100〜299万円」

Web展示会参考事例「〜49万円」

サービス紹介動画 スマート総合物流プラットフォーム「MOVO」


出典:Crevo制作実績

こちらはスマート総合物流プラットフォーム「MOVO(ムーボ)」による、展示会向けサービスの紹介動画です。

「MOVO(ムーボ)」は株式会社Hacobuが運営・提供を行う会社です。主にデジタルタコグラフ、およびスマートフォンのアプリを活用した運行管理機能、そして運送業に求められる受注、軍配、請求書管理機能などの提供を行っています。

「MOVO」を利用することで、現在アナログで行われているトラックの配送手配や運行管理などを効率化できるメリットが紹介されています。また配送を依頼する側と運送会社、それぞれの立場でどんなメリットがあるかが、一目で理解できる内容です。

こちらの紹介動画は展示会などのイベントで放映する想定で制作されています。そのため音のない環境でも理解できるための工夫としてテロップを入れるなど、視覚だけで理解しやすいよう工夫が施されてるのが特徴です。

表現 アニメーション
用途・目的 イベント・展示会
商品・サービス紹介
広告(Web・テレビCM)
費用レンジ ~49万
長さ・尺 60~120秒
業種 IT・通信

サービス紹介動画「MCCatalog+(エムシーカタログプラス)」


出典:Crevo制作実績

こちらの動画は多言語ユニバーサル情報配信ツール「MCCatalog+(エムシーカタログプラス)」によるサービス紹介動画です。

「MCCatalog+(エムシーカタログプラス)」は、株式会社モリサワが提供・運営するサービスです。

日本語のカタログやチラシ、パンフレットなどを英語・中国語簡体字・中国語繁体字・韓国語に自動翻訳できます。

多言語に対応した情報配信が実現できる多言語ユニバーサル情報配信ツールとして、訪日外国人客に向けたサービスを日々拡大中です。

主な内容としては訪日外国人客向けのインバウンド施策となっており、「MCCatalog+」をどのように活用できるかをわかりやすく紹介しています。多言語での情報発信が低コスト・短期間で実現できるという、本サービスの魅力を余すことなく、伝えられているのが特徴です。

動画のメインカラーが淡い色味となっているため、サービスの難しさ・とっつきにくさが払拭されています。

表現 アニメーション
用途・目的 イベント・展示会
商品・サービス紹介
広告(Web・テレビCM)
費用レンジ ~49万
長さ・尺 60~120秒
業種 IT・通信

サービス紹介動画「KnowledgeHolder Scheduler」


出典:Crevo制作実績

こちらの動画は「KnowledgeHolder Scheduler(ナレッジホルダースケジューラー)」のサービス紹介動画です。

「KnowledgeHolder Scheduler(ナレッジホルダースケジューラー)」を提供・運営するのは、株式会社テクトレージです。テクトレージは主に、
・生産設計
・作業者
・作業項目の生産計画や実績
の管理において、業務効率化を図るクラウドサービスとなっています。

ウェブサイト掲載や展示会での放映を想定した作りとなっていて、サービスの理解促進が主な目的となっています。

サービスの軸となるのは「情報共有型のオンラインストレージ」。こちらのメリットの訴求をしっかり行いつつ、本サービスの内容を紹介している点が特徴です。

アニメーションを活用した商品紹介によって、文字だけでは伝わりにくい内容も視覚で頭にスッと入るよう工夫が施されています。また月額料金を「リッチなランチ分」と、お得感がある見せ方をしていることで、導入ハードルを下げているのもポイントといえるでしょう。

表現 アニメーション
用途・目的 イベント・展示会
商品・サービス紹介
費用レンジ ~49万
長さ・尺 60~120秒
業種 IT・通信

サービス紹介動画 仮想通貨がもらえる動画広告サービス「c0ban.tv」」


出典:Crevo制作実績

こちらは仮想通貨がもらえる動画広告サービス「c0ban.tv(コバンティーヴィー)」によるサービス紹介動画です。

「c0ban.tv(コバンティーヴィー)」は、株式会社LastRootsが運営・提供を行う、動画広告を見るだけで、c0ban(コバン)という仮想通貨がもらえるプラットフォームです。

こちらの動画は、展示会のブースで放映されることを想定して制作されています。アニメーション動画を利用することで、文字では伝わりにくいサービスの魅力が視覚的にわかるようになっており、より深く早くサービスを理解できることが特徴です。

こちらの動画では主に、「c0ban.tvの仕組み」について説明しています。仮想通貨c0ban(コバン)を使った革新性のあるサービスが特徴で、「強く主張したい動画広告にこそ、最適のプラットフォーム」であることを訴求しています。

表現 アニメーション
用途・目的 イベント・展示会
商品・サービス紹介
費用レンジ ~49万
長さ・尺 30~60秒
業種 IT・通信

サービス紹介動画 図面管理・情報共有システム「SpiderPlus(スパイダープラス)」


出典:Crevo制作実績

こちらは「SpiderPlus(スパイダープラス)」の紹介動画で、図面や写真をiPadおよびiPhoneで管理できる建設業メンテナンス業向けアプリです。

「SpiderPlus(スパイダープラス)」を提供・運営する株式会社レゴリスは、建設やメンテナンス業の方々に向けた会社です。

動画としては、展示会での放映を前提として制作されたものとなっています。

働き方改革に関するアプリのイメージを持ってもらえるよう、建設業の現場でよくある悩みを冒頭でアピールしていることが特徴です。「アプリを利用することで働き方が改善します」という内容がアニメーションでわかりやすく表現されています。

展示会での放映が前提で作られていることもあって、無音でもサービス内容が視聴者に伝わるようなシンプルな構成です。

表現 アニメーション
用途・目的 イベント・展示会
商品・サービス紹介
サイト掲載
費用レンジ ~49万
長さ・尺 60~120秒
業種 IT・通信

アプリ紹介動画「BEFORE AFTER(ビフォーアフター)」


出典:Crevo制作実績

こちらは顧客管理アプリ「BEFORE AFTER(ビフォーアフター)」のアプリ紹介動画です。主に展示会での放映を前提に、制作された動画となっています。

「BEFORE AFTER(ビフォーアフター)」は、ならでわ株式会社が手がけるアプリで、主なターゲットはサロンで、「写真で顧客管理」することに特化しています。

業務に必要な情報の管理場所がバラバラで、複雑さを感じて困っているサロンは少なくないでしょう。具体的には、以下のようなものです。
・パソコンの顧客情報
・カメラに入った写真
・大量の紙カルテと顧客情報 など
こういったよくありがちな悩みをまず冒頭で紹介することで、視聴者の興味を喚起しています。

そしてこれらの顧客情報の管理が「BEFORE AFTER(ビフォーアフター)」を利用することで一元化できて「シンプルで手軽なものになる」ということを訴求している内容です。最後には「今ならデータ移行0円!!」と訴求することで、アプリのダウンロード促進につなげています。

動画は約30秒と尺が短めですが、見せ方が単調にならず、アプリの魅力がしっかり伝わるように人物の大きさに強弱をつけ、メリハリを出している点に工夫が感じられます。

表現 アニメーション
用途・目的 アプリ・ゲーム紹介
イベント・展示会
費用レンジ ~49万
長さ・尺 30~60秒
業種 IT・通信

<関連記事>
展示会・イベント放映用の動画制作・映像制作

Web展示会参考事例「50〜99万円」

サービス紹介動画「東洋テックス」


出典:Crevo制作実績

こちらの動画は、「東洋テックス」の紹介動画です。

一般的な営業・展示会動画は、主に営業が商材の魅力を話す形式が主流となっていますが、そんな中でこちらの「東洋テックス」は、他の動画と差別化を図るため動画にグラフィックを活用して魅力をアピールしています。

紹介している3つの種類の商材は、それぞれ特性が異なります。その各商材のテイストや違いに合わせ、3つのパートを用意してそれぞれ説明しているのもポイントです。

またそれぞれの商材の魅力を紹介した後で、全体の雰囲気や世界観を表現することによって、画像と文章だけではなかなか伝わらない魅力やポイントを表現しています。さらに動画のメインカラーにはオレンジを採用し、暖かみや信頼感が前面に出ているのもポイントです。

表現 アニメーション
用途・目的 イベント・展示会
営業ツール
費用レンジ 50~99万
長さ・尺 15~30秒
業種 メーカー

サービス紹介動画「iSYS(アイシス)」


出典:Crevo制作実績

こちらは、クラウドサービス型小売店基幹システム 「iSYS(アイシス)」の紹介動画です。展示会でのサービス訴求が必要になったため、紹介ツールとして作成したのがこちらの動画になります。

運営の株式会社SJCは、コンピュータシステムの設計・開発・マネジメント事業がメインの会社です。すべてのユーザーの生活における「縁の下の力持ち」として、 日々全力を注ぎ、活動しています。

動画の流れは、ユーザーの悩みを提起→サービスの概要を紹介→詳細な機能を紹介→得られるメリットの提起→CTAとなっています。幅広い小売業者に刺さるよう、ターゲットを絞りすぎない内容で訴求している点がポイントです。

また、こちらの動画は

・「分かりやすく、見た感じで理解できる」
・「人型を用いて理解の促進を図る」

という点にこだわって、テイストの調整を行っています。

表現 アニメーション
用途・目的 イベント・展示会
商品・サービス紹介
サイト掲載
費用レンジ 50~99万
長さ・尺 120秒~
業種 IT・通信

サービス紹介動画 マイナンバー管理ソリューション「マイナンバーワークス」


出典:Crevo制作実績

こちらはマイナンバー管理ソリューション「マイナンバーワークス」のサービス紹介動画です。

「マイナンバーワークス」を提供するのは、株式会社スマイルワークスです。個人番号の収集から保存・利用・廃棄まで、すべてをクラウドでおこなうマイナンバー管理ソリューション企業で、高いセキュリティ体制の実現、管理者の負担軽減を提供しています。

大きく4つのステップに分けて「マイナンバー管理はクラウドシステムが簡単で便利です」という、マイナンバーワークスのメリットを紹介しています。

動画のメインカラーには青を採用し、近未来的なイメージを演出している点が特徴です。またシーンの切り替えを多く活用することで、画像と文字のみでは伝わりづらいサービスの魅力を上手に訴求しています。

表現 アニメーション
用途・目的 イベント・展示会
商品・サービス紹介
サイト掲載
費用レンジ 50~99万
長さ・尺 60~120秒
業種 官公庁・団体

サービス紹介動画「SmartBeat(スマートビート)」


出典:Crevo制作実績

こちらの動画はスマホアプリのエラー検知や解析を行ってくれるツール「SmartBeat(スマートビート)」のサービス紹介動画です。
FROSK(フロスク)株式会社はスマートデバイスアプリ開発者に向けて、開発支援ツールの企画・開発・運営を行っている企業です。

動画はイベント・展示会での放映を前提として制作されました。

アプリのクラッシュを検知・解析し、効果的に改善できる「SmartBeat」の特徴が、3つのステップに沿ってわかりやすく紹介されています。動画の最後には、「世界100以上の国と地域で活用されている」ことを数字で提示することで、「サービスユーザーの幅広さ」「信頼性」を訴求しながらトライアルへアプローチしています。

さらに動画にはインフォグラフィックを多用し、文字だけでは理解が難しいような検知・解析のフローを、視覚的にわかりやすく上手に表現していることがポイントです。

表現 アニメーション
用途・目的 イベント・展示会
商品・サービス紹介
費用レンジ 50~99万
長さ・尺 25~30秒以内
業種 IT・通信

会社紹介動画「日本工業検査株式会社」


出典:Crevo制作実績

こちらは日本工業検査株式会社の紹介動画です。

日本工業検査株式会社は、
・非破壊検査
・計測
・調査・診断
の3つの事業を行っており、検査の側面から社会の安心安全の提供に貢献しています。

動画冒頭で「非破壊検査のリーディングカンパニー」と、企業を表現するキーワードで印象づけ、その後に会社概要の説明に進みます。そのあとには取り組みを紹介し、専門性の高い内容には実写映像を交えながら、高い専門性をわかりやすく紹介しています。

そして最後に社員のメッセージを添えることで、安心安全の提供に真摯に向き合う企業としての姿勢をアピールし、信頼性につなげていることが特徴です。

日本工業検査株式会社のメイン事業は、「非破壊検査」です。こちらを初めて聞く視聴者でもイメージがわきやすいよう、アニメーションと実写を組み合わせてわかりやすく表現できています。

表現 アニメーション
実写
用途・目的 イベント・展示会
会社紹介
費用レンジ 50~99万
長さ・尺 120秒~
業種 サービス

サービス紹介動画「ECOASクレームマネジメント」


出典:Crevo制作実績

こちらの動画は、クレーム情報を一元管理するサービス「ECOASクレームマネジメント」の紹介動画です。展示会にてサービスを紹介・訴求する前提で制作されました。

「ECOASクレームマネジメント」を運営するのは、アルプスシステムインテグレーション株式会社で、主に顧客の課題を解決するITサービスの提供に注力しています。

まず、動画の冒頭でユーザーが抱える悩みを提起し、サービスの概要紹介にうつります。その後、本サービスを用いた具体的な課題解決までの流れを紹介するストーリーです。

主な2つの機能である「クレーム・不具合管理」と「原因・対策管理」、それぞれで何がどう解決できるかもしっかり明示されています。音声を聞かなくても理解できる内容が印象的です。

表現 アニメーション
用途・目的 イベント・展示会
商品・サービス紹介
サイト掲載
費用レンジ 50~99万
長さ・尺 60~120秒
業種 IT・通信

Web展示会参考事例「100〜299万円」

AIプラットフォーム「ABEJA Platform」


出典:Crevo制作実績

こちらの動画は、AI(人工知能)を活用したプラットフォーム「ABEJA Platform」のサービス紹介動画です。主に「サービスの革新性」と、「ABEJA Platformのブランドの世界観」を表現した動画に仕上がっています。

この動画でアピールしているのは、AI・IoT・ビッグデータなどといった、なじみのない方にはすこし難しいサービスです。それをモーショングラフィックを活用することでわかりやすく紹介しています。

動画には派手なカラーを使わず落ち着いたトーンで統一しています。それにクールな音楽を組み合わせることで、先進的かつ近未来的なイメージに仕上げていることが特徴です。

表現 アニメーション
用途・目的 イベント・展示会
商品・サービス紹介
営業ツール
費用レンジ 100~299万
長さ・尺 120秒~
業種 IT・通信

サービス紹介動画 組織マネジメント支援サービス「INSIDES(インサイズ)」


出典:Crevo制作実績

こちらの動画は、組織マネジメント支援サービス「INSIDES(インサイズ)」のサービス紹介動画です。
「INSIDES(インサイズ)」は、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが提供しています。主に管理職向けに、時代の変化に合わせた新しい組織マネジメント支援を行う企業です。

動画制作の背景には、
・サービスの理解促進
・サービスサイトでの掲載
・営業ツール
・展示会での放映
といった狙いがあります。

またこちらの動画にはアニメーション版も用意され、こちらでは視聴者の興味喚起を目的に見せ方を変えています。

冒頭で人事部のマネジメントにまつわる悩みを提起し、解決の手段として「INSIDES」を提案しています。「組織の組織の状態をどう改善させるか」が3ステップで紹介され、サービスの導入前と導入後のビフォーアフターもアニメーションと実写との組み合わせで、非常にわかりやすく表現されています。

また、検査結果を見て予測とのギャップに驚いているマネージャーの姿も盛り込むことで、サービスのメリットを際立たせているのもポイントです。

表現 アニメーション
実写
用途・目的 イベント・展示会
サイト掲載
営業ツール
費用レンジ 100~299万
長さ・尺 120秒~
業種 人材

サービス紹介動画「noseStick」


出典:Crevo制作実績

こちらは匂いセンサー「noseStick(ノーズスティック)」の紹介動画です。

「noseStick」を提供するのはI-PEX株式会社で、主に
・コネクタ
・センサ
・半導体製造装置
・受託製造
・製造装置
を取り扱うメーカーです。

動画には「noseStick」のある世界観をアニメーションで表現したいという思いから制作された背景があり、Webサイト、展示会などで幅広く使用することを前提としています。

動画のストーリーは主に、ある家族の1日の生活で、noseStickが役立つ様子が表現されています。手描き調のアニメーションでパラパラ漫画の技法を用いた、あたたかく柔らかいニュアンスが印象的です。

テンポよくシーンも変わるため、最後まで飽きることなく視聴できる工夫も施されています。またスキップ防止のため、デザインされたビジュアルを冒頭に用いるなどの施策も効果的です。

表現 アニメーション
用途・目的 イベント・展示会
商品・サービス紹介
サイト掲載
費用レンジ 100~299万
長さ・尺 60~120秒
業種 メーカー

Web展示会のメリット

Web展示会には、リアルな展示会にはないメリットがあります。Web展示会のメリットは、主に以下の4つです。

・開催コストを削減できる
・長期の展示会も可能になる
・参加者のデータ取得や分析ができるようになる
・演出で差別化することができる

それぞれ順を追って見ていきましょう。

開催コストを削減できる

Web展示会の最大のメリットは、開催コストを削減できることです。

リアルな展示会の場合、
・展示会場の予約
・展示ブースの設営・準備
・展示会来場者の整理や対応
・展示会資料の配布
・後片付け
・上記の作業に伴う人材の確保

上記のように、金銭・時間の両面でコストがかかります。

対して、Web展示会であれば、上記のコストは一切必要がありません。展示会場の予約も必要なく、展示会資料も来場者が自らダウンロードする形式です。後片付けの必要もありません。

そのため、トータルの開催コストを、大幅に削ることができます。

長期の展示会も可能になる

Web展示会の2つめのメリットは、長期の展示会の開催も可能になることがあげられます。展示ブースの予約が不要で、使用料もかからないためです。

またWeb展示会は、時間や場所の制約がいっさいありません。ネット環境さえあればどのような方でも、いつでもどこでも展示会への参加が可能です。

・「展示会の開催時間と勤務時間が被っていて、参加できない」
・「開催場所から遠い場所に在住しており、時間とお金の問題で足を運べない」

という方からの参加も見込めます。

また、展示会の内容によっては、海外からの来場者の流入を狙うことも可能です。

このように、Web展示会はリアルな展示会とは異なり、時間とお金の制限がありません。長期間での開催も容易にできる点は大きなメリットといえるでしょう。

参加者のデータ取得や分析ができるようになる

Web展示会のメリット3つ目としてあげられるのが、参加者のデータ取得や分析ができるようになる点です。

リアルな展示会の場合、完全予約制でもない限りは来場者の情報などを知ることはできません。

Web展示会であれば、解析ツールなどを利用すれば、来場者の以下のような情報を把握できます。

・来場者の年齢層
・来場者の使用デバイス
・展示会の滞在時間
・展示会のどの部分に興味をもったか
・展示会にアクセスした場所
・ウェビナー型の場合、視聴回数や視聴を中断した人

そのため、展示会の改善点および伸ばすべき点が明確になり、より展示会へのアクセス数を増やすための施策がしやすくなるメリットがあります。

Web展示会にてアンケートなどを実施すれば、よりリアルな来場者の感想を得ることも可能です。

演出で差別化することができる

演出で差別化を図れることも、Web展示会のメリットのひとつです。

リアルな展示会では、会場のスペースも限られているため、他のブースとの差別化を図ろうとしても難しいことが課題としてあげられます。

Web展示会の場合は、場所や装飾などの演出に制限がないため、自由な発想を形にでき、差別化を図れることがポイントとなっています。また3DCG技術などを活用すれば、参加者に限りなく、実物に近い商品の魅力を伝えることができます。もしその場で購入には至らなくても、商品の魅力を強く印象に残すことが可能になり、展示会の目的を十分に果たすことができます。

その他にも海外の来場者に向けて、展示会資料の翻訳版をダウンロードできる仕様にするなど、差別化のパターンはアイデア次第で「無限にある」といっても過言ではありません。

Web展示会のデメリット

Web展示会は良いことづくめのようにも思えますが、デメリットが全くないわけではありません。

この章ではWeb展示会のデメリットを、以下のとおり3つご紹介します。

・リアル展示会のような呼び込みやチラシ配りができない
・出展用ブースのデザインや制作などの制作が必要になる
・会話など交流ができない

リアル展示会のような呼び込みやチラシ配りができない

Web展示会のデメリットとして「リアルな展示会のような呼び込みや、チラシ配りができない」ことがあげられます。

Web展示会はどうしても、「来場者から興味を持ってもらい、問い合わせを受けた段階で初めて営業する」必要があります。

リアルな展示会のように、「呼び込みやチラシ配りで来場者を自社ブースへ誘導する」といったことができないのは、デメリットといえるでしょう。

出展用ブースのデザインや制作などの制作が必要になる

Web展示会は出展用のブースのデザインや制作など、制作が必要になることもデメリットです。

リアルな展示会のように体を動かして会場の設営などを行う必要はないものの、Web展示会においても、以下のような作業が必要になります。

・展示ブースのデザイン考案
・展示ブースの機能の検討
・展示ブースの制作

そのためPC上での制作に時間を割かなければなりません。PCに不慣れな方の場合、リアルな展示会の設営よりも時間がかかってしまう可能性もあります。

会話など交流ができない

会話などの交流ができない点も、Web展示会の大きなデメリットです。

現代ではARやVRの技術が進化しているため、Web展示会でもある程度コミュニケーションは取れるようになりました。とはいえ、リアルな展示会のような、来場者をはじめ他のブースのスタッフとの会話・交流などを味わうことはできません。

またいくら3DCG技術を活用しても、実物に比べてしまえば伝わる商品の魅力は半減されるのが現実です。

実際の会場でさまざまな話ができることで知識や経験にもつながり、何より楽しむことができます。リアルな展示会では「スタッフとの交流」や「情報量が多いこと」がメリットになりますが、Web展示会ではそれが叶わないことがデメリットといえます。

リアルな会話ができないため、Web展示会においては「いかに動画でわかりやすく伝えるか」がとても重要な要素です。

Web展示会で差が出るポイント

 

この章では、Web展示会で差が出るポイントについてご紹介します。

そのポイントとは、主に以下の2点です。

・Web展示会の空間デザイン
・動画・デジタル版カタログなどの資料

それぞれ順にご紹介します。

Web展示会の空間デザイン

Web展示会の空間デザインは、他社と差がでるポイントです。Web展示会の展示ブースは工夫やアイデア・発想次第で、いくらでも好きなデザインに装飾ができます。

来場者の興味を引き付ける外観、対象となる商品を見やすく配置するデザイン力やプロデュース力は、Web展示会において重要といっていいでしょう。また来場者のターゲット層が好みそうな色合いなどをリサーチし、居心地の良い空間を提供できるような創意工夫も大切です。

とくに外観は来場者にとって「第一印象」になるため重要です。人気の展示ブースは、華やかで人を惹き付けるような、魅力的な外観となっていることが大半です。

パッと見の外観で来場者から興味を持ってもらえるか否かで、アクセス数が左右されることもあります。外観や空間デザインにはこだわるようにしましょう。

動画・デジタル版カタログなどの資料

Web展示会において差が出るポイントに、動画やデジタル版カタログなどの資料も、そのひとつとしてあげられます。実際に人気の展示ブースは、動画やデジタル版カタログが非常にわかりやすい作りになっている傾向です。

中でも動画コンテンツは、映像と音声で来場者にわかりやすく商品やサービスの特徴を伝える手段です。いいたいことが伝わりやすい動画を用意すれば、他のブースとの差別化を図れます。Web展示会においては動画をはじめ、視覚や聴覚といった五感にアプローチできる資料の準備が必須です。

またデジタル版カタログにも工夫を施すことが大切です。紙媒体の資料をPDFにして提供したり、海外の来場者に向けて多言語のカタログをあらかじめ用意しておくのもユーザーファーストといえるでしょう。

まとめ

リアルな展示会とWeb展示会、それぞれにメリット・デメリットがあります。ただ近年は新型コロナウイルスの影響もあって、Web展示会が主流です。

Web展示会は設営が容易のため多くの来場者が期待でき、長期開催にも適しています。外観や空間デザインに工夫ができれば、一目置いてもらえることは間違いありません。

またWeb展示会では、商品の魅力が伝わりやすい動画の制作も重要な要素です。音声がなくても伝わるようなキャッチーな動画は、来場者数を大きく増加してくれるでしょう。

動画制作サービスのCrevoは、「動画制作に関する幅広い要望を叶えるサービス」を提供していますので、ぜひご相談ください!

crevoAdmin

商品プロモーション動画とは?認知拡大における活用方法や成功事例、重要ポイントをご紹介!

2 years 10ヶ月 ago

商品やサービスの魅力を、顧客の視覚や聴覚などの五感に伝えられる「商品プロモーション動画」。近年ではサービスや商品の魅力訴求をはじめ、採用活動やイベント告知など、プロモーション動画の制作に積極的な企業が増えてきています。

その一方で、「商品プロモーション動画ってどんなもの?どう作るといいの?」というように、馴染みのない方もいると思います。
本記事では、商品プロモーション動画の概要や活用方法、成功事例、制作に重要なポイントなどをご紹介します。

良質な商品プロモーション動画は、マーケティングの観点でも非常に高い効果を発揮してくれることは間違いありません。商品プロモーション動画の制作を検討している方は、ぜひご一読ください。

商品紹介・プロモーション動画とは?

一般的に「プロモーション」は、対象の商品やイベントに対する顧客の興味・関心を高め、購買へ導くための手段のことです。プロモーション活動は企業の売上を維持・向上に直結する行為のため、企業が生き残るうえで欠かすことはできません。

プロモーションの方法はさまざまですが、その一つとして挙げられるのが「動画」です。

動画は、紙や音声とは異なり、顧客の視覚・聴覚の両方に訴求できます。そのためプロモーション効果も高く、現代では主流のプロモーション方法といっていいでしょう。

プロモーション動画では、映像はもちろん、効果音やナレーションなど工夫次第で、表現の幅は無限に広がります。そのため対象の商品の魅力を、顧客に確実に伝えることが可能です。

商品プロモーション動画の活用方法

商品プロモーション動画の活用方法としては、主に以下の2点です。
・商品の購入・導入を促すことができる
・営業資料・商品説明に使用することができる

それぞれ順を追ってご紹介します。

商品の購入・導入を促すことができる

商品プロモーション動画の活用方法1つ目は、商品の購入および導入を促すことができる点にあります。

たとえばプロモーション動画の身近な具体例として、テレビCMがあげられます。車や家電・通信・食品・衣類などさまざまな業界の各企業が各々の創意工夫を施し、自社の商品に興味をもってもらい、購入してもらおうと促しています。

商品プロモーション動画をうまく活用するためには、そのサービスの概要や特徴・メリットなどを前面に出しつつ、なおかつ短く簡潔にまとめることが大切です。

普段のテレビCMを意識して見ているとわかりますが、商品のイメージに合わせてフルアニメーションを採用していたり、専門的な分野のCMでは短い尺でも伝わるよう実写とCGを使い分けるなど、商品を伝える工夫が10~15秒程度にコンパクトにまとめられています。

現代人は「待つ」ことを嫌うため、ダラダラとした長い動画では顧客が見るのをやめてしまいます。そのため商品プロモーション動画をうまく活用するなら、伝えたいことを1〜3分程度で簡潔に表現することが大切です。

営業資料・商品説明に使用することができる

営業資料・商品説明への使用も、商品プロモーション動画の活用方法のひとつです。

営業資料・商品説明にプロモーション動画を使用することで、商品を紹介する側、サービスを受ける側の両方にメリットがあります。

たとえば、サービスを受ける側は、担当営業から説明を長々と受けても、一度ですべて理解するのはとても困難です。そこで営業で紹介する内容をまとめたプロモーション動画を用意しておけば、後でわからない部分をピンポイントで、なおかつ好きなタイミングで見返すことが可能になります。

また、サービスによっては、「プロモーション動画を通じた疑似体験」を顧客に提供ができます。それによってサービスの理解を早めてもらい、結果的に提案の時間を短縮できるメリットも得られます。

商品プロモーション動画を営業ツールとして活用する際は、提案前もしくは提案後に、顧客に動画をメールなどで送信しておくと効果的です。

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商品説明・紹介の動画制作・映像制作

商品プロモーション動画の成功事例

実際の商品プロモーション動画の成功事例として、以下の6つをご紹介します。

・商品紹介動画「BIHARI」
・プロモーション動画 スキンケア美容家電「LUNA mini2」
・デジタルサイネージ用動画 ヘアケアシリーズ「La Sana(ラサーナ)」
・商品紹介動画 接客業向け翻訳機「ili Shortcut」
・海外向け商品紹介動画「バスタレイド」
・商品紹介動画「マルイのラクチンきれいパンツ」

商品紹介動画「BIHARI」

出典:Crevo制作実績

スキンケア商品「BIHARI」のプロモーション動画です。
こちらの商品を提供するのは、からだラボラトリー株式会社です。「からだにとって良いことを。」を理念として、主に通販事業を展開しています。

動画では「自宅で簡単にスキンケアができる」という商品の特徴を、わかりやすく表現しています。

「睡眠時間が肌ケア時間になる」というキーコピーを用いることで、視聴者にラクに時間をかけずケアできる潜在的なメリットを訴求していることも特徴です。

プロモーション動画 スキンケア美容家電「LUNA mini2」

出典:Crevo制作実績

スキンケア美容家電「LUNA mini2」の商品プロモーション動画です。ヤーマン株式会社が日本正規販売代理店となる「FOREO(フォレオ)」は、スウェーデン発の最新テクノロジーとデザイン性を融合した、新しい美を提案する企業です。主に音波振動のスキンケア洗顔器「LUNA」シリーズと、オーラルビューティケア「ISSA」シリーズを展開しています。

動画の大半部分に実写映像を用いることで、「LUNA mini2」の世界観を鮮明に表現することに成功しています。

動画の主人公となるのは、仕事が忙しくて心も肌も疲れ気味な女性です。このような悩みを抱える方は多いため、多くの方から「自分ごとかも?」と思ってもらえるような工夫が施されています。

また「LUNA mini2」を利用することで、手動の洗顔よりも毛穴の奥の汚れが除去できる部分は、アニメーションを用いることで視覚的にわかりやすくなっています。また実写・アニメーションともに、清潔感のある洗練されたニュアンスが特徴です。

デジタルサイネージ用動画 ヘアケアシリーズ「La Sana(ラサーナ)」

出典:Crevo制作実績

ダメージヘアケアシリーズ「La Sana(ラサーナ)」の商品プロモーション動画です。「La Sana(ラサーナ)」シリーズを展開するのは、株式会社ヤマザキです。
海藻ヘアエッセンスブランド「La Sana」を全国に展開する、広島県で誕生した化粧品メーカーとなっています。

店頭のデジタルサイネージでの放映を目的として制作された背景があり、かつ若い女性に向けた商品の認知拡大が狙いとなっています。

動画の内容は「La Sana」シリーズの4つの商品のおすすめの使用方法を紹介したものです。朝のケアと夜のケアを分けて説明することで、違いがわかりやすくなっています。また最後の「ラサーナで自信をもてる美髪を手に入れましょう」というメッセージも締めくくりとして最適です。

若い女性がターゲットということもあって、可愛らしい世界観が特徴となっています。また海藻エキスを使用している商品のため、海の中をイメージした見せ方となっている点もポイントです。

商品紹介動画 接客業向け翻訳機「ili Shortcut」


出典:Crevo制作実績

訪日外国人旅行者に向けた翻訳機「ili(イリー)」の商品プロモーション動画です。「ili(イリー)」は株式会社ログバーが提供・運営を行っている、訪日外国人旅行者を受け入れる接客業向け翻訳機です。旅行中の言語の壁をなくし、新しいコミュニケーションのキッカケを創造することを目標としています。

とある家電量販店にて、中国人のお客様が来店。店員が「ili」を使うことで中国語の説明が始まり、説明が中国人に伝わって笑顔が見える内容となっています。

会話のやり取りのシーンに中国語と日本語の字幕を入れ込んでいることがポイントです。そうすることで、「違う言語同士でも円滑にコミュニケーションが取れる」ことが伝わりやすくなっています。

海外向け商品紹介動画「バスタレイド」


出典:Crevo制作実績

株式会社トーキンが提供するノイズ抑制シート「バスタレイド」の商品プロモーション動画です。バスタレイドを開発・運用する株式会社トーキンは、バスタレイドのほかにもカーエレクトロニクスから医療機器などといった、じつに幅広い分野の製品開発を手掛ける企業です。

こちらは海外のECサイトでの掲載を前提に制作された背景があることから、言語はすべて英語となっています。

動画では主にノイズ抑制シート「バスタレイド」の特徴をはじめ、それぞれの製品の性能についてインフォグラフィックを利用してわかりやすく紹介しています。海外のお客様に向けた内容のため、海外のテイストに仕上がっていることも特徴です。

商品紹介動画「マルイのラクチンきれいパンツ」


出典:Crevo制作実績

マルイの「ラクチンきれいパンツ」の商品プロモーション動画です。「ru」は、株式会社丸井が手がけるオリジナルブランドです。「ru」のラクチンきれいパンツは、ウエスト55cm〜88cm(XXS〜7L)まで、幅広いサイズを展開しています。

体型の異なる3人の女性をキャスティングして、「すべての人にぴったりのサイズを。」というコンセプト、またサイズ展開や商品ラインアップの豊富さをアピールしています。

ポップな吹き出しを多用してポイントを見せることで、自然に「ラクチンきれいパンツ」の魅力を訴求している点が印象的です。

またこちらの動画は、実際の店内で撮影を行っています。そのため視聴者がよりリアルに、商品の良さを想像できるように工夫が施され、楽しそうに選ぶ様子も見せることで来店を促している点もポイントです。

商品プロモーション動画で得られる効果

商品プロモーション動画を制作することによって、サービスを提供する側にも、サービスを受ける側にも大きなメリットがあります。

この章では、商品プロモーション動画によって得られる効果についてご紹介します。得られる効果といってもじつにさまざまですが、代表的なものとしては以下のとおりです。

・難しい表現も映像だと訴求しやすい
・短時間で視聴者に届けられる情報量が多い
・SNSを活用することで拡散力がある

それぞれ見ていきましょう。

難しい表現も映像だと訴求しやすい

難しい表現でも、映像だと訴求しやすく顧客にも伝わりやすいことが、商品プロモーション動画の最大のメリットといっても過言ではありません。

文字と画像だけでは、伝えられる表現の量には限界があります。見る人によって文章の受け取り方が異なり、解釈が変わってくることもあるためです。そうなってしまうと、サービス内容や商品の魅力を正確に伝えることはできません。

動画の場合、アニメーションと実写の切り替えや、動くテロップ、さらにBGMなども利用できます。文字と画像のみに比べて表現の幅が圧倒的に広がるため、紹介したい商品やサービスの細かな特徴や魅力、世界観まで正確に伝えられます。

また、動画は人の視覚・聴覚の両方に訴求できるため記憶に残りやすく、商品紹介ツールとしては理にかなっていることもポイントです。

短時間で視聴者に届けられる情報量が多い

短時間で視聴者に届けられる情報量が多いことも、動画がもたらす効果のひとつです。

動画には映像に加えて、音声やテロップも自由に加えることができるためです。つまり1秒間に詰め込める情報量が多いため、視聴者はそれほど頭を使わなくても、短時間でサービス内容や特徴を理解することが可能となっています。

文字と画像のみの場合、視聴者は文字を読んで画像を見て、頭で考えて解釈し、理解する必要があります。どれだけわかりやすく作られた文章や画像でも、やはり動画に比べると、どうしても理解に時間がかかってしまうことは否めません。

現代人は、長い話を聞いたり、継続的に映像を見続けることはできません。テレビCMやYouTube広告のようにポイントを短時間で凝縮すれば、より視聴者の頭に内容が入りやすい動画になるでしょう。

SNSを活用することで拡散力がある

SNSを活用することで拡散力が上がる点も、商品プロモーション動画で得られる効果のひとつとしてあげられます。

現代ではTwitterやInstagramをはじめ、さまざまなSNSが存在します。SNSにおいて広く拡散されるのは、傾向として文字と画像の発信よりも動画コンテンツなので、動画はSNSとの相性も抜群です。

視聴者の心に刺さるキャッチーな動画を作成できれば、バズる(爆発的に拡散される)可能性もあります。拡散され、多くの人から見てもらうことで、商品やサービスの認知度を飛躍的に拡大させられるでしょう。

もし多くのユーザーから拡散されることを狙うのであれば、10代後半〜20代半ばといった若い世代へのアプローチが必要です。ターゲットをとことん絞り、一人の誰かに刺さるようなイメージで制作するといいでしょう。

商品プロモーション動画制作で重要な3つのポイント

 

商品プロモーション動画を作りたいと思っても、ポイントを抑えずただ作るだけでは、「視聴者に伝わりにくい動画」ができ上がってしまいます。

そこで商品プロモーション動画の制作で重要な3つのポイントを以下のとおりご紹介します。
・商品プロモーションする目的を明確にする
・誰に向けて発信する動画なのかを明確にする
・競合他社との差別化や自社の強みを活かすことができる

プロモーション動画制作における失敗を避けるためにも、参考にしてください。

商品プロモーションする目的を明確にする

商品プロモーション動画を制作するうえで重要なポイント1つ目は、商品プロモーションの目的を明確にすることです。

ひとえに「商品プロモーション動画を作りたい」といっても、そこには潜在的な狙いがあるはずです。具体的には、以下のようなものです。
・商品の売上の向上
・商品の認知度の拡大
・イベントの来場者の増加
・企業のブランドイメージの向上
・ホームページのPV数、CTの向上

まずは目的を明確にしたうえで動画制作に励むことが大切です。目的が明確にならないまま制作を始めると方向性が定まらず、伝わりにくい動画が出来上がってしまいます。

誰に向けて発信する動画なのかを明確にする

商品プロモーション動画を制作する際は、「誰に向けて発信する動画なのか」、つまりターゲットを明確にすることが重要です。ターゲットがあいまいになっていると、誰にも刺さらない動画となってしまう可能性が高くなるためです。

ターゲットを明確にするコツは、以下を明確にしましょう。
・年齢
・性別
・職業
・家族構成
・住んでいる地域
・年収
・趣味・嗜好
・今抱えている悩み

たとえば同じ20代男性だったとしても、北海道在住か東京在住かで、アピールすべきポイントは変わってくるでしょう。また同じ30代女性でも、独身か既婚者かでも状況は大きく異なります。

ターゲットはとにかく、とことん狭く絞ることがポイントです。「大勢のみなさま」よりも、「特定のあの人」に深く刺さるほうが、結果的に広く拡散される傾向にあります。

競合他社との差別化や自社の強みを活かすことができる

プロモーション動画制作において重要なポイントのひとつに、「競合他社との差別化や自社の強みを活かせる切り口」を盛り込むことです。

競合他社との差別化や、自社の強みを動画に盛り込むことで、より有利なプロモーションができるようになるためです。プロモーション動画を制作する際は、視聴者が「どんなことに悩み」「どう訴求すれば売上につながるか」を、分析することが大切です。

具体的な切り口としては、以下があげられます。
・動画に役者をキャスティングする
・ユーザーからの疑問、専門家の回答を交える

役者のキャスティングには費用がかかりますが、カメラ慣れなどの観点から、素人とは雲泥の差が出ます。また、ユーザーが抱きそうな疑問をあらかじめ専門家が回答する方式も、プロモーション動画ではよく見られる代表的な切り口です。

まとめ

ここまで商品プロモーション動画の概要や活用方法、具体例や制作のポイントをご紹介しました。

動画は現代において、商品プロモーションにおける代表的な手段といえます。短い時間で視聴者に多くの情報を与えることができ、SNSとの相性も抜群だからです。

ただ商品プロモーション動画を制作する際は、目的を明確にしたりターゲットを絞るなど、ポイントを抑えないと効果が得られないこともあります。そのため動画制作を依頼するときは、信頼できる企業を選ぶことも大切です。

動画制作サービスのCrevoは、「動画制作に関する幅広い要望を叶えるサービス」を提供していますので、ぜひご相談ください!

crevoAdmin

展示会の種類や出展効果を高める活用方法を解説! 顧客を獲得できないときのチェックポイントは?

2 years 10ヶ月 ago

顧客を獲得する場として展示会を開催する方法があります。

顧客との接点が作れる展示会ですが、やみくもに出展するだけでは、成果は出せません。

今回は展示会の種類をはじめ、展示会の出展効果を高める活用方法を中心に解説します。

展示会で顧客を獲得できていないときのチェックポイントも掲載しているので、あわせてチェックしてみてください。

展示会の種類

展示会は、製品やサービスなどをアピールする場ですが、目的に応じた種類を選ばないと出展効果が薄れてしまいます。

ここでは展示会の種類として

・合同展示会
・動員催事
・セール展示即売会
・プライベートショー
・パブリックショー

について解説します。展示会の活用方法を検討するときに参考にしてみてください。

合同展示会

合同展示会は、特定のテーマに関連する複数の企業や事業者が、主要都市の大型会場に集まって出展する展示会です。

たとえば大手電機メーカーの電気店が集まって、最新機種の体験コーナーを用意したり、太陽光発電の施工を実演するコーナーを用意したりします。

来場者に製品を試してもらい、技術を披露するなどして、ブランドの認知度を高めるうえで効果的です。

自社以外の企業や事業者が集まる展示会なので、「他社の顧客との接点を作る」、「競合の情報をリサーチする」ために活用されています。

動員催事・セール展示即売会

動員催事・セール展示即売会は、会場における製品の展示売買を目的とした展示会です。参加には申し込みが必要な場合があり、来場者が制限されることもあります。

主要メーカーの電子ピアノを展示して試弾できるようにした展示会が一つの例です。

特定のジャンルに絞った商品を展示すれば、購買意欲の高いターゲットが集まるため、効率的にアプローチしやすくなります。

新製品に対する反応やアピール方法の効果なども確認できるため、プロモーションやマーケティングの活用方法としても効果的です。

また、展示会参加者に限定プレゼントを用意しておくなど、工夫次第で集客効果を高めることもできます。

プライベートショー

プライベートショーとは、一つの企業が単独で自社グループの製品や技術をアピールする展示会です。

一般公開されないイベントであり、自社の敷地内で開催することもあれば、取引先に出向いて開催することもあります。

新製品や既存製品のアピールを通して、既存顧客との関係を強固にすることが目的です。

自社が主体となって開催する展示会であることからコンセプトを統一できます。今後の方針を周知する方法としても活用できるでしょう。

パブリックショー

パブリック(public)は「公共の」「公開の」などの意味を持つ英単語として知られています。その意味をふまえると、パブリックショーは一般の来場客を対象に公開する展示会です。

フリーマーケットやコミックマーケットなどが例としてあげられ、取り扱われるジャンルはゲームやアニメ、車などさまざまです。

企業ではなく、消費者の来場客を対象とする展示会なので、基本的に商談よりも販売に向いています。また、セール展示即売会と違ってショーとしての性質が強いため、情報発信を目的とした活用方法としても検討しやすいです。

展示会の出展効果を高める活用方法

ここまで展示会の種類を解説しました。ただ、目的に応じた展示会を選ぶだけでは、出展効果を最大限に高めることはできません。

展示会の出展効果を高める活用方法は主に下記の通りです。

・出展目的を明確にする
・自社サイトやSNSを活用する
・見込み客を事前に集客する
・ブースのデザインや設計で差別化をする
・目に留まりやすいコンテンツを用意する

引き続きそれぞれの方法を解説します。

出展目的を明確にする

展示会の出展効果を高める活用方法として大切なのが、出展目的を明確にすることです。

展示会の出展目的を明確にしないと、どのように出展をすべきか定まらず、効果が薄れてしまいます。

たとえば、新規顧客の獲得を目的にするのであれば、来場者と商談できるスペースが必要です。製品・サービスに興味を持ってくれた顧客がいたのに、落ち着いて話せる環境がなければ本末転倒です。

また、企業の認知度を向上させたいのであれば、ブースや看板などのカラーや、パネルで発信するメッセージなどにこだわる必要があります。いずれも統一性がなければ、来場者にブランドが浸透しにくくなってしまうので注意が必要です。

このように、出展目的を明確にするだけで展示会に向けた対策・方針も定まってきます。目的が定まっていない場合は、課題に着目すると明確になります。

展示会に参加するときは、自社が抱える課題を整理して、出展目的を決めることから始めましょう。

自社サイトやSNSを活用する

展示会の出展効果を高める方法として、自社サイトやSNSを活用することも重要です。

展示会の内容を充実させても、展示会で集客できなければ、出展効果はありません。自社サイトやSNSであらかじめ展示会の情報を発信しておく必要があります。

具体的に発信すべき情報は下記の通りです。

・催事名
・会期
・開催時間
・会場
・ブースの位置
・事前登録の有無
・公式ホームページ

基本的な情報に加えて、自社の展示の魅力についてもアピールすることが重要です。特別な賞を授賞した製品などを展示するのであれば積極的に周知しましょう。

また、「ここでしか見られない」などのフレーズを入れると、閲覧者の参加意欲を高められます。

そのほか、来場者がスムーズに足を運べるよう、会場を含めた地図やブースのマップなどを用意すると親切です。

見込み客を事前に集客する

展示会の主催者の宣伝によって一定の集客が見込めますが、必ずしも自社のブースに立ち寄ってもらえるとは限りません。

あらかじめ自社サイトやSNSで、不特定多数の人々に展示会の情報を発信して集客する方法は、もちろん効果的でしょう。しかし、すでに関係性を築いている見込み客のほうが、製品を購入してくれたり商談が成立したりする可能性は高いです。

展示会を有効活用するには、見込み客を事前に集客する方法にも力を入れる必要があります。

具体的な準備としては、すでに名刺を獲得している見込み客に、案内状や招待状を送付する方法があります。

相談会の実施、詳細な説明が受けられることなど、見込み客に興味を持ってもらえる施策が必要です。

また、案内状や招待状で個別相談の予約も受け付けておくと、当日に配置する担当者の人数も予測しやすくなります。相談会を実施する場合は、事前に予約の受付も準備しましょう。
ブースのデザインや設計で差別化をする

合同展示会などでは、来場者がほかの展示に流れてしまうケースもあります。そのため、展示会の出展効果を高める活用方法として、ブースのデザインや設計による差別化も検討しましょう。

デザイン

ブース全体にテキストをちりばめて説明するパターンもありますが、混雑している場合はじっくりと読むことができません。

ブースで取り扱っている内容がわかりづらいと、本来興味を持ってくれるはずのターゲットをうまく集客できません。

たとえば果物の加工機を取り扱うブースであれば、壁面に果物の画像や果物のカラーを取り入れたり果物の模型を置いたりすれば、ターゲットが立ち寄りやすくなります。

ただし、派手なデザインにしすぎると商品の価値が下がってしまう恐れがあるので、適宜白色を取り入れて調整するのがポイントです。

設計

ブースの内容に興味を持ってもらえたとしても、ブースの出入りが難しければ立ち寄ってもらえるチャンスを失ってしまいます。

たとえば、展示スペースや受付、商談スペースをコの字になるように配置したとしましょう。入口と出口が同じ場所になってしまい、スペースが狭い場合であれば、来場者の出入りが難しくなります。

コの字にならないようにブースを設計するだけでも、来場者の誘導がスムーズになるため、来場者の導線を確保することは重要です。

目に留まりやすいコンテンツを用意する

ブースのデザインでターゲットをひきつける方法だけでなく、展示会の出展効果を高める方法として、コンテンツの活用も有効です。

目に留まりやすいコンテンツとしてあげられるのが動画です。動画であれば映像を切り替えられるので、ブースのスペースが限られた場合でもたくさんの情報を発信できます。

映像だけでなく音声も流せるので、視覚だけでなく聴覚で、ターゲットにアプローチができます。

展示会では下記のような動画コンテンツの導入の検討が可能です。

・ブランドの紹介動画
・商品の紹介動画
・ティザー広告の動画

引き続きそれぞれの動画コンテンツについて解説します。

展示会に活用できるブランド紹介動画

展示会で自社の事業やサービスの知名度を高めたいのであれば、ブランド紹介動画を活用する方法が効果的です。社名とともに、スタッフが活き活きと働く姿や企業ビジョンのフレーズを盛り込むことで、自社のイメージを向上させられます。

たとえばCrevo(クレボ)では、クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」のブランド紹介動画を制作しました。

「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」というMakuakeのビジョンを掲げるとともに、スタッフが心身一体となって事業を展開していく姿を映しています。

ブランド紹介の動画は、数分の映像でブランドの世界観を表現できるので、会場が混み合う展示会でも効果的にブランドの知名度を高められます。

出典:Crevo制作実績

展示会に活用できる商品紹介動画

展示会で商品を効率的にアピールしたいのであれば、商品紹介動画を活用する方法がおすすめです。

商品の名前と写真、キャンペーンなどの情報を繰り返しアピールできます。商品に興味を持った来場者にアプローチすれば営業の無駄をはぶけます。

Crevoでは、工機ホールディングスジャパンが展開する工具ブランドHIKOKIと、スポーツ用品メーカーのUNDER ARMOURのコラボ商品について商品紹介動画を制作しました。

15秒の短い時間でコラボ商品を順番に紹介し、来客を促しています。「今なら」という限定フレーズを組み込むことで、購買意欲を高めているのもポイントです。

参考動画を応用して、コンテンツに「会場限定」などのフレーズを用いれば、展示会の来場者の購買意欲も高めるために効果的です。

出典:Crevo制作実績

展示会に活用できるティザー広告動画

ティザー広告とは、商品の断片的な情報のみを公開して消費者に興味を湧かせる広告です。Tease=焦らす(じらす)を語源としています。

展示会では、人の流れによって広告をじっくりと見てもらえない場合もあります。その点ティザー広告の活用方法は、断片的に見てもらうことに効果があるので、展示会と相性がよいです。

Crevoでは、スマートフォン向けゲームアプリ「陰陽師(おんみょうじ)」のティザー広告動画を制作した実績があります。

躍動感のあるカットや音を活用する方法により、プレイしたときのワクワク感を演出しています。

ゲームのルールや価格などの情報などには触れておらず、最終的に検索ボックスを表示させることで、それとなく検索を促しています。

出典:Crevo制作実績

展示会終了後のアフターフォローも忘れずに行う

展示会ではたくさんの見込み顧客を発掘できますが、獲得したリストを有効活用できなければ、最終的な利益にはつながりません。

したがって展示会を有効活用するためにも、見込み顧客のアフターフォローに力を入れてください。

フォローするときには、獲得した見込み客のリストを名寄せ(重複チェック)して、同じ人物が複数存在しないように整理します。名寄せをしないでフォローすると、重複配信のトラブルが発生してしまいます。

すべての見込み客にフォローするのは難しいので、アンケートの回答などをもとに優先順位をつけてリストにし、営業部門に引き渡します。

ブースでの対応履歴やマーケティング部門によるメール配信内容も共有しておくと、より成果が出やすくなります。

そのほかのリストについてはマーケティング部門がフォローします。メールや電話でニーズが発生したら営業部門に引き渡しましょう。スムーズにフォローできるよう、あらかじめセミナーや特設サイトを準備しておくことも必要です。

展示会で顧客を獲得できていない時のチェックポイント

展示会の内容に自信があるのに顧客を獲得できていない場合、社内で見落としている原因があるのかもしれません。適切な方法で原因を改善していけば、展示会を今までよりも有効活用できるでしょう。

展示会で顧客を獲得できていないときのチェックポイントは下記の通りです。

・事前集客用の情報が適切か
・出展自体が目的になっていないか
・ブース設計がターゲットと合っているか
・スタッフの対応と雰囲気に問題がないか

それぞれのチェックポイントを解説します。

事前集客用の情報が適切か

来場者の中には、忙しい時間を割いて展示会に参加する方もいます。立ち寄れるブースの数も限られているので、効率的に回れるように出展企業を事前に確認するのが一般的です。

そのため、主催者のホームページで出展企業の概要をチェックしたあと、詳しい情報を調べるために自社のホームページも確認してもらえる可能性が高いです。

展示会で顧客を獲得できないと感じている場合、自社ホームページを改善し活用方法を見直すことが重要です。

出展する他社のホームページを確認して、不足している情報があれば補い、ターゲットのニーズを明確にし、追加できる情報がないか検討するようにしましょう。

出展自体が目的になっていないか

「商品をアピールできそう」「多くの来場者に見てもらえる」などの漠然とした理由で、展示会を活用する方法自体が目的になってしまうケースがあります。

展示会の出展には、ブースの施工費や案内状の制作費・ホームページの制作費などさまざまな費用がかかります。総額で数百万円が発生してしまう場合も珍しくありません。

展示会に出展をする企業は、出展をすることに費用を支払うわけではありません。展示会を有効活用して自社の目的を達成できなければ本末転倒です。

展示会の活用に失敗してしまった経験がある方は、あらためて出展自体が目的になっていないか、振り返ってみるとよいでしょう。

ブース設計がターゲットと合っているか

展示会の活用効果を高めるために、インパクトのあるブース設計を検討する方法があります。たとえば、派手なカラーや大きなオブジェ・動画の放映、動く看板などを用いた設計です。

ブースにインパクトがあれば人の目に付きやすく、来場者から興味を持ってもらいやすくなります。

展示会に活気があるのに成果につながっていない場合は、ブース設計がターゲットに合っているかどうかをチェックすることが重要です。

スタッフの対応と雰囲気に問題がないか

展示会で顧客の獲得がうまくいかない場合は、スタッフの対応やブースの雰囲気に問題があるかもしれません。

たとえば、ブースでスタッフ同士が立ちながら長話をしていると、気づかぬうちに来場者の入場を妨げてしまうことがあります。

また、ブースの前でスタッフが周囲をうかがっていると、どうしても営業されてしまうような雰囲気を醸しやすくなります。自分のペースでブースの内容を確認したい方であれば、近寄りがたく感じてしまうかもしれません。
展示会のブースでは、スタッフの清潔さやスタッフの表情など、相談したくなる雰囲気作りが大切です。

まとめ

今回は、展示会の種類をおさらいし、出展効果を高める活用方法を解説しました。

展示会の主な種類をおさらいすると下記の通りです。

・他社の顧客との接点を作れる「合同展示会」
・購買意欲の高いターゲットが集まる「動員催事・セール展示即売会」
・既存顧客との関係を強固にできる「プライベートショー」
・一般の来場客に情報発信と販売活動を行える「パブリックショー」

展示会に出展する際は、それぞれの特徴を理解して、活用しなければ目的を達成できません。自社の課題に適した方法で展示会に出展するようにしましょう。
展示会の出展効果を高めるには、種類だけでなく活用方法に目を向けることも大切です。

また、見込み客の事前集客はもちろん、ブースのデザインや設計の差別化、動画の放映などの企画が重要です。

動画には、ブランド紹介動画や商品紹介動画、ティザー広告動画などの種類があります。展示会で効率的に情報を発信できるよう、展示会で動画を活用し、出展を考えてみてはいかがでしょうか。

crevoAdmin

テレビCMの特徴とは?テレビCMの種類とスポットCMとタイムCMの違いについて

2 years 10ヶ月 ago

広告戦略の一つとしてテレビCMの出稿を検討する企業も少なくないでしょう。
総務省の調査によると、全世代のテレビ視聴(リアルタイム)の平均利用時間は163.2分です。

テレビCMはその特徴を活かして、宣伝効果による売上アップやブランドイメージの向上が期待できます。

近年では、デジタルシフト化が進んでおり、テレビCMからネット広告への切り替えを模索している企業も多いですが、それでもテレビCMの信頼度は高いままです。

テレビCMの出稿を検討する際は、種類によって特徴が異なります。それぞれの違いを理解すれば、自社のブランディングやプロモーションの動画制作に活かすことも可能です。

この記事では、テレビCMについて「違いや特徴を知りたい方」「テレビCM動画を検討されている方」向けに、テレビCMの特徴を詳しく解説します。

出典:総務省「令和3年版 情報通信白書のポイント

テレビCMの特徴

テレビCMは、商品やサービスを多くの人にアプローチできる広告手法の一つです。近年はインターネット広告などのデジタルメディアが普及してきています。それでも「広告といえばテレビCM」とイメージする人もいるでしょう。

企業が広告戦略としてテレビCMを活用するメリットはさまざまです。世代や性別を問わず訴求できることはもちろんのこと、映像で伝えることで印象に残りやすくなります。
テレビで広告をすることによる、企業の信頼性を高める効果も期待できます。

また、番組内容や時間帯による視聴者層が明確になり、ターゲットのセグメントがしやすいこともメリットです。

テレビCMは「タイムCM」と「スポットCM」の2種類に分けられます。テレビCMを出稿する際には、これらの特徴や違いを正確に把握することが大切です。テレビCMの内容によって放送エリアや放送期間が異なるため、テレビCMの種類の選択をする必要があります。

ターゲットを狙って出稿しなければ、テレビCMの効果は得られません。ここでは、テレビCMの特徴としてタイムCMとスポットCMについて解説します。

タイムCMの特徴

タイムCMとは、企業が番組のスポンサーとなって放送時間内に流すCMのことです。CMを流したい番組と秒数を決めてCM枠を購入します。レギュラー番組は2クール(6ヶ月)での提供が原則であり、放送期間内は安定的にテレビCMを流せるのが特徴です。

提供エリアは全国放送の「ネットタイム」と、放送エリアが限られる「ローカルタイム」があります。ネットタイムは多くの視聴者に訴求できる一方で、値段は高額です。ローカルタイムは放送エリアが限定的ですが、ターゲットをより設定しやすくなります。

タイムCMの特徴
秒数単位 30秒・60秒・90秒以上
提供表示  あり
契約期間  原則2クール(6ヶ月)
放送エリア  ネットタイム(全国)orローカルタイム(各局エリア)
予算  2クール分固定予算
効果 安定性・丁寧なメッセージ

視聴者のターゲットを絞り込める

タイムCMでは、テレビCMを流す番組を企業側が選定できます。
特定の視聴者に自社のCMを見てもらうためには最適な広告手法です。

テレビ番組は放送の時間帯や内容によって視聴者層が異なります。
自社が設定する商品やサービスのターゲット層とテレビ番組のターゲット層が一致することで、効果的な広告戦略が期待できるでしょう。

たとえば、食品会社が新商品のテレビCMを打つのなら、音楽番組よりも料理番組で放送するほうが効果的です。
ターゲットが明確になっていれば、テレビCMを流す番組を指定できるタイムCMのほうが有効といえます。

タイムCMは、レギュラー番組での配信であれば安定した視聴率が見込めることもメリットの一つです。定期的に同じテレビCMが流れていれば、視聴者の印象にも残りやすく、ターゲット層が合致することで、購買意欲がより高まります。

提供会社の予告がつく

タイムCMを実施した場合、原則としてスポンサー名が番組内で表示もしくはアナウンス告知されます。アナウンス告知とは、テレビCMへ移り変わる前などに「この番組は〇〇の提供でお送りします」と予告がつくことです。アナウンス告知がつくかどうかについては、以下のようにテレビCMの放送秒数によって変わります。

放送秒数 画面表示 音声対応
30秒 社名(商品名) 「ご覧のスポンサーの提供で」とアナウンスされるだけで、社名(商品名)の告知はなし
60秒 マーク+社名(商品名)
カラーテロップ
社名(商品名)がアナウンス告知される
90秒 マーク+社名(商品名)+キャッチフレーズも可能
カラーテロップ
簡単なキャッチフレーズを含む社名(商品名)がアナウンス告知される

一つの番組を複数のスポンサーで提供する場合、テレビCMの放送量は少なくなりますが、提供会社の予告がつけば、広告効果も大きく期待できます。

提供クレジットで認知度を上げられる

認知度向上のためにテレビCMの活用は有効です。テレビCMの効果は数値化するのが難しいものの、視聴者の記憶に残りやすいメリットがあります。これに加えて、テレビ番組の提供クレジットに表示・アナウンス告知されれば、認知度拡大が期待できます。

番組内にロゴや社名を出せることもタイムCMのメリットです。視聴者に対して「この番組を提供しているのはこの企業なのか」とアピールできます。

一つの番組を単独で一社提供することも可能です。提供スポンサーが一社のみであれば、視聴者の印象にも強く残ります。番組中で流れるCMを独占することができるため、好感度のある人気番組のスポンサーであれば、提供価値も高くなります。

スポットCMの特徴

スポットCMとは、番組に関係なくテレビ局が指定した時間に流れるCMのことです。タイムCMのように提供表示はありませんが、柔軟な買い方ができます。契約期間だけでなく、放送エリア・出稿金額・オンエアの時間帯を自由に選べるのが特徴です。期間限定のキャンペーンに合わせて、集中的にテレビCMを打ちたいときなどに最適です。

スポットCMはさまざまな曜日や時間帯に放送され、幅広い世代に訴求できます。テレビCMを放送する時間帯を設定することで、ターゲットを絞り込むことも可能です。

スポットCMの特徴
秒数単位 15秒~
提供表示 なし
契約期間 設定自由(最低1週間)
放送エリア  各局エリア
予算 キャンペーンごと
効果 安効性・認知率重視

スポットCMには、SB(ステブレ)とPT(ピーティー)の2種類のCM枠があります。それぞれの特徴について以下で確認していきましょう。

SB「station break(ステブレ)」

ステーションブレイクとは、番組と番組の間に流れるスポットCMのことです。英字では「station break」と表記され、省略して「SB」「ステブレ」と呼ばれます。

番組中には番組スポンサーのテレビCMを流し、番組と番組のブレイクタイムにはスポットのテレビCMが流れる仕組みです。たとえば、以下のような状態のことをいいます。

8時00分~8時55分:番組
8時56分~8時59分:ステーションブレイク
9時00分~9時55分:番組

ステーションブレイクはスポットCMとしての存在価値が高く、他の番組の番線やミニ番組が流されることも少なくありません。

長時間の番組であれば、番組中にもステーションブレイクがあります。「ここまでの放送はご覧の提供でお送りしました」「ここからの放送は〇〇の提供でお送りします」のように、提供スポンサーが切り替わるのが通例となっています。

PT「Participating commercial(ピーティー)」

パーティシペーションとは、番組中に設定されているCM枠のことです。英字では「Participating commercial」と表記され、省略して「PT」「ピーティー」と呼ばれます。

番組中は提供スポンサーのテレビCMが流れるのが基本です。ただし、番組の都合などでそれ以外のテレビCMも放送されることがあります。
通常のスポンサー枠とPTの違いは、提供クレジットの予告がつくかどうかです。番組スポンサーは「この番組は〇〇提供です」とクレジットがつきますが、PTのテレビCMにはつきません。

スポットCMは、個別の番組を企業側で選定できませんが、さまざまな枠に分散して露出できるのがメリットです。PTのテレビCMとして放送されれば、番組の低視聴率で広告効果が得られないデメリットを軽減できます。

タイムCMとスポットCMの違い

タイムCMとスポットCMの違いを表にまとめると以下のとおりです。

タイムCMの特徴 スポットCMの特徴
秒数単位 30秒・60秒・90秒以上  15秒~
提供表示  あり なし 
契約期間  原則2クール(6ヶ月) 設定自由(最低1週間)
CM放送エリア  ネットタイム:全国
ローカルタイム:各局エリア
各局エリア
予算  2クール分固定 キャンペーンごと
メリット・効果 ・視聴者のターゲットを絞り込める
・提供会社の予告がつく
・ブランディング効果
・30秒以上のテレビCMが可能
・安定性・丁寧なメッセージ
・幅広い層へ訴求できる
・短期間で集中的に放送できる
・テレビCMを柔軟に買える
・さまざまな枠に分散できる
・即効性・認知率重視

では、どのように使い分ければ効果的なテレビCM戦略となるのでしょうか。

タイムCMは、長期間にわたって企業や自社の商品の認知度を高めていくことに向いています。ブランディング効果を求めるのであれば、タイムCMがおすすめです。

スポットCMは、番組を指定せず幅広い世代の人に見てもらえます。短期間でもテレビCMを流せることから、新商品やキャンペーンを訴求する際におすすめの手法です。

それぞれにメリット・デメリットがあり、しっかりと把握する必要があります。どれだけの予算を割り当てるのかはもちろんのこと、目的に応じて上手に使い分けていきましょう。

テレビCMとネット広告の違い

自社商品の宣伝や企業ブランディングの手法として、テレビCM以外にもネット広告の選択肢があります。両者の大きな違いは「ターゲットを絞れるかどうか」です。

テレビCMとネット広告の特徴を表にして比較してみましょう。

テレビCM ネット広告
対応範囲 時間や番組による  限定して選定可能
主なターゲット  不特定多数 細かく限定できる 
効果測定  難しい リアルタイムで分析できる
コスト まとまったコストがかかる 最小コストは低い
審査  厳しい 媒体による
宣伝方法 動画
種類が豊富
ブランディング 番組によって可能
難しい

テレビCMは番組内容や時間帯などで、おおまかなターゲットを絞り込めます。ネット広告では、ユーザーがどのような行動を取ったのかなどの分析が可能です。そのため、年代・性別・地域・興味・関心などに分けてターゲットを限定できます。

幅広い層にリーチできるのがテレビCMの特徴です。一方で、ネット広告は一定のユーザー層など、ピンポイントな配信に向いています。どちらの手法のほうが効果が大きいとは一概にはいえず、目的に応じた使い分けが大切です。

タイムCMとスポットCMの選び方

テレビCMのタイプは、大きく分けて「タイムCM」と「スポットCM」の2つです。商品の認知度拡大やブランディングを目的に、テレビCMを検討する企業は少なくありません。そのうえで、どちらを選べば良いのか迷っている人もいるのではないでしょうか。

まずは、先に紹介したそれぞれの特徴から判断する方法があります。
タイムCMは2クール分の放送が可能であり、ブランディング効果を目的にする企業におすすめです。

スポットCMは短期間での訴求に向いているキャンペーンを打つのに適しているでしょう。どちらもメリット・デメリットがあるため、しっかりと把握することが大切です。

次に、予算に合わせて選ぶ方法があります。CM放映料はさまざまな要素によって決定するのが基本です。
たとえば、タイムCMは提供する番組の視聴率も影響するため、視聴率が高いほど料金も跳ね上がります。
一方で、スポットCMはどのくらいの量を放送するのか決められる点がメリットです。柔軟な出稿が可能であり、予算に応じて調整できます。

それぞれの種類に向いている企業の特徴を以下で確認していきましょう。

タイムCMの選び方

企業が個別のテレビ番組のスポンサーとして放送できるのがタイムCMです。
特定の番組内で放送されることから、企業や商品の認知度・好感度アップにつながります。そのため自社商品をブランディングし、広く浸透させたい企業に向いています。

・旅行会社が旅番組へテレビCMを出稿
・玩具メーカーが子ども向け番組へテレビCMを出稿

企業が展開する商品のターゲットに合致した番組への出稿が可能です。レギュラー放送される番組であれば、同じ層の視聴者が見ている可能性は高まります。

同じ時間にテレビCMを流し自社商品をアピールし続けることで、視聴者からの認知度向上につなげられます。

また、全国ネットの番組枠とエリア別に放送される番組枠を選べることも特徴です。訴求したいターゲットを絞り込む場合も、タイムCMが向いています。

スポットCMの選び方

スポットCMは企業の予算に応じて、金額を決められるのが特徴です。テレビCMを放送する期間や時間帯も選べます。

タイムCMのように個別のテレビ番組を指定できるわけではありませんが、幅広い層へ訴求したい企業に向いています。

特定の季節を中心に販売される商品を取り扱う企業にもおすすめのCMです。
新生活向けのキッチン用品やインテリア雑貨・夏場のアウトドア商品・冬の鍋料理などが当てはまります。特定の時期で一気に認知度を獲得したい場合に最適です。

商品のターゲット層が不特定多数の場合も、スポットCMが向いています。食品やお茶・外食産業などの場合、幅広い層の視聴者への訴求が可能なスポットCMが向いています。

タイムCMはリーチできる層が番組の内容に依存するのに対して、スポットCMが流れる放送枠は視聴者の層が特定されません。より多くの層にテレビCMを見てもらえる機会があるといえます。

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テレビCMの動画制作・映像制作

テレビCM「SAS」の選び方

タイムCM・スポットCMともに、最低の契約期間が設定されています。料金もネット広告と比べると高額のため検討が必要です。そこで、第三のテレビCMとして注目されているのがSAS(スマート アド セールス)です。

SASの特徴は、15秒1本単位からテレビCMを購入できることにあります。具体的には、テレビCMを出稿する際に、以下の項目を企業側で選択可能です。

・放送日時
・番組
・本数
・金額

テレビCMを流すことでどのくらいの効果があるのか、疑問をお持ちの企業も多く見受けられますが、SASであれば、視聴関連データをもとに広告枠の検索と分析も可能です。

SASの1本あたりの料金について、SASはオープン価格となっています。
放送局や時間帯によって異なりますが、15秒1本あたりの料金が数万円のケースもあるほどです。過去の実績などに関係なく放送枠の購入が可能で、初心者でも購入しやすくなっています。

注意点として、SASは一部のテレビ局のみでの取り組みとなるため注意が必要です。今後取り扱うテレビ局が増えていく可能性もありますが、希望のテレビ局が対応していないこともあるため事前に確認しておきましょう。

テレビCM制作の費用について

テレビCMを流して認知度を上げたくても予算をどのくらい組めば良いのか分からない方も多いと思います。
では、テレビCMは具体的にどの程度の費用がかかるのでしょうか。

テレビCMを流すためには、動画を制作してテレビ局で放映してもらう必要があります。費用の内訳は「テレビCM制作料」と「CM放映料」の2つに分かれるのが一般的です。
それぞれに費用相場が異なり、その特徴を把握することが大切です。

ここでは、テレビCM制作料とCM放映料の費用について詳しく解説します。

テレビCM制作料

テレビCMを出稿するとなれば、当然ですが動画を制作する必要があります。自社で制作することは難しいため、制作会社に依頼するケースがほとんどです。テレビCM制作料でかかる項目と費用相場は以下のようになっています。

項目 費用相場
企画構成 3~15万円
制作ディレクション 5~25万円
台本作成 5~10万円
動画撮影  5~35万円
動画編集 5~25万円
音響効果 3~15万円
ナレーション 3~10万円

表のとおり項目によって費用相場は異なります。テレビCMの目的に合わせて「どのような」テレビCMを制作するかによって費用は変動するので注意が必要です。

テレビCMに有名人やタレントを起用するケースもあり、出演料は誰をキャスティングするかで変わりますが、起用によっては1,000万円以上を支払うこともあると考えておくとよいでしょう。

テレビCMの目的や費用対効果を考慮しながら、どの程度のクオリティを追及するのか検討することが大切です。

1本のCMを制作する費用相場は、100〜5,000万円程度です。テレビCMを「どこで」「どうやって」撮影するのかで制作料は大きく変わってきます。

CM放映料

テレビCMの放映料は「テレビCMの種類」「テレビCMの放送局」「番組の視聴率」の3つの軸によって決まるのが特徴です。テレビCMの種類では、タイムCM・スポットCMのどちらにするかで費用が変わります。タイムCMは基本的に2クール分固定の費用であり、予算が限られている場合はスポットCMの選択がおすすめです。

次に、放送局による費用の違いです。どの放送局でテレビCMを流すのかで、CM放映料は変わってきます。以下の通り、関東と関西の放送局の費用相場を表にしています。

関東エリアの放送局

放送局名 CM料金目安※15秒1本あたり
日本テレビ(地上波) 30~100万円
TBSテレビ(地上波) 30~100万円
フジテレビジョン(地上波) 30~100万円
テレビ朝日(地上波)  30~100万円
テレビ東京(地上波) 30~100万円
東京MXテレビ(独立局) 2.5~4万円
テレビ神奈川(独立局) 2.5~4万円
千葉テレビ(独立局)  2.5~4万円
テレビ埼玉(独立局) 2.5~4万円
とちぎテレビ(独立局) 2.5~4万円
群馬テレビ(独立局) 2.5~4万円

関西エリアの放送局

放送局名 CM料金目安※15秒1本あたり
読売テレビ(地上波) 4~25万円
毎日放送(地上波) 4~25万円
関西テレビ(地上波) 4~25万円
朝日放送(地上波)  4~25万円
テレビ大阪(地上波) 4~25万円
サンテレビ(独立局) 1.5~4.5万円
KBS京都(独立局) 1.5~4.5万円
びわ湖放送(独立局)  1.5~4.5万円
奈良テレビ(独立局) 1.5~4.5万円
テレビ和歌山(独立局) 1.5~4.5万円

参考:広告ダイレクト「テレビCM

同じ地域の放送局でも、費用に大きな差があることがわかります。
これは、放送局によって視聴者数や放送地域が異なることが関係しています。たとえば、東京のキー局であれば全国で視聴可能である分、CM放映料の費用相場も割高になるのが特徴です。

テレビCMの放映料は、番組の視聴率によっても変わってきます。視聴率1%につきCMの放映料が決まっています。視聴率の高い番組で流れるCMの放映料は高額です。

また、視聴率が同じ1%でも時間帯によってテレビCMの放映料は変動します。昼の時間帯よりも、ゴールデンタイム(19〜22時)のほうがテレビの視聴者数は多くなる場合がほとんどです。ゴールデンタイムで流れるテレビCMは、視聴数が多い分、放映料も高くなるため注意が必要です。

テレビCM動画を効果的に制作するコツ

ネット広告の存在は大きくなっていますが、テレビCMの影響力は今も強いままです。メディア露出が増えれば企業やサービスに対しての信頼性も高まるため、メリットの多い広告媒体といえます。

しかし、テレビCMは何気なく流されることも多いため、「思わず見てしまう」ような魅力を作ることが重要です。
商品やサービスのベネフィットをわかりやすく、インパクトを持って伝えるストーリーと映像を作りましょう。競合他社との差別化ができる表現をする必要があります。

より効果を高めるには、テレビCMの特徴を理解することが大切です。ここでは、テレビCM制作で重要なポイントを7つに分けて解説します。

CMルールを理解する

テレビCMを制作するうえで重要なのが、レギュレーションです。いくら「思わず見てしまう」ようなテレビCMを制作しても、審査に通らなければテレビで放送されません。

審査は企業・サービスを審査する「業態考査」、テレビCMの内容を審査する「CM考査」の2種類があります。CM考査では、日本民間放送連盟が定める放送基準を満たさなければなりません。細かく定められていますが、以下の5点を基準に作られています。

・正確で迅速な報道
・健全な娯楽
・教育・教養の進展
・児童および青少年に与える影響
・節度をまもり、真実を伝える広告

引用元:日本民間放送連盟「放送基準

他にも、各種法令や公正競争規約などに違反していないかが審査基準です。

CM映像内でも明確なルールが存在し、以下を守る必要があります。

・CM本編の開始時と終了時に、各3秒間ずつ程度の捨てカットを入れる
・捨てカットの前に、クレジットを12秒間入れる
・CM本編の開始時と終了時に、0.5秒間ずつ無音にする

これらのルールは制作会社との打ち合わせで教えてもらえます。しかし、テレビCM制作をスムーズに進めるためには、自社でもある程度のルールは理解しておきましょう。

参考:日テレ営業局 総合ポータルサイト「日テレ広告ガイド

ターゲットの設定方法

テレビCMを流す魅力は、幅広い層に訴求できることです。「自社商品を多くの人に知ってほしい」という目的を持ってCMを出稿する企業もいます。しかし、ターゲットが広いと伝えたいメッセージがあいまいになりかねません。

「誰に」「何を」伝えたいのかを明確にすることで、視聴者からの興味・関心を引き出せます。印象に残りやすいテレビCMにするためには、ターゲット設定が重要です。

たとえば、同じ化粧品でも20代向けや40代向けなどに分けられます。20代向けの化粧品を販売するなら、その層に人気のタレントを起用するなどの制作案が出てきます。

ターゲットの設定は、CMで「視聴者に魅力を訴求する」ために重要です。

伝えたいテーマを1つにする

テレビCMで伝えるメッセージは1つに絞ることも大切です。15〜30秒という短い時間で自社商品の魅力をすべて伝えようとしていませんか。情報量が多いテレビCMは視聴者の関心は薄れるどころか、「結局何が言いたいの?」と魅力が伝わりにくくなります。

広告媒体を活用して購買意欲を掻き立てるためには「インパクト」が重要です。一つひとつのテレビCMを真剣に見ている視聴者はほとんどいません。なんとなく見ているなかで印象に残るテレビCMにするためには、伝えたいメッセージを1つに絞り、ユーザーに印象付けることが必要です。

CMプランを決める

どのような形で視聴者に訴求するのか、CMプランを決めることも大切です。視聴者の目を引くためには、メッセージの伝え方が重要になってきます。同じテレビCMでも、アピール方法はさまざまです。大まかに以下の4つの手法に分類されます。

・商品直接型
宣伝したい商品やサービスをメインに、魅力や伝えたいメッセージを強調する手法。

・商品関節型
全体的にドラマ仕立てで商品やサービスは脇役として配置し、間接的にアピールする手法。

・理念直結型
企業の理念や伝えたいメッセージをストーリー構成で直接込める手法。

・理念間接型
一見何についてのCMか分からないストーリー構成で、最終的には企業の理念に着地する手法。

たとえば、食品会社のテレビCMは、商品直結型を利用することがほとんどです。
理念関節型はSNSでバズる可能性がある一方で、視聴者に何も伝わらないおそれもあります。他社の事例を参考にしながら、どの手法が自社の訴求に適しているのかを慎重に検討しましょう。

放映するCM枠を調査する

一概には言えないものの、ターゲットとなる年齢層によって視聴する番組の特徴が異なります。テレビにおけるターゲットの性別年齢区分は、以下の8つに分かれます。

名称 特徴(視聴する番組の傾向)
C層:男女(4~12歳)
アニメ番組・クイズ番組・アイドルやお笑いタレント出演のバラエティ番組が人気
T層:男女(13~19歳)
音楽番組・お笑いタレント出演のバラエティ番組・ドラマ番組・子ども向けではないアニメ番組が人気
F1層:女性(20~34歳)
21時以降の時間帯を中心に、バラエティ番組・ニュース番組・スポーツ番組を好む傾向にある
M1層:男性(20~34歳)
 ドラマ・音楽番組・情報系のバラエティ番組・クイズ番組が人気
F2層:女性(35~49歳)
スポーツ番組の人気が高い。ニュース番組・映画・ドラマも好む傾向がある
M2層:男性(35~49歳)
ドラマ・ワイドショー・クイズバラエティなど、多様なジャンルを視聴する傾向がある
F3層:女性(50歳~)
スポーツ中継・時代劇・ニュース番組・早朝の情報番組が人気
M3層:男性(50歳~)
 ワイドショー・ドラマ・時代劇・ニュース番組などの比較的早い時間帯が好まれている

自社が設定したターゲットがどの番組を視聴する傾向にあるのかを把握しましょう。放映するCM枠を調査することで、テレビCMの効果も出やすくなります。

予算を決める

テレビCMは予算に応じてできる範囲が変わってきます。制作過程ではCMのクオリティや出演者、放映する際は放映時間やCMの長さなどです。広告出稿のための予算がどの程度割り当てられるのかを確認する必要があります。

予算が十分にあれば、自社が理想とするコンテンツに近づけることができますが、予算が限られている場合は、さまざまな要素から何を優先するのかを決めることが大切です。

必要な費用がネックとなって、テレビCMの制作に踏み切れない企業も多いため、品質を下げずに、費用を抑える方法を以下の通り紹介します。

・アニメーション動画を制作する
・動画の方向性を決めておく
・屋内での撮影に限定する
・ローカル局でテレビCMを流す

「テレビCMは高い」とイメージされがちですが、制作や放送の仕方によって費用は大きく変わります。予算と照らし合わせながら、効果的な方法で検討することが重要です。

制作会社と入念な打ち合わせをし提案をもらう

テレビCMで重要なのは、制作会社との入念な打ち合わせと企画・プランニングです。制作会社と打ち合わせする際は、以下のポイントをしっかりと話し合いましょう。

・目的:テレビCMを流す目的は何か
・アピール:テレビCMで何を伝えたいのか
・ターゲット:年齢や属性など、どんな人に届けたいのか

他にも、自社の特徴や業界での位置づけなどを制作会社に理解してもらえると、より効果的なコンテンツ制作が可能になります。
また、予算をある程度決めたうえで相談すると、制作会社からの提案もより具体的になるために重要なポイントです。

テレビCMを制作する過程で、自社のイメージと違ってくることもあります。制作会社からのアイデアが絶対に正しいとは限らず、自分たちの意見を伝えることも大切です。制作会社とのコミュニケーションをしっかりと図りながら、CM制作を進行するようにしましょう。

まとめ

テレビCMを検討する際は、タイムCMとスポットCMの特徴の把握が欠かせません。それぞれの違いを理解して、予算に合ったテレビCMの動画制作をするようにしましょう。

広告業界はデジタルシフトの影響で、ネット広告中心の時代に切り替わりつつあります。それでも、テレビCMはメディアとしての信頼度は高いままです。

新商品やサービスの広告を検討する際に、テレビCMとネット広告のどちらにするか迷うこともありますが、それぞれの特徴や違いを把握し、目的に応じて上手に使い分けてみてください。予算に余裕があれば、両方を組み合わせるのも戦略の一つです。

より効果をアップさせるには、専門知識が必要になります。テレビCMやネット広告の出稿を検討されている方は「Crevo(クレボ)」にご相談ください。

crevoAdmin

CMの成功事例8選!効果を上げるポイントについても解説

2 years 10ヶ月 ago

テレビCMは視聴者数が多く、テレビCMを見る年齢層も幅広いなど、商品やサービスの認知を上げるのに一般的なプロモーション手法です。

近年Web広告やSNS広告など動画広告が主流となりつつあり、テレビCMを利用したことがない企業も多いのではないでしょうか。
初めてテレビCMを打ち出すのであれば、事前に成功事例を見て予習しておくことが重要です。

また、テレビ局や番組との兼ね合いやテレビCMのルールが存在するなど、テレビCMを使うポイントの把握も必要です。

本記事では、テレビCMの成功事例8選とテレビCMで効果を上げるポイントを解説します。

テレビCMの成功事例8選

テレビCMを初めて出稿するのであれば、成功事例の動画を参考にするのがおすすめです。
他社の成功事例から、動画のイメージや尺が近いものを見つけて、成功ポイントを参考にしてみましょう。

本記事では「Crevo(クレボ)」が制作したテレビCMの成功事例を8つ紹介します。

・九州の光インターネットサービス「BBIQ(ビビック)」
・MYSTO(マイスト)
・中古車販売サービス「remobii(リモビー)」
・フロリダ産のグレープフルーツ
・テレ東BIZ
・オンライン動画配信サービス「Hulu」(リビングルーム編)
・ゲームアプリ「陰陽師(おんみょうじ)」
・SFAポンプ

これら8つのCMについて制作の背景やポイントを解説します。

九州の光インターネットサービス「BBIQ(ビビック)」


出典:Crevo制作実績

1つ目の成功事例は、株式会社QTnetが展開する九州向けの光インターネットサービス「BBIQ(ビビック)」のテレビCM用動画です。
このCMは「BBIQとセットでauスマホが永年割引」という新しいサービスを、ユーザーに認知してもらうことを目的として制作しています。

「BBIQ」のかわいらしいキャラクターが、コミカルな音楽に合わせて動くアニメーションです。
・auスマホがお得
・家族みんなでお得
・auスマホ料金が永年割引
という3つについてリズムに合わせて説明しています。
テレビ画面を見ていない人にも、音だけでメッセージが伝わりやすい構成です。

また、3つのメッセージの間には「BBIQ」をリズムに合わせて繰り返すことで、サービス名とサービス内容を自然と記憶に残るように配慮しています。

キャラクターや音楽の可愛らしさが全体的な雰囲気をハッピーなものにし、幅広い層に受け入れられる世界観を作り上げました。

あえて、ターゲットを絞り込むのではなく、誰にでも愛着をもたれる雰囲気に仕上げたのが成功のポイントだといえます。

表現 アニメーション
用途・目的 商品・サービス紹介
広告(Web・テレビCM)
費用レンジ 100~299万
長さ・尺 ~15秒以内
業種 IT・通信

「MYSTO(マイスト)」


出典:Crevo制作実績

2つ目の成功事例は、株式会社APパートナーズが手掛ける年収診断と求人検索サービス「MYSTO(マイスト)」のテレビCM用動画です。

このCMは、「MYSTO」の認知を拡大させることを目的としています。

博士と助手のやり取りを中心としたコミカルなアニメーション動画です。

長い年月をかけて「超高速ダイナミクス年収予測シミュレーター」を完成させた博士に対して、MYSTOならスマホで簡単に年収予測ができることを助手が伝えます。

せっかく作り上げたマシーンの性能をあっさりとスマホアプリが塗り替えてしまうことで博士は慌ててしまいます。
スマホアプリ「MYSTO」の存在を知ったことで、助手が研究所を後にしてしまうというコミカルな内容です。

15秒という短い時間のなかでインパクトを残すために、くすっと笑える内容に仕上げています。
また、年収診断ができる「MYSTO」のサービスを、博士の作った年収予測シミュレーターと比較して見せることで、サービスの革新性を伝えています。

助手の年齢を「MYSTO」のターゲットである20〜30代くらいの男性に設定することで、視聴者が自分ごととして捉えやすくすることにも配慮しています。

表現 アニメーション
用途・目的 商品・サービス紹介
広告(Web・テレビCM)
費用レンジ 100~299万
長さ・尺 ~15秒以内
業種 人材

中古車販売サービス「remobii(リモビー)」


出典:Crevo制作実績

3つ目の成功事例は、株式会社エイチームライフスタイルが手掛けるオンライン完結型の中古車販売サービス「remobii(リモビー)」のテレビCM用動画です。

このCMは「remobii」のサービスの認知拡大を目的として制作しました。

シンプルで平面的な車のイラストと、ナレーションでのサービス説明を中心としたアニメーション動画です。

「スマホでクルマが買えちゃう!?」と冒頭で視聴者になげかけることで、車の購入を検討している人の関心を集めるようにしています。
これはユーザーが「あったら便利だな」と思う心の声を表現しています。企業目線ではなく、ユーザー目線で興味が湧く言葉のため、自分ごとで捉えやすいです。

また、CM全体のデザインはなるべくシンプルなものにしています。
色は「remobii」のブランドカラーの赤のみを使いました。

15秒という短い時間では伝えられる内容に限りがあります。
そこで、視覚情報としてはシンプルな車のイラストとブランドカラーの赤を印象付けることに焦点を当てた構成を採用しています。

表現 アニメーション
用途・目的 商品・サービス紹介
広告(Web・テレビCM)
費用レンジ 100~299万
長さ・尺 ~15秒以内
業種 サービス

「フロリダ産のグレープフルーツ」


出典:Crevo制作実績

4つ目の成功事例は、株式会社ヤマノアンドアソシエイツが日本への輸入にたずさわっている「フロリダ産のグレープフルーツ」のテレビCM用動画です。
株式会社ヤマノアンドアソシエイツは、20年以上に渡ってフロリダ州政府柑橘(かんきつ)局の駐日代表を務めています。

このCMは「フロリダ産のグレープフルーツ」の認知を拡大することを目的として制作しました。

おやつにグレープフルーツを食べているお母さんと小さな男の子の、会話を中心としたアニメーション動画です。
ターゲットの主婦層に親近感をもってもらうために、お母さんと男の子のやりとりを中心に展開しています。

男の子がフロリダ産のグレープフルーツの魅力を語り始めると、表情が劇画調に変貌します。まるでゴルゴ13のような表情で声も大人びて堂々としています。
見た目や性格のギャップをコミカルに演出することで、視聴者にインパクトが残る見せ方にこだわりました。

また、男の子がグレープフルーツの魅力を説明する際はテロップを使用しているのも特徴です。
フォントの表現を表情と合わせることで全体が調和しています。

表現 アニメーション
用途・目的 商品・サービス紹介
広告(Web・テレビCM)
費用レンジ 100~299万
長さ・尺 15~30秒以内
業種 サービス

「テレ東BIZ」


出典:Crevo制作実績

5つ目の成功事例は、株式会社テレビ東京コミュニケーションズが手がける動画アプリ「テレ東BIZ」のテレビCM用動画です。

このCMは「テレビ東京ビジネスオンデマンド」が「テレ東BIZ」としてリニューアルすることと、追加されたコンテンツや機能を認知してもらうことを目的として制作しました。
テレビ東京の人気アナウンサー、田中瞳さんをデフォルメしたキャラクターと、ご本人のナレーションとを中心としたアニメーション動画です。

動画内では、バックグラウンド再生や倍速再生、ダウンロードができるため通勤中など移動中に使いやすいことを伝えています。
ナレーションのプロであるアナウンサーが解説することで、聴覚的に聞き取りやすく、ユーザーが内容を簡単に理解できるのがポイントです。

また、アニメーションの中に実際の番組のサムネイルを差し込むことで、テレビ東京のCMであることを視覚的に伝えています。

表現 アニメーション
用途・目的 商品・サービス紹介
広告(Web・テレビCM)
費用レンジ 100~299万
長さ・尺 30~60秒以内
業種 IT・通信

オンライン動画配信サービス「Hulu」(リビングルーム編)


出典:Crevo制作実績

6つ目の成功事例は、HJホールディングス株式会社が運営するオンライン動画配信サービス「Hulu(フールー)」のテレビCM用動画です。

このCMは「Hulu」の認知を拡大することを目的として制作しました。

リビングルームでの家族の様子をアニメーションにすることで「Hulu」の魅力を伝えています。
動画の内容は、元気すぎるこどもたちが遊び回って、リビングルームはめちゃくちゃな状態になってしまい、その様子を見てお母さんがあきれているシーンから始まります。

そこで、「Hulu」をテレビで見ることを思いつき電源をいれます。次のシーンでは、子どもたちは落ち着いてソファに座って「Hulu」を見ています。お母さんも安心した様子です。

15秒と短い時間でメッセージを伝える必要があるため、ナレーションはシンプルです。
・映画・ドラマ・アニメが見放題
・2週間の無料トライアル中
という2点に絞って伝えているのがポイントです。

表現 アニメーション
用途・目的 アプリ・ゲーム紹介
商品・サービス紹介
広告(Web・テレビCM)
費用レンジ 50~99万
長さ・尺 ~15秒以内
業種 サービス

ゲームアプリ「陰陽師(おんみょうじ)」


出典:Crevo制作実績

7つ目の成功事例は、中国のゲーム企業NetEase, Inc.が手がけるスマートフォン向けゲームアプリ「陰陽師(おんみょうじ)」のテレビCM用動画です。

このCMは「陰陽師」の認知を拡大することを目的として制作しました。

実際のプレイ映像を交えて、ゲームの世界観を伝えています。
映像に加えて妖艶なBGMを用いることで「美と妖の平安世界」というコンセプトを表現しています。

メインキャラクターたちが技を繰り出すかっこいいシーンや、巨大な敵に立ち向かうところを美しい映像が中心の動画です。

また、冒頭では「全世界3億ダウンロードを超える本格幻想RPG」というテロップを打ち出しています。
3億ダウンロードという圧倒的な成果を具体的に伝えることで、視聴者の興味を引いているのがポイントです。

あまり説明を多く入れるのではなく、ワクワク感がある映像作品として演出することで「陰陽師」をプレイしたいと思ってもらえるようにしています。

表現 アニメーション
用途・目的 アプリ・ゲーム紹介
広告(Web・テレビCM)
費用レンジ ~49万
長さ・尺 15~30秒以内
業種 ゲーム

「SFAポンプ」


出典:Crevo制作実績

8つ目の成功事例は、SFA Japan株式会社の提供する「SFAポンプ」のテレビCM用動画です。
SFA Japan株式会社は、フランス生まれの排水圧送ポンプのリーディングカンパニーです。

このCMは、「SFAポンプ」の認知を拡大することを目的として制作しました。
冒頭で「SFAポンプで水回り問題解決!」というナレーションをいれることで、水回りを増設したい人の悩みに寄りそっています。

「SFAポンプ」が解決できる問題を端的に説明するアニメーション動画です。
ポンプのアニメーションには3DCGを活用することで、視聴者が「SFAポンプ」の導入をイメージしやすくなるようにしています。

また、キッチン・洗濯機・トイレという具体的な使用場面を紹介しているのがポイントです。住宅での利用ができることが伝わり、視聴者が製品を身近に感じられるようにしています。

表現 アニメーション
用途・目的 商品・サービス紹介
広告(Web・テレビCM)
費用レンジ 100~299万
長さ・尺 ~15秒以内
業種 メーカー

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テレビCMの動画制作・映像制作

テレビCMで効果を上げる制作時のポイント

テレビCMの成功事例を8つ紹介してきました。

それぞれの事例に記載された費用レンジからも分るように、テレビCMの制作は少なくとも数十万円かかります。
15秒程度のCMに100万円以上かかるのも一般的です。

テレビCMを打ち出すには、大きな予算を要します。
効果を上げるポイントを理解したうえでCMの制作を始めるようにしましょう。

テレビCMで効果を上げる制作時のポイントは次の6つです。

・CMルールを理解することが大切
・ターゲットの設定と局・時間帯・番組のCM設定
・伝えることを1つに絞ることも重要
・視聴者に伝わるCMプランにする
・台本・絵コンテを作成する
・動画の長さは30秒以内にする

それぞれのポイントについて、理由や注意点を詳しく説明します。

CMルールを理解することが大切

1つ目のCMの制作時に大切なポイントは、テレビCMのルールを理解しておくことです。

まず、テレビCMの前後には各3秒程度の「捨てカット」を入れなければなりません。捨てカットとは、本編の前後に入れる音声なしの映像を指します。放送時にはカットされる部分です。CM入れのタイミングがずれてしまい真っ黒な映像が流れるといった「放送事故」を防ぐために必要になります。

また、本編の頭とエンドの各0.5秒は無音にしておかなければなりません。こちらも放送事故を防ぐ目的で必要です。
たとえば、30秒のテレビCMであれば音声が入る時間は29秒です。

テレビCMのルールを理解していないと、制作の途中で大きな変更が必要になってしまうかもしれません。CMのルールを事前に把握してから動画制作を始めるのが大切だといえます。

ターゲットの設定と局・時間帯・番組のCM設定

テレビCMの成功事例では、効果を上げるために制作のプランニングを大切にしています。

プランニングで最初に行うのは、CMで訴求したいターゲットの設定です。
ターゲットによって伝えるべきメッセージや効果的な構成が変わってきます。そのため、誰にそのCMを届けたいかを明確にしましょう。

・性別
・年齢
・職業
・家庭環境
・テレビを見る時間帯
・テレビを見る状況(食事中に食卓でなど)
・誰とテレビを見るか

などについて具体化していきます。
人物像が思い浮かぶほど具体的に設定できると良いでしょう。

ターゲット像を明確に分析できたら、つぎにテレビCMを放送する時間帯を考えます。
テレビ局が決まっているのであれば、テレビ局の担当者に時間帯別の視聴者層を聞くことも可能です。

ターゲット像や放送する時間帯が決まったら、テレビ局や番組を選定します。
たとえば、主婦層がターゲットで午前中を狙うことが決まっていれば朝の情報番組での放送が効果的かもしれません。

このように、プランニングをターゲット設定から丁寧に行えば、放送枠の選定までスムーズに進めることができるはずです。

伝えることを1つに絞ることも重要

テレビCMの効果を上げるには、伝えたい内容を1つに絞ることも重要です。

テレビCMはわずか数十秒しかありません。
さらに、視聴者は、テレビCMに興味があるわけではなく、番組に興味がありテレビを見ています。
そのため、テレビCMの内容を視聴者の心に響かせるというのは、難しいミッションだといえます。

短い時間で視聴者の興味を引くためには、1つの強いメッセージが必要です。
反対に、伝えたいことがまとまっていないと、結局何も伝わらないCMになってしまいます。

たとえば、成功事例で紹介した「BBIQ(ビビック)」のCMでは、新しいサービスの名称を認知してもらうことに焦点を当てています。

効果的なCMを作るには、核となるメッセージを絞ることが大切です。

視聴者に伝わるCMプランにする

テレビCMで効果を上げるためには、聴者に伝わる魅力的なCMプランを考えましょう。
しかし、何から考え始めたら良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

テレビCMには、よく使われる4つの型があります。
CMの目的に合わせて、以下の型にはめてみるのもおすすめです。

・商品直接型
・商品間接型
・理念直接型
・理念間接型

「商品直接型」は、商品やサービスを直接的に説明することで、購入につなげる型を指します。
商品やサービスの魅力をはっきりと主張し、購入する利点を分かりやすく説明する型です。
紹介したCMの成功事例では「テレ東BIZ」や「SFAポンプ」などが当てはまります。

「商品間接型」は、ストーリー仕立てのCMによって、商品を間接的に宣伝する型です。
CMの面白さで視聴者を引き付け、商品やサービスをアピールする狙いがあります。
動画がSNSなどで拡散されやすいのも特徴です。

「理念直接型」と「理念間接型」は、企業の理念やブランドイメージを伝えるために使われます。
なかでも「理念間接型」は抽象的でハイセンスなCMが多く、ハイブランドや高級車のCMで多く採用されています。

台本・絵コンテを作成する

テレビCMで効果を上げるには、台本や絵コンテの作成に力を入れましょう。

まずは、CMの設計図である台本を作成します。
台本にはどこで・誰が・いつ・何をするか・何を話すかといった「5W1H」を記載します。また、ナレーションや登場人物のセリフを具体的にしておく必要があります。
台本のポイントは、CMの尺に収まるようにセリフの量を調整することです。

台本を自社で制作するのが難しい際には、CM制作のプロに任せるのがおすすめです。

つづいて、台本をもとに絵コンテを作ります。絵コンテとはCMの描写や動き、セリフ、効果音などを分かりやすくまとめた指示書のことを指します。イラストなどを用いることが一般的です。

実際に映像を制作する前に、関係者各位で完成形のイメージを共有するために絵コンテを作ります。
絵コンテもプロに制作を依頼すると良いでしょう。

動画の長さが重要

テレビCMの長さは15秒・30秒・45秒・60秒などさまざまです。また、放送形態は「スポット」と「タイム」という2つのタイプがあります。

スポットとは、任意の期間に放送するCMのことを指します。15秒のCMの場合、3日間程度から契約できるのが一般的です。

タイムとは、決まった番組のスポンサーとしてCMを放送する形態のことです。提供とよばれるCMはこのタイプを指します。
期間は6ヶ月以上で、動画の長さは30秒以上が一般的です。宣伝効果は大きいですが、そのぶんコストもかかるのがデメリットだといえます。

また、CMの時間が長いほど視聴者が離脱してしまいます。
せっかく番組スポンサーになったとしても、30秒以上のCMを見ない視聴者もいます。

スポットCMであれば、費用も抑えられて30秒以内のため離脱者も多くありません。
30秒以内の短いCMは、露出回数も増えるため認知向上や告知に効果的だといえます。

テレビCMの長さは15秒・30秒・45秒・60秒などさまざまです。また、放送形態は「スポットCM」と「タイムCM」という2つのタイプに分かれます。

スポットCMとは、任意の期間に放送するCMのことを指します。15秒のCMの場合、3日間程度から契約できます。

タイムCMとは、決まった番組のスポンサーとしてCMを放送する形態のことです。
「提供」とよばれるCMはこのタイプを指し、期間は6ヶ月以上で、動画の長さは30秒以上が一般的です。

どちらのCMも長所・短所がありますが、「ターゲットの設定」や視聴者に「何を伝えたいか」など、CMを制作する目的によってCMのタイプや動画の尺を決めることが重要になります。

スポットCMとタイムCMの特徴を把握した上で、CMのタイプや動画の尺を決定するようにしましょう。

テレビCMで効果を上げる配信時のポイント

テレビCMで効果を上げるためには、放送が開始してからの施策も重要です。

どれだけクオリティの高い動画を制作できたとしても、商品やサービスの売上アップなど成果に結びつかなければ効果が出たとはいえません。
また、CM動画を別の時間帯や番組枠に流すことで問い合わせが増えるといったケースも多く見られます。

制作した動画の効果をその後の施策によって上げていくことを考えましょう。
CMの成功事例も、最初からではなく放送後の施策や調整によって効果が大きくなっていったものばかりです。

配信時にCMの効果を上げるには、なかでも次の2つの施策が重要です。
・CM放送前後のホームページの流入数を効果検証
・テレビCMとSNSを連動させ発信する
それぞれ重要性やポイントについて詳しく説明します。

CM放送前後のホームページの流入数を効果検証

CMの効果を上げていくためには現状の効果を測定することが必要です。
現状の効果の良し悪しが分析できていないと、費用対効果が分からずCMが利益に結びついているか分かりません。

テレビCMはWeb広告と異なり、効果検証が難しいといわれています。
Webであれば広告そのものをアクセス解析できますが、テレビCMの解析はできないためです。

テレビCMの効果を検証するのであればCM放送前後のホームページの流入数を測定するやり方がおすすめです。
テレビCMを放送する前と比較して放送後にホームページへのアクセス数が大幅に増えたのであれば、テレビCMの効果によるものだと推測できます。

ホームページへのアクセス数はGoogleが無料で提供する「Googleアナリティクス」を利用することで解析が可能です。
ホームページ全体へのアクセス数だけでなく、ページごとの閲覧数なども調べられます。

また、期間も指定できるため、CMの放送枠や時間帯を変えた場合などの効果の変化も把握できます。
成功事例の多くも流入数を検証することで傾向をつかみ、効果を上げています。

テレビCMとSNSを連動させ発信する

テレビCMで効果を上げるにはSNSと連携させるのもおすすめです。

SNSのなかでも、Twitterとテレビは相性が良いです。
・テレビを見ながらその番組の公式アカウントを同時にみる
・テレビ番組の内容について気になったことを投稿する
・視聴しているテレビ番組について他の人の投稿を検索する
・ハッシュタグを使いテレビ番組へ向けた投稿をする
・気になったテレビCMについて投稿する
・気になったテレビCMについての投稿を検索する

などの使い方が主となっています。

視聴者に番組やCMを面白いと感じてもらえれば、広告効果があがることが期待できます。

テレビCMに成功した企業の多くは、自社TwitterなどのSNSアカウントを作成し、CMについての情報を投稿しています。
CMを放送している番組に関する投稿をしておくことで、視聴者が目にする機会はさらに増えるでしょう。

また、ハッシュタグを使ったキャンペーンも効果的です。
テレビCMに関するハッシュタグをつけて投稿してくれた人へのキャンペーンやプレゼント企画で認知拡大を狙いましょう。

まとめ

本記事では、テレビCMの成功事例と、テレビCMで効果を上げる制作時のポイントについて解説しました。

テレビCMは、商品やサービスの認知の向上に大きな効果があります。
成功事例の中から動画のタイプや費用レンジが近いものを見つけて、完成形をイメージしましょう。

また、CMにはテレビでの放送ならではの注意点もあります。
捨てカットなどのルールや、局・番組・時間帯の設定といったポイントを押さえておくことも大切です。

CMの目的とターゲットを明確にし、どのようにしたら商品やサービスの魅力を伝えることができるかを突き詰めていくことが効果的なCMを作る鍵となるといえます。

crevoAdmin

テレビCM制作の流れは?CM動画の種類ごとに工程を解説

2 years 10ヶ月 ago

現状のブランディングやプロモーションに課題を感じ、新たな試みとしてテレビCMの動画制作を検討している企業も多いと思います。

テレビCM制作を依頼する場合、動画の種類や流れなどの各工程を把握できていないと、納品までの流れをスムーズに進めることができません。

動画制作は形のないものを創っていくものです。完成した制作品をイメージすることは難しいため、映像の種類や特徴を理解する必要があります。

この記事ではテレビCMの動画制作の種類や種類別の進め方、実写映像制作やアニメーション動画制作の使い分けについて解説します。

スムーズかつ円滑な制作依頼に活かせるよう、ぜひ参考にしてください。

CM動画制作の種類

CM動画の制作の種類としては、一般的に以下の3つに大別されます。

・実写映像制作
・アニメーション動画制作
・実写映像+アニメーション動画制作
CM動画を制作する際、どの種類の動画で制作するかによって、完成イメージは大きく変わります。

そのため、制作の種類を把握し、サービス・商品に合わせたCM制作が重要です。

完成後の用途を考え適切な種類の動画を用意することで、サービス・商品のブランディングやマーケティングの観点でも活用できる動画を作ることができます。

この章では上記3つのCM動画制作の特徴や違いを具体例を交えて詳しく解説します。

実写映像制作

実写映像はアニメーションなどによるフィクションの映像と比べると、視聴者の共感を得やすいことがメリットといえます。コンピューターなどで作られた架空のキャラクターよりも実在する人物が主体となっているため、視聴者が感情移入しやすくなります。

主に視聴者に対して、製品やサービスをより深く訴求したいシーンで用いられます。製品そのものの紹介・サービス内容の紹介でも、実際の人物や風景景を用いて視聴者に強い印象を与えることが可能です。
以下は以前テレビCMとして放送されていた、株式会社明治の企業紹介動画です。

CMで用いられる動画では、有名な俳優やアーティスト・スポーツ選手などが起用されるケースが一般的ですが、アップルやマイクロソフトのように、有名人を一切起用しないCM動画も多数あります。

有名人を起用せずに、キャスティングをうまく工夫することで、効果的な映像制作をすることができます。

アニメーション動画制作

アニメーション動画制作は、実写映像制作に比べて幅広く表現できることがメリットです。

たとえば以下は、大成建設株式会社の企業CMです。

終盤の「地図に残る仕事」というキャッチコピーが印象的ですが、企業のブランド力や働きがいをアニメーションで効果的に表現しています。

近年アニメーション動画はパソコンで比較的簡単に作成できるようになりました。、実写映像制作に比べて移動・撮影の時間をはじめとする制作コストを抑えられることもメリットです。

アニメーション動画制作には種類がさまざまあります。上記のようなアニメーションのみならず、
・3D・CGアニメーション
・コマ撮りアニメーション
・モーショングラフィックス
といった種類のアニメーションもあります。

実写映像+アニメーション動画制作

こちらは実在する人物や背景に、CGやアニメーションを組み合わせて制作するCM動画です。
実写映像制作とアニメーション動画制作、両方を組み合わせて映像を作れることがメリットです。

たとえば以下はSky株式会社という、ソフトウェア開発会社のCM動画です。

メインキャストの藤原竜也さんがオフィス間を移動するシーンを、CGアニメーションによる演出が加わることで、IT企業らしい近未来的な世界観を再現しています。

<関連記事>
テレビCMの動画制作・映像制作

CM動画制作の流れ

CM動画制作は、制作する動画の内容によって工程や流れなどの手順が異なります。実写映像制作・アニメーション動画制作の、動画制作の流れは以下のとおりです。

実写映像制作
1.ヒアリング・打ち合わせ
2.企画提案
3.ディレクション・台本制作
4.撮影
5.編集
6.MA作業
7.納品

アニメーション動画制作
1.ヒアリング・打ち合わせ
2.企画提案
3.ディレクション・台本制作
4.素材制作
5.ナレーションの録音・BGMの決定
6.編集
7.MA作業
8.納品

映像制作の流れや各工程でかかる作業日数を、上記の2種類それぞれのパターンごとに解説していきます。

実写映像制作の流れ

実写映像制作の場合、制作の流れは大きく以下の7つのステップに分類されます。

CM動画を実写映像で制作した場合、必要な期間は動画制作の内容によって大きく異なります。上記の作業日数は目安になりますが、実写映像で制作を依頼する際は、余裕を持って2カ月くらいは納品までの期間を見ておくことが必要です。

打ち合わせから台本制作まで約1ヵ月、撮影から仕上げまでに1ヵ月半〜2ヵ月が必要です。

急ぎの場合は、1ヵ月程度で制作することもありますが、社内チェックの時間を短くしたり、撮影内容を簡単なものにしたりするなどの工夫が必要です。

1.ヒアリング・打ち合わせ

まず最初に、ヒアリングが行われます。

ヒアリングで主に確認されることは、以下のとおりです。
・動画で紹介したい製品やサービスはなにか
・何を目的に映像を作りたいのか
・どのような層の方々をターゲットとするか
・制作費用はどのくらいで考えているか

などになります。
上記の項目は制作の依頼前に決めることが重要です。事前に決めておくことで、打ち合わせ以降の工程がスムーズに進みます。

目的やターゲットを明確に決めないと、イメージと違った動画になってしまったり・ターゲットに合わない動画が完成してしまいます。
そのため、認識や伝え方を間違えないよう動画制作を依頼する目的や想定している動画イメージを明確にし、打ち合わせをすることが重要です。

2.企画提案

ヒアリングで得た情報をもとに、制作会社が企画・提案を行います。ただ口頭で伝えられるのではなく「企画書」という書類にまとめられ、記載された流れに沿って説明を受ける形です。
「どのようなCMを作るのか」打ち合わせをしながら、CMを作ろうと思った目的をできるだけ明確に伝え、企画・提案の工程では、制作会社との認識相違がない状態にすることが必要です。
企画書には、以下のような情報がまとめられています。
・動画によって達成したい目的
・動画のコンセプトおよび方向性
・動画のおおまかな流れ・ストーリー
・イメージ画像(ラフ画)
・動画の時間(尺)
・動画の制作の段取り・スケジュール
・動画制作にかかる具体的な費用

3.ディレクション・台本制作

企画書の内容に同意したあとは、ディレクションおよび台本制作の工程に進みます。
企画書で決めたテーマやストーリーを具体化させるため詳細な流れを台本に固めていきます。絵コンテを作成して細かいカットなども決め、台本を少しずつ完成に近づけていきます。

絵コンテとは、台本に大まかな絵を加えて、より分かりやすい形にしたものです。ただ必ずしも「絵」ではなく、ビデオコンテという「仮の動画」が用いられるケースもあります。

台本制作は、CM動画における骨格作りのような工程です。実際の撮影では、制作した台本で決定した流れにしたがって撮影が行われます。

制作会社と依頼者は、お互いの認識にズレがないよう綿密なコミュニケーションを重ねなければなりません。

そのため、お互い気になる部分はしっかり質問・確認を行い、何度も修正を繰り返して、台本を完成させることが重要です。

4.撮影

撮影までの準備ができたら、完成台本をもとにCM動画の撮影を行います。

撮影に起用するキャストのアサインは、一般的に代理店や制作会社が行いますが、依頼者側が芸能事務所に直接、動画のイメージに合う有名タレントなどを依頼する流れもあります。

撮影が行われるのは、主に「屋内スタジオ」か「屋外」どちらかが多く、利用シーンによっては、オフィス内で撮影することもあります。
基本的に実写動画は、動画完成後に修正をお願いできないため、撮影当日は、必ず依頼者のスタッフが現場に立ち会う必要があります。

もし撮影に立ち会わなかった場合、たとえば以下のような修正点が見つかっても、やり直しが効きません。

・キャストの顔の角度がちょっと気になる
・キャストの声のトーンにもっと勢いがほしい
・背景に映っていてはいけないものが映りこんでいる
・全体的なイメージがなんとなく違う

撮影の期間としては、基本的に1日であることが多いですが、予算を削った制作の場合は半日程度で終わることもあり、凝った動画を撮影する場合は2〜3日にわたるケースもあります。

5.編集

編集作業では、実際に撮影した動画に文字やイラスト・テロップなどを加えて完成台本のイメージどおりになるよう編集していきます。

この編集作業にかかる期間としては、一般的に以下のとおりです。

・編集作業…12~15日
・試写(修正)…7~10日

全体的な期間としては、約3週間、長くて4週間程度と考えておくのがいいでしょう。

試写とは、編集が済んだ動画を依頼者に送り、チェックや修正をしてもらうフェーズのことです。動画全体の流れやテロップのタイミングなど、依頼者からのフィードバックをもとに動画の修正作業を行います。

6.MA作業

依頼者からの修正が完了したら、CM動画のMA作業に入ります。

MAとは「Multi Audio(マルチオーディオ)」の略語で、「音を完成させる作業」のことです。

具体的には、修正してもらった動画に対し、ナレーション収録やBGM・効果音などを加えていきます。作業期間としては一般的に1日、長くても1〜2日と考えていいでしょう。

CM動画の制作費用が300万円程度と高額な動画になると、MA作業専用のスタジオで録音するケースが大半です。しかしそれ以下の予算では、通常のスタジオで簡易的な録音作業が行われます。
CM動画の制作費用によって、MA作業専用のスタジオで録音するケースか、通常のスタジオでの簡易的な録音作業かが分かれます。

このMAにも、基本的には依頼者の立ち会いが必要です。声のトーンやナレーションも、後になってからやり直しが効かないため、その場で修正を行う流れとなります。

7.納品

制作会社側でMA作業が終了したら、仮のCM動画データが依頼者に送られてきます。
依頼者はそのデータをしっかり確認し、修正箇所がないか最終チェックを行いましょう。

万が一、修正してほしい箇所が見つかった場合は、制作会社に修正部分を伝え、再度修正依頼を行います。

アニメーション動画制作の流れ

アニメーション動画を制作する場合、CM動画制作の流れは大きく以下の8つの工程に分かれます。

実写動画と同様にアニメーション動画制作でも、制作会社との綿密な打ち合わせや企画などの作業が必要不可欠です。コミュニケーションを密に取ることで、出戻りを最小限にでき、スムーズな制作を進めていくことにつながります。

1.ヒアリング・打ち合わせ

ヒアリングでは、主に以下のようなことを確認されます。

・動画で紹介したい製品やサービスはなにか
・CM動画を制作する具体的な目的はなにか
・どのようなユーザーをターゲットにするか
・制作費用はどのくらいか

上記の項目は制作を依頼する側が、ヒアリング前にしっかり把握しておきましょう。ヒアリングがスムーズに進み、時間短縮につながります。

ヒアリングでは、制作会社に完成イメージなどを具体的に伝えなければなりません。具体性に欠けていたり認識がズレていると、イメージと違う動画ができてしまうため、満足のいく動画を完成させることができません。

2.企画提案

ヒアリングで得た要望をもとに、制作会社が企画提案を行います。

この企画書には、以下のような情報がまとめられています。

・CM動画によって達成したい目的
・CM動画のコンセプトおよび方向性
・CM動画のおおまかな流れ・ストーリー
・イメージ画像(ラフ画)
・CM動画の時間(尺)
・アニメーション素材作成の段取りやスケジュール
・CM動画制作にかかる具体的な費用

制作会社から企画書が提示されたら下記の項目を確認するようにしましょう。

・ヒアリングで話したこととズレている部分がないか
・あやふやで曖昧な部分などがないか
・予算が上回っていた場合、どこか削れる部分はないか
また、企画提案までの期間は5〜10日ほどで、おおよそ1週間と考えておくと良いです。

3.ディレクション・台本制作

企画書の内容に同意したあとは、ディレクションおよび台本を制作する工程に進みます。

CM動画のストーリーに合わせ、台本を固めていく作業になります。絵コンテを作成して細かいカットなども決めていきます。

アニメーション動画でも、実写動画と同様に、ビデオコンテ(仮の動画)が用いられるケースもあります。

台本制作は、アニメーション動画制作でも骨格の部分となります。実際のアニメーション制作は、完成した台本の流れに沿って行われます。

そのため、制作会社と依頼者は、お互いの認識にズレがないよう、気になる部分はしっかり質問・確認を行い、何度も修正を繰り返して、台本を完成に近づけましょう。

アニメーション動画制作のディレクションおよび台本制作の期間は約10〜15日。アニメーション動画の骨格フェーズになるため、2週間程度は見ておく必要があります。

4.素材制作

CM動画をアニメーション動画で制作した場合、台本完成後は素材の制作に進みます。実写映像制作とは違い「撮影」の必要がありません。

このフェーズでは、素材をゼロの状態から作り、完成台本に記載した流れやストーリーにそって制作していきます。

主に作成する素材は、以下の3つです。

・キャラクター
・背景
・シーン

素材制作の期間は制作の予算やクオリティによって大きく異なり、おおよそ10〜15日が一般的です。

ただ映像美などクオリティにこだわった高額なアニメーション制作の場合、必要な時間も大幅に増えます。一方で、依頼者があらかじめ用意していた素材を編集するだけの簡易的なものの場合、数日で制作が完了することもあります。

5.ナレーションの録音・BGMの決定

ナレーションとは「語り手」や「解説」のことを指し、アニメーション動画制作においては、「声優による声の録音」となります。

予算をかけないCM動画の場合、イラスト制作作業の前にナレーションやBGM挿入が行われるのが一般的です。ナレーションやBGMに合わせた編集をする流れのほうが、制作時間を短縮できるためです。

BGMはすでに制作会社で用意しているテンプレートから、最適なものが選ばれることが一般的です。もしオリジナルの楽曲などを利用する場合、後に紹介する「MA作業」のフェーズにて、作曲が行われます。

もし有名アーティストの曲を利用する場合は、JASRAC(ジャスラック)からの事前同意と、楽曲の使用料の支払いが必要です。

これらの作業にかかる期間としては、一般的な予算の制作で、おおよそ以下のとおりです。

・ナレーションの録音…1~2日
・BGM選定作業…2~5日

ナレーションは長くても2日程度、BGM選定は著名人の楽曲使用を考慮すると2〜5日程度となります。

6.編集

素材やナレーション、BGMが用意できたら、CM動画の編集作業(アニメーションの制作)にうつります。この編集作業とは、主にアニメーションのイラストを動かす作業のことです。

用意したイラストや画像を、コンピューターを利用して何枚もつなぎ合わせ、なめらかな動きを制作します。

こちらの編集作業はアニメーション動画制作の流れの中でもっとも時間のかかる作業で、一般的に10〜15日、おおよそ1〜2週間は見ておきます。
この編集作業は動画の出来栄えを大きく左右する工程です。

そのため予算のかかっている制作の場合、TVアニメの経験をもつアニメーターが起用されることもあります。文字デザインなどは専門のデザイナーが担当します。

7.MA作業

編集作業が終了したら、MA作業にうつります。MAとは「Multi Audio(マルチオーディオ)」の略語で、「音を完成させる作業」のことです。

具体的にはアニメーション編集が済んだCM動画に対し、効果音やナレーションを加えていく流れです。作業期間としては一般的に1日、長くても1〜2日を想定する作業です。

実写映像と同様に、動画の制作費用によってMA作業専用のスタジオで録音する場合と通常のスタジオで簡易的な録音作業が行われる場合があります。

MA作業終了後には修正を行うことができないため、依頼者の立ち会いが必要です。

8.納品

制作会社のほうでMA作業が終了したら、仮の納品データが依頼者に送られてきます。依頼者はそのデータをしっかり確認し修正箇所など、最終チェックを行いましょう。

修正箇所がある場合は、制作会社に伝え再度修正を依頼します。依頼者が納得できるまで修正をしてもらったら、ようやくCM動画の完成です。

実写映像制作とアニメーション動画制作の使い分け・比較

CM動画を制作する工程はあまり変わりませんが、依頼する企業によってCM動画の内容は大きく変わります。ここまで動画制作の流れについて2つの制作方法を紹介しましたが、実写映像制作とアニメーション動画制作それぞれに特徴を持っています。
2つの制作方法を比較してメリットや向いている利用シーンについて確認しましょう。

それぞれを比較すると、以下のとおりです。

実写映像制作 アニメーション動画制作
メリット 強い訴求力、説得力が得られる
視聴者が「当事者意識」を感じやすい
どんなジャンルの宣伝にも幅広く起用できる
 表現の幅が広く、自由な発想を自在に再現できる
センシティブな悩み系ジャンルを柔らかく表現できる
実写動画より長期で利用できる
向いているシーン  企業紹介
学校紹介
店舗・サービス紹介
募集・採用動画
企業・サービス紹介
今後長く使っていきたい動画

この章では、それぞれの違いを詳しく解説します。

実写映像制作の場合

実写映像制作のメリットは、キャストが出演し商品やサービスを紹介することで、訴求力や信頼性・説得力を高められることです。また実際の人間が出演することで現実味も増し、視聴者に「当事者意識」が生まれる可能性を高められます。

実写映像制作は、合わないジャンルがほとんどありません。企業や学校・サービス・商品紹介など、どのジャンルのCM動画にも利用しやすいことがポイントです。

一方、実写映像制作のデメリットは、動画の使用期間がある程度決まっている点が挙げられます。

たとえば会社の従業員を利用した場合、その従業員が退職し「もう社員じゃないから使わないでほしい」という流れになることもあるでしょう。また、タレントなどを起用した場合でも、使用期間が定められているため使い続けるということは難しいです。

そのため、どちらかというと短期集中で宣伝したい場合に強みを発揮する動画です。

アニメーション動画制作の場合

アニメーションによるCM動画制作の最大のメリットは、表現の幅広さにあります。現実では考えられないようなきれいな映像など、常識にとらわれず思いついた発想を自由自在に再現することができます。

例えば、センシティブな悩み系ジャンルのCMの場合、アニメーションを起用することで柔らかいニュアンスで伝えることができます。

実写映像制作と違い、実在する人が出演しないため出演者の都合や流行り廃りを気にする必要もありません。

一方アニメーション動画制作にもデメリットはあります。出演しているのが実際の人間ではないことから、視聴者から共感を得るのが難しく、訴求力や説得力に書けることです。

そのため「共感」が狙いだったり、視聴者に「当事者意識」をもってもらいたい目的のCM動画の制作には、アニメーションは比較的不向きとなるでしょう。

まとめ

CM動画制作といっても、実写制作やアニメーション・実写にアニメーションを加えたものなど、映像の種類は多岐にわたります。制作する映像の種類によっても、制作の流れやかかる期間は異なってくるものです。

制作会社に依頼するとき、その映像の種類や制作手順をあらかじめ把握しておくと制作作業はスムーズです。その結果として、短期間での動画制作が可能になります。

視聴者に伝えたいことや完成イメージは前もって明確にしたうえで、制作会社に依頼をかけるようにしましょう。

動画制作サービスのCrevoでは動画制作に関する幅広い要望を叶えるサービスを提供していますので、ぜひご相談ください!

crevoAdmin

テレビCMの制作費用はいくらぐらい?料金相場や費用を抑えた制作方法

2 years 10ヶ月 ago

テレビCM制作の制作費用はいくらかかるのか、気になる方も多いでしょう。

本記事ではテレビCM動画の制作工程や費用の内訳、相場をご説明し、費用を抑えて制作する方法もご紹介します。動画制作は制作種類や工程ごとに相場が異なります。

種類別のテレビCM制作費用や具体的な工程、制作費用を抑える方法をぜひチェックしてください。

テレビCMの制作費

テレビCMの放送には、制作費と放映料の2つのコストがかかっています。

制作費とは放映するテレビCM自体を制作する費用のことです。テレビCMを1本制作するにあたり、企画から撮影、編集とさまざまな工程があります。

各工程で人件費や機材費、タレントを起用する場合には出演料が発生します。制作するテレビCMのクオリティや人的リソース、タレントの知名度や撮影場所・方法など、あらゆる要素によって制作費は変動します。

制作費の予算を検討するにあたり、まずはCMに求めるクオリティなどを考えることが必要です。

テレビCM制作の費用相場

テレビCM1本を制作するためにかかる費用相場は、およそ100〜5,000万円です。

製作費の相場にこれだけ差が出るのは、企業によってテレビCMに求めるクオリティが異なるためです。下記にクオリティごとの費用感を記載しています。

クオリティの高いテレビCM制作費用 3,000~5,000万円
一般的なテレビCM制作費用 100~500万円
アニメーションCM制作費用 50~300万円

ここから、上記それぞれのクオリティごとのCM制作の費用相場について詳しくみていきます。

クオリティの高いテレビCM制作費用

大手飲料メーカーや食品メーカー・製薬会社・自動車メーカーなど、テレビでよく見かけるCMの多くは、クオリティの高いCMに分類されます。

このようなCMは「話題の俳優を起用する」「CMのためだけにBGMを制作する」「大がかりな撮影セット」や「撮影場所を用意する」など、リソース・コストをかけてCMを制作しています。

クオリティの高いテレビCMの制作費用は「高い」と感じる方が多いかもしれませんが、大きなインパクトが見込まれ、費用感に見合う効果を期待できます。

一般的なテレビCM制作費用

話題の俳優は起用せず、撮影場所や機材などにもこだわらない一般的なテレビCMの制作費用相場は、100〜500万円ほどです。

クオリティの高いCMに比べると費用相場が10分の1となるため、驚く方も多いかもしれませんが、CM制作費にそれほど予算をかけない大手企業も多くあります。

100万円台の一般的なテレビCMでも、シナリオや演出などを工夫することで大きな効果を出す可能性は十分にあります。

アニメーションCM制作費用

俳優やタレントなど、人物を起用せずに制作するアニメーションCMは、50〜300万円とコスパ良く制作できます。

撮影する時間やコスト、リソースがかからないため、内容によっては100万円以下での制作が可能です。

近年はIT技術などの進歩により以前よりも簡単にアニメーションが制作でき、かつアニメーションのクオリティも向上しています。オリジナルアニメーションを制作する企業もあれば、人気アニメ・キャラクターなどのライセンスを取得してCMを制作するなど、パターンもさまざまです。

アニメやキャラクターを起用することで、俳優を起用するレベルでの認知度アップの効果も期待できるでしょう。しかし、競合がすでにキャラクターのライセンスを取得している場合は、起用できない可能性が高いため、注意が必要です。

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テレビCMの動画制作・映像制作

テレビCM制作料の相場(内訳)

テレビCM制作は、企画から編集とさまざまな工程を経て完成します。

各工程でそれぞれに製作費が発生するため、CM全体ではなく、工程ごとに費用を確認することがポイントになります。

下記は、テレビCM制作の工程の内訳と各工程における制作費相場です。

工程 内容 費用相場
企画構成 動画制作の目的やコンセプト、撮影の流れなどの確認・打ち合わせ  3~35万円
ディレクション  CM制作に必要なスタッフ、撮影場所やスケジュールなどの確保・調整 5~25万円 
コンテ(台本)作成  CMのシナリオ作成 5~10万円 
撮影  CMの撮影・機材代 5~80万円 
編集  撮影した動画の加工、長さ調整 3~40万円 
MA編集 ナレーションや効果音、BGMなどの音を付ける 3~10万円 

CM制作は工程数が多く、制作会社によって工程ごとの費用相場も異なるため、全体の制作費用を予測しにくいといえます。

上記は一般的な費用相場であり、制作会社によって安いケースもあれば、高いケースもあります。

テレビCMを制作する内訳

ここでは、テレビCM制作の内訳を詳しく紹介します。各工程でどのような作業やリソースが必要なのかを踏まえて制作費の相場を押さえてみてください。

企画構成

テレビCMの制作は、企画構成を練らないことには始まりません。

まずはテレビCMを制作する企業と打ち合わせを行い、どのような目的でどのようなコンセプトのCMを制作するかを決めます。

CMプランナーやクリエイティブディレクター・コピーライターなど多くの人が企画に携わり、企画コンテや絵コンテの提出・修正を繰り返して制作するCMの大枠をすり合わせます。そして、CMの方向性や内容が決まれば「誰を起用するか」「どこで撮影するか」「どのように撮影するか」など具体的な内容を詰めていきます。

企画構成はCMの長さやクオリティによって、かかる工数も変動します。制作会社によっては、企画構成にスケジュール調整や進捗管理などのディレクション費用が含まれるケースもあるため確認が必要です。

企画構成は、費用対効果の高いテレビCMを制作するために、最も重要な工程と言えます。そのため、企画構成にかかる費用はしっかりと確保しましょう。

ディレクション

動画撮影や編集などの各工程に必要なスタッフの招集や俳優・カメラマンなどのスケジュール調整・撮影場所の確保など、CM制作全体にかかるスケジュールなど調整をする工程がディレクションです。

当日の撮影をスムーズに行うために、ロケーション・ハンティングを行うケースもあります。

ディレクションは、スムーズに動画撮影を進めるために欠かせない重要な工程です。

CMを制作する企業や代理店にあたる制作会社、俳優やタレントを起用する場合は所属事務所など、各所が連携を取りながら進める必要があります。

コンテ(台本)作成

CMの台本は絵コンテと呼ばれる、制作会社が作成した絵つきの台本を元に撮影を進めます。

どのような内容のCMをどのような流れ、ビジュアルで撮影していくかを決めていく工程であり、制作会社から提出してもらった絵コンテ案を元に動画の内容をブラッシュアップしていきます。

制作会社によっては絵コンテではなく、簡単にイメージを撮影したビデオコンテを用意するケースもあります。

絵コンテの決定はCM内容の決定でもあるため、制作会社と協力してしっかりと内容を作り込むことが重要です。一度決まった部分を後から修正することは難しいため、社内で話し合いながら慎重に内容を決定していく必要があります。

撮影

絵コンテの内容が確定すると、撮影に進みます。撮影は主に「スタジオ撮影」「ロケーション撮影」「ロケセット撮影」の3つの方法で行われます。

費用は撮影場所や撮影方法、使う機材やスタッフの人数によって5〜80万円と費用相場は幅広いです。海外で撮影すればそれだけ交通費がかかり、高価な機材を使用すればそれだけ費用も高くなります。

スタジオ撮影は屋内で行われ、静止画のような小規模な撮影であれば小さなスタジオで撮影をします。一方、大がかりなセットが必要な撮影であれば、映画撮影で使われる規模のスタジオを抑えることもあります。

ロケーション撮影は屋外で撮影するため、国内から海外まであらゆる場所で撮影を行います。撮影場所によってスタッフの数や機材、交通費などかかってくる予算がかなり変動します。なお、ロケーション撮影は天候によってスケジュールが左右されるため注意が必要です。

編集

撮影後は、CMとして放映できるように動画を編集していきます。編集の費用相場は、編集する動画の長さや加工の難易度によって変動する点が特徴です。

オフライン編集とよばれる「仮編集」により、撮影した映像をつなぐ作業から始めます。仮編集はCMの大枠の流れを確認するための作業であり、気になる点や修正したい点はこの段階で対応します。
オフライン編集で大枠に問題がなければ、オンライン編集とよばれる「本編集」に移ります。

実際にCMとして流れるテロップや内容・デザインを決定するのも作業の1つです。オンライン編集は実際にCMとして流れる映像を完成させる段階であるため、大きな内容変更や修正ができなくなるため気になる点は事前に相談するようにしましょう。

MA編集

MAとは「Multi Audio」の略であり、MA編集とは編集した映像にBGMや効果音、ナレーションをつけたり、音質やバランスなどを調整するサウンドの編集のことです。

費用相場は3〜10万円ほどですが、利用する音源によっては著作権料などが発生するケースもあります。そのため、MA編集の費用は利用する音源の著作権料についてもあらかじめ確認して制作依頼をすることが重要です。

納品

MA編集まで工程が終了すれば、納品です。デザインや内容・サウンドなどすべてを確認します。

テレビCM放映料の相場

テレビCM制作費とあわせて、忘れてはならないのが放映料です。放映料とは、テレビCMを放送するためにかかる費用のことです。テレビCMは主に「スポットCM」と「タイムCM」の2種類の放映方法があります。スポットCMとタイムCMの放映料の相場は、下記のとおりです。

スポットCM 放送局や視聴率に応じて変動
タイムCM 50~数千万円/1ヶ月

タイムCMは番組のスポンサー企業が長期的に放映するCMであり、スポットCMはCMを流す期間と時間帯だけを決めてランダムに放映されるCMです。

タイムCMは固定でCMが流れるため費用も1ヶ月あたりの固定ですが、CMが流れる放送局によって視聴率も異なるスポットCMは放映費も変動します。

下記でスポットCMとタイムCMの詳細、放送局ごとの1回あたりのCM放送料について詳しく解説します。

スポットCM

初めてCMを流す企業は、まずスポットCMから始めるケースが多いです。

スポットCMは、CMを流す期間や時間帯を指定し、その期間・時間内でランダムにCMが流れます。

テレビの視聴率は放送局によって異なるため、スポットCMの放映費はCMを流す放送局によって変動する点が特徴です。地方のローカル番組よりも、東京のキー局の方が視聴率が高く、その分CMを露出することが可能です。

キー局であってもその中で視聴率は異なり、高い分だけ多くの人にCMを見てもらえます。そのため、放送局の規模が大きく、かつその中でも視聴率が高いなかでCMが流れるほど放映料も高くなります。

さらに、放映料には視聴率1%を獲得するためにかかる「パーコスト」が大きく関わります。視聴率1%を獲得するためにかかるコストはあらかじめ決まっているため、テレビCMを流す放送局とその視聴率に基づく変動費にパーコストが加算して全体の放映料が決定します。

なお、スポットCMは「GRP」から放映料が算出できます。GRPとは、一定期間に放送されたテレビCMの視聴率の合計のことです。つまり、どれだけの人がそのCMが放送されたチャンネルをつけていたかの指標です。

GRPは「視聴率×CM本数」で算出でき、そこにパーコストをかけることで放映料が計算できます。
たとえば視聴率10%の番組で10本CMを放送した場合のGRPは100です。パーコストが1万円だとすると、放映料は100×10,000でおよそ100万円と計算できます。

タイムCM

タイムCMは番組のスポンサーとして長期契約し、その番組の枠でCMが放送されます。

決まった時間にCMを流す方法であるため単発で流すことは難しく、基本を6ヶ月とした長期契約でCMを放送することが一般的です。

その番組の枠でCMを流すため視聴率によって費用は変動しませんが、ローカル番組か全国ネットの番組かによって放映料が変動します。ローカル番組であれば100万円以下で放送できるケースもある一方、視聴者数も多くなる全国ネットの番組では数千万円規模の放映料になるケースもある点が特徴です。

一般的には1ヶ月ごとの放映料となるため、CMにかかる予算をあらかじめ確保しやすいといえます。

放送局と15秒間のCM1回あたりの放送料

前述したように、CMは放映する放送局によって放映料が変動します。

さらに、放送局のなかでもエリアによって放映料が変わってきます。下記は、主要な放送局別にみた15秒間のCM1回あたりの放映料相場です。

放送局名 CM1本15秒あたりの放映料相場
東京キー局 日本テレビ・フジテレビ・TBS・テレビ朝日・テレビ東京  およそ30〜100万円
東京ローカル局 東京MXテレビ・千葉テレビ・テレビ神奈川など およそ2.5〜4万円
関西準キー局  読売テレビ・毎日放送・関西テレビ・朝日放送・テレビ大阪 およそ4〜25万円
関西ローカル局  サンテレビ・KBS京都・奈良テレビなど およそ1.5〜4.5万円

※消費税は含まない

関東キー局は視聴率を稼げるということもあり、CM1本あたりの放映料は放送局のなかでも最も高い相場です。東京でもローカル局であれば、放映料を抑えてCMを流すことができます。

地方エリアの放送局ですと、CM1本15秒あたりの放映料は1.5〜4万円ほどが相場です。

また、時間帯や曜日、季節によってCM1回あたりの放映料が変動する場合もあるため、相場はあくまで目安として押さえ、詳細は放送局と確認する必要があります。

費用を抑えてテレビCMを制作するために出来ること

インターネット広告と比べると、テレビCMはより多額の費用がかかります。初めてテレビCMを制作する企業は、その費用の高さに驚く人も多いと思います。

ですが、テレビCMは必ずしも高い費用で制作すれば絶大な効果を得られるというわけではない点があります。

とくに初めてテレビCMを制作する場合、最初から費用をかけすぎて相当の効果がでないと、今後テレビCM制作によるプロモーション予算が取れなくなる可能性もあります。
テレビCM制作は、下記のようなポイントを意識することで費用を抑えて制作ができます。

・自社でテレビCM企画や方向性を決める
・実写以外で制作する
・自社で出演者の手配を行う
・地方のローカル局でテレビCMを出稿する
・カット数を抑えて制作する

もちろん、費用を抑えることばかりに集中してしまうと、テレビCMのクオリティや成果に影響が出てしまいます。あくまで目的はテレビCMでプロモーション効果を出すことであり、そのなかで最大限費用を抑えられるよう工夫することがポイントです。

下記で、費用を抑えるためにできることを詳しくみていきます。

自社でテレビCM企画や方向性を決める

テレビCM制作の企画や方向性を決めるのは、CMプランナーの役割です。

テレビCMプランナーはテレビCMの予算や企業が宣伝したいポイントを踏まえて、効果的なテレビCMを制作するための企画を提案します。

絵コンテや出演者の提案・撮影には何名くらいのスタッフが必要で、どのカメラマンに依頼するかなど、テレビCM撮影の準備までを担当する重要な存在です。

ただし、必ずしもCMプランナーが必要な訳ではありません。自社でテレビCM企画や方向性を決めて、撮影に移っても問題はありません。

自社で企画をすることで費用は抑えることができますが、プロからのアドバイスを受けられないためクオリティに関しては自社できちんと確認することが求められます。

テレビCM制作に慣れている方が社内にいる場合はCMプランナーなしでも問題ありませんが、テレビCM制作が初めてという企業の場合は企画段階からサポートしている制作会社に依頼すると安心です。

実写以外で制作する

テレビCMといえば、俳優やタレントを起用した実写のイメージが大きいでしょう。

キャスティングをすると出演料やカメラ機材、撮影費などかなりの費用が発生します。話題の俳優やタレントを起用すれば、契約料だけで数千万円にのぼります。

ロケーション撮影の場合は交通費だけでなく、天候の関係で撮影が延期になり追加費用の発生やスケジュールの再調整と費用と手間がかかることもあります。

近年はアニメーションやCGの技術も進歩し、実写でなくともクオリティの高いテレビCMが制作できます。また、販売されている動画素材を購入して利用するなど、撮影をせずにテレビCMを制作する方法はさまざまあります。キャスティングにかかる費用を抑えたい場合には、実写以外での制作を検討することも重要です。

静止画で制作する

実写以外で最も制作費を抑えられるのは、静止画でのテレビCM制作です。

静止画は動画ほど編集作業が必要なく、手軽に撮影できるため30〜50万円ほどで制作できます。

商品やサービスの紹介、セール情報など視覚的に情報を訴求するには、静止画でも十分に訴求ができます。BGMやナレーションをつけると別途費用が発生しますが、それでも実写の動画に比べると低価格でテレビCM制作が可能です。

テレビCMで訴求する商材が静止画でも問題ない場合には、費用を抑える目的も兼ねて静止画で制作を検討すると良いでしょう。

自社で出演者の手配を行う

自社でテレビCMを制作するには、出演者の手配が必要です。

キャスティング会社を通すと企画内容にあった出演者を決めてもらえますが、手数料やキャストの出演料が発生します。

一方、自社で出演者を手配できればその分費用が抑えられます。プロ目線でのキャスティングや演技力といった点ではクオリティが劣りますが、費用を抑える点では効果的です。

CM制作の本来の目的はプロモーション効果を発揮することであるため、自社で出演者を手配する場合は、「本来の目標を達成できるか」や「制作したい動画が作れるか」など目的を確認し手配することがポイントです。

無名のモデルや社員を出演者にする

自社で出演者を手配する場合、無名のモデルまたは自社の社員に出演してもらう方法があります。

中小規模や地方にある芸能事務所であれば、大手事務所のモデルほど出演料がかかりません。

テレビCMの制作会社はこうした芸能事務所ともつながりがあるため、費用を抑えつつもプロに出演を依頼したい場合には無名のモデルの起用がおすすめです。

また、企業のブランディングや商品・サービスを紹介するCMであれば、自社の社員に出演してもらうのも1つの手段です。演技面で不安はあるかもしれませんが、経営者や製造者の顔、会社の顔が視聴者にわかることで、信頼感や安心感を与える効果に期待できます。

地方ローカル局でCMを出稿する

関東キー局でのテレビCM出稿は、たくさんの視聴者数を獲得できる点で高い効果に期待できる一方、放映料はテレビCM15秒1本あたりの相場は30〜100万円です。

視聴者数が多い環境で放送できる点はメリットですがその効果が保証されているわけではなく、実際の反響や費用対効果はテレビCMを放送しないことにはわかりません。

失敗したときのリスクも高いため、まずは放映料の安い地方ローカル局でテレビCMを出稿して効果を検証することがおすすめです。地方ローカル局であればテレビCM15秒1本あたり、1万円台から出稿ができます。テレビCMは制作費だけでなく放映料もかかることを忘れずに、放映料もふまえて出稿先を検討することがポイントです。

ですが、地方ローカル局では、どうしてもキー局ほどの視聴者数や効果に期待することは難しいといえます。そのため、費用を抑えることも大切ですが、地方ローカル局でテレビCMを放送することで達成すべき目的が果たせるのかも確認することが重要です。

カット数を抑えて制作する

カット数とは、動画の画面切り替え数のことです。15秒CMの場合、カット数はおよそ7〜13カットほどです。

カット数が多いほどテレビCMで見せられる情報量が多くなりますが、その分撮影に必要なカメラ台数や編集作業が増えるため、制作費が高くなります。カット数を抑えたシンプルなテレビCMは制作費が抑えられる一方、カット数の多いテレビCMに比べるとどうしてもクオリティは低下してしまう可能性があります。
カット数が少ないことで十分に情報を与えられないため、クオリティや効果など制作する目的が達成できるのかを考えて判断することが必要です。

まとめ

テレビCMにかかる費用には、制作費と放映料の2つがあります。テレビCMで効果を出すためにはどちらも重要になります。

各工程の予算を見直したりなど制作費用を抑えるためにできる手段はありますが、一番の目的は「テレビCMで効果を出す」ことです。

発生する費用だけに目を向けるのではなく、テレビCMを制作する目的や、放映後の求める効果を考えて、テレビCMの制作を検討するようにしましょう。

本記事が、テレビCMを制作するきっかけになればと思います。

crevoAdmin

テレビCMの効果はある?テレビCMの成果事例と効果測定について解説

2 years 10ヶ月 ago

インターネットの利用時間が増加しており、近年若者を中心としたテレビ離れが進んでいます。

しかし、テレビはまだまだ効果を発揮しており、マーケティング手段としてテレビCMは活用されています。

テレビCMを放映している場合でも「テレビCMの効果」「効果を判断するための測定方法が分からない」といった疑問が出てくるでしょう。

本記事では、テレビCMの効果や測定方法について紹介します。延べ視聴率(GRP)や延べ注視量(GAP)なども解説します。

「テレビCMの効果について知りたい方」や「測定方法について知りたい方」は、ぜひ参考にしてください。

テレビCMの効果

テレビCMの効果は、以下の通りです。

・商品やサービスの認知を広げることができる
・視聴者にブランドイメージを印象づけられる
・商品やサービスの売上アップにつながる

それぞれ順に解説します。

商品やサービスの認知を広げることができる

テレビCMは商品やサービスの認知を広げられる効果があります。テレビCMは不特定多数の人に視聴してもらえる特性があるため、幅広い年齢層に認知してもらうことができます。

総務省が発表した「令和2年版 情報通信白書」では、2019年時点の全年代平均のテレビ視聴時間は、平日1日で平均161.2分です。年々視聴時間が伸びているインターネットも平日平均は126.2分となるため、テレビCMはまだまだ影響力が強い媒体とわかります。

良い商品・サービスを扱っている場合でも、消費者から認知されなければ購入につながることはありません。テレビCMは自社商品の認知の有無に関わらず、幅広い層へアプローチが可能で、サービスの認知がされやすくなります。

多くの人にテレビCMを視聴してもらうことで、自社商品やサービスについて認知してもらう手段として活用できるでしょう。

視聴者にブランドイメージを印象づけられる

テレビCMは、視聴者に対してブランドイメージを印象づける効果があります。テレビ視聴中に何度も同じCMが流れることで、特定のブランドイメージの強い訴求が可能です。

株式会社サイカが実施した調査では、広告媒体の中でテレビCMが最も信頼できる媒体として挙げられています。

テレビCMで紹介した商品・サービスであるだけでも、消費者に対して高いブランドイメージを印象付けられます。テレビCMには多額の制作費と出稿費用が必要なことから、視聴者からの信頼を得ることができます。
商品やサービスの売上アップにつながる

テレビCMの出稿は、商品やサービスの売上アップにつなげられます。テレビCMを視聴をした人から認知してもらい、良いブランドイメージを印象づけることで、商材購入機会を増加させられるでしょう。

野村総合研究所の調査データによると、デジタル広告とテレビ広告を比較すると、テレビ広告の方が約20%以上の割合で購買意欲を高めています。

テレビCMで紹介した商品・サービスは、デジタル広告に比べて消費者からの信頼性が高いことから、購買につながりやすい傾向にあります。

テレビCMによって視聴者から信頼を得られれば、購入までのハードルを下げられます。「テレビCMで紹介している商品だから間違いない」といったように、信頼を獲得できれば、売上の向上にもつながる施策です。

また、テレビCMは幅広い層に対する認知と信頼感やブランドイメージを与える媒体のため、商品・サービスの売上アップにつなげることができます。

テレビCMの成果事例

続いては、以下の商品・サービスのテレビCMの成果事例を紹介します。

・九州の光インターネットサービス「BBIQ(ビビック)」
・「MYSTO(マイスト)」
・中古車販売サービス「remobii(リモビー)」
・オンライン動画配信サービス「Hulu」(リビングルーム編)

それぞれ、動画制作の背景や制作ストーリーも解説します。

九州の光インターネットサービス「BBIQ(ビビック)」


出典:Crevo制作実績

表現 アニメーション
用途・目的 商品・サービス紹介
広告(Web・テレビCM)
費用レンジ 100~299万
長さ・尺 ~15秒以内
業種 IT・通信

株式会社QTnetが運営する九州の光インターネットサービスの「BBIQ(ビビック)」を紹介したテレビCMです。

BBIQのキャラクターとしてかわいさを生かした動画となっており、年齢や性別に関係なく受け入れられる楽しい世界観作りにこだわっています。

また、テレビCMでの放映を想定しているため、CM映像の視聴ができない人に対しても、音での認知獲得を意識しています。具体的には、動画内で「BBIQ」を繰り返すという演出がポイントです。
動画制作の背景
九州の光インターネットサービス「BBIQ(ビビック)」の新サービスの認知拡大を目的としています。

アニメーションによる表現と明るい映像で、誰もが受け入れられる仕上がりとなっています。
制作ストーリーについて
BBIQのキャラクターを中心にした、アップテンポなアニメーション動画です。BBIQのキャラクターたちがサービスの概要を簡単に紹介しています。

また、動画の最後には「BBIQとセットでauスマホが永年割引」という新サービスをリズムに乗せて訴求しています。

「MYSTO(マイスト)」


出典:Crevo制作実績

表現 アニメーション
用途・目的 商品・サービス紹介
広告(Web・テレビCM)
費用レンジ 100~299万
長さ・尺 ~15秒以内
業種 人材

株式会社APパートナーズの手がける「MYSTO(マイスト)」をテレビCMとして紹介しています。

本動画はテレビCMとしての放映を想定しているため、いかに視聴者に短い尺でインパクトを残すかにこだわっています。

また、年収診断ができる「MYSTO」のサービスを年収予測シミュレーターと比較して見せることで、サービスの革新性の訴求に成功しています。
動画制作の背景
年収診断と求人検索サービス「MYSTO(マイスト)」のテレビCMです。

年収診断はユーザーに堅いイメージを持たれてしまうため、動画に登場する助手と博士のコミカルなやりとりでサービスの魅力を訴求し、ハードルを下げています。

本動画の他にも、ウェブ動画広告向けの30秒版とデジタルサイネージ向けの縦型動画も制作しています。
制作ストーリーについて
博士と助手のコミカルな会話によってストーリーは進行します。年収予測シミュレーターを完成させた博士に、「MYSTO(マイスト)」ならスマホで簡単に年収予測ができることを助手が伝えます。

博士はその事実に驚き慌てていると、助手はその場を後にします。「MYSTO」を知ったことで、あっさりと助手が研究所を後にするというオチのコミカルな動画です。

中古車販売サービス「remobii(リモビー)」


出典:Crevo制作実績

表現 アニメーション
用途・目的 商品・サービス紹介
広告(Web・テレビCM)
費用レンジ 100~299万
長さ・尺 ~15秒以内
業種 サービス

株式会社エイチームライフスタイルは、人生のイベントや日常生活に密着した比較サイト、情報サイト等さまざまなウェブサービスを企画・開発・運営を行っています。

本動画はテレビCMでの放映を想定しており、ブランドカラーの赤をベースにしています。赤色で視覚的に印象を残しながら、アップテンポのメロディーを採用することで聴覚的にも印象に残るように工夫しています。
動画制作の背景
オンライン完結型の中古車販売サービス「remobii(リモビー)」のサービス紹介動画です。

テレビCMでの放映を想定しており「remobii」のブランドコピーである「きもちよく買おう、ここちよく乗ろう。」を体現した動画となるようにこだわっています。
制作ストーリーについて
「スマホでクルマが買えちゃう!?」と冒頭で視聴者に投げかけ、興味喚起を促しています。

さらに、「きもちよく買えるリモビー」「ここちよく乗れるリモビー」と2つのポイントに絞って「remobii」の魅力を伝えています。

15秒という短い尺ながら、ポイントを絞ることでemobiiのサービスを印象付けるCMです。

オンライン動画配信サービス「Hulu」(リビングルーム編)


出典:Crevo制作実績

表現 アニメーション
用途・目的 アプリ・ゲーム紹介
商品・サービス紹介
広告(Web・テレビCM)
費用レンジ 50~99万
長さ・尺 ~15秒以内
業種 サービス

HJホールディングス株式会社の運営する「Hulu(フールー)」の紹介CMです。

子どもたちとその家族の無限のエネルギーを表現するために、キャラクターの動きにこだわり制作しています。さらに、ポップな色使いで「Hulu」の世界観を表現しています。
動画制作の背景
オンライン動画配信サービス「Hulu(フールー)」のテレビCM用動画です。サービスの認知拡大を目的に、「Hulu」の魅力を15秒のアニメーションにぎゅっと詰め込んでいます。

また、本動画以外のリビングルーム篇以外にも、シーンを変えたカフェ篇や空港篇も制作しています。
制作ストーリーについて
本動画のストーリーは、元気すぎる子供たちに困っているお母さんが登場します。Huluをテレビでつけると、家族揃って楽しい時間に空気が一変します。

最後に、2週間無料トライアルキャンペーンを見せることで視聴者のサービスの導入ハードルを下げています。

<関連記事>
テレビCMの動画制作・映像制作

テレビCMの効果を引き出すポイント

テレビCMの効果を引き出すポイントは、以下の通りです。

・テレビCMの種類
・ターゲット・目的
・動画を放映する時間帯・曜日・エリア
・テレビCMの費用対効果(ROI)
・ネット広告と併用して効果を高める

それぞれ順に解説します。

テレビCMの種類

テレビCMの効果を引き出すためには、出稿する種類を見極めることが重要です。

テレビCMの種類は、大きく分けて「タイムCM」と「スポットCM」の2種類に分けられます。

タイムCMとは、広告主が提供する特定の番組の放送枠で流すテレビCMです。タイムCMの最小放送単位は30秒で、期間は2クール(6ヶ月)です。タイムCMは特定の番組でテレビCMを出稿できるため、ターゲットを絞って効率的にアプローチができます。

一方、スポットCMとは番組に関わらず、テレビ局の定める時間に流すテレビCMです。最小放送単位は15秒で、期間に縛りはなく自由に枠を購入できます。タイムCMのように放送期間に指定がないため、期間限定のキャンペーンに合わせてテレビCMを流せます。

このようにテレビCMの種類によって特性が異なるため、取扱商材・サービスや目的によって選択が必要です。

ターゲット・目的

テレビCMの効果を引き出すには、ターゲットや目的設定が重要です。テレビCMを誰に向けて提供したいのか定まっていなければ、テレビCMの内容も明確に決まらず、まとまりのあるCMを制作することができません。

アピールポイントに合わせてターゲットユーザーを明確にし、ニーズや行動パターンを分析することで、テレビCMの訴求方法を決められます。テレビCMの放送時間は限られているため、ターゲットの年齢層やインサイトの分析が重要です。

また、テレビCMを制作する際は、目的を明確にしておきましょう。例えば、商品・サービスの認知度をアップさせたい、購入率を高めたいなど、目的によってアピール方法は異なります。

ターゲティングや制作目的を明確にしておくことで、テレビCMの効果を最大化させられます。

動画を放映する時間帯・曜日・エリア

テレビCMの効果を引き出すためには、動画を放映する時間帯・曜日・エリアを設定します。

ターゲットに向けたテレビCMを制作しても、放映する時間帯にターゲット層が少なければ効果は発揮できません。

例えば、サラリーマンに対して訴求したい商品・サービスのCMを放映するなら、土日の夕方から夜にかけて出稿することで高い効果を得られます。ターゲット層がテレビを視聴する時間を分析し、放映時間や曜日の最適化を進めましょう。

また、テレビCMは放映するエリアも重要です。特定の地域に根差した動画を放映するなら、全国放送ではなくエリアを絞った放映をすることもおすすめです。

テレビCMを全国放送に出稿する場合、ローカル局より費用は高くなります。ターゲットだけではなく予算も考慮した上で、動画を放映する時間帯・曜日・エリアを設定しましょう。

テレビCMの費用対効果(ROI)

テレビCMを出稿する際は、費用対効果(ROI)の検討も必要です。テレビCMは放送する時間帯やエリアで費用が大きく異なります。

テレビCMにかけた予算に対してのリターンが少なければ、ROIは低く想定していた効果を得られません。
テレビCMのROIを高めるためには、ターゲットに合わせて効果が得られる時間帯・曜日・エリアを分析を行い検討するようにしましょう。

ROI分析時は、ターゲット層の視聴傾向から想定視聴率・想定到達数なども算出が必要です。事前に各種数値を想定しておくことで、ROIを高めることができます。

ネット広告と併用して効果を高める

テレビCMはネット広告と併用することで、効果を高められます。ネット広告を活用することで、テレビCMだけではリーチできないユーザーへアプローチが可能です。

テレビCMと相性の良いネット広告は、以下の通りです。

・動画広告
・SNS広告
・リスティング広告
・TVer広告

それぞれ順に解説します。

動画広告

動画広告とは、静止画だけではなく動画のクリエイティブを用いた広告のことです。代表的な動画広告として「YouTube広告」が挙げられます。

YouTube広告はテレビCMと相性が良く、併用することで効果を最大化できます。YouTube広告は広告メニューが豊富で、クリエイティブサイズを変更せずに、CM素材を利用することが可能です。

近年はコネクテッドTVと呼ばれる、インターネットに接続できるTVが増えています。コネクテッドTVでYouTubeを視聴しているユーザーをターゲットとすれば、テレビCMの素材を活用することが可能です。

また、YouTube広告の制作・出稿にかかる費用を抑えられ、低コストでYouTube広告を出稿することで、テレビCMを効率的に活用できます。

SNS広告

SNS広告とは、InstagramやTwitterなどのSNSに表示される広告です。

テレビCMとSNS広告の相性が良い理由は「精密なターゲティング」と「拡散性」の2つです。

各種SNSにユーザーが登録する際は、地域・性別・年齢などさまざまな情報を登録します。SNS広告では、ユーザーの登録情報をもとに、商品・サービスに適切なターゲティング設定が可能です。

例えば、Facebookは実名登録制のSNSとなるため、よりリアリティのある顧客情報を元に精密なターゲティングを実現します。設定したターゲティング内容が商材と合わない場合でも、手軽に内容の変更ができます。

成約状況などをもとにターゲティング内容を変更し、PDCAサイクルを回すことでテレビCMの効果につなげられます。

また、SNS広告はユーザーの興味をひくコンテンツが拡散されることがあります。ICT総研が実施した調査によると、2022年時点で日本のSNS利用者は7,975万人に上り、2022年末には8,241万人まで拡大すると試算されていました。

利用者が急増しているSNSでユーザーの興味をひく広告を出稿できれば、高い拡散性が期待できます。

テレビCMの素材はSNS広告へそのまま利用ができないため、SNSのフォーマットに合わせて加工を行い、出稿することで、高い広告効果を期待できます。

リスティング広告

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索した際、トップページに表示される広告です。

検索エンジンへ入力したキーワードに連動して検索結果に広告が表示され、ユーザーがクリックすることで、商品・サービスページへリンクし成約につながります。
リスティング広告はテレビCMで認知と興味を獲得したユーザーに対して訴求できるため、ネット広告の中でも非常に成約率が高い傾向です。

ただ、テレビCMの内容とユーザーが検索するキーワードがマッチしていなければ、リスティング広告による成約は見込めません。リスティング広告とテレビCMの連携は、ユーザーにとってストレスなく求めるページを表示させるかが重要です。

自社商材に対しての検索キーワードを洗い出し適切なキーワードでの広告出稿をすることで、テレビCMの視聴後にユーザーをスムーズに商品・サービスページへ誘導することができます。

TVer広告

TVer広告とは、TVerで動画を視聴する際に流れるスキップ不可の広告です。TVerとは、民放テレビ局5社の共同出資によって運営されており、約400番組を無料で視聴できるテレビポータルサイトです。

TVer広告は、各放送局のFODやGYAO!などのサービスでも配信できます。TVer広告で流れる動画広告は全てスキップ不可となるため、広告の完全視聴率がどのデバイスでも90%以上を記録しています。

TVerはコネクテッドTVでも視聴できるため、テレビCMの素材をそのまま活用して広告出稿が可能です。出稿プラットフォームに合わせて素材を修正する必要なく利用できます。

また、TVer広告はテレビCMよりも低コストで広告の出稿が可能です。テレビを視聴しないユーザーにもTVer広告を活用すれば、テレビCMを届けられます。

TVer広告はテレビ番組と同様の広告枠構成となっており、YouTubeのような動画再生中に広告が差し込まれるケースは少なく、テレビに慣れているユーザーが違和感なく受け入れやすい傾向があります。

TVer広告はテレビ番組に出稿する際と同様、JIAAのブランドセーフティ基準を満たす必要があります。良質なコンテンツしか配信されない仕組みとなるため、安心して広告運営が可能です。

テレビCMの効果測定の方法

テレビCMの効果測定の方法は、以下の通りです。

・特定の指標を測定し検証
・ウェブサイトへの流入数で測定

それぞれ順に解説します。

特定の指標を測定し検証

テレビCMの効果は「延べ視聴率(GRP)」と「延べ注視量(GAP)」などの特定の指標を測定することで検証できます。

下記にて、それぞれの特徴や測定方法を解説します。

延べ視聴率(GRP)

GRPは「Gross Rating Point」の略で、延べ視聴率を指します。一定期間に流したテレビCM1本ごとの視聴率合計を表しています。

テレビCMにおいてGRPは、スポットCMの効果測定を行う際に用いることが多いです。GRPの数値が高いほど多くのユーザーの目に触れている​​ため、数値の最大化を目指すことで効果が得られることが特徴です。

GRPの計算方法は、以下の通りです。

GRP(%)=毎分視聴率×広告を表示させた回数

例えば、毎分視聴率10%の時間帯に対してテレビCMを3本流せば、10×3=30GRPとなります。GRPは番組の視聴率や出稿する広告数によって変動するため、期間終了後に測定するケースが多いです。

GRPで算出した数値は、今後CMを流す時間帯や頻度を決める指標としても活用できます。GRPが低ければ、放送する時間帯や頻度を変更し、テレビCMの効果改善を行いましょう。

GRPはテレビCM放送時にテレビがついていれば数値としてカウントされます。実際に視聴者がCMを見ていなくてもチャンネルがついているだけでGRPが高いケースも少なくありません。

テレビCMの効果を測定する際は、GRPの数値だけを参考にせず、他の測定方法での結果を併用することが重要です。

延べ注視量(GAP)

GAPは「Gross Attention Point」の略で、延べ注視量を指します。テレビをつけている個人がテレビ画面を注視している割合を計測した数値です。

一定時間に流したCMの本数を計測するGRPに対して、GAPは視聴者が画面を1秒視聴すれば1GAPとして計測されます。

前述の通り、GRPが高い場合でも実際はCMを視聴していなかったり、録画してCMを飛ばしていたりします。一概にGRPが高いだけでは、テレビCMの効果が出ているとは言い切れません。

一方、GAPはテレビにカメラを設置し、CM画面への注視状況を数値として算出するため、よりリアリティのある効果計測が可能です。GRPとGAPの結果を照らし合わせることで、実際にどれだけCMが視聴されているかを測定できます。

GAPは2015年から測定が始まったため、まだまだ確立された手法ではありません。そのため、別の測定方法と併用した想定をすることで、テレビCMの効果測定を可能にします。

ウェブサイトへの流入数で測定

テレビCMの効果は、特定の指標を測定し検証できます。代表的な検証方法は、Webサイトへの流入数です。

Webサイトへの流入数では、関連する特定のキーワードを設定しておき、テレビCMが流れた後の検索数の増減で効果測定ができます。

テレビCMを放送した後にWebサイトへの流入数やキーワードの検索数が増えた場合、テレビCMによる効果の可能性が高いです。

テレビCM放映中はWebサイト解析ツールで分析すれば、該当の時間帯のセッション数をチェックできます。また、自社商品・サービスを購入した人に対してアンケートを取ることで、テレビCMの効果測定が可能です。

例えば、自社商品を購入したユーザーに対して「この商品を購入したきっかけは何ですか?」とアンケートを取ることで、テレビCMや、それ以外の流入経路数値を測定できます。

アンケート結果にテレビCMがどれだけ含まれているか確認することで、客観的に効果を推定できます。継続的にアンケートを取れば、過去の回答結果と比較して測定もできるでしょう。

まとめ

以上、テレビCMの効果や測定方法について紹介しました。

テレビCMは商品やサービスの認知を広げることができたり、視聴者にブランドイメージを印象づけられたりと、さまざまな効果が存在します。テレビCMで商品・サービスの認知獲得やイメージアップに成功すれば、売上アップにもつながります。

また、テレビCMの効果を最大化するには、種類やターゲット・目的・ROIなどの要因を把握しておきましょう。特にネット広告とテレビCMは相性が良いため、うまく活用できれば、大幅に商品・サービスの成約率を高められます。

テレビCMの効果を上げたい方や、テレビCMで効果を出したい方はCrevoへテレビCM動画制作の依頼を検討してみてはいかがでしょうか。

crevoAdmin

BUSINESS-ALLIANCE株式会社 × 動画で新規事業推進

2 years 10ヶ月 ago

企業価値や顧客の可視化・分析等により、経営DXを推進するサービスを開発展開する『BUSINESS-ALLIANCE株式会社』。 同社はアジャイル開発を行っており、今回リリースをすすめる「BPaaSプラットフォーム」では開発初期段階からCrevoで動画を制作・活用いただきました。 今回は事業開発を担当する執行役員の町田様と事業開発部 マネージャーの榎本様に、動画を活用した背景とその効果についてお伺いしました。(左から榎本様・町田様)

動画が説明コストのカットに貢献

―まずは、御社の事業について教えてください。
町田様:「事業会社の持続的な成長を支援する」ことを目的に、企業価値や顧客情報を可視化・分析する「coval(コバル)」と「Persa(ペルサ)」、そして今回リリースをすすめるプロジェクトの実行を支援する「BPaaSプラットフォーム」の3つのサービスを事業の柱としています。これらの「経営をDXする」サービスで生産性を向上し、より本質の部分に力を注げる世界をつくることをミッションとしています。
私たちは事業開発に携わっており、今年ローンチ予定のBPaaSプラットフォームでは企画から立ち上げまでプロジェクトの統括を行っています。

―サービス開発初期の段階で動画を導入しようと思ったきっかけは何でしたか。
榎本様:まず課題としてあったのが、顧客になりえるような方々だけではなくて、いわゆる投資家の方々や今後協業をさせていただくであろう方々とお話をする機会が非常に多かったのですが、前例の少ないサービスだからこそ理解をいただけるまでじっくり説明を行う必要があり、そのための時間がかなりかかってしまうということでした。
相手の理解度を顔色を伺いながら資料を用いて説明していたのですが、説明後の本題に移る頃には残り時間が足りないというようなことが多々ありました。私たち自身はいいものを作っているという自負はあるものの、「このままだと次の話に進まないな」と日々課題を感じているところでした。

町田様:その時に、代表の藤田から「動画を作ったらわかりやすいんじゃない?」とCrevoさんに繋がるきっかけをいただいて。

榎本様:いわゆるYouTubeとかタクシーの広告で見るような説明動画には日々触れていたので、「そういえば動画で解決できそうだ!」と。そこから意思決定までは結構早かったです。

サービスを理解した上での精度の高いアウトプットが魅力

―Crevoからのご提案やサポートはいかがでしたか。
町田様:当初は開発初期段階というのもあり、正直私たちの方でもこのサービスをどのように説明していくべきかがまだ固まり切っていなかったのですが、Crevoさんにはサービス内容や現状の課題などを理解いただいた上で、相手に伝わりやすいストーリー展開をご提案いただき非常にありがたかったです。
これまでの沢山の事例の中からイメージに近いものをいくつか見せて頂きながらご提案をいただけたのも、イメージが湧きやすく良かったです。そのご提案のおかげで「これだ」というものが私たちの中でも定まってきた感覚がありました。

―実際の動画制作はいかがでしたか。
町田様:ライティングをお願いする段階では口頭で要素を伝えただけだったのですが、制作のスピード感と字コンテの精度も非常に高かったです。ただ、そこですごくいいものが上がってきたからこそ「もっと磨きをかけたい」と社内のメンバーも熱が入ってしまい(笑)言い回しやアニメーションの動きなど細かいニュアンスの修正もたくさんお願いしてしまったのですが、今回制作をご担当いただいた方はお伝えしたことを汲み取ってアウトプットに落とし込む力がすごく高く、おかげでいい説明動画ができたと思います。

―今回の動画制作で良かったと思うポイントをお伺いできますか。
町田様:これまでいろいろな映像会社さまとお付き合いさせていただいた中でも、圧倒的に対応力が素晴らしかったです。クリエイターさんも専属に近い感覚で密にコミュニケーションを取って下さってスピーディーに進行ができました。
あとはクラウドで動画の確認や修正指示ができるツール(※Crevoに動画制作依頼する際に活用可能な独自の制作管理ツール)がかなり使いやすかったです。社内のメンバーにもメール通知が届いて制作中の動画を見ることができるので、皆で意見を出し合いながら進められ効率が良かったです。
この内容に対しての費用も魅力で、Crevoさんの制作ノウハウやサービスの仕組みがあったからこそ今回の動画がお願いできたのかなと思っています。

動画によって社内外でサービス理解が加速した

―どのように動画をご活用頂いていますか。
榎本様:お客様、取引先様などとのWEB会議時はもちろん、ビジネスイベントで知り合った方へのサービス説明の際にも活用しています。
最近では藤田(代表)が採用の面接時にも活用していて、このようなサービスに関わったことのない方、例えば管理部の新しいメンバーの採用などでも、動画を見るだけで弊社がやろうとしていることを理解してもらえるので助かっています。

―課題に感じられていたサービス説明にかかる負担は軽減されましたか。
榎本様:それはもう本当に楽になりました。打ち合わせの際にはどういうシステムかを知っていただくためにまず動画を見て頂くのですが、動画終了後から一気に具体的な本題の話に入っていけるようになりました。
また、同時にシステムに対しての基本的な質問もほとんど受けることがなくなったんです。さらにその次に話したいって思うようなところに相手からご提案やご意見をいただけるようなことも増えましたし、動画のおかげで理解度が圧倒的に高まりました。

町田様:今までサービス説明に10分~15分くらいは要していたのですが、結局完全にはご理解いただけず、もやっとしたまま終わることが多かったんです。それが今は2分の動画でわかってもらえるようになったので、説明コストは5分の1になりました。

榎本様:お客様や取引先様だけではなく、このシステムに直接的に携わっていない社内のメンバーも動画を見ることでようやく理解できたという声もあり、社内でも効果がありました。動画で実際のシステムの動きを見せながら表現できたことで、イメージがすごく持ちやすくなったと思います。

―新規事業開発に動画を活用するメリットを教えてください。
町田様:私たちのように、自社サービスについて「説明しても理解してもらえない」という状況に陥ったとき、「方向性はこれでいいのか?」「自分の説明が悪いのではないか?」と迷ってしまうこともあると思うんです。それが動画を活用することで常に一定のクオリティで説明ができるので、余計な不安がなくなり自社サービスに自信を持てるようになるといったメリットもあると思いますし、レベルの平準化という意味では営業担当者が多い企業様でもかなり使えそうです。

榎本様:あともう一つのメリットとしては、社内で認識の共通化ができたことです。弊社ではリファラル採用を推進しているのですが、例えばエンジニアから知人にどういうことをやっている会社なのかを説明する際に、動画を活用してもらうと齟齬がなく伝えられるようになりました。開発に限らず部署や立場が違うとなんとなく言葉の使い方も異なったりすると思いますが、それが統一されてきている実感があります。
実際の「もの」がまだ完成していないときに共通の認識をもつことって凄く難しいことだと思いますが、動画を通して社歴や職種を問わず誰もが一定の基準でサービス知識を得ることができたのがすごく良かったです。

―今後の取り組みについてお聞かせいただけますか。
榎本様:私たちが開発を進めるBPaaSプラットフォームは、今まで以上にプロジェクト推進を円滑にする画期的なものです。このサービスによって、まだプロジェクトの推進経験が足りない人にとってはスキルを磨く場、既に経験を積んでいる方にはさらに効率化を実現するものとして活用可能です。
今回の動画では、概要をステークホルダーにわかりやすく伝えることができたと思いますので、次のフェーズではより利用者が使いやすいサービスにしていくために、今後も開発に注力していきたいと思っています。

町田様:プロフェッショナルのノウハウがすぐに手に入るツールって、働く人にとってはまだ身近ではないと思います。BPaaSプラットフォームはすべてのプロジェクトを支えることができるツールだと思っていますので、「coval(コバル)」「Persa(ペルサ)」と連携しながら企業に必ず入っているようなツールに進化させていきたいと思っています。
今回の件では、新規事業での動画活用に高いポテンシャルを感じています。まだ動画を制作していない他のサービスに関しても、是非Crevoさんにお願いできればと思っています!

BPaaSプラットフォームは2023年にはローンチ予定ですので、お楽しみにしていただければと思います。
BUSINESS-ALLIANCE株式会社さまHP:https://business-alliance.co.jp/

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VIDEO SQUAREを運営するCrevo(クレボ)では、数多くの動画制作・映像制作にたずさわっています。国内外約13,000名以上のクリエイターネットワークを活かし、ご依頼ごとに最適な専属チームを作ります。また、はじめての動画制作でも安心のサポート体制が整っています。動画制作・映像制作ご検討の方はぜひお問い合わせください!

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crevoAdmin

採用動画成功事例7選!制作のコツと動画制作会社の選び方を紹介

2 years 10ヶ月 ago

動画を制作するにはさまざまなコツがありますが、その中でも重要なのが採用動画の成功事例を参考にすることです。すでに効果が実証されている事例なので、学べる部分や参考にできる部分がたくさんあります。

多くの成功事例を参考にすることは、動画制作会社に依頼する際にも有利です。

「○○社のインタビュー動画のような採用動画を作りたい」や「○○社の会社紹介動画のようなコンセプトで紹介動画を作りたい」など、自社の要望を目に見える形で伝えられます。

本記事は「採用動画の成功事例を知りたい方」「どこの動画制作会社に依頼すればいいかわからない方」に向けた内容になっています。

具体的には、採用動画で成功した事例や動画制作のコツ、採用動画に期待できる効果や動画制作会社の選び方について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

採用動画成功事例7選

採用動画は、うまく活用できれば企業のリアルを求職者に伝えられます。ただ、闇雲に自社の伝えたいことだけを伝えても成果は期待できません。

採用動画で成功している企業の具体的な事例を参考にして、取り入れるべき要素を取り入れてこそ、質の高い動画を制作できます。

採用動画で人材の採用に成功している事例では、以下のような内容で動画を制作することが多いです。

事業内容をアニメーションでわかりやすく伝える
オフィスをルームツアーのように紹介して職場環境を伝える
既存社員にインタビューする動画を制作し、求職者がこの会社で働いているイメージを持ちやすくする

この項目では、上記の内容で成功している事例を7つ紹介します。

アニメーションで事業内容をわかりやすく説明している採用動画

株式会社あしたのチーム


出典:Crevo制作実績

「株式会社あしたのチーム」は、「はたらく全てのひとのワクワクを創る」をモットーに人事に関するサービスを提供している会社です。主に社員100名以下の中小企業やベンチャー企業を対象にしています。

「あしたのチーム」は、新卒・中途採用向けの会社紹介動画をアニメーションで制作しています。

サービスのひとつである人事評価制度の構築・運用など、どのようにコンサルティングを行い、サポートしていくのかを2分程度の動画に納めているのが特徴です。

この動画を見れば、あしたのチームがどのように顧客にサービスを提供していくのかが一目でわかります。「おせっかいなほどにサポートする」「はたらく人のワクワクをクリエイトする」といった訴求力の高いセリフを挿入することで、社風やモットーを印象付けています。

この動画はイベントでの上映も想定しているため、映像をソフトな雰囲気のアニメーションで仕上げているのも成功のポイントです。

司法書士法人A.I.グローバル

出典:Crevo制作実績

「司法書士法人A.I.グローバル」は、登記・法務に関する手続きを行う会社で司法書士をはじめ、法律関連の有資格者が多く所属する専門家集団です。

「司法書士法人A.I.グローバル」の事例も、新卒・中途採用のために制作した、アニメーションでの会社紹介動画です。

動画の内容は、法律手続きのプロ集団としての強みや有資格者が垣根なく連携することでさまざまな仕事に携われること・成長できる環境であることなどを訴求しています。

風通しの良い社風・年齢やキャリアを超えた活発な意見交換など、のびのびと働ける職場の魅力を伝えています。「楽しくなければ仕事じゃない」というモットーや、プライベートでの交流といった仕事以外での楽しさを伝えていることもポイントです。

キャリアもプライベートも充実させられるというA.I.グローバルの総合的な魅力を伝える仕上がりになっています。

株式会社グローバルビジョンテクノロジー

出典:Crevo制作実績

「株式会社グローバルビジョンテクノロジー」は、日本企業の人材・情報システム・ビジネスの3要素のグローバル化を支援している会社です。

アメリカのシリコンバレーで創業され、日本の技術者にもグローバルな活躍の場を提供するため、2003年に日本法人を設立しました。また、脳科学に基づいた英語学習法「Gabby」も開発しています。

「グローバルビジョンテクノロジー」の新卒・中途採用を目的とした会社紹介動画は、サイトへの掲載、店舗・施設・学校での上映を想定して制作されています。

動画の流れとしては、まずグローバルな事業展開や16期連続黒字など、優良成長企業であることを伝えているのが特徴です。そして創業から日本法人設立、カナダへの進出などに触れ、日本企業の海外進出やグローバル化を支援してきた現在までのプロセスを説明しています。

この動画のポイントは以下のとおりです。

2Dと実写を融合させたハンドアニメーション
英語のナレーションと日本語の字幕を組み合わせてグローバルな雰囲気を演出
「Let’s make it happen!!」というポジティブなイメージで動画を締めている

上記の要素により、躍動感やグローバル企業で働くときのワクワク感を演出することに成功しています。

田島ルーフィング株式会社

出典:Crevo制作実績

「田島ルーフィング株式会社」は1919年創業という100年以上の歴史を持つメーカー会社です。

防水材・床材を使ってビルやマンション、住宅、商業施設といった日本にある建物の屋根や床を守ってきました。

「田島ルーフィング」が用意した動画も、新卒・中途採用向けのアニメーション会社紹介動画です。

自社サイトへの掲載、店舗、施設など、さまざまな場所での上映を想定して制作されています。普段なじみのない業種ということもあり、学生が親しみやすく、興味を持ちやすい雰囲気で仕上げています。

動画の流れとしては、「田島ルーフィング」の主力商品を建物の屋根や床で活用するシーンを、忍者が出演するコミカルなタッチで描いているのがポイントです。そして最後に「屋根で守り、床で支える」という田島ルーフィングのモットーで締めています。

創業100年という老舗だからこそ、固いイメージで見られないように工夫している成功事例です。

実写映像でオフィスのイメージができる採用動画

株式会社グローバルウェイ

出典:Crevo制作実績

「株式会社グローバルウェイ」は、IT関連の幅広いサービスを提供している企業です。

具体的には、ITコンサルティング、転職・就職メディア運営、プラットフォーム構築支援、セールスフォース導入支援などを手掛けています。

「グローバルウェイ」はメディア運営やコンサルティング、開発といったさまざまなサービスを提供している企業なので、採用したい人材もさまざまです。そのため、グローバルウェイが用意した動画は自社サイトへの掲載はもちろん、学校・施設などのさまざま場所での上映を想定して制作されています。
動画の内容は、「株式会社グローバルウェイで働くこと」を具体的にイメージさせる実写映像です。

同社の社員が同僚たちと協力しながら和気あいあいと働くストーリーで、新卒・中途採用の求職者に「自分がこの会社に入社したときの姿」を連想させる作りになっています。

おしゃれな都会のオフィスで働く自分をイメージできる映像に仕上げた事例です。

社員インタビューで働くイメージができる採用動画

株式会社KDDIエボルバ

出典:Crevo制作実績

「株式会社KDDIエボルバ」は、KDDIの100%出資の子会社です。BPO( ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスやコンタクトセンター事業、エンジニア派遣事業、ITソリューション事業などを行っています。

「KDDIエボルバ」は、中途採用促進コンテンツとして既存社員のインタビュー動画を制作しました。

動画の内容は、ワーキングマザーとして同社に勤務する社員のインタビューを通して、この会社で働くリアルな姿や魅力を伝えています。

また「KDDIエボルバ」に在籍するさまざまな境遇の社員が、それぞれのスタイルに合った働き方を実践していることを伝えている点もポイントです。

このインタビュー動画は、社員のインタビューシーンをメインにしつつも、時折社員が実際に働いているシーンを挿入することで視聴者を惹きつけているのが特徴です。

見ているうちに、インタビューに答える社員と求職者自身を重ね、求職者が同社で働いている姿を強くイメージできるように仕上がっています。

株式会社TOKIUM

出典:Crevo制作実績

「株式会社TOKIUM(トキウム)」は、100万人以上に利用されている支出管理(家計簿・経費精算・請求書)関連サービスを提供している会社です。

「時間革命で人類の体感寿命を延ばす」という企業理念のもと、さらに幅広い分野での時間効率の向上を目指し、利用者に豊かな時間を創ってもらうことを目標にしています。

利用者の時間の最大化を目指す「TOKIUM」は、新卒・中途採用向けの動画でインタビュー形式を採用しました。

インタビューの対象者は各部門の代表者です。それぞれの部門代表者が「TOKIUM」の企業理念のもと、仕事のやりがいや働く社員の想いなどをわかりやすく伝える内容になっています。

動画制作のポイントは、インタビューシーンと実際の仕事風景や社内で行われるコミュニケーションの場面を織り交ぜることで、社内の雰囲気をうまく伝えているところです。

部門代表者の方々が言葉で想いや理念を語り、それを実行している姿を映像で見せる。

これにより、求職者が実際に自分が「TOKIUM」で働いている姿をイメージしやすい作りになっています。

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Crevoの採用・リクルート動画のソリューション

採用動画を成功させるための制作のコツ

採用動画を成功させるためには、制作するときに意識すべきコツやポイントがあります。

具体的な内容は以下のとおりです。

・コンセプトを設計する
・ターゲットを具体的に設定する
・採用動画の活用場面を考える
・他社の事例を研究する
・求職者が興味を持つストーリー構成を考える
・良いことばかりを動画にしない

上記の内容で特に重要なのがコンセプトです。一番最初に設計する企画段階で動画の訴求点を明確にすることで、動画制作に必要なアクションや流れがわかります。

コンセプトを明確にすればターゲットも明確になり、採用動画をどの場所で活用すべきかを明確にすることも可能です。ここまで動画制作の企画立案が進めば、どのような企業の採用動画成功事例を研究すれば良いかも判断できます。

コンセプトを設計する

先述の通り、採用動画で成功するためには、制作する動画のコンセプトの設定が重要になります。

コンセプトを決めることにより、動画の方向性も決まるためです。採用動画制作で決めるべきコンセプトとは、「求職者に何を伝えるのか?」という動画全体のメッセージです。

一例を挙げると、「求職者に働きやすい職場だと感じて欲しい」というコンセプトであれば、先述のKDDIエボルバのようなインタビュー動画が有効になります。

KDDIエボルバの動画では、社員がどのように働き、どのようにプライベートを充実させているかが見事に表現されているからです。社員同士の仲の良さが伝わるシーンが挿入されているのも、求職者にとって安心できるポイントになります。

また、「企業としての成長性の高さ」や「社員のキャリアアップが期待できる環境」と感じて欲しいのであれば、A.I.グローバルグローバルビジョンテクノロジーの会社紹介動画が参考になります。

A.I.グローバルの会社紹介動画は、風通しの良い社風・年齢やキャリアを超えた活発な意見交換ができる職場環境と、プライベートでの交流といった「仕事以外での楽しさ」を伝え「社員のキャリアアップが期待できる環境」を訴求しています。

また、グローバルビジョンテクノロジーでは、グローバルな事業展開や16期連続黒字など、優良成長企業であることを動画で伝えています。さらに日本法人設立やカナダへの進出などにも触れることで、海外進出やグローバル化を支援してきた現在までのプロセスを伝え「企業としての成長性の高さ」を動画で表しています。

コンセプトは採用動画を制作する動機であり目的そのものなので、この後のアクションで迷いを持たないためにも明確な設計が重要になります。

ターゲットを具体的に設定する

採用動画で成功するためには、コンセプトに合ったターゲットを設定することも重要です。

ここでいうターゲットとは、制作する動画で獲得したい「自社が求める人材」です。ターゲットを明確にすることで、自社のターゲットはどのようなことに興味を持つのか・どのような内容を動画に取り入れればターゲットの関心を惹けるのか、などが明確になります。

ターゲットを具体的に設定するためには、自社が求めている人材の要素を徹底的に洗い出すことが大切です。

洗い出す内容の具体的な内容の参考例は以下のとおりです。

・新卒か中途採用か
・年齢
・採用したい職種
・人柄
・学歴・出身校
・出身地
・前職・現職を選んだ理由
・前職・現職を退職する理由
・次の就職先に求めるもの
・次の就職先を決めるにあたって望まないもの
・当社に対し、不安に感じること・気になること

上記の項目を参考に、自社が求めるターゲットの人物像を詳細に深掘りすることがポイントになります。

採用動画の活用場面を考える

採用動画を成功させるためには制作した動画を活用する場面を決めておくことも必要です。

求職者が実際に採用動画を見る場所やシチュエーションによって、動画のニーズが異なるからです。

採用動画を活用するシーンとして、「YouTube上にアップする」「会社説明会で流す」「応募してきた求職者に共有すべき資料としてURLを共有する」などが考えられます。

採用動画の活用シーンによって、求職者のニーズは異なります。シチュエーションごとに求められる内容は以下のとおりです。

・会社説明会:求職者が何も知らない状態であることを想定して、企業概要・事業内容などがわかりやすい動画にする
・YouTube/SNS:リアルな情報が求められている。裏話や社員の一日ルーティン動画などが好まれる
・Webサイト:ニーズは多種多様なため、あらゆるニーズに対応できるよう会社紹介動画やインタビュー動画などを用意する

他社の事例を研究する

採用動画で成功するためには、他社の事例を参考にすることは必須です。結果の出ている成功事例を真似たり、良い部分を取り入れたりすることは成果を上げるための近道だからです。

他社の採用動画成功事例を参考にするときは、自社の競合や領域の近い企業の例を研究するのはもちろん、あえて異なる業種・業界の採用動画を研究することも重要です。

異なる業種・業界でも、動画のコンセプトやターゲットが似ている場合、参考にすることができます。
成功事例を探すときは、業種・業界・競合などにこだわって狭い範囲で探すのではなく、幅広い視点でリサーチを行いましょう。

他社の成功している動画に多く触れておくことは、動画制作を外注するときにも有利です。言葉にしにくい自社の要望も、参考となる動画があれば動画制作会社に自社のニーズを伝えやすくなります。

前項で紹介した成功事例も含め、多くの事例を調べるようにしましょう。

求職者が興味を持つストーリー構成を考える

採用動画で成功するためには、求職者がもっとも知りたい情報が伝わる構成で動画を制作することが大事です。

「職場の雰囲気」「一緒に働く先輩社員や上司の人柄」「給与や評価基準」「福利厚生」など、求職者が知りたいリアルな情報を提供できる構成を用意して動画を制作しましょう。

実際に働いている人の声や先輩社員が入社間もないときに苦労した経験談、入社にあたって身に付けておくべき知識やスキルなども伝えると求職者への訴求がしやすくなります。
これらの情報を映像化すれば、求職者は応募を検討するために必要な情報、入社にあたって必要になる情報などを事前に把握できます。

事前に情報が把握できるようにすることで、求職者の入社意欲をポジティブに刺激できます。伝える情報の内容は、メリットはもちろん、デメリットも伝えることで情報の信頼性を向上させることにつなげていきましょう。
採用に関する自社の課題の解決を優先した構成で動画を制作することもおすすめです。たとえば、自社の認知度が低いなら、求職者に強いインパクトを与える動画を制作すると効果的です。

良いことばかりを動画にしない

採用動画は、自社の良いところだけを伝えるだけでは成功できません。

多くの企業は採用動画の構成を決めるとき、良い面ばかり伝えようとしますが、求職者が求めているのは応募や入社を検討するときに有用なリアリティのある情報です。そのため、自社の職場の雰囲気や待遇はもちろん、業界・業種の良いところばかりアピールするような採用動画は印象に残りません。

求職者に「求人サイトの記載内容と変わらない」という印象を持たれて失敗する採用動画は多いので注意が必要です。

求職者からの信頼を得るには、自社が抱えている課題や苦労話を話すことです。このような情報は求職者にネガティブな印象を与えるものではなく、採用に当たって腹を割って内情を語ってくれる懐の深い会社という印象を与えられます。
また、きちんと自社のデメリットも伝えることで、メリットとして章かいしている情報への信頼性も上がります。

採用動画の特性上、あえて弱みを見せることも場合によっては効果的な手法です。

採用動画制作の効果・メリット

採用動画を制作し、さまざまな媒体で発信することで以下のようなメリットが得られます。

・企業・求職者とのミスマッチを防ぐ
・社内の雰囲気が伝わりやすい
・視覚的に自社の魅力を表現できる

特に近年は新型コロナウイルスの感染拡大によって、大勢の求職者を集めた会社説明会や、求職者による企業訪問などの活動が難しい傾向にあります。

このような世相も影響して採用動画で発信することで得られる効果に、より多くの期待が集まっています。

企業・求職者とのミスマッチを防ぐ

採用動画を活用することの効果のひとつに、企業・求職者双方のミスマッチを防げることが挙げられます。会社説明会や面接・求職者による企業訪問などで行うコミュニケーションは、採用側・求職者側で実態と認識がズレるケースも多いです。

そのため、就職活動のときは自分に合う企業だと感じていたのに「入社したらイメージとちがっていた」という例はめずらしくありません。

入社後に発覚するミスマッチを防ぐために、会社説明動画や社員のインタビュー動画といった採用動画が役立ちます。

採用動画で企業の社風・先輩社員や上司の人柄・既存社員の口から語られるその会社で働くことのリアルなどを伝えることで、ミスマッチを高い確率で防ぐことが可能です。

採用動画は紙媒体やWebメディアよりも情報が伝わりやすく情報量も多いので、求職者も応募先企業の社風や業務内容をより掴みやすくなります。

社内の雰囲気が伝わりやすい

採用動画は、自社の職場の雰囲気を伝えやすいというメリットがあります。

採用動画はWebサイトのテキストやWebメディアとくらべて伝わる情報が幅広く、映像で訴えることにより求職者に熱量をもって自社の魅力を伝えることが可能です。

また、採用動画は、テキストと画像だけでは伝えきれない情報や言語化がむずかしい企業のカルチャーを伝えやすいという特徴もあります。
採用動画で伝える内容に求職者が共感し、同じ方向に進みたいと望む人材が多く集まれば、優秀な人材を採用しやすくなるでしょう。

採用動画で社内の雰囲気をリアルに伝えられれば、求職者は働き方を具体的にイメージしやすくなるので入社に対する意欲も高められます。

視覚的に自社の魅力を表現できる

採用動画には、視覚的に自社の魅力を表現できるというメリットもあります。言葉にしにくい情報を正確に伝え、求職者の「わからない」という不安を解消することが可能です。

具体的には、事業内容の説明や業種・業界についての情報などを伝えるとき、新卒者になじみのない専門用語や社内言葉などをかみ砕いてスムーズに伝えられます。

専門用語や社内言葉のような聞きなじみのない固有名詞を聞くと求職者は気後れしますが、これらを動画内で実例を交えて説明すれば理解しやすくなります。

動画は文字・音・映像の要素を含むコンテンツであるため、人の記憶に残りやすいのも大きな特徴です。

この特徴を生かし、先述の「職場の雰囲気」「既存社員が実際に働く姿」「既存社員の想い」などをポジティブに伝えれば自社のイメージアップにつながります。

伝える側と受け取る側の認識のズレも、テキストとくらべて少ないため、情報伝達の正確性にも優れています。

動画制作会社の選び方

この項目では、動画制作会社を選ぶ上で重視すべきポイントを紹介します。

内容は以下のとおりです。

・料金の内訳を確認
・企画・提案力があるか確認
・サポート体制は万全であるか確認
・制作実績について確認

上記の内容は、制作会社に問い合わせる前に確認しておきたい情報です。

特に「料金の内訳」は採用動画で得られる費用対効果に関係し、「制作実績」は納品される採用動画のクオリティに影響します。

採用動画で成功するには、決して手を抜いてはいけないチェック項目です。

料金の内訳を確認

動画制作会社を選ぶときに一番重要と言える要素が「料金の内訳」の確認です。

制作会社から提示される価格が相場に合った適正な額であるかどうかは、非常に重要なポイントになります。

動画制作にかかる主な費用は以下のとおりです。

・必要となる機材
・撮影スタッフ
・スタジオを使用するかどうか
・動画の尺
・出演者の人数(社内リソースを使うか、キャストを雇うかなど)

内訳の内容によって動画制作費用の額は大きく変動します。

最初の見積を取るとき、費用の内訳を説明しない制作会社には注意が必要です。契約後に自社が把握していない費用項目を追加で請求され、予定していた予算をオーバーする恐れがあるためです。

動画制作会社を選ぶときは、自社の要望を伝えた上で必要になる費用項目を明示し、発生する可能性のあるオプション料金もすべて明確に説明してくれる会社を選びましょう。

依頼したい制作会社を選別するときは、複数の候補先から相見積もりを取ることもおすすめします。特に動画制作を外注することに慣れていない場合、動画制作費用の相場がわからないということになります。そのため、複数の見積もりをくらべて、ある程度の相場を把握しておくと安心です。

企画・提案力があるか確認

動画制作会社を選ぶときは、企画力や提案力があるかを確認することも大事です。

先述した採用動画制作のコツの通り、成功する採用動画を制作するには、コンセプトの設計など企画段階から詳細に詰めていくことが重要です。
企画・提案力のある動画制作会社と採用動画の作成に取り組めば、ただ動画を作るだけではなく、成果の上がる動画を作ることができます。

動画制作会社に依頼するときは、簡易なものでいいので自社の要望に沿った構成案や企画案の作成を依頼してみましょう。専門知識が豊富な制作会社であれば、自社が決めたコンセプトや扱う商材、獲得を目指すターゲットの人物像などを伝えれば、さまざまな提案をしてくれます。

一方で、「ヒアリングが甘い」「ターゲット・動画制作の目的や背景」「方向性などへの理解が足りない」といった特徴が見られる動画制作会社は依頼を見送るのが無難です。

複数の動画制作会社の中から自社にとって最適な構成案を提示してくれる会社で制作を検討することをおすすめします。

サポート体制は万全であるか確認

動画制作会社を選ぶときは、サポート体制が充実しているかどうかも大切な要素です。

特に「納品された採用動画で自社の目的が果たせるか?」という点において、動画マーケティングに関する知見があるかどうかは非常に重要です。

自社が採用動画を制作する目的への理解とともに、それを達成するために必要なマーケティングを考慮した制作が行われるかを確認します。

動画を納品して終わりではなく、その後の運用までサポートしてくれる制作会社を選ぶ必要があります。また、担当者の人柄や能力も、依頼する動画制作会社を選定する上で重要です。
採用動画制作の目的達成のために建設的な議論ができる担当者が在籍する制作会社が理想です。

制作実績について確認

動画制作会社を選ぶときは、制作実績を確認することも大切です。

・どのような企業の採用動画を制作してきたのか
・どのようなタイプの動画制作を行ってきたのか
・得意な動画タイプ(アニメーションやインタビューなど)はあるのか
・制作にかかる期間はどれくらいか

上記の内容をチェックすることで、自社が目的とする採用動画を制作してもらえるかどうかがある程度わかります。

動画制作に関して多くの実績を持つ会社は、実績の数に見合うノウハウを持っています。

「依頼側の要望への理解」「最適なプランを提案してくれる提案力や企画力」「実際にこれらを映像にする制作力」まで高いレベルであることが多いです。

実績の多さは顧客が抱えていた課題を解決してきた経験の多さとも言い換えられるので、多くの企業が悩まされる課題についての対応力も高いといえます。
秘密保持の関係からあえてWebサイトに実績を公開できないケースもあるため、実績動画が公開されていない=実績がないと判断するのではなく、「○○のような動画を作りたいが対応できますか?」と伝えれば秘密保持に違反しない範囲で関連実績を見せてもらえることもあります。

万が一、制作実績がない場合は、制作会社に確認を取るようにしましょう。

まとめ

採用動画で成功するためには、動画を制作するときの「コツ」や「ポイント」を踏まえつつ、他社の採用動画成功事例を参考にすることが近道です。

具体的には、自社採用動画の「コンセプト」や「ターゲット」を明確にして方向性を定め、動画をどの場所・シーンで活用するかを明確にし、他社の事例を参考にするのが良いでしょう。

他社の成功事例を参考にする際は、自社が制作する動画タイプと同じものを参考にしてください。また、他社の成功事例で魅力的だと感じる表現があれば、積極的に取り入れましょう。

求人サイトに載せるような良い部分だけでなく、企業として現在抱えている課題なども動画で伝えると求職者の信頼を勝ち取れます。

もし現在、貴社に動画制作のノウハウやリソースが不足しているなら、本記事で紹介した動画制作会社の選び方の項目を参考に、貴社に合う制作会社を探してみてください。

crevoAdmin

新卒採用動画の効果は?企業の魅力を伝える活用方法の紹介

2 years 10ヶ月 ago

新卒採用動画は、企業のリクルーティングやブランディングに大きく役立ちます。
一方で採用活動に課題を持たれている方は下記のような悩みを抱えている方も多いと思います。

「新卒採用活動が上手くいっておらず、効果的な施策を探している」
「新卒採用動画を作ってみようかと検討している」
「新卒採用動画のメリットを知りたい」

本記事では、新卒採用動画の効果や活用方法について「新卒採用動画のメリット」「具体的な動画パターン」を分かりやすく解説していきます。

「新卒採用動画の効果を知りたい方」「新卒採用動画の活用方法が分からない方」は、ぜひ参考にしてみてください。

新卒採用動画で期待できる効果とは?

新卒採用動画は、どのような効果をもたらしてくれるのでしょうか。

「新卒採用動画で期待できる効果」について解説していきます。

具体的には、以下の4点です。

・言語化しにくい・わかりにくい情報をわかりやすく学生に訴求ができる
・学生などの若年層に向けた企業認知・知名度の向上につながる
・職場の雰囲気や仕事内容を動画にすることで企業のイメージアップにつながる
・会場費・印刷物などの新卒採用コストの大幅な削減につながる

順に見ていきましょう。

言語化しにくい・わかりにくい情報をわかりやすく学生に訴求ができる

期待できる効果として「学生に伝えたい情報をわかりやすく伝えられる」ことが挙げられます。

テキストや写真・口頭で情報を伝えようとしても、相手にうまく伝わらないことがあります。

社風や職場の雰囲気などは言語化しにくい情報であり、テキストにしてもリアリティは感じられません。また、仕事内容や働き方について長い文章を書いたとしても、「イメージできない」「よくわからない」と思われてしまう可能性が高いです。

動画は圧倒的な情報量を有しており、「記憶に残りやすい」「人の心を動かしやすい」という特徴があります。

仕事内容やオフィスについて文字・写真で説明するより、実際に仕事をしている様子を動画で見せた方が、何倍も相手に伝わりやすく、学生にとってもイメージしやすくなります。このように視覚的にイメージが伝わりやすいことが動画の強みです。

言語化しにくい情報・わかりにくい情報をしっかりと伝えるためにも、新卒採用動画を制作してみることをおすすめします。

学生などの若年層に向けた企業認知・知名度の向上につながる

新卒採用動画を活用することで「企業の認知・知名度の向上」につなげることができます。

現代の学生はスマホネイティブ世代といわれており、テレビやパソコンよりもスマートフォンで採用情報を入手しています。

日常的に動画配信サービスやSNSを利用していることから、テキストや写真で訴求するよりも、動画でアプローチした方が学生に訴求しやすい背景があります。

例えば、SNSを活用している就活生の場合、SNSで興味のある求人をシェアしたり、同じ業種で就職活動をしている就活生たちのグループとつながっていたりします。

従来の就職活動とは異なり、新卒採用動画を制作することで、顕在層の興味のある求職者から潜在層にあたる興味のない求職者まで幅広く、自社を広めることができます。

職場の雰囲気や仕事内容を動画にすることで企業のイメージアップにつながる

新卒採用動画には、「企業のイメージアップやブランディングにつなげられる」効果があります。

新卒採用動画のテーマには、社員インタビュー動画や会社の理念などさまざまな種類があります。自社の強みや魅力を動画にすることで求職者に訴求することが可能です。

新卒者は、動画から得られる「オフィスの雰囲気」や「働いている社員の表情」などに共感することで無意識に企業のイメージアップにつなげることができます。

例えば、従業員が熱い想いを語っているインタビュー動画やドラマチックなストーリーを描く動画などです。

動画を通して企業のイメージアップをすることは、多くの新卒者が抱えている、働くことに対する不安や悩みを解決させることにもつながります。

仕事内容や職場の雰囲気を、動画を通して伝えることで、自社に対して良いイメージを抱いてもらうことが重要です。

会場費・印刷物などの新卒採用コストの大幅な削減につながる

新卒採用動画を制作することで採用活動にかかっていた会場費や印刷物の採用コストを削減することができます。

新卒者向けの合同説明会などは定期的に開催されており、オフラインの会社説明会を一年で複数回開いている企業も多いのではないでしょうか。その場合、毎回会場でブースのセッティングを行ったり、当日来場される新卒者に向けたパンフレットを用意しているケースがほとんどです。

新卒採用動画を制作し、説明会を実施することでこれまでかかっていた時間や会場費・印刷代などをカットすることができます。。
例えば、オンラインで説明会を実施する際、パソコンとネット環境さえあれば開催はできるため、会場費などはかかりません。パンフレットなどを用意する必要もないため、印刷コストも抑えられます。

また会社説明会を開催する際に、採用担当者や現場社員を登壇させずに動画を活用することで、人的コストの削減や、クオリティの担保にもつながります。

新卒採用動画を取り入れるメリット

採用動画を取り入れる「メリット」は、以下の3つです。

・内容を的確に表現できる
・多くの学生にアプローチ可能
・企業・新卒者とのミスマッチを防げる
動画を制作することで、説明会開催時に繰り返し使用することができるだけでなく、オンライン説明会の機会を増やすことで会場費の削減や印刷コストの削減・学生の参加数の増加にもつなげられます。

また、採用動画を通して普段見れないオフィスの日常を見てもらえるため、学生とのイメージの相違を減らしミスマッチの防止にもつながります。

内容を的確に表現できる

1つ目のメリットは、「内容を的確に表現できる」ことです。

テキストや画像だけの採用活動では自社が伝えたい思いや社内の雰囲気といったイメージはしにくく、多くの企業が参加する合同説明会などでは、新卒者の印象に残りにくい点があります。

アメリカの調査会社であるForrester ResearchのJames L. McQuivey博士が2014年4月に発表した研究結果では、1分間の映像にはテキスト情報に換算すると、180万文字分の情報量があるといわれています。そのほか「動画が持っている情報量はテキストや写真の5,000倍」というデータもあります。

自社のビジョンや働いている社員の表情など多くの情報を届けることで、学生は「実際に働いている自分の姿」をイメージしやすくすることができます。

動画は、視覚と聴覚の両方にアプローチすることが可能なため、学生の記憶に残りやすく、新卒採用活動において非常に効果的です。

多くの学生にアプローチ可能

現代の就職活動において動画を通じた採用活動は多くの学生にアプローチできる施策です。

新卒採用動画は、会社説明会で配信するだけでなく、自社ホームページに掲載したり、YouTubeや各種SNSに投稿するなどさまざまな媒体で活用ができます。

新卒採用動画を様々な媒体で公開することで「シェア」や「リツィート」を狙うことができるため、多くの学生に拡散させる採用活動を実施することが可能です。

学生は、TikTokやYouTubeなどで日常的に動画に触れる機会が多いため、テキストよりも動画から情報の取得を好む傾向があります。

そのため自社の魅力をテキストで読んでもらうよりも気軽に動画を見てもらうことで、興味関心を集めやすくなります。

Crevo(クレボ)の調査では、新卒採用動画を閲覧したことで「志望度が上がった」と回答した学生は、全体の84.2%です。

動画には就活生の志望度を向上させる効果があり、応募数の増加につながる可能性が高い施策といえます。

企業・新卒者とのミスマッチを防げる

3つ目のメリットは、「就活生とのミスマッチを防げる」ことです。

採用のミスマッチによって、多くの企業が「早期離職」を課題としています。

多大なコストをかけて採用活動を行ったのに、入社した学生が「思っていたような会社ではなかった」「想像していた仕事と違った」といった理由で早期離職しているのが現実です。

就職活動において企業と学生のミスマッチを防ぐために新卒採用動画は非常に効果的といえます。

説明会や入社前に採用動画を公開することで、会社の雰囲気や仕事内容を明確に把握しイメージすることが可能です。「自分に合っているか」「働くイメージと相違がないか」を判断しやすくなります。

結果、企業理解を深めた学生が多く応募してくれることで、採用のミスマッチも起こりにくく内定辞退率や早期離職率の低下につながるため、採用動画を活用することで、様々な面で効果的な採用活動ができると言えるでしょう。

新卒採用動画の活用方法

新卒採用動画についてどのように活用することで多くの学生に見てもらえるかなど、活用方法について紹介します。

新卒採用動画の主な活用方法は、以下の3つです。
・採用サイトへの掲載
・YouTubeや各種SNSでの配信
・合同説明会/会社説明会での上映

それぞれ分かりやすく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

採用サイトへの掲載

新卒採用動画の活用方法としてまず行うことは「採用サイトへの掲載」です。

採用サイトや採用ページには、自社に興味を持っている学生や就活生が訪れるため、自社が運営している採用サイトや採用ページに動画を掲載します。

新卒採用動画を掲載することで、学生や新卒者に社員インタビューや職場の雰囲気を見てもらう機会を増やし、自社が掲げているビジョンや企業理念に対する理解も深めてもらいやすくします。

また、Webサイトに新卒採用動画を組み込むことで、「Webサイトの検索順位が上がりやすくなる」というSEO的な効果も期待できます。

動画コンテンツの有無によってWebサイトの評価が決まるわけではありませんが、動画を掲載することで、Webサイト訪問者の滞在時間が長くなり直帰率などが改善するため、間接的にSEOに好影響を及ぼす可能性があります。

YouTubeや各種SNSでの配信

YouTubeや各種SNSで新卒採用動画を配信するのも効果的です。

学生にとってSNSやYouTubeは非常に身近な媒体です。就職活動にSNSなどの媒体を利用している学生も多いため、新卒採用動画を各媒体で発信すれば、多くの就活生にアプローチできる可能性があります。

・Twitter
・Facebook
・Instagram
・LINE
・TikTok
・YouTube

SNS各媒体にはさまざまな種類があり特徴もそれぞれ異なります。
基本的にはどの媒体も「拡散されやすい」という性質はありますが、SNS媒体ごとに、仕様がことなるため、あらかじめ活用するSNSを決め、SNSに合った動画を制作するように注意が必要です。

新卒採用動画の内容が良ければ興味のある学生から情報が広がり、まだ自社のことを知らない学生にもアプローチできるため、短期間で広く拡散させることが可能です。

また、テレビCMや新聞広告といった従来のメディアに比べてコストや手間が圧倒的にかからない点も、YouTubeやSNSの大きな魅力といえます。

合同説明会/会社説明会での上映

新卒採用動画を活用するには「合同説明会や会社説明会で上映」する方法もあります。

合同説明会では、複数の企業が各ブースで説明会を行います。

合同説明会は、学生としては、1社だけでなく数多くの企業の説明会に短時間で参加できるため、参加しやすい説明会です。しかし、複数企業を見て回るため、印象に残っている・インパクトがある企業が記憶に残りやすくなります。
企業は多くの学生にリーチできる反面、他企業に比べて自社の存在や魅力を伝えられなければ自社のアピールにつながりません。

新卒採用動画は、学生の限られた時間で、自社をアピールするために効果的な施策です。

例えば、仕事内容や社員の働き方を動画にすることで、説明会に訪れた学生へ短時間で「どんな会社であるか」を訴求することができます。各企業ブースとの差別化をするために、ブース前でインパクトのある動画を流すことで、足を止めた学生と話す機会を増やせます。

圧倒的な情報量を持った新卒採用動画は、視覚と聴覚にダイレクトに訴えかけることができるため、合同説明会での活用は学生に強い印象を与え自社のアピールにつながります。

対して、企業ごとの会社説明会では、合同説明会とは違い、自社に興味関心のある学生が参加します。すでに自社の存在を知っているため、より具体的な新卒採用動画が効果的です。

「社員の一日のスケジュール」や「入社後に働くオフィス環境」など、入社後をイメージできる動画を見せることで、学生に「働くイメージ」させることが可能です。

制作する動画の目的やテーマによって説明会の訴求ポイントも変わるため、事前に動画シーンを決めて制作を依頼するようにしましょう。

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Crevoの採用・リクルート動画のソリューション

新卒採用の動画パターンを紹介

新卒採用動画には、使用用途に合わせて訴求ポイントが変わるため、さまざまな種類の動画パターンがあります。

今回は「新卒採用」の動画パターンを6つ紹介します。
・社員インタビュー動画
・社長インタビュー動画
・職種紹介動画
・オフィス紹介動画
・Web説明会・説明会動画
・企業紹介・アピール動画

学生に「具体的な働くイメージをさせたい」「自社の認知とどのような会社か知ってもらいたい」など動画を使用する目的によって動画パターンは変わります。

社員インタビュー動画

社員インタビュー動画とは、実際に自社で働いている従業員にインタビューする動画です。
社員ひとりずつにインタビューするパターンや座談会形式で複数の社員の話を聞くパターンもあります。事前に社員には、実際の業務内容や仕事への意欲など語ってもらう内容を決め撮影を行います。社員インタビュー動画では、若手社員から中堅、ベテランまでバランスよく登場してもらうことがポイントです。現場で働く社員のリアルな話を聞くことで、学生も「入社後の自分の姿」をイメージしやすくなり、自社の環境に興味を高めるきっかけを作ることができます。
学生は、志望している企業であっても「実はブラックなのではないか」「社風が合わなかったらどうしよう」といった不安を抱いています。先輩社員の話し方や声のトーン・表情などを見て、不安を払拭できる場合もあれば、逆に不安が増してしまうケースもあります。。

そのため、インタビューを受けてくれる社員には、なるべく明るい表情で、ハキハキと話すようにしてもらい、良いことだけではなく、デメリットに感じる点も隠さず話してもらうようにしましょう。正直に全て話すことで、信憑性が増した動画を制作できます。

社長インタビュー動画

社長のインタビュー動画は、新卒採用動画として非常に多く制作依頼を頂く動画パターンです。
会社の顔である社長が、直々に企業理念や仕事への想いなどを語ることで、動画を見ている学生に熱意を伝えられます。

コーポレートサイトや採用サイトに「代表者の挨拶」を掲載している企業は多いですが、テキストだけでは想いを正確に伝えることは難しいです。

企業のビジョンや代表者の想いなどを動画にすることで、短時間で社長の表情・雰囲気を学生に伝えられ、学生の応募率増加やミスマッチの防止に効果的です。

また、インタビューでは、経営方針や今後の事業展開のほか、社長個人の体験談なども動画にすることで、社長の人間味や人柄を伝えることができます。

職種紹介動画

職種紹介動画とは、職種別にどのような仕事を担当しているのかを紹介する動画です。

企業研究や業界研究はしていても、実際の仕事の様子までは想像出来ていないという学生も少なくありません。

どのような職種があるのか・どういった仕事に取り組んでいるのかを動画で紹介することで「入社後に働く自分の姿」をイメージしやすくなります。

職種紹介動画を見ることで、「もともとは営業職を目指していたけれど人事職にも興味を持った」といったように希望職種が変わる学生もいます。

同じ職種であっても、企業によって特徴は異なります。自社の強みを紹介することで、他社との差別化が可能です。

オフィス紹介動画

新卒採用動画を制作する際には「オフィスの紹介」もおすすめな動画パターンです。

多くの学生にとって、「実際に働く環境」は非常に気になります。オフィス紹介動画は、自分が働くイメージができる動画のため「働く環境が自分に合うか」を見極める有効な判断材料になります。

コロナ禍の影響もあり、従来のような会社訪問が難しいことから、社内見学を疑似体験できるような動画を学生は求めています。自社への関心がまだ少ない学生であっても、動画を見れる機会を作り、自社の認知につなげることで、双方にとって新たな出会いを期待できます。

Web説明会・説明会動画

Web説明会や会社説明会といった説明会で制作した動画を上映することは、母集団形成において効果的です。

例えばWeb説明会の場合、オンラインでは中々伝えられない社風やオフィスの雰囲気を、動画を活用することで学生に伝えることができます。会社説明会や合同説明会では、規模によりますが、ブースでの上映を行うことで特別感や臨場感を演出することが可能です。

音や映像で感覚に訴えることで、強い印象を学生に与えることができるため、認知度や知名度を上げることができます。

また、動画だけではなく、動画と資料を組み合わせたりすることで説明会でのバリエーションが広がり、Web説明会や会社説明会に関係なく、学生へ強いインパクトを残すことができます。

企業紹介・アピール動画

企業紹介・アピール動画は、企業理念や経営方針・事業内容や会社の雰囲気などを紹介する動画です。

企業はコーポレートサイトや採用サイトで、テキストや画像で自社の説明・アピールを掲載することがありますが、動画を添えることでより、具体化された企業紹介ができるようになります。

動画であれば、サイトで紹介している内容以上の情報を、短時間で明確に伝えることができるため「若い世代に見てもらいやすい」「記憶に残りやすい」といったメリットもあります。

まとめ

本記事では「新卒採用動画の効果や活用方法」について解説をしてきました。新卒採用動画は学生に「企業の想い」を伝えるツールとして活用することができます。

新卒採用動画は、テキストとは違う伝達力や社員の表情・雰囲気を、興味のある学生にアプローチが可能です。現代の学生の傾向は、「動画を見る」ことに慣れていることから、興味のある学生から情報が拡散され、自社を知らない学生にも「自社の存在」を知ってもらう機会を作ることができます。

動画のパターンは複数あるため、「動画を作る目的はなにか」「動画をどんなシーンで作りたいか」など事前に決めて制作することで、採用活動の課題を改善することができます。

本記事を読んで頂いた方に、少しでも採用活動の改善や学生との接点を作るきっかけになってもらえたら嬉しい限りです。

crevoAdmin

YouTubeのCM人気ランキングベスト10<2023年1月版>

2 years 11ヶ月 ago

「YouTubeで気になる動画を見るはずが、気づいたらコマーシャル動画をしっかり見てしまった。」

そんな経験はありませんか?そんな魅力あふれるYouTube動画広告を再生回数順に、ランキング形式で紹介していきます。動画制作・映像制作を検討中の方は、ネタのひとつとしてもぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。(2023年1月5日時点)

第10位ユニクロ CM 冬の海篇 30秒版

出典:UNIQLO ユニクロ

女優の綾瀬はるかさんとスポーツ選手の内田篤人さんと斎藤佑樹さんが出演する、ユニクロのCMです。3人でキャッチボールをするところを映しながら、着用しているダウンをテキストで簡潔に紹介しています。

第9位リクルートダイレクトスカウト CM カウントダウン篇

出典:リクルートダイレクトスカウト公式チャンネル

俳優の松坂桃李と女優の木南晴夏さんが出演する、リクルートダイレクトスカウトのCMです。エレベータを待っている木南晴夏さんに転職のスカウトメールが届き「こんなの来るんだ」と驚いています。松坂桃李さんが「今すぐ転職。じゃなくても登録して待つだけ。リクルートダイレクトスカウト」と締めています。

第8位サントリー CM 人生には 飲食店がいる篇 30秒版

出典:サントリー公式チャンネル (SUNTORY)

女優の吉高由里子さんが出演する、サントリーのCMです。複数の映画の中で、お酒を飲んで楽しそうにしているシーンをつなげ「人生には、飲食店がいる」というフレーズでお酒を飲んで人と話す楽しさを伝えています。

第7位au CM 恋に恋する松本さん篇 30秒版

出典:au

俳優の神木隆之介さんと女優の松本穂香さんが出演するauのCMです。au Netflix応援割のCMで「24時間恋愛放題」のキャッチフレーズが印象的です。

第6位ユニクロ年末祭 CM 旅館の綾瀬さん 年末篇

出典:UNIQLO ユニクロ

女優の綾瀬はるかさんが出演する、ユニクロのCMです。2022年に放送されたユニクロのCMのワンシーンが複数流れています。「そんなあなたへ。ユニクロの年末祭です」というナレーションと共に「あったかい服いろいろ」と今まで紹介してきた服が映ります。

第5位にしたんクリニック CM 分身人形篇 30秒版

出典:にしたんクリニック

歌手の郷ひろみさんと芸人の3時のヒロインが出演するにしたんクリニックのCMです。分身人形ダンスで踊りながら、耳に残るメロディーが印象的なCMです。美容クリニックに行こうと考えた時に「にしたん」が想起できるようにしています。

第4位ポッキー CM 友人をさそおう篇 30秒版

出典:Glico Japan江崎グリコ 公式

女優の有村架純さんと佐久間由衣さんが出演するポッキーのCMです。「いつか誘おうを、今日誘おう。ポッキー持って」というテーマで有村架純さんが「会いたい」友人(佐久間由衣さん)とポッキーを食べながら語っています。

第3位ワンピースカードゲーム CM のめりこむ頂上決戦篇 30秒版

出典:【公式】ONE PIECEカードゲーム チャンネル

女優の橋本環奈さんが出演する、ワンピースカードゲームのCMです。橋本環奈さんと相手の女性で楽しそうにカードゲームを行っています。背景で原作漫画を動かし、興味を惹く見せ方になっています。

第2位レグザ CM レグザの化身 FIFAワールドカップカタール2022篇

出典:レグザ

俳優の小栗旬さんが出演するレグザのCMです。「ありのままを再現するため、ありのままを想像する。その名はレグザ」と小栗旬さんが登場します。テレビよりリアルに見える「レグザ」の魅力を語っています。

第1位ローソン CM なにわ男子クリスマスキャンペーン篇

出典:ローソン(LAWSON)

ジャニーズのなにわ男子が出演するローソンのCMです。ローソンとなにわ男子がコラボしたグッズがあたるキャンペーンを告知しています。「ローソンでハピろう」と、サンタの衣装を着たなにわ男子のメンバーが登場します。

今月の一言

1月のYouTube CM人気ランキングベスト10いかがでしたでしょうか?気になるCMはありましたか?クリスマスから年末にかけてのキャンペーンが多く、そういった内容の動画の再生数も多かったですね。
2023年もCrevo(クレボ)をよろしくお願いいたします!

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※CM総合サイトCMbb-naviの2022年7月6日CMランキングの情報を参考に制作しています。

crevoAdmin

採用動画とは?期待できる効果や費用相場について解説

2 years 11ヶ月 ago

採用動画は情報伝達量が多く、求職者へ効率的にアプローチすることが可能です。そのため、近年採用動画を制作する企業が増えています。

採用動画を作成することで、テキストや写真では伝わりにくい「企業の想い」や「オフィスの雰囲気」など、多くの情報を動画を通して訴求することができます。

そこで本記事では、採用動画の概要や効果・制作するメリットを解説します。

「採用活動に課題がある方」や「自社に合う採用方法を探している」方は、ぜひ参考にしてください。

採用動画とは

採用動画は、求職者に対して自社の特徴やビジョン・社内の雰囲気などを伝え、会社への理解を深めてもらうものです。

テキストでは伝えづらい企業イメージや仕事内容などを、視覚や聴覚によって訴求することができます。

これまでは企業に訪問し「会社の雰囲気」や「勤務環境」を体感できていました。しかし、オンラインで会社説明会が開催されることが増えた今、採用動画を通して社内イメージを求職者に促進することが必要とされています。

採用動画の特徴は、写真やテキストではイメージしづらい「社内の雰囲気」や「実際に働く職場環境」などを的確に訴求できる点です。

動画の特徴である情報伝達能力の高さは求職者に様々な情報を提供することができるため、求職者とのギャップを防ぐこともでき、入社後のミスマッチをなくすことにつなげられます。

採用動画の種類

採用動画には様々な種類があります。採用動画の種類やそれぞれの特徴は、以下の通りです。

採用動画の種類 特徴
インタビュー動画 ・自社社員に対してインタビューを行い、やりがいや仕事の様子を伝える動画
・社員が働く中で感じていることや経験談を紹介する
事業紹介動画 ・どのような事業に取り組んでいるのか紹介する動画
・今後の方向性や挑戦したい事業について伝える
社内風景動画 ・オフィスの雰囲気や社員が働いているリアルな風景を紹介する動画
・ありのままの様子を動画に映すことで、求職者に具体的な働くイメージを持ってもらえる
会社説明会動画 ・求職者向けの合同企業説明会の様子を映した動画
・Web動画説明会の様子を紹介するケースもある
ドラマ仕立て ・ドラマのように企業を紹介する動画
・ストーリーを軸に制作されているため、内容を理解しやすく感情移入しやすい

採用動画の種類によって「特徴」「伝えられる内容」は変わります。採用動画を制作する目的やターゲットを明確に決めて、目的に合わせた動画を制作しましょう。

採用動画で得られる効果

採用動画で得られる効果は、以下の通りです。

・情報伝達量の多さ
・企業のイメージアップにつながる
・認知・知名度の向上につながる
・採用コストの大幅削減

それぞれ順に解説します。

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情報伝達量の多さ

採用動画で得られる効果は、視聴者に伝えられる圧倒的な情報量の多さです。

情報伝達量が多いため、短い時間でも視聴者に「企業の想い」や「ビジョン」を伝えることができます。

一般的に1分間の映像では、文字情報に換算して180万文字の情報量があるといわれており、テキストや写真と比較して伝えられる情報量は、約5,000倍以上です。

実際の職場環境や社員のインタビューなどの情報は、画像やテキストでは伝わりづらいため、採用動画を活用することで圧倒的に記憶に残りやすいのが特徴です。

例えば、30秒や60秒の動画でも、自社のビジョンや職場環境など、伝えるべきことを分かりやすく伝えられるため、求職者へアピールすることができます。

採用動画は自社のホームページだけではなく、YouTubeやTwitter・InstagramなどのSNSにも掲載ができます。

動画には見た人の心を動かす力があり、採用動画の発信を様々な媒体に発信することで自社を認知していない求職者にもアプローチをすることができます。

企業のイメージアップにつながる

採用動画は企業のイメージアップにも活用することができます。

Crevo(クレボ)の独自調査では、採用動画を閲覧して「志望度が上がった」と回答した学生は、全体の84.2%にものぼります。

採用動画を活用して求職者へアピールできれば、効果的な採用活動につなげられます。

一方で、動画のクオリティによっては、企業の特徴や実績・入社するメリットなどを求職者に訴求できていないケースもあります。そういった事例から、採用動画を制作しても人材が集まらないことを懸念している企業も少なくありません。

本記事で後述する、採用動画を作成するコツや依頼するコツを確認し、しっかりと効果が出る採用動画を制作すれば自社が得たい成果を出す動画を作成することができます。

認知・知名度の向上につながる

採用動画は、企業の認知・知名度の向上を期待できます。

多くの企業は、自社の存在を求職者に認知されないまま、母数の少ない人材の中から自社に合う人材の採用をすることに苦労しています。

求職者の印象に残る採用動画を制作することで、求職者から認知されるだけでなく、欲しい人材の採用につなげることもできます。

採用動画は、求職者への認知度(名前だけ知っている)だけではなく知名度(どんな会社かも知っている)を向上させることも可能です。

自社の名前を知ってもらうだけでなく「どのような業務内容なのか」「取り扱っている商品・サービスが何か」を広めることで自社のブランディングにも活かすことができます。

例えば、スマートフォンを連想した場合、iPhoneを開発・販売しているApple社を想像する人が多いと思います。

採用動画を公開することで、認知度・知名度を向上することができ、求職者からの応募獲得だけでなく、ブランディングとしても成果を得られることが見込めます。

採用コストの大幅削減

採用動画は、採用コストの削減につなげることができます。

従来はオフラインで説明会を開き、求職者に対して企業紹介を行うのが一般的でしたが、オンライン説明会が増えた今、動画を通して企業の特徴や雰囲気を伝えることが求められています。

オンライン説明会はオフラインに比べて会場費や印刷物・ツール代・人件費など、様々なコスト削減ができるだけでなく、求職者も足を運ぶことなく手軽に参加できることが特徴です。

また、企業の採用動画を通して「特徴」「会社のビジョン」の訴求ができます。
現在の学生は、テレビよりもスマホやPCを見ている時間が長い「デジタルネイティブ世代」と呼ばれています。

デジタルネイティブ世代は各種SNSを使いこなして情報収集を行なっているため、インタビュー動画や仕事紹介動画などの採用動画を公開することで、より容易に自社の魅力を訴求することができます。

採用動画は自社のホームページだけではなくYouTubeや各種SNSなどで動画を発信することで拡散されやすくなります。

採用動画に興味を持たれた求職者が拡散することで、より多くの求職者に自社を広めることができます。

採用動画を制作するメリット

採用動画を制作するメリットは、以下の通りです。

・働くイメージを具体化・的確に表現できる
・求職者へアプローチできる
・求職者とのミスマッチを防げる

それぞれ順に解説します。

働くイメージを具体化・的確に表現できる

採用動画を制作することで、求職者に対して「働くイメージ」を具現化し的確に表現できます。

テキストや画像で会社の雰囲気や働き方を紹介しても、具体的にイメージできない人が多いです。が、採用動画は、実際に働く職場や働いている従業員のインタビューを動画にできるため「働くイメージ」を的確に表現することができます。

働くイメージを具体化することで「就職への意欲アップ」を期待することができます。
意欲の高い人材を採用できると、早期離職の防止や入社後の高いパフォーマンスが見込めるため、働く姿を具体化させたり、仕事への意欲を上げることは、採用した後のことも考えると必要なアプローチだと言えます。

求職者へアプローチできる

採用動画はYouTubeやSNSなどの各種媒体で発信することで求職者へ効果的にアプローチできます。

YouTubeや各種SNSの発信によって、ユーザーに拡散してもらえる可能性が高まり、自社を知らない求職者にも情報を届けるきっかけになります。

デジタルネイティブ世代と呼ばれる10代〜20代の求職者は各種SNSや動画媒体で就職活動するケースが多く、動画による採用情報の訴求に対して、あまり不信感を覚えません。

オフラインだけではなく、オンラインを中心とした情報発信を行うことで、これまで訴求できていなかった求職者へもアプローチすることができます。

採用動画をオンライン説明会で活用したり、Web面接前に視聴してもらうようにするなど、採用スキームに組み込むことで、より効率的な採用活動を実現できます。

求職者とのミスマッチを防げる

採用動画を制作することで、求職者とのミスマッチを防げます。

自社へ応募した求職者の中には、当然ビジョンや働き方が合わない求職者もいます。もしミスマッチの状態で採用してしまった場合、早期退職する可能性が高まります。

Crevoが行なった調査によると、採用動画を求職者に視聴してもらうことで、質の良いマッチングを40%ほど向上させることが可能です。

採用担当者の負担を減らしながら、自社とマッチする人材を確保できるのは採用動画を制作する大きなメリットです。

採用動画を制作するデメリット

採用動画を制作するデメリットは、以下の通りです。

・修正によって追加費用が発生する
・必ず応募者が増えるとは限らない
・情報のアップデートが必要になる

それぞれ順に解説します。

修正によって追加費用が発生する

採用動画を制作会社に依頼した際、修正依頼によって追加費用が発生する場合があります。

納品された動画でも「イメージが違っていたり」「伝えたい内容が分かりづらかったり」すると修正しなければいけません。

修正費用は採用動画の形式やボリューム・制作会社によって異なります。基本的にどの動画でも、修正依頼を出せば追加で費用がかかるため、事前に制作会社への確認が必要です。

採用動画を制作する際の追加費用を抑えたい場合は「修正保証」を設けている制作会社へ依頼しましょう。

修正保証とは、動画制作後に修正が発生しても追加で費用がかからないサービスを指します。修正保証サービスが付いているか・編集可能な状態での納品ができるかを確認することをおすすめします。

必ず応募者が増えるとは限らない

採用動画を制作したからといって、必ずしも応募者が増えるとは限りません。

コストやスピード感を意識しすぎてクオリティが低い動画になってしまうと「伝えたいメッセージがまとまっていない」など、自社が求めた形ではない動画になる可能性が高いです。
その場合、求職者に興味を持ってもらえず目的としていた成果を得られません。

制作会社ごとに得意としている動画は異なるため、採用動画を制作する際は「伝えたい内容」「目的」を明確にし、目的にあった採用動画が制作できるかを見極めることが重要です。

情報のアップデートが必要になる

採用動画を制作するデメリットとして、情報のアップデートが挙げられます。

数年前に制作した採用動画では、動画の内容が古くなってしまい、今の会社の状況や伝えたいことと大きく乖離(かいり)する場合も多いです。

時代とともに会社は変化しており、過去に力を入れていた事業がなくなっていたり、オフィスの場所も変わっていたりします。

採用動画を公開した時は最新でも、数年経てば事業形態が変わる可能性があるため、新しく採用動画を作り直したり・一部内容の変更が求められます。

一度公開した動画を長期間変更したくない場合は、具体的な内容を紹介するのではなく、ビジョンや指針など普遍的(ふへんてき)な部分を紹介するなどの工夫が必要です。

採用動画制作の相場

採用動画の制作費用は種類によって異なります。ここでは、以下の採用動画制作の費用相場を紹介します。

・インタビュー動画
・社内風景動画
・事業紹介動画
・会社説明会動画
・ドラマ仕立て

それぞれ順に解説します。

インタビュー動画

インタビュー動画の費用相場は、以下の通りです。

採用動画の種類 インタビュー動画
費用相場 30万〜80万円
撮影期間 1〜2日程度
社内風景動画 2週間〜1.5ヶ月程度

インタビュー動画とは、1名〜複数名の社員に対して「自社に入った理由」や「どんな業務に携わっているのか」をインタビュー形式で紹介する動画です。

自社の社員にインタビューし、内容をつなげて制作できるため採用動画の中でもコストを抑えられる傾向があります。

また、事前にインタビューする内容と社員を決めて撮影を行い、1〜2日程度の撮影期間で完了できるため撮影期間が比較的短いのが特徴です。

社内風景動画

社内風景動画の費用相場は、以下の通りです。

採用動画の種類 社内風景動画
費用相場 50万〜100万円
撮影期間 1〜2日程度
社内風景動画 1ヶ月〜1.5ヶ月程度

社内風景動画とは、その名の通り実際に社員が働いている風景を紹介する動画です。

オフィス内の様子を紹介すると同時に、社員のリアルな働き方を動画にすることができます。

社内風景動画は、求職者に自社で働くイメージを持ってもらいやすく入社後のギャップを解消できる点が特徴です。

社内風景動画を制作する費用は50万〜100万円程度ですが、動画の長さによってコストが異なります。

また、目的によっては社内風景動画と社員インタビュー動画を組み合わせる動画制作も少なくありません。

社内風景動画と社員インタビュー動画を組み合わせる場合は、制作費用が100万〜150万円程度になることもあるため平均よりも費用がアップします。

事業紹介動画

事業紹介動画の費用相場は、以下の通りです。

採用動画の種類 事業紹介動画
費用相場 100万〜300万円
撮影期間 1週間程度
社内風景動画 1ヶ月〜2ヶ月程度

事業紹介動画とは、企業が取り組んでいる事業やビジョンについて紹介する動画です。

事業内容やビジョンなどは、テキストや画像では伝わりづらいため動画にすることで求職者へ訴求することができます。

事業紹介動画の費用相場は、撮影時間やクオリティなど制作したい動画によって違います。

制作する動画によってはCGなどを取り入れるケースがあるため予算に合った制作ができるか検討が必要です。

会社説明会動画

会社説明会動画の費用相場は、以下の通りです。

採用動画の種類 会社説明会動画
費用相場 150万〜300万円
撮影期間 2週間〜1ヶ月程度
社内風景動画 1.5ヶ月〜3ヶ月程度

会社説明会動画とは、オフラインで実施した会社説明会やオンライン説明会の様子を紹介する動画です。

求職者向けに自社の事業内容や職場環境などを紹介し、沿革や事業実績なども含めてアピールします。

近年では採用専用ホームページを作成し、Webサイト内でオンライン説明会の様子を流す企業も増えています。

オフラインで開催した会社説明会の様子を編集し、ホームページで公開することによりオンライン環境でも自社の魅力を求職者へ伝えられます。

会社説明会動画は、自社で取り扱っている事業の内容や入社後のフローまで解説するケースがあり、動画自体が長尺になるケースが多いです。

場合によっては10分〜20分以上の動画になる可能性もあるため、制作までに時間がかかります。動画時間と制作期間が長いほどコストがかかるため、他の採用動画よりも費用がかかることを想定しておきましょう。

ドラマ仕立て

ドラマ仕立ての採用動画の費用相場は、以下の通りです。

採用動画の種類 ドラマ仕立て
費用相場 200万〜300万円
撮影期間 3ヶ月〜4ヶ月
社内風景動画 3ヶ月〜5ヶ月

ドラマ仕立てとは、脚本を作成して役者を起用しドラマ風の再現映像で自社のイメージを紹介する動画です。

動画にメッセージを持たせられるため採用動画としてだけではなく、企業ブランディングとしても効果が期待できます。

ドラマ仕立ては撮影から構成・内容まで制作会社に任せるケースが多く、キャスティング費用や専門機材を活用するため他の採用動画よりも費用が高くなる傾向にあります。

実際のドラマのように撮影を進めるため制作完了まで時間がかかる可能性が高く、採用動画を公開したい日程に間に合うかなど、事前に細かく打ち合わせすることが重要です。

成果を出す採用動画を作成するコツと依頼するときのコツ

採用動画で成果を出すためには動画制作時と依頼する際の2点が重要です。

ここでは、成果を出す採用動画を作成するコツと依頼するときのコツを解説します。

成果を出す採用動画を作成するコツ

成果を出す採用動画を作成するコツは、以下の通りです。
・利用目的を明確にする
・求職者・新卒者が知りたい情報を整理する
・ターゲットに対してユニークな印象を与えることが必要
・入社後をイメージできるように企業のリアルな日常を動画にする
・動画の配信方法を事前に決めておく

それぞれ順に解説します。

利用目的を明確にする

採用動画を作成する際は、あらかじめ利用目的を明確に設定します。

採用動画は、どのタイミングで活用するかによって動画の種類や内容が大きく異なります。

例えばオンライン説明会に採用動画を利用する場合は、自社について網羅的に説明できるインタビュー動画や事業紹介動画が最適です。

一方、採用動画によって自社の認知・知名度を向上させたいならPR動画やドラマ仕立て動画などを活用して、ブランディングを中心にした動画が求められます。

目的に適した動画内容でなければ自社の求めている成果は得られません。

採用動画の目的を明確にする際は「なぜ採用動画を制作するのか」を考えることが重要です。

自社が採用シーンで抱えている問題点を踏まえて検討することで、制作する目的を確認できるため、求めている成果を得られる動画を制作することができます。

求職者・新卒者が知りたい情報を整理する

採用動画の制作では、求職者・新卒者の知りたい情報の整理が重要です。

多くの求職者は「職場環境は自分に合うか」「どんな会社なのか」など不安を解消するために採用動画を視聴しています。

採用動画内に求職者・新卒者の知りたい情報が含まれていなければ不安や問題点を解決できず、志望度を高めたり理解を深めたりすることができません。

求職者・新卒者のニーズを把握し、知りたい情報を含んだ採用動画を制作することが大切です。

また、求職者・新卒者の採用に関するニーズは常に変化しています。

例えば、5年前に求職者が重視するポイントは「給与・賞与」だったのに対し、現状は違うといった調査結果も出ています

また、求職者・新卒者が知りたい情報はフェーズによっても異なります。

マイナビが2021年に実施した調査では、学生が就職活動初期に重視しているポイントは「社内の人間関係」になります。
一方、内定獲得後に入社予定企業を選択する際に重要視していることは「成長環境」であり、重視しているポイントに大きく違いがあります。

求職者・新卒者の最新のニーズを把握し、採用動画に活かすようにしましょう。

出典元:マイナビが2021年に実施した調査

ターゲットに対してユニークな印象を与えことが必要

ターゲットに対してユニークな印象を与えることも、採用動画を制作するにあたって必要です。

動画を制作する際は、あらかじめターゲットの設定をする必要があります。ターゲットを設定しないと「誰に向けた動画」なのか分からなくなってしまい、応募につなげることができないためです。

まずは「誰に」に向けて作る採用動画なのかを明確にして制作することが重要です。

目的を設定した後は、ターゲットに合わせて「自社の魅力」をアピールする必要があります。

例えば、新卒者をターゲットにした場合は、研修の手厚さや福利厚生・安定した職場環境などの紹介が有効です。一方、中途採用者をターゲットとする場合は、裁量権や年収面・やりがいなどに注目した採用動画が求められます。

目的に合わせたターゲット設定とニーズを把握した最適なアピールができれば、成果の出る採用動画を制作できるでしょう。

入社後をイメージできるように企業のリアルな日常を動画にする

入社後のイメージができるように「働く日常」を動画にすることで新卒者や求職者に訴求することができます。

多くの企業はこれまでの実績や研修制度など、良い面だけを伝える傾向にありますが企業の良い面だけを集めた採用動画を視聴して入社した場合「イメージとのミスマッチ」が起こる可能性が高まります。

入社前と入社後でイメージのギャップが大きいことで会社に馴染めず早期離職してしまう人も少なくありません。

せっかく採用した人材を早期離職させないためにも、企業の良いところではなく普段の「業務風景」や「仕事の大変なところ」などを隠さず紹介することが重要です。

自社のリアルな風景を動画にすることで求職者の不安を解消し、入社後のギャップを減らすことができます。

動画の配信方法を事前に決めておく

採用動画制作を依頼する際、動画を掲載する媒体を決めるようにしましょう。

採用動画の配信方法は、YouTubeやTwitterやInstagramなどのSNS、公式ホームページなど様々です。

動画の配信媒体にはそれぞれ特徴があり、最適な動画の長さやターゲット層が異なります。

例えば、SNSは20代前半のユーザーが多く新卒者や自社を認知していない人にもリーチできることから、再生時間が短くブランディングを意識した採用動画の配信が有効です。

一方、公式ホームページや公式LINEからエントリーした求職者には、再生時間が長く詳しい事業内容を紹介した採用動画がマッチしやすいです。

あらかじめ動画の配信方法を決めておき、媒体ごとの特徴を活かした動画を制作しましょう。

採用動画を依頼するときのコツ

採用動画を依頼するときのコツは、以下のポイントを見極めることです。

・制作実績の豊富さ
・見積内容・提案力
・担当者とのコミュニケーション

それぞれ順に解説します。

制作実績の豊富さ

採用動画を制作会社に依頼する際は、制作実績があるか確認しましょう。

制作会社によって得意としているジャンルがあり、制作経験のない動画の場合は、クオリティが低い可能性があります。

例えば、インタビュー動画や事業紹介動画の制作実績は豊富でも、ドラマ仕立ての動画は経験がないといった場合もあります。

多くの制作会社はホームページにこれまで手がけた動画を実績として掲載しているため、自社が求めるテイストで動画制作が可能であるか確認が必要です。

万が一、制作実績を確認せずに採用動画の制作を依頼してしまうと、納品後にイメージとかけ離れた動画が納品されてしまい何度も手直しが必要になってしまいます。

一般的に、納品された動画を修正する場合は別途費用がかかるため、依頼段階で修正が発生しないよう注意する必要があります。

そのため、イメージに合った採用動画を作るためにも制作実績の確認をするようにしましょう。

また、制作実績が豊富にある制作会社でも、連絡の返信が遅かったり、対応が雑だったりする場合があります。

レスポンスが遅ければ円滑にコミュニケーションを進められず、スムーズに動画制作を進めることができません。

制作会社の中には、質問事項に回答してもらえなかったり、希望を考慮してくれないなどのケースもあります。

対応が雑な制作会社は正式に依頼した後、トラブルに発展する可能性もあるため、問い合わせ段階で注意して確認するようにしましょう。

見積内容・提案力

動画の制作を依頼する際は、見積内容や提案力も成果を上げるために重要です。

動画制作は必要機材やスタッフ数・動画の長さなど、様々な要因で費用が発生するため、最終的な動画制作費用は制作会社ごとに異なります。

例えば、ドラマ仕立ての動画撮影の場合、編集費用以外にキャスティング費用などが掛かります。

見積内容を確認する際は「提案された金額が予算内か」「予算を上回る場合はなぜなのか」など発生費用に関して具体的な説明を求めるようにしましょう。

撮影内容によってはオプション費用がかかる可能性もあるため注意が必要です。

制作会社の中には専門的な部分だからこそ依頼企業にはわからない費用が発生しているケースがあります。

見積内容を詳しく確認しなければ、無駄な費用を支払う可能性があるため必ずチェックしましょう。

また、見積時は制作会社の提案力についても確認が必要です。

制作会社の提案力をチェックする場合、採用動画のイメージを伝えて構成案を作成してもらいます。

構成案を提出してもらうことで、自社が考えている採用動画のイメージとマッチしているか・方向性が適切か確認ができます。

構成案を提示してもらった際に、制作会社が考えている内容を説明してもらうことで、専門的な知識やスキルを保有しているか把握することができ、同時に提案力も確認することが可能です。

担当者とのコミュニケーション

採用動画を依頼する際は、制作会社の担当者とのコミュニケーションがうまく取れるか確認するようにしましょう。

採用動画の制作は、企業のイメージを制作会社が汲み取り、イメージに沿った内容に仕上げるため、複雑なプロセスが発生します。

制作期間中は依頼前の打ち合わせから、撮影・編集中など、様々な工程で担当者と密にコミュニケーションが必要です。

担当者との相性が悪ければ、円滑にコミュニケーションを取れずイメージした動画の制作は難しくなります。

また、制作会社への問い合わせ段階では、担当者が定まっていない場合があります。

特に構成案の提案は営業担当者、実際の制作進行はディレクターが対応する可能性があるため、こちらも事前に確認を取るようにしましょう。

担当者と良好なコミュニケーションが取れる指標として、レスポンスの速さや的確なアドバイスを得られるかが重要です。

万が一、契約してから担当者との相性が合わないと感じた場合はできるだけ早い段階で変更を相談することをおすすめします。

制作作業が終盤に差し掛かってしまうと担当者の変更ができない可能性があります。できるだけ契約前に担当者との相性を確認し、密にコミュニケーションを取ることで、イメージした採用動画の制作を進められるようにしましょう。

まとめ

以上、採用動画の概要や効果・制作するメリットを解説しました。

採用動画は採用シーンにおいて重要な役割を果たしており、テキストや画像では伝えられない自社の雰囲気やビジョンを新卒者・求職者へ訴求することが可能です。

動画の高い情報伝達能力を活かすことで、入社前に新卒者・求職者が感じているギャップを減らし、ミスマッチを防ぐこともできます。

また、採用動画はオフラインで実施していた説明会にかかるコストを削減でき、配信媒体独自の拡散性を利用すれば、動画が人事の代わりとなり採用工数を減らすことも可能です。

採用活動に課題を抱えていたり、自社に合う採用方法を探している場合は、採用動画の制作を依頼してみてはいかがでしょうか。

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