テレビCMの効果はある?テレビCMの成果事例と効果測定について解説 | VIDEO SQUARE

VIDEO SQUARE - 2023年1月30日(月) 11:22
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インターネットの利用時間が増加しており、近年若者を中心としたテレビ離れが進んでいます。

しかし、テレビはまだまだ効果を発揮しており、マーケティング手段としてテレビCMは活用されています。

テレビCMを放映している場合でも「テレビCMの効果」「効果を判断するための測定方法が分からない」といった疑問が出てくるでしょう。

本記事では、テレビCMの効果や測定方法について紹介します。延べ視聴率(GRP)や延べ注視量(GAP)なども解説します。

「テレビCMの効果について知りたい方」や「測定方法について知りたい方」は、ぜひ参考にしてください。

テレビCMの効果

テレビCMの効果は、以下の通りです。

・商品やサービスの認知を広げることができる
・視聴者にブランドイメージを印象づけられる
・商品やサービスの売上アップにつながる

それぞれ順に解説します。

商品やサービスの認知を広げることができる

テレビCMは商品やサービスの認知を広げられる効果があります。テレビCMは不特定多数の人に視聴してもらえる特性があるため、幅広い年齢層に認知してもらうことができます。

総務省が発表した「令和2年版 情報通信白書」では、2019年時点の全年代平均のテレビ視聴時間は、平日1日で平均161.2分です。年々視聴時間が伸びているインターネットも平日平均は126.2分となるため、テレビCMはまだまだ影響力が強い媒体とわかります。

良い商品・サービスを扱っている場合でも、消費者から認知されなければ購入につながることはありません。テレビCMは自社商品の認知の有無に関わらず、幅広い層へアプローチが可能で、サービスの認知がされやすくなります。

多くの人にテレビCMを視聴してもらうことで、自社商品やサービスについて認知してもらう手段として活用できるでしょう。

視聴者にブランドイメージを印象づけられる

テレビCMは、視聴者に対してブランドイメージを印象づける効果があります。テレビ視聴中に何度も同じCMが流れることで、特定のブランドイメージの強い訴求が可能です。

株式会社サイカが実施した調査では、広告媒体の中でテレビCMが最も信頼できる媒体として挙げられています。

テレビCMで紹介した商品・サービスであるだけでも、消費者に対して高いブランドイメージを印象付けられます。テレビCMには多額の制作費と出稿費用が必要なことから、視聴者からの信頼を得ることができます。
商品やサービスの売上アップにつながる

テレビCMの出稿は、商品やサービスの売上アップにつなげられます。テレビCMを視聴をした人から認知してもらい、良いブランドイメージを印象づけることで、商材購入機会を増加させられるでしょう。

野村総合研究所の調査データによると、デジタル広告とテレビ広告を比較すると、テレビ広告の方が約20%以上の割合で購買意欲を高めています。

テレビCMで紹介した商品・サービスは、デジタル広告に比べて消費者からの信頼性が高いことから、購買につながりやすい傾向にあります。

テレビCMによって視聴者から信頼を得られれば、購入までのハードルを下げられます。「テレビCMで紹介している商品だから間違いない」といったように、信頼を獲得できれば、売上の向上にもつながる施策です。

また、テレビCMは幅広い層に対する認知と信頼感やブランドイメージを与える媒体のため、商品・サービスの売上アップにつなげることができます。

テレビCMの成果事例

続いては、以下の商品・サービスのテレビCMの成果事例を紹介します。

・九州の光インターネットサービス「BBIQ(ビビック)」
・「MYSTO(マイスト)」
・中古車販売サービス「remobii(リモビー)」
・オンライン動画配信サービス「Hulu」(リビングルーム編)

それぞれ、動画制作の背景や制作ストーリーも解説します。

九州の光インターネットサービス「BBIQ(ビビック)」


出典:Crevo制作実績

表現 アニメーション 用途・目的 商品・サービス紹介
広告(Web・テレビCM) 費用レンジ 100~299万 長さ・尺 ~15秒以内 業種 IT・通信

株式会社QTnetが運営する九州の光インターネットサービスの「BBIQ(ビビック)」を紹介したテレビCMです。

BBIQのキャラクターとしてかわいさを生かした動画となっており、年齢や性別に関係なく受け入れられる楽しい世界観作りにこだわっています。

また、テレビCMでの放映を想定しているため、CM映像の視聴ができない人に対しても、音での認知獲得を意識しています。具体的には、動画内で「BBIQ」を繰り返すという演出がポイントです。
動画制作の背景
九州の光インターネットサービス「BBIQ(ビビック)」の新サービスの認知拡大を目的としています。

アニメーションによる表現と明るい映像で、誰もが受け入れられる仕上がりとなっています。
制作ストーリーについて
BBIQのキャラクターを中心にした、アップテンポなアニメーション動画です。BBIQのキャラクターたちがサービスの概要を簡単に紹介しています。

また、動画の最後には「BBIQとセットでauスマホが永年割引」という新サービスをリズムに乗せて訴求しています。

「MYSTO(マイスト)」


出典:Crevo制作実績

表現 アニメーション 用途・目的 商品・サービス紹介
広告(Web・テレビCM) 費用レンジ 100~299万 長さ・尺 ~15秒以内 業種 人材

株式会社APパートナーズの手がける「MYSTO(マイスト)」をテレビCMとして紹介しています。

本動画はテレビCMとしての放映を想定しているため、いかに視聴者に短い尺でインパクトを残すかにこだわっています。

また、年収診断ができる「MYSTO」のサービスを年収予測シミュレーターと比較して見せることで、サービスの革新性の訴求に成功しています。
動画制作の背景
年収診断と求人検索サービス「MYSTO(マイスト)」のテレビCMです。

年収診断はユーザーに堅いイメージを持たれてしまうため、動画に登場する助手と博士のコミカルなやりとりでサービスの魅力を訴求し、ハードルを下げています。

本動画の他にも、ウェブ動画広告向けの30秒版とデジタルサイネージ向けの縦型動画も制作しています。
制作ストーリーについて
博士と助手のコミカルな会話によってストーリーは進行します。年収予測シミュレーターを完成させた博士に、「MYSTO(マイスト)」ならスマホで簡単に年収予測ができることを助手が伝えます。

博士はその事実に驚き慌てていると、助手はその場を後にします。「MYSTO」を知ったことで、あっさりと助手が研究所を後にするというオチのコミカルな動画です。

中古車販売サービス「remobii(リモビー)」


出典:Crevo制作実績

表現 アニメーション 用途・目的 商品・サービス紹介
広告(Web・テレビCM) 費用レンジ 100~299万 長さ・尺 ~15秒以内 業種 サービス

株式会社エイチームライフスタイルは、人生のイベントや日常生活に密着した比較サイト、情報サイト等さまざまなウェブサービスを企画・開発・運営を行っています。

本動画はテレビCMでの放映を想定しており、ブランドカラーの赤をベースにしています。赤色で視覚的に印象を残しながら、アップテンポのメロディーを採用することで聴覚的にも印象に残るように工夫しています。
動画制作の背景
オンライン完結型の中古車販売サービス「remobii(リモビー)」のサービス紹介動画です。

テレビCMでの放映を想定しており「remobii」のブランドコピーである「きもちよく買おう、ここちよく乗ろう。」を体現した動画となるようにこだわっています。
制作ストーリーについて
「スマホでクルマが買えちゃう!?」と冒頭で視聴者に投げかけ、興味喚起を促しています。

さらに、「きもちよく買えるリモビー」「ここちよく乗れるリモビー」と2つのポイントに絞って「remobii」の魅力を伝えています。

15秒という短い尺ながら、ポイントを絞ることでemobiiのサービスを印象付けるCMです。

オンライン動画配信サービス「Hulu」(リビングルーム編)


出典:Crevo制作実績

表現 アニメーション 用途・目的 アプリ・ゲーム紹介
商品・サービス紹介
広告(Web・テレビCM) 費用レンジ 50~99万 長さ・尺 ~15秒以内 業種 サービス

HJホールディングス株式会社の運営する「Hulu(フールー)」の紹介CMです。

子どもたちとその家族の無限のエネルギーを表現するために、キャラクターの動きにこだわり制作しています。さらに、ポップな色使いで「Hulu」の世界観を表現しています。
動画制作の背景
オンライン動画配信サービス「Hulu(フールー)」のテレビCM用動画です。サービスの認知拡大を目的に、「Hulu」の魅力を15秒のアニメーションにぎゅっと詰め込んでいます。

また、本動画以外のリビングルーム篇以外にも、シーンを変えたカフェ篇や空港篇も制作しています。
制作ストーリーについて
本動画のストーリーは、元気すぎる子供たちに困っているお母さんが登場します。Huluをテレビでつけると、家族揃って楽しい時間に空気が一変します。

最後に、2週間無料トライアルキャンペーンを見せることで視聴者のサービスの導入ハードルを下げています。

<関連記事>
テレビCMの動画制作・映像制作

テレビCMの効果を引き出すポイント

テレビCMの効果を引き出すポイントは、以下の通りです。

・テレビCMの種類
・ターゲット・目的
・動画を放映する時間帯・曜日・エリア
・テレビCMの費用対効果(ROI)
・ネット広告と併用して効果を高める

それぞれ順に解説します。

テレビCMの種類

テレビCMの効果を引き出すためには、出稿する種類を見極めることが重要です。

テレビCMの種類は、大きく分けて「タイムCM」と「スポットCM」の2種類に分けられます。

タイムCMとは、広告主が提供する特定の番組の放送枠で流すテレビCMです。タイムCMの最小放送単位は30秒で、期間は2クール(6ヶ月)です。タイムCMは特定の番組でテレビCMを出稿できるため、ターゲットを絞って効率的にアプローチができます。

一方、スポットCMとは番組に関わらず、テレビ局の定める時間に流すテレビCMです。最小放送単位は15秒で、期間に縛りはなく自由に枠を購入できます。タイムCMのように放送期間に指定がないため、期間限定のキャンペーンに合わせてテレビCMを流せます。

このようにテレビCMの種類によって特性が異なるため、取扱商材・サービスや目的によって選択が必要です。

ターゲット・目的

テレビCMの効果を引き出すには、ターゲットや目的設定が重要です。テレビCMを誰に向けて提供したいのか定まっていなければ、テレビCMの内容も明確に決まらず、まとまりのあるCMを制作することができません。

アピールポイントに合わせてターゲットユーザーを明確にし、ニーズや行動パターンを分析することで、テレビCMの訴求方法を決められます。テレビCMの放送時間は限られているため、ターゲットの年齢層やインサイトの分析が重要です。

また、テレビCMを制作する際は、目的を明確にしておきましょう。例えば、商品・サービスの認知度をアップさせたい、購入率を高めたいなど、目的によってアピール方法は異なります。

ターゲティングや制作目的を明確にしておくことで、テレビCMの効果を最大化させられます。

動画を放映する時間帯・曜日・エリア

テレビCMの効果を引き出すためには、動画を放映する時間帯・曜日・エリアを設定します。

ターゲットに向けたテレビCMを制作しても、放映する時間帯にターゲット層が少なければ効果は発揮できません。

例えば、サラリーマンに対して訴求したい商品・サービスのCMを放映するなら、土日の夕方から夜にかけて出稿することで高い効果を得られます。ターゲット層がテレビを視聴する時間を分析し、放映時間や曜日の最適化を進めましょう。

また、テレビCMは放映するエリアも重要です。特定の地域に根差した動画を放映するなら、全国放送ではなくエリアを絞った放映をすることもおすすめです。

テレビCMを全国放送に出稿する場合、ローカル局より費用は高くなります。ターゲットだけではなく予算も考慮した上で、動画を放映する時間帯・曜日・エリアを設定しましょう。

テレビCMの費用対効果(ROI)

テレビCMを出稿する際は、費用対効果(ROI)の検討も必要です。テレビCMは放送する時間帯やエリアで費用が大きく異なります。

テレビCMにかけた予算に対してのリターンが少なければ、ROIは低く想定していた効果を得られません。
テレビCMのROIを高めるためには、ターゲットに合わせて効果が得られる時間帯・曜日・エリアを分析を行い検討するようにしましょう。

ROI分析時は、ターゲット層の視聴傾向から想定視聴率・想定到達数なども算出が必要です。事前に各種数値を想定しておくことで、ROIを高めることができます。

ネット広告と併用して効果を高める

テレビCMはネット広告と併用することで、効果を高められます。ネット広告を活用することで、テレビCMだけではリーチできないユーザーへアプローチが可能です。

テレビCMと相性の良いネット広告は、以下の通りです。

・動画広告
・SNS広告
・リスティング広告
・TVer広告

それぞれ順に解説します。

動画広告

動画広告とは、静止画だけではなく動画のクリエイティブを用いた広告のことです。代表的な動画広告として「YouTube広告」が挙げられます。

YouTube広告はテレビCMと相性が良く、併用することで効果を最大化できます。YouTube広告は広告メニューが豊富で、クリエイティブサイズを変更せずに、CM素材を利用することが可能です。

近年はコネクテッドTVと呼ばれる、インターネットに接続できるTVが増えています。コネクテッドTVでYouTubeを視聴しているユーザーをターゲットとすれば、テレビCMの素材を活用することが可能です。

また、YouTube広告の制作・出稿にかかる費用を抑えられ、低コストでYouTube広告を出稿することで、テレビCMを効率的に活用できます。

SNS広告

SNS広告とは、InstagramやTwitterなどのSNSに表示される広告です。

テレビCMとSNS広告の相性が良い理由は「精密なターゲティング」と「拡散性」の2つです。

各種SNSにユーザーが登録する際は、地域・性別・年齢などさまざまな情報を登録します。SNS広告では、ユーザーの登録情報をもとに、商品・サービスに適切なターゲティング設定が可能です。

例えば、Facebookは実名登録制のSNSとなるため、よりリアリティのある顧客情報を元に精密なターゲティングを実現します。設定したターゲティング内容が商材と合わない場合でも、手軽に内容の変更ができます。

成約状況などをもとにターゲティング内容を変更し、PDCAサイクルを回すことでテレビCMの効果につなげられます。

また、SNS広告はユーザーの興味をひくコンテンツが拡散されることがあります。ICT総研が実施した調査によると、2022年時点で日本のSNS利用者は7,975万人に上り、2022年末には8,241万人まで拡大すると試算されていました。

利用者が急増しているSNSでユーザーの興味をひく広告を出稿できれば、高い拡散性が期待できます。

テレビCMの素材はSNS広告へそのまま利用ができないため、SNSのフォーマットに合わせて加工を行い、出稿することで、高い広告効果を期待できます。

リスティング広告

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索した際、トップページに表示される広告です。

検索エンジンへ入力したキーワードに連動して検索結果に広告が表示され、ユーザーがクリックすることで、商品・サービスページへリンクし成約につながります。
リスティング広告はテレビCMで認知と興味を獲得したユーザーに対して訴求できるため、ネット広告の中でも非常に成約率が高い傾向です。

ただ、テレビCMの内容とユーザーが検索するキーワードがマッチしていなければ、リスティング広告による成約は見込めません。リスティング広告とテレビCMの連携は、ユーザーにとってストレスなく求めるページを表示させるかが重要です。

自社商材に対しての検索キーワードを洗い出し適切なキーワードでの広告出稿をすることで、テレビCMの視聴後にユーザーをスムーズに商品・サービスページへ誘導することができます。

TVer広告

TVer広告とは、TVerで動画を視聴する際に流れるスキップ不可の広告です。TVerとは、民放テレビ局5社の共同出資によって運営されており、約400番組を無料で視聴できるテレビポータルサイトです。

TVer広告は、各放送局のFODやGYAO!などのサービスでも配信できます。TVer広告で流れる動画広告は全てスキップ不可となるため、広告の完全視聴率がどのデバイスでも90%以上を記録しています。

TVerはコネクテッドTVでも視聴できるため、テレビCMの素材をそのまま活用して広告出稿が可能です。出稿プラットフォームに合わせて素材を修正する必要なく利用できます。

また、TVer広告はテレビCMよりも低コストで広告の出稿が可能です。テレビを視聴しないユーザーにもTVer広告を活用すれば、テレビCMを届けられます。

TVer広告はテレビ番組と同様の広告枠構成となっており、YouTubeのような動画再生中に広告が差し込まれるケースは少なく、テレビに慣れているユーザーが違和感なく受け入れやすい傾向があります。

TVer広告はテレビ番組に出稿する際と同様、JIAAのブランドセーフティ基準を満たす必要があります。良質なコンテンツしか配信されない仕組みとなるため、安心して広告運営が可能です。

テレビCMの効果測定の方法

テレビCMの効果測定の方法は、以下の通りです。

・特定の指標を測定し検証
・ウェブサイトへの流入数で測定

それぞれ順に解説します。

特定の指標を測定し検証

テレビCMの効果は「延べ視聴率(GRP)」と「延べ注視量(GAP)」などの特定の指標を測定することで検証できます。

下記にて、それぞれの特徴や測定方法を解説します。

延べ視聴率(GRP)

GRPは「Gross Rating Point」の略で、延べ視聴率を指します。一定期間に流したテレビCM1本ごとの視聴率合計を表しています。

テレビCMにおいてGRPは、スポットCMの効果測定を行う際に用いることが多いです。GRPの数値が高いほど多くのユーザーの目に触れている​​ため、数値の最大化を目指すことで効果が得られることが特徴です。

GRPの計算方法は、以下の通りです。

GRP(%)=毎分視聴率×広告を表示させた回数

例えば、毎分視聴率10%の時間帯に対してテレビCMを3本流せば、10×3=30GRPとなります。GRPは番組の視聴率や出稿する広告数によって変動するため、期間終了後に測定するケースが多いです。

GRPで算出した数値は、今後CMを流す時間帯や頻度を決める指標としても活用できます。GRPが低ければ、放送する時間帯や頻度を変更し、テレビCMの効果改善を行いましょう。

GRPはテレビCM放送時にテレビがついていれば数値としてカウントされます。実際に視聴者がCMを見ていなくてもチャンネルがついているだけでGRPが高いケースも少なくありません。

テレビCMの効果を測定する際は、GRPの数値だけを参考にせず、他の測定方法での結果を併用することが重要です。

延べ注視量(GAP)

GAPは「Gross Attention Point」の略で、延べ注視量を指します。テレビをつけている個人がテレビ画面を注視している割合を計測した数値です。

一定時間に流したCMの本数を計測するGRPに対して、GAPは視聴者が画面を1秒視聴すれば1GAPとして計測されます。

前述の通り、GRPが高い場合でも実際はCMを視聴していなかったり、録画してCMを飛ばしていたりします。一概にGRPが高いだけでは、テレビCMの効果が出ているとは言い切れません。

一方、GAPはテレビにカメラを設置し、CM画面への注視状況を数値として算出するため、よりリアリティのある効果計測が可能です。GRPとGAPの結果を照らし合わせることで、実際にどれだけCMが視聴されているかを測定できます。

GAPは2015年から測定が始まったため、まだまだ確立された手法ではありません。そのため、別の測定方法と併用した想定をすることで、テレビCMの効果測定を可能にします。

ウェブサイトへの流入数で測定

テレビCMの効果は、特定の指標を測定し検証できます。代表的な検証方法は、Webサイトへの流入数です。

Webサイトへの流入数では、関連する特定のキーワードを設定しておき、テレビCMが流れた後の検索数の増減で効果測定ができます。

テレビCMを放送した後にWebサイトへの流入数やキーワードの検索数が増えた場合、テレビCMによる効果の可能性が高いです。

テレビCM放映中はWebサイト解析ツールで分析すれば、該当の時間帯のセッション数をチェックできます。また、自社商品・サービスを購入した人に対してアンケートを取ることで、テレビCMの効果測定が可能です。

例えば、自社商品を購入したユーザーに対して「この商品を購入したきっかけは何ですか?」とアンケートを取ることで、テレビCMや、それ以外の流入経路数値を測定できます。

アンケート結果にテレビCMがどれだけ含まれているか確認することで、客観的に効果を推定できます。継続的にアンケートを取れば、過去の回答結果と比較して測定もできるでしょう。

まとめ

以上、テレビCMの効果や測定方法について紹介しました。

テレビCMは商品やサービスの認知を広げることができたり、視聴者にブランドイメージを印象づけられたりと、さまざまな効果が存在します。テレビCMで商品・サービスの認知獲得やイメージアップに成功すれば、売上アップにもつながります。

また、テレビCMの効果を最大化するには、種類やターゲット・目的・ROIなどの要因を把握しておきましょう。特にネット広告とテレビCMは相性が良いため、うまく活用できれば、大幅に商品・サービスの成約率を高められます。

テレビCMの効果を上げたい方や、テレビCMで効果を出したい方はCrevoへテレビCM動画制作の依頼を検討してみてはいかがでしょうか。

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