「#今日も骨になるまで働きましょう」と、ドラマ「社畜人ヤブー」のごとく今日もバリバリ働く皆さまこんにちは! 個人的には嫌いな人種ではないのですが、人とのギャップに心が折れてしまうことが多いですよね。さて、今の業務は適切でしょうか? 最近いつ、業務やモールの取捨選択、今力を入れるべき場所はどこなのかなどを熟考したでしょうか? 「昔からこのやり方だから」と言って、同じことをずっとやり続けてはいないでしょうか? 技術も進歩しているし、世代も時代も大きく変化しているので、それらを適切かどうか判断することが大切です。これ、私も苦手な業務でした。非常にめんどうくさいですよね! ただ、めんどうくさいことだから”重要”です!
「自分たちが幸せになれる形」をめざして、「力配分の見直し」を行う
EC成熟期で重要なことは「力配分の見直し」。伸びしろを探せば、まだまだ成長できる! | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/13648
ですから、必要以上に膨れたEC事業のカオス度合いを減らしてシンプルにし、伸びていく成長分野に投資をしていく。自分たちが幸せに商売できる規模を意識しつつ、事業を育てていく。いわゆる「力配分の見直し」が大切なのではないかと私は考えています。
数年前までECを運営していた者として、非常に共感が持てます。負荷をかけすぎて組織が崩壊する、過去の「なんとなく」の感覚で「できる・できない」を判断する、「昔はこうだった」という話をしてしまう組織や会社ってよく聞く話ですね。今の時代や今の売上規模に合う形にするために、しっかり断捨離することも重要です。
特に「いいなぁ」と思ったことは、「自分たちが幸せになれる形」。これがすごく重要だと思っています。「何の為に売り上げを伸ばしているのか」――これは会社や組織のミッションにもよります。けれど、売り上げを伸ばすためにお互いが不幸になる選択肢を選んでいないでしょうか? 成長過程において成長痛は大事ですが、不必要な負荷がかからないようにするためにも「力配分の見直し」は重要ですね。
自分たちにとっての当たり前だけで「やりつくした」「規模を広げるしかない」と判断するのは、もったいないことかもしれません。
私が規模の拡大よりも力配分にフォーカスしている理由は、伸びしろを埋もれさせているお店があまりに多いと感じているからなのです。
「成熟期」という言い方もありますが、「『成熟期』だと思うから『やりつくした』『規模を広げるしかない』と判断してしまう」と個人的には考えています。15年ほどECに携わっている人間として、「2000年前後から始めたEC事業者が、売り上げが伸びない時に使いたくなる言い訳」だと自分に言い聞かせています。
前回の記事でも書きましたが、業務の整理もこれに値すると思っています。力分配をしっかり行うために、きちんと業務や作業の分析をする。先月の繰り返しになりますが、自分たちを知ることは非常に重要だと思っています。
「マンダラ図」に沿って事業を俯瞰(ふかん)し、不調の根本原因や伸びしろを特定して改善していくと、無理なく自然な形で事業を次のステージに進める取っかかりが見えてくるのです。
これが前半でお伝えした、「大規模な拡大」をがむしゃらに求めるのではなく、注力すべき成長分野に絞り込み「自分たちが幸せに商売できる規模での成長」をめざすことの本筋です。
「マンダラ図」を見て最初に思ったことは、「楽天市場」の「売上アップのサイクル」でした。「売上アップのサイクル」とは、「楽天市場」内で売り上げをアップさせるための重要な考え方ですが、「色々な物事はすべてつながっている」ということ。こういった仕組みをしっかり理解するだけでも、物事が良い方向に進むと思っています。
「ヒト・モノ・カネ」もそうですよね。成長したとしても、現場に負荷がかかり過ぎていたらそのうち崩壊してしまいます。今の組織ではどこまで行うのが適切か、会社や組織の成長、売上拡大――これらのバランスをとりながら、しっかり運用していただければと思います。
また、現場は今の売り上げを伸ばすための施策、未来の売り上げを伸ばすための投資をしっかりと見極めた上で断捨離やシステム化を行い、「今のチームでどこまで行けるか」を把握することが重要ですね。
そうすることで「自分たちが幸せに商売できる規模での成長」をめざすことができるのではないかと思っています。勿論、負荷がゼロになると組織自体の戦力が下がってしまうと思うので、その辺りはバランスよく。
要チェック記事
これからの楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングで売れるには より上流のマーケティングが鍵 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/16479
「楽天市場」「amazon.co.jp」「Yahoo!ショッピング」と、3社のざっくりした2025年の動き。各モール共に運営している人も多いはず。各社の挙動や変化にしっかり対応していきたいですね。
【ECの未来】ECと実店舗の相乗効果を生む成功の切り口とは?鶏肉専門店のネットとリアルの活用法! | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/63936
「オリジナルだから何でもできる」と思いがちですが、動画や記事内にある「楽しんでもらう」という部分が非常に重要な気がします。「お客さまに楽しんでもらう」という考え方を大切に。
「モノが届かなくなる」はずだったのに…?物流2024年問題 | NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250407/k10014770561000.html
変化があったけれども、まだまだ大変な物流問題。EC事業者として・ビジネスとして色々あるとは思いますが、感謝を忘れないようにしないといけませんね。
Amazon 、プライムデーを史上最長の4日間に。夏セールの主役に返り咲けるか | DIGIDAY
https://digiday.jp/modern-retail/amazon-is-making-prime-day-a-four-day-event-in-2025/
Amazonの「プライムデー」が延長! 商材や商戦などにもよりますが、大きく戦略は変らなくても、たまたま知った勢が増えて今までより大きな山場になりそうですね。
消費者の9割「AIによって購入体験が向上した」。AIエージェントがEC事業者+消費者に与える影響とは? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/13715
Shop brand sites directly | amazon
https://www.amazon.com/b?node=204815148011
2025年頭にも書きましたが、徐々にAIが増えてきていますね。どんどんサービスが増えてきて、AIを駆使した業務改善なども今後「力配分の見直し」に影響がありそうです。
今週の唸った・刺さった・二度見した
“If you get tired, learn to rest, not to quit.”「疲れたらやめるのではない、疲れたら休むのだ」 | バンクシー(イギリスの路上芸術家)
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/719da276814d973828f51a22140daa56d84da587(参考情報としてYahoo!ニュース「人生に疲れた人へ。バンクシーの名言「疲れたら、やめるのではなく…」英語&和訳(偉人の言葉)」のURLを記載しています)
好きなアーティストの1人にイギリスのバンクシーがいます。元々「Rage Against the Machine」が好きで、自由民権運動家のマルコムXやキング牧師、革命家のチェ・ゲバラが好きになり、彼らの文献を漁るように読んでいました。そういう意味でもバンクシーの思想や思考が好きなのですが、今回はそんな彼が言った(書いた?)と言われているこのフレーズ。
「If you get tired, learn to rest, not to quit.」を「ChatGPT」に意訳してもらうと、「疲れたら、立ち止まっていい。あきらめるんじゃなくて、ひと休みしよう。」という意味だそうです。今日も頑張っているあなたに。疲れたら、深呼吸をしてひと休みひと休み。多少無理をして負荷をかけることも成長には大事ですが、休息も大事なことですね。
今回はゆるっとした、今週の言葉でした。また来月もよろしくお願いします。
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム - 通販・ECの業界最新ニュースと実務に役立つ実践的な解説」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:「EC業界は20年以上経ったから成長しにくい」なんてもう言わない! 売上・利益・幸福度を上げるために今やるべきこと | 新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ
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