ワールドグループでブランド古着の買取・販売「ラグタグ」を運営するティンパンアレイは、買取プログラムの外販を開始した。5月からはパタゴニアが導入し、パタゴニア製品の買取にラグタグの二次流通スキームを活用している。
買取プログラムの外販は、「ラグタグ」の商品センターで一括管理する一連のノウハウを1つのプラットフォームと捉えて開放する。
「ラグタグ」は全国の店舗と宅配買取で年間約80万点にのぼる買取商品をすべて倉庫に集め一元管理している。毎日2000点のささげ業務(撮影・採寸・原稿作成)を自社で運用し、ECサイトに掲載。リユース特有の「1点1品番管理」を効率的に手がけるスキームを確立している。このノウハウを活用し提携先企業ごとのニーズに沿う、販路の選定や買取イベントの実施、OMOの構築まで柔軟にサポートする。
提供スキームは、買取の入口を提供企業が担い、買取業務から再販までをラグタグが受託する。再販は提携先企業でも可能だ。
具体的な流れは、提携先企業専用の買取フォーム機能をラグタグが用意、申し込みのあった買取をラグタグ買取窓口が引き受け査定する。納品は提携先企業の要望に応じ、ラグタグ倉庫で商品管理・ささげ業務の代行まで実施する。買取品の販売はラグタグのみで行うこともでき、提携先企業は在庫リスクを負わずに二次流通に取り組むことも可能だ。また、ラグタグでは店頭での買取イベント実施代行なども請負可能としている。
提携先企業は専用の買取フォームを用意するだけで二次流通に取り組める
ラグタグによる買取スキームのポイントとして、高いファッション知識を保有するバイヤーによる査定などをあげている。平均経験年数10年以上のバイヤー(査定担当者)が豊富な知識と接客対応力を有していることがポイントで、買取価格もブランド価値を最大限に評価した金額で査定できるとしている。
5月からこのスキームを導入しているパタゴニアでは、アパレル産業が抱えるCO2や廃棄物問題などサステナブルな取り組みとして「Worn Wear」事業(不要になったパタゴニアの製品を買い取る事業)を推進している。その一環としてパタゴニアの中古製品の買取と再販を行う。
買取はオンラインで申し込みの上、宅配型で実施。買取で集まった中古ウェアなどは5月24日から8月4日まで東京・渋谷に設けるポップアップストアで販売する。その後も直営店での販売を予定しているという。ポップアップストアでは買取イベントも実施する。
今後「ラグタグ」では買取の拡大に向けて、独自の買取ロッカーを開発しその場で買取受付ができる非対面・無人サービスなども計画。そのほか、ECサイト内の導線と機能を拡充し、顧客が過去に購入した商品を下取りに出せる仕組みの提供など、二次流通企業として衣類の循環を促す取り組みを推進するとしている。
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オリジナル記事:ワールド、衣料品買取の仕組みを外部企業に提供。グループ会社のティンパンアレイが買取・販売スキームを外販
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