日経BPのマーケティング専門メディア『日経クロストレンド』は5月14日、今後伸びるビジネスを「マーケティング」「消費」「テクノロジー」の3分野から予測する「トレンドマップ 2024上半期」を発表。「EC(ネット通販)」がマーケティング分野での「将来性」「経済インパクト」で1位となった。
「マーケティング分野」キーワードのトレンドマップではECが将来性・収益性でトップに
『日経クロストレンド』ではビジネスキーワードのトレンドマップとスコアを伸ばしたキーワードランキングを半年ごとに公開している。「トレンドマップ 2024上半期」では全92の注目キーワードを独自調査。今回調査では新たに「宇宙テクノロジー」「リユース消費」「五感テクノロジー」「イマーシブ(没入体験)」の4キーワードを追加した。
キーワードについて専門家らに「将来性」と現時点での「経済インパクト」の2軸をそれぞれ5段階でアンケート調査。結果を集計し、スコアランキングの作成に加えて、前回調査からスコアが急浮上した「今後伸びるビジネス」を抽出した。調査の結果、前回調査(23年11月)に続き、「EC(ネット通販)」がマーケティング分野の「将来性」「経済インパクト」でそれぞれトップとなった。引き続きECはビジネストレンドとして期待が高いことがわかった。
前回調査からスコアを伸ばしているキーワードランキングをミルと、EC関連ワードは少なくない。消費トレンドでは「越境EC」が「将来性」「経済インパクト」ともにスコアを大きく伸ばしている。アフターコロナを迎え円安などの追い風もありインバウンド需要が加速する中、今後日本の商品を帰国後に追加購入する受け皿としての越境ECへの期待感が、将来スコアの上昇という形で表れたようだ。
前回調査比で各分野でスコアを伸ばしたキーワードランキング
マーケティング分野では、「サブスクリプション型コマース」(以下、サブスク)が将来性スコアを最も伸ばした。2位には「CX(顧客体験)」、3位には「チャットbot(対話型AI含む)」が続いておりEC業界における注目ワードが並ぶ。また経済インパクトのスコアでは、「パーソナライゼーション」が最もスコアを伸ばし1位。3位には「D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)」がランクインしており、ECと関連性が高いワードが大きく注目されていることがわかる。
そのほかテクノロジー分野では「生成AI」が経済インパクトでの伸びで1位。引き続き、注目を集め期待の高さが調査結果に反映されたようだ。
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オリジナル記事:今後伸びるビジネスのマーケティング分野1位は「EC(ネット通販)」。将来性、経済インパクトでトップ【日経BP調査】
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