EC事業者やスタートアップには、宣伝広告で商品やサービスを広く告知し、まず認知を広めて新規顧客を集客することが事業を進めるうえで求められるが、そこに大きな壁が立ちはだかります。“キャッシュ”の課題です。手元資金が潤沢ではない場合、金融機関から広告宣伝費などの運転資金を借り入れできればいいが、実績がないと審査が通りにくい――。こんな悩みを解決するのが、広告費の4分割・後払い(BNPL)サービス「AD YELL(アドエール)」です。
提供元のバンカブル 髙瀬大輔社長と、EC業界で実績を上げ続けて、経営にも携わる石川森生氏(bydesign 取締役社長兼トレンダーズ 社外取締役など)のお二人の経験から、EC事業者が成長段階でぶつかる資金面の壁と、事業成長を加速するためのヒントをお伝えします。
EC企業が最初のフェーズで 必ずぶつかる課題とは
成長のスピードを上げるには、広告宣伝やプロモーションにどれだけ資金を投下できるかが重要なポイントになります。しかし、初期の段階では足元の資金が乏しく、広告に先行投資できていない企業がほとんどです。(石川氏)
bydesign取締役社長兼トレンダーズ社外取締役などを務める石川森生氏
現在は総合通販大手DINOS CORPORATIONのCECOなども兼務し、これまでSBIナビ(現在はナビプラス)の発足、マガシークのEC責任者、製菓製パン向けECサイト「cotta」のTUKURU社長などベンチャー企業の立ち上げ、経営にも携わった石川氏はこう話す。
昨今、マーケティングの主流になってきているSNS活用では、一定数のコアなファンがいても早期に想定の売上ボリュームへ直結させるのは難しい状況だ。「スピード感を持って認知拡大を図り顧客数を増やすには広告宣伝が必須になります」(石川氏)
その広告費を調達するにはどうすればいいのだろうか? さまざまな資金調達の手段のなかで最も手堅いのは金融機関からの融資だが、広告費の調達を目的にした融資はハードルが高いことが難しいところだ。
調達した資金の使途が広告費の場合は「投資金額がすぐに収益につながらない」ことから、融資不可と判断されやすいのです。運良く借り入れや融資が受けられても、一般的な広告費の支払いサイクルを考えると、キャッシュフローの圧迫は避けられないでしょう。(バンカブル 髙瀬氏)
バンカブル 代表取締役社長 髙瀬大輔氏
こう話す髙瀬氏が社長を務めるバンカブルでは、広告費の4分割・後払い(BNPL)サービス「AD YELL」を提供している。「AD YELL」を利用すると、金融機関からの既存借入枠を削ることなく、広告費をバンカブルで立て替え払いによってまかない、4分割での支払いによって、売り上げが立つまでにキャッシュアウトしてしまう懸念を軽減できるという。
「AD YELL」の特徴・メリット
広告費に特化した4分割・後払いサービス。広告宣伝費をバンカブルが立て替え払いをし、事業者は4回に分けてその立替金を支払う仕組み。企業情報や財務情報、広告出稿実績などをオンラインフォームに入力。独自の広告リターン予測モデリングを含む審査で問題がなければ、一定額の資金サポートを開始。
特徴① 広告費を4分割・後払い。 キャッシュフロー改善を支援
利用事業者は広告費100に対し、手数料3.0を加えた合計額である103を利用月の翌月から4か月間に分割して返済する仕組み。一括での支払いによる広告費の支出を抑え、支払いと並行して売り上げを立てる。初期投資を抑制、追加投資も可能に。
特徴② 資金調達より、手間なく広告費を確保
原則、決算書や財務諸表は必要なく審査はオンライン完結。最短3営業日で資金サポート開始。
※審査内容によっては決算書のご提出や面談をお願いする場合もあり
特徴③ 借入枠はそのまま、広告費を立替可能
金融機関などからの借入枠を温存したまま、広告投資にアクセルを踏むことができる。
「AD YELL」の特徴とメリット
「AD YELL」活用後、 新規会員数が50%増加した事例も
「AD YELL」を利用している企業の利用前後での売上成長率の中央値は62.1%増。ここで、事業成長を遂げているベンナーズの事例を紹介する。
未利用魚(味には関係のない理由で市場に出回らない魚)を、ミールキットや加工品にして販売しているベンナーズ。VCの調達なども受けながら、未利用の魚を活用した商品のサブスクリプションサービスを展開している。
ビジネスモデル上、売り上げが立つ前に広告費が先に出て行ってしまうため、広告費を投資すればするだけ、常にキャッシュフローが圧迫される状況だ。
事業状況を踏まえ、「今」という広告投資をすべきと判断したタイミングを逃したくないことから「AD YELL」を利用。広告の出稿量を増やし、新規会員数が2023年2月時点で当初計画より50%増加した。
「AD YELL」導入で広告出稿を加速。客数が5割増加したベンナーズのECサイト「Fishlle!(フィシュル)」
石川氏と髙瀬社長の対談~ 企業の成長性を判断し支える 「AD YELL」の優位性とは
――多くのベンチャー企業に携わる石川氏から見て、成長期フェーズにある企業に「AD YELL」はどう映るのか。
石川氏:バンカブルさんは「AD YELL」を必要とする企業の事業理解が深い企業です。VCなどからの資金は人材や設備などビジネスの根幹部分に投じ、広告費は「AD YELL」で立て替えをする――というのをお勧めします。財布が2個になるイメージです。
既存の金融機関は、対象企業の成長性を判断できるまで積極的に融資をしません。バンカブルさんは既存の金融機関の判定基準より手前の成長シグナルをキャッチし、判断します。これは事業会社であるからこそ判断できる大きな強みだと思います。
次のシリーズへの成長に向かう上で広告費という成長資金を「まさに今」確保したい企業に向いていますね。「ユニットエコノミクスが成立していく過程の大事な時期に、アクセルを踏み込んで最短で走り抜けたい」という的確なタイミングで「AD YELL」は背中を押す役割を果たしていると感じます。
「AD YELL」ではどのくらいまでの金額をサポート可能にしているのでしょうか?
髙瀬氏:ミニマムだと月20万円という規模もありますが、月数千万円、1億円といった高額サポートも用意しています。決算情報だけに依存しない「AD YELL」独自の判断基準があるので、金融機関では融資されなくても、我々の審査基準では支援できるというケースもあります。
ECスタートアップパッケージ「TUNA」と「AD YELL」が連携。 事業者との伴走を強固に
――バンカブルは、石川氏がファウンダーの一人として立ち上げた「Shopify」を活用したECのスタートアップパッケージ「TUNA」と連携。「AD YELL」と「TUNA」で、スタートアップのEC実施企業の事業拡大をサポートする体制を整えている。
髙瀬氏:「TUNA」は、ECビジネスへの新規参入・自社ECを始める企業さまに対して、ECの土台を“効率的に運用できる内容”でしっかりと構築。バンカブルは「AD YELL」を通じて資金繰りをサポートし、成長のアクセルを踏むお手伝いをします。「TUNA」と「AD YELL」の親和性は極めて高いと感じています。ECビジネスを始めようとする事業者さまには「TUNA」の利用をお勧めしたいです。
石川氏:経験豊富なECの専門家のノウハウを詰め込んで「TUNA」を作っています。「AD YELL」の利用段階になるまでにやっておくべきことは「TUNA」で解決できることが多いため、「AD YELL」とセットにすることで、成長速度のアップが期待できます。
「Shopify」を活用したECのスタートアップパッケージ「TUNA」。「AD YELL」と提携したオプションサービスも用意している
すでに広告を打ってきた企業も含めて、「AD YELL」を使った売上成長率が62.1%増は驚異的な数字としか言いようがありません。
髙瀬氏:ドーンと広告を入れたことで、認知向上と新規顧客の集客が実現し、売り上げが伸びたというイメージ。成長戦略として一気に攻勢を掛けたいという時に「AD YELL」を利用するケースが多いです。
石川氏:私は、事業を運営・経営するなかでたくさんの苦労を経験し、落とし穴にはまってきました。後に続く人たちが同じ轍(てつ)を踏まなくて済むように、「TUNA」を通じてリスクを減らし、成長スピードを上げていく手伝いをしたいと思っています。「AD YELL」との連携はそのための新しい武器の一つになると確信しています。
髙瀬氏:ECビジネスはチャレンジャブルな世界ですが、そこを応援するサービスが「AD YELL」です。「TUNA」も含めて、思いを同じくする事業者さまと組み、チャレンジするEC事業者さま、スタートアップの皆さまと伴走してEC市場の健全な拡大に貢献していきたいと考えています。
バンカブルの分割・後払い(BNPL)サービス「AD YELL(アドエール)」の詳細は画像をクリック
注意事項(こちらをクリックしてください)■サポート手数料について
- 付帯サービスであるクレジットカードまたは請求書払による広告額100に対し3.0(税込、広告額の分割払金とあわせて4分割または一括でのお支払い)
※ECカートシステム等とデータ連携を行う場合は、別途ストアのシステムを提供しているパートナー企業等に対し、データ連携費用が掛かることがございます
■専用クレジットカードについて
- 月末締め、翌月より各27日口座振替(金融機関休業日は翌営業日)
- 分割回数:4回(ショッピング分割手数料:なし)または一括
- 支払期間:4回払いの場合4か月、一括の場合1か月
- 使途はご契約法人の事業用広告決済に限定させて頂きます。ADYELLをご契約中のみご利用可能です。 本クレジットは途中解約できません。 利用可能先媒体は、 Google(Youtube含)・Yahoo!・LINE ・Facebook(Instagram含)・Twitter・Tiktok・LinkedIn・CRITEO・INDEED・Apple Search Ads・Pinterest・Amazonとなりますが、 いずれにおいても決済可能であることを保証するものではありません
- 主な分割返済の例:100万円を4回分割でご利用の場合は以下の通りです ※分割払手数料:0円 ※支払総額:1,000,000円(1,000,000円+0円) ※分割支払金:1,000,000円÷4=250,000円 (なお、分割支払金とあわせ、サポート手数料30,000円(税込)について、7,500円(税込)ずつ4回に分けてお支払い頂きます)
- その他詳細については弊社ドメイン配下の規約およびサービスサイトをご参照ください
■立替払について
- 広告月の月末締め翌月末に立替払、その翌月より各27日口座振替(金融機関休業日は翌営業日)
- 分割回数:4回(ショッピング分割手数料:なし)または一括
- 支払期間:4回払いの場合4か月、一括の場合1か月 (立替払日から起算)
- 使途はご契約法人の事業用広告決済に限定させて頂きます。 ADYELL契約中のみご利用可能です。 原則として本クレジットの途中解約はできません。
- 本立替払いの対象となる広告代理等契約がなくなった場合は、立替払の申込撤回されたものとみなします
- 主な分割返済の例:100万円を4回分割でご利用の場合は以下の通りです ※分割払手数料:0円 ※支払総額:1,000,000円(1,000,000円+0円) ※分割支払金:1,000,000円÷4=250,000円 (なお、分割支払金とあわせ、サポート手数料30,000円(税込)について、7,500円(税込)ずつ4回に分けてお支払い頂きます)
- こちらは立替払の標準的な条件例です、その他詳細については弊社ドメイン配下の規約およびサービスサイトをご参照ください
※上記すべて、2023年6月時点の情報となります
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム - 通販・ECの業界最新ニュースと実務に役立つ実践的な解説」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:売上6割増の実績、キャッシュフロー改善& 広告費を捻出できる「AD YELL」とは? EC業界のけん引役 石川氏と バンカブル社長が語る新たな事業拡大手法
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