食品宅配大手オイシックス・ラ・大地の2021年3月期連結売上高は、前期比40.9%増の1000億6100万円、営業利益は同202.6%増の74億6500万円だった。
売上高は国内宅配事業の会員数増、1ユーザーあたりの平均売上高が増加、海外事業の業績が通年影響したことで2ケタ増収となった。
国内宅配事業の会員数増加の効果により約200億円の増収。さらに、新型コロナウイルスの影響による1ユーザーあたりの売上増の効果などで合計約300億円の増収効果があったと分析している。
前年推移(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
オイシックス・ラ・大地は主に「Oisix」「大地を守る会」「らでぃっしゅぼーや」の3つのブランドで食品宅配事業を展開している。
セグメント別業績(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
「Oisix」の売上高は前期比39.2%増の498億6300万円、セグメント利益は同87.1%増の89億8400万円。第1四半期に、急激な需要増に起因する物流センターの出荷キャパシティー逼迫で新規会員獲得を停止したものの、第4四半期にはテレビCMなど新規会員獲得のプロモーション施策を行い、会員数は2020年3月末の23万9837人から、2021年3月末には30万8889人へと増加した。
会員数と顧客1人あたりの月単価(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
Oisixの新規会員の獲得について(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
「大地を守る会」の売上高は同32.6%増の139億7800万円、セグメント利益は同56.0%増の24億100万円。会員数は2020年3月末の3万7127人から、2021年3月末には4万5307人へと増加した。シニア層の健康・免疫意識の高まりに対し、手軽に野菜を摂取できるサービスや発酵関連の商品を積極的に展開。顧客ニーズに即した販売施策を実施したことで、購買頻度・単価ともに前連結会計年度を上回って推移した。
「大地を守る会」の会員数と顧客1人あたりの月単価(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
「らでぃっしゅぼーや」の売上高は同18.2%増の177億400万円、セグメント利益は同13.4%増の30億2300万円。会員数は2020年3月末の5万6935人から、2021年3月末には6万2751人へと増加した。家庭での調理機会の増加に対し、料理が楽しくなる商品・サービスの販売施策を実施したこと、メイン商材である季節の野菜の詰め合わせボックス「ぱれっと」の商品設計の改善などを行った結果、購買頻度・単価ともに前事業年度を上回って推移した。
「らでぃっしゅぼーや」会員数と顧客1人あたりの月単価(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
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オリジナル記事:コロナ禍の需要増でオイシックス・ラ・大地の売上は1000億円を突破【2021年3月期】
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