資生堂は7月22日から、国内でライブコマースを開始する。
世界88の国と地域で展開している「SHISEIDO」を、ビューティーコンサルタント(BC)が化粧品や美容法を紹介するライブ映像を配信。消費者がリアルタイムでBCとコミュニケーションしながら商品を購入できるライブコマースを行う。
第1弾として、三越伊勢丹ホールディングスの化粧品オンラインストア「meeco」で展開。併せてオンラインWEBカウンセリングも実施する。
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ライブコマースのイメージ
「meeco」での展開は、「オフライン」と「オンライン」の強みを融合させたオムニチャネルモデルを取引先各社と協働で構築する目的。新型コロナウイルス感染症拡大で増えている「非接触型」購買ニーズを、取引先各社と開拓していく。
BCがリアルタイム映像で化粧品の特長や使用法を紹介し、それを見た消費者はチャットでBCに質問するなど双方向のコミュニケーションを行い、「meeco」で購入できるようにする。7月22日の初回は、マスク着用による肌荒れや、夏にひんやりと気持ちよく美肌に導くスキンケアを紹介する。
「SHISEIDO」は中国市場でBCが出演するライブコマースを推進しており、中国におけるブランドECの売り上げは好調に推移している。これを受け、国内でのライブコマースを本格展開することにした。その第1弾として、「SHISEIDO」ブランドの国内初となるライブコマースを実施。オンラインWEBカウンセリングも「meeco」で開始する。
今後、資生堂全体でオフラインとオンラインを融合させたBCの顧客応対を行っていく方針で、ライブコマース、オンラインWEBカウンセリングの対応プラットフォーム、ブランドを拡大していくという。
資生堂は5月、新型コロナウイルスが経済に与える影響と、想定される経営シナリオを公表。ワーストシナリオとして、経済回復は2~3年後の2023年までかかると見ている。
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COVID-19が経済に与える影響と想定される経営環境シナリオ(画像は資生堂の決算説明会資料からキャプチャ)
ワーストシナリオを見据えて、中長期の新ビジョン・戦略を再構築。構造改革を通じて、デジタルを駆使した事業モデルへのシフトなどを含む2023年以降の新ビジョンの実現をめざす。
デジタルを駆使した事業モデルへのシフトは、オムニチャネルやD2C、ビューティーテックなどの事業を強化するとしている。
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ワーストシナリオへの対応を機会として捉え抜本的な構造改革を実行する(画像は資生堂の決算説明会資料からキャプチャ)
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オリジナル記事:資生堂が「ライブコマース」「Webカウンセリング」でオンライン接客を本格スタートする理由
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