消費者や企業からユーズド商品を買い取り、リユース商品としてネット販売するマーケットエンタープライズは6月17日、東証マーズ市場に上場する。5月15日に東京証券取引所が上場を承認した。主幹事はSMBC日興証券。
新規発行による普通株式20万株の公募、ブックビルディング方式による23万株の売り出し、上限6万4500株のオーバーアロットメントによる売り出しを行う。想定価格1430円の場合、株式公開にあたり市場に吸収される金額を意味する吸収金額は、合わせて約7億1000万円となる。
新規上場によってマーケットエンタープライズが調達する資金は最大で約3億4000万円(発行費用を差し引いた金額)。
調達した資金は買取センターの新設などに活用。神戸、西東京、仙台、広島、札幌の計5か所を2017年までに新設する。投資額は1億円。ウェブサービスシステムの開発などに5000万円を投じる。買取商品量の増加に対応する仕入資金に充当する。
2014年6月期の売上高は29億4000万円(前期比51.0%増)、経常利益は8600万円(前期比105.8%増)、当期純利益は1億1400万円(前期比288.7%増)。2006年7月の会社設立から売上高は右肩上がりを続けている。
マーケットエンタープライズの業績推移(出典は目論見書)
直近の2014年7月~2015年3月期(第3四半期)の売上高は27億9800万円、経常利益は1億2000万円。2014年6月期の売上高に近い規模まで成長しており、通期は大幅な増収・増益となりそう。
マーケットエンタープライズは、出張買取や店頭買取、宅配経由で、26の買取専門サイトをまとめた総合リユースサイト「高く売れるドットコム」を通じて消費者からユーズド商品を買い取る。その後はリユース商品として、「ヤフオク!」やAmazon、楽天などに構えた総合ECサイト「安く買えるドットコム」で販売している。
マーケットエンタープライズの事業を支える買い取りサイト「高く売れるドットコム」(出典は目論見書)
買い取り型ECのビジネスモデルは、買い取った商品数が多ければ、売り上げが伸びる傾向がある。マーケットエンタープライズは2012年3月に大阪、2013年1月に名古屋、2013年6月に横浜に買い取りセンターを開設。近年は福岡、埼玉にもセンターも設けている。
マーケットエンタープライズは一度、買い取った商品をリユースセンターに集約。在庫などを一元管理し、販売回転率を高めることに注力している。業界平均年4回転と言われるところ、同社では年14.2回転(2014年6月期)と回転率が高い。
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オリジナル記事:リユースECのマーケットエンタープライズ、東証マザーズへ6/17に新規上場 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
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