数字は作るもの、決算だって作るもの [週刊IFWA 2012/12/24] | Insight for WebAnalytics

Insight for WebAnalytics - 2012年12月24日(月) 08:00
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■ 数字は作るもの、決算も作るもの

アクセス解析のデータの話をするときに、類似の例としてよく挙げるのが企業会計です。こちらは税法、会計法など法律で決められているという制約があり、アクセス解析のように自由気ままではありません。

それでも決算は作るものです。よくニュースになるのは当局と「解釈が違った」と追徴課税される大企業が報道されることがありますが、それは決算が意図して作るものだからです。一定のルールの中でも解釈の幅があるからです。

結構懇親会などではこの話をするし、このメルマガでもお話しているような気もしますが、年末調整の作業などを集中してやっていて、この話を書きたくなりました。

こういう話をすると意外だと思われることも多いのですが、「売上」だって、「費用」だってある程度操作はできます。もちろん合法的にです。例えば大金を払って買った固定資産は、徐々に費用として計上することができるのですが、これは「減価償却費」といわれるものです。

で、この減価償却費は、定率法や定額法という費用計上の方法を選択できるのです。もちろん去年と今年でころころ変えるというのはできませんが、費用計上は二通り選択できるのです。つまり数字は一つだけにはならないのです。

まあこれは一例ですが、こういう例が幾つもありそうだというのは、容易に想像できますよね。こういう話をすると成程を納得していただけます。どんな世界でも、数字は何らかのルールに則って作るもの。

そのルールもグレーはつきものです。だから国と企業、国と国の争いになるのです。国と国では移転価格税制というのがあって、一言で言えば、何をどちらの国で課税するかって話です。全てが大人の事情で調整されるということで、交渉事であることがわかるでしょう。

必ずしも告発される会社の方が悪とは限らない場合も多いのですよ。知らなかったでしょ。見せしめも当然あります。僕らは案件毎に本当の悪か生贄にされたのかかを見極めるリテラシーを持っておくべきだと考えてます。

アクセス解析も何をどういう方法で取得し、どう集計しているのかという基礎がまずは大事だということです。その上での解釈や判断というリテラシーも必要です。
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