逮捕された悪徳業者から得るSEOと広報に関する教訓 | SEO Japan

SEO Japan - 2010年12月16日(木) 12:03
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批判コメントでリンクを集めてネガティブSEO戦略だ!と公言していた悪徳EC業者が逮捕された件を話題にSEO Bookがネガティブ広告とSEO、広報の関係について語ります。ここまで話を発展させるのが流石! — SEO Japan 確実にグーグルで上位にランクインする方法がある。 皆に迷惑をかける手法だ。 報道によると、DecorMyEyes(デコールマイアイズ)のファウンダー、ヴィタリー・ボーカーが逮捕され、顧客をだました行為、そして、不良品を返品しようとした顧客に何度も暴力的な脅迫を行った罪で告発されたようだ。 「友達を手に入れ、人々に影響を与える方法」のファンではなさそうだ この記事はSEOを愛する人々の好奇心を掻き立てるだろう: 「こんにちは、私はデコールマイアイズドットコムのスタンレイです」と言う挨拶でこの記事は始まる。「私は、皆さんが返信を投稿すればするほど、取引が増え、ヒットし、そして、売り上げが増えることを伝えたかったのです。ネガティブ広告が私の目標です」これが販売戦略の全てだとボーカーは述べていた。デコールマイアイズに関するオンラインの会話、そして、怒りに燃えた会話がこのサイトをグーグルの検索結果で上位に押し上げ、売り上げの増加につなかったのだ。ボーカー容疑者は冷笑するような態度で感謝の意を述べ、こう締めくくった: 「苦情が来るようになってから、多くのトラフィックがもたらされたんです。まるで天国にいるようですよ」 デコールマイアイズ.comへの被リンクの本数を調べれば、大量のインバウンドリンクが見つかるはずだ。一部はジャンクだが、ニューヨークタイムズ等のサイトからのリンクも見受けられる。注目を浴びるリンクは悪評の結果である。 当然ながら、これはグーグルにとって玉にきずであった。格付けにおけるグーグルのリンク主体のアプローチは、サイトが受ける注目を反映する。だからと言って必ずしもサイトが支持されている必要はなく、今回の場合、全く逆であった。 あらゆる意味でPRの失敗に直面したグーグルは、間髪いれずに行動を起こした: 私たちはロドリゲスさんの恐ろしい体験談を読み、恐怖に震えあがりました。この件に関して私たちが実施した当初の分析により、ロドリゲスさんのケースは特異であり、検索結果に広く行き渡っているわけではない点が判明しましたが、私たちはすぐにチームを編成し、この問題を吟味させました。このチームは初期のアルゴリズムのソリューションを考案し、実装しました。このソリューションは既に展開されています。 アルゴリズムのソリューション….と言うのは、「ドメインが = DecorMyEyes.comの場合、PR=0になる」ことを意味するのだろうか 冗談はさておき、グーグルはこのような問題を予防するために実行することが出来たものの、実行しなかった選択肢を説明し、曖昧に結局講じた対策を仄めかしている: その代わりに、ここ数日間で、私たちは、ニューヨークタイムズの記事が取り上げた業者、そして、私たちが思うに、非常に劣悪なユーザーエクスペリエンスを提供する多数のその他の業者を検知するアルゴリズムのソリューションを開発しました。検索ランキングに組み込んだアルゴリズムは、この問題の解決策となり、その結果として、グーグルのユーザーエクスペリエンスは向上しています。 真意を理解しようとしたが、…….よく分からなかった。いろいろな解釈が出来る。手持ちのエディターのチームを編成して、アルゴリズムの結果を世話するのだろうか、あるいは恐ろしく賢いセマンティックな分析が始まるのだろうか。 判断するのは難しい。 グーグルが対象にしているのは異常なサイトであり、これはあくまでも表面上の問題である。グーグルにとっての根本的な問題は、リンクのコンテクストであり、これはなかなか解決することが出来ない。 票としてのリンク グーグルはサービスを開始した頃、票形式として被リンクのチェックを行っていた。信頼出来ると思われるサイトからの被リンクの本数が多いと、ランクが高くなる。 しかし、ウェブは変化を遂げてきた。 最近、フェイスブック、そして、ソーシャルメディアが大活躍している。大半のウェブユーザーは、従来の意味でのウェブパブリッシャーではない。大半の人々はウェブに参加しているが、ウェブサイトは持っていない。彼らは他の人のサイトに投稿し、そのサイトに対してコントロールする権利はほとんど持っていない。グーグルはこの点を考慮する必要がある。なぜなら、グーグルは今でも人々が最も注目している情報を知りたがっているためだ。 リンクの鼓動は注目の印である。 グーグルはこの注目の印をつける人を集めているのだ。 デコールマイアイズのPR問題 – パブリックリレーションズにおいても – で明らかになったように、人気と信頼性を計算するだけでは不十分である。グーグルはコンテクストも把握しなければならないのだ。大半のSEOの専門家はグーグルがセマンティック分析に多くの労力をつぎ込んでいると予測している。 だからこそSEOをパブリックリレーションズとして扱うことの重要性が高まりつつあるのだ。リンクはどこからでも寄せられる可能性があり、nofollowされていようが、スクリプトされていようが、すべて注目の印である点に違いはない。グーグルの仕事は今後もこの印を集め、その意味を解明することである。ウェブマスターにとっては、すべての注目の印が貴重なアイテムなのだ。 ほとんどすべてと言っておこう。 デコールマイアイズはこの問題をマーケティング戦略に活用した。しかし、SEOに関しては、永続的な戦略とは決して言い難い。「グーグルに公の場で恥をかかせてはいけない」これはSEOクラブの大原則である。 教訓 興味深い存在であり続けること。。 しかし、役に立たなければ意味はない。 かつてオスカー・ワイルドは「話題になるよりもまずいことは、話題にならないことだ」と言っていた。マルコム・マクラーレンも同じようなことを言っていた: 「劣悪な宣伝は優れた宣伝ほど良くはないかもしれないが、10倍優れている」。そして、ブレンダン・ビーアンは言った、「宣伝はすべて素晴らしい。死亡告示を除いて」と。 高い評価を得ること。レビューを「促す」こと。顧客が向かう場所に足を運び、会話を始めること。興味深いストーリーを持ち合わせているだろうか?状況に合うなら、賛否両論のストーリーを展開すること。角度を見極め、チャレンジすること。積極的に発リンクを用いること。 PRについて考える際は、パブリックリレーションズを思い浮かべること。 この記事は、SEO Bookに掲載された「Bleeding Edge Reverse PR SEO Strategy」を翻訳した内容です。 この事件だけ見ると、「ネガティブSEOっておかしな話だし、Googleが取り締まって当然だよな」で終わってしまいそうになるのですが、確かに昔からネガティブな話題でも何も無いよりは良い、という話はありましたよね。もちろん最終的にやっていることに何らかの価値があることでなければそれで終わってしまうのでしょうけど。しかし上の記事でも言っていますが、やっぱり今回のGoogleのアルゴリズム調整は実際に何がなされたのか良く分からない感じではあります。 — SEO [...]
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