続・Webコンテンツの「当たり前品質」に表示パフォーマンスを追加

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先月末より、いよいよ日本でも5Gサービスがドコモ、au、ソフトバンクの各社から提供開始となりました。第5世代移動通信システム、俗に5Gと呼ばれる無線通信の特長の一つには、従来と比べ圧倒的に高速な通信速度があります。

かといって表示パフォーマンス、いわゆるWebページの表示速度に対する改善の手綱を緩めて良いかと言えば、決してそのようなことはありません。5Gの利用可能な端末の普及やエリアの拡大はこれからですし、そもそもユーザーの表示速度への欲求に限りはありません。誰しも表示が速ければ速いほど、快適さや好印象を覚えるものです。

1秒でも、いや0.01秒でも速くコンテンツを表示させ、なおかつユーザーが操作可能にする取り組みは、通信環境がどれだけ進歩しようとも完結することはありません。むしろ、その命題に挑戦し続けてこそコンバージョン、ひいてはビジネスの持続的成長は成し得ると考えます。

さて、昨年7月に書いたコラム『Webコンテンツの「当たり前品質」に表示パフォーマンスを追加』では、2019年10月より表示パフォーマンスを当社制作物の「当たり前品質」に組み込むことを予告しましたが、その後の進捗につきコラムで触れてきませんでした。

予定通り、検品工程で表示パフォーマンスをチェックするための社内システムの本格運用を昨年10月に開始。以後の半年間は、全プロジェクトを対象に同システムによるLighthouseの計測スコアをモニタリングしつつ、並行して関連する知見の獲得・共有を全社的に進めてきました。

そして2020年度、これまでの取り組みをさらに一歩推し進めるべく、アクセシビリティ標準対応(ニュースリリース「ウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン(WCAG)2.1への標準対応の開始について」参照)のプロジェクトにおいては、表示パフォーマンスにつきLighthouseのスコアは70点をクリアするよう、4月1日より社内で義務化しました。

70という数値については高すぎず低すぎず、現実的な指標として、半年間のモニタリング結果を踏まえ決めたものです。しかし身もふたもないことを書きますと、この数値は単なる目安でしかないわけで、将来的には変更する可能性があります。事実、既にベータ版がリリースされているLighthouse 6ではスコアの算出方法が大きく変更されるため、それに合わせて見直すかもしれません。

そもそも、Lighthouseのスコアを品質基準の一つとして採用することの是非には、先述のコラムのなかで触れた通りさまざまな見方、ご意見があろうかと思います。Lighthouseのスコアは絶対的な指標ではありませんし、社内システムで計測したのと同じスコアが実際の配信環境を介してなお担保されるケースは稀でしょう(スコアが上がることもあれば、下がることも起こり得ます)。

しかしながら、アクセシビリティ然り、表示パフォーマンス然り、一定の基準を満たしたものをご納品する取り組みは、顧客企業の皆様より制作物の品質を高く評価いただいてきた当社にとって、有意義かつ不可欠なものです。今回の義務化を新たな出発点により一層、制作物における表示パフォーマンスの改善に、全社を挙げて取り組んでいきたいと考えています。

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