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越境ECにおける3つの壁~言語・物流・決済~
こんにちは!ナビプラスのshibataです。中国の独身の日やアメリカのブラックフライデーなどで日本の商品が売れたというニュースを見ると、「自社の商品も海外で販売したい!」と海外ユーザーからの売上を期待するEC事業者様も多くいらっしゃるのではないでしょうか。実際に海外のユーザーに商品を販売する場合、すでに日本国内でECサイトを運営していても今まで経験してこなかったような新たな課題が出てきます。
今回は、実際に越境ECを始める場合に出てくる3つの課題についてお伝えします。
越境ECにおける3つの壁
越境ECの取り組む中でまず挙がってくるのが「物流」「言語」「決済」の3つ課題です。この3つは「越境ECの壁」と言われています。
越境EC3つの壁① 物流
- 海外向け物流サービスの導入
- インボイスなど税関向け書類の発行
- 各国の輸入規制に準じた対応
- 国内配送よりも丁寧な梱包作業
物流は様々なやり方がありますが、一般的にはEC事業者が海外の消費者へ直接商品を届けるために配送サービスを手配する必要があります。(中国では、日本から保税区へ一度商品を送り、そこから消費者へ届けるというケースもあります。またEC事業者の配送業務自体を代行する業者もいますが、今回詳細は割愛します)
また、EC事業者側はインボイスと呼ばれる税関への申告書類の作成や各国の輸入規制等に準じた対応が必要となってきます。それ以外に盲点となりやすいのが、日本と海外の配送サービスの品質の差です。海外での配送は日本国内と比較して手荒な配送をされるケースも多いため、商品が壊れないように頑丈な梱包をする必要があります。
越境EC3つの壁② 言語
- 多言語対応が可能なカスタマーサポート
- サイトの商品や説明文の多言語対応
- 文化や風習への対応
海外の消費者は日本語が判らない方が殆どですので、多言語対応が可能なカスタマーサポートの人員が必要になります。また、新商品が入った場合は商品情報を多言語で表示するという運用も発生します。
また、文化や風習が異なると、色やモノに対する印象も異なるため、サイトやロゴなどのデザインをローカライズしたほうが良い場合もあります。
他には、あまり知られていませんが、海外では購入前にチャットで問合せをするという買い物の仕方が珍しくありません。このように、日本とは異なるその国や地域の文化や風習に合わせる必要があります。
越境EC3つの壁③ 決済
- 国際決済の導入
- チャージバックのリスク
- 為替変動のリスク
- 国内配送よりも丁寧な梱包作業
地域によって主流となっている決済手段は様々ですが、世界的に共通して言えるのは「第三者決済(エスクロー)」の利用者が増えているという事です。この背景にはクレジットカードの不正利用やネット詐欺などの大量発生があります。そのため、消費者側もEC事業者側も安心して取引ができる第三者決済を利用する様になりました。
代表的な国際決済は、中国では「支付宝(Alipay・アリペイ)」や「銀聯(UnionPay・ギンレン)」が8割以上のシェアを占めています。また「微信支付(WEChatPay・ウィーチャットペイ)」なども中国をはじめシェアを拡大しています。その他の地域では「Paypal(ペイパル)」がクレジットカードに次ぐシェアを獲得しています。このように、越境ECでは日本では馴染みの薄い決済手段も登場します。
最近ではクレジットカードの不正利用による「チャージバックリスク」※への対応も避けられない状況となっています。
また、日本円では同じ価格で販売していたとしても、為替の変動によって海外消費者から見た販売価格が高くなり、なかなか購入されなくなってしまうこともあります。逆に、海外消費者から見た販売価格を固定した場合、為替変動による利益減のリスクは基本的に事業者側が負うことになります。
越境ECの壁には、上記3つの壁以外にも、海外で自社のブランドや商品の認知度を強化するプロモーションや各国の商習慣など想定される課題は山ほどありますが、それでもそれらの課題をうまくクリアすれば、新たな売上が創出されていきます。
※チャージバックリスクとは、クレジットカードの不正利用などによりユーザーがクレジットカード決済による承認済み取引に同意しない場合、EC事業者はカード会社への返金が発生し、すでに発送された商品が戻ってこないという金額的な損害が発生のリスクを言います。
ナビプラスでは、既存の日本のECサイトに簡単なコードを加えるだけで、海外からの購入に対応できるようになる越境ECソリューション「BuySmartJapan」を提供しております。越境EC対応をご検討の方は、ぜひお問い合わせください。
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