Webページが超速になる、Web担当者が知っておきたい「CDN」
- 編集部の見解や意向と異なる内容の場合があります
- 編集部は内容について正確性を保証できません
- 画像が表示されない場合、編集部では対応できません
- 内容の追加・修正も編集部では対応できません
突然ですが、Webサイトが遅くなる原因を究明して改善することが出来ますか?
Webサイトが動いているサーバーが自社のものであったり、自社で管理しているクラウドのサーバーであればSSHでログインして究明することが出来るかもしれません。
しかし、「Webサイトを管理しているだけであって、システム担当じゃないしサーバーのことはわからない」って方も多いでしょう。
そんな方が知っておくと得をする「CDN」のお話です。
CDNって何なのか?
CDNは「Content Delivery Network」の略で、「コンテンツを配送するネットワーク」です。
コンテンツ(動画や画像などの静的ファイル)を配信することに最適化されたネットワークで、 対象のコンテンツをサーバーの代わりに配信することが出来るため、Webサイトの負荷が減り、更に表示速度が速くなるという優れもの。
イメージはこのような図になります。 画像 順番に動作を見ていきます。
- ユーザAがWebサイトに訪問します
- CDNは、対象のWebサイトを閲覧するために必要なファイルをWebサーバに取得しに行きます
- Webサーバから対象のファイルを取得し、CDNにキャッシュします
- CDNから、キャッシュしたコンテンツをユーザAに返し、ユーザAでWebサイトが表示されます
- ユーザBがWebサイトに訪問します
- CDNが既にコンテンツをキャッシュしているため、コンテンツをユーザBに返します
これだけ見ると、「CDNが存在している分、ムダな通信をしていないか?」と思いませんか?
CDNがない従来の環境だと、「2~4」がCDNが使っているので、不要に見えますよね。
しかし、「3.Webサーバから対象のファイルを取得し、CDNにキャッシュします」というところがかなり重要になってきます。
サーバーにあるコンテンツをCDNがキャッシュしたらどんないいことがあるでしょうか?
サーバーに負荷がかからなくなる
CDNがない状態でアクセスが増えると、サーバーに対して必要なコンテンツを取得する回数が多くなります。 それを、CDNが間にあると、「CDNがキャッシュしていて、CDNがコンテンツを返す」ので、サーバーに対してアクセスされることが少なくなります。
サーバーに対して負荷がかからなくなるということは、見られるページが遅くなることがないということにつながります。
CDN自体はコンテンツを配信することに特化した仕組みなので、CDNがボトルネックになることはなく、遅くなることはありません。
Webページの高速配信が可能になる
上記のサーバーに負荷がかからなくなるというところにもかかりますが、 更にCDNはコンテンツ配信用に大量のサーバーを抱えて負荷分散をしているので、 CDNがアクセスに耐えられないといったことはありません。
また、CDNのサーバは基本的に全世界に配置されていて(エッジサーバといいます)、「ユーザの一番近いロケーションにあるエッジサーバ」からキャッシュを返します。
エッジサーバー同士は同期されていて、同じコンテンツをキャッシュしています。
例えば、日本のユーザーがアメリカにあるサイトのコンテンツを見に行った際、 アメリカにあるエッジサーバーからコンテンツを返すのではなく、日本にあるエッジサーバーからコンテンツを返します。
アメリカ→日本より、日本→日本のほうが速度はもちろん早いです。
まとめ
CDNを使うことで、世界中にあるエッジサーバーにコンテンツをキャッシュさせることで、 Webページを高速配信出来ることが分かって頂けたのではないでしょうか。
「うちのサーバーすぐに負荷が高くなって遅くなるんだけど!?」といった担当者の方、是非CDNを検討してみてはいかがでしょうか。
CDNを入れることで、サーバーの負荷が軽減されて、「サーバー担当じゃないのにサーバーを見ていた」方はサーバー管理から解放されるのではないでしょうか。
もちろん弊社でも相談を受け付けておりますので、気になったらご連絡ください!
コメント
CDNは「Content Delivery Network
CDNは「Content Delivery Network」の略です(英語読みだとコンテント・デリバリー・ネットワーク。"s"はつきません)
ご指摘ありがとうございます。修正させて頂きました。
ご指摘ありがとうございます。修正させて頂きました。