SNS運用に役立つ投稿事例&プロが教える企画・アイデアの作り方

12月は年賀状・今年の○○・忙しい年の瀬だからこそのネタが盛りだくさん~Twitter・Facebook・Instagramの投稿事例&アイデア【12月編】

年賀状・今年の○○など、12月のSNS投稿ネタに役立つ情報をお届け

12月は、実生活でもSNSでも大きな存在感を占める「クリスマス」と「大晦日(年末)」がやってきますが、他にも冬ならではのイベントや1年を締めくくる行事などが数多く催されます。SNS投稿ネタにも、話題にも困らない月だといえるでしょう。

その一方で、「師走」の二文字が表すイメージどおり、新年の準備などで何かとせわしない時季でもあります。SNS運用担当者のみなさんも「年末年始のSNS投稿内容を早く確定(投稿予約)して、年末年始はのんびり過ごしたい……」と願っているのではないでしょうか?

今回のテーマは、そんな2018年最後、そして平成最後の12月。「年賀状」「今年の○○」「忙しい年の瀬」のシーズンに参考にしたいSNS投稿事例とアイデアを紹介します。

その前に10月11月の投稿案を先に! という方は、前回までの記事をぜひ参考にしてみてください。

12月のSNS投稿に役立つ事例
  • 年賀状プレゼントキャンペーン
  • 今年の○○
  • 忙しい時期こそ「ほのぼの」
  • 12月の投稿ネタ(一例)
    2018年12月ならではのトレンド予測
    2018年をSNSでも締めくくろう
    知らなかった!? こんな記念日

SNSもリアルも大忙し! 12月は仕込みが大切

12月といえば、海外からやってきてすっかり定着した一大イベント「クリスマス」。そして、新年を迎えるためにおこなわれる準備や日本古来の行事の数々。まさに、和洋折衷で盛りあがる時季だといえるでしょう。

年末年始の休みを挟み、1年のなかでも特に大きなイベントが続く時期だけに、しっかりとした準備が欠かせません。これから紹介する事例を、ぜひ企画の参考にしてください。

Facebook
こんな時代だからこその「手づくり」が、ファンとの距離を近づける

今回まず、ご紹介するのは、このSNS時代において、あえて「手づくり」の「年賀状」をファンにプレゼントするというキャンペーンを企画して、多くのファンの心をぐっとつかんだ企業の投稿例です。

2017年12月8日にJALがFacebookに投稿したのは、「手作り芋版の年賀状プレゼントキャンペーン」の案内でした。

メールやSNSの普及によって年々出す人が減っているといわれる年賀状を、「手作りの芋版」付きで送ってくれるというこのキャンペーンには、熱いコメントを添えた多くのファンからの応募が寄せられていました。ファンの心をつかむプレゼントキャンペーンの例といえるでしょう。

チェックポイント!

JAL社員と郵便ポストの写真だけでなく、実際に芋版や年賀状を作成している風景を動画で紹介することで、さらに親しみを醸成することに成功。この動画を見ると、応募してもしていなくても「どんな年賀状が届くんだろう」と、心がワクワク浮き立ちます。

Instagram
「今年の○○」ネタはタイミングが肝

続いて紹介するのは、12月の風物詩といえる「今年の○○」を、自社商品にからめて紹介した投稿例です。

2017年12月5日にル・クルーゼ ジャポンがInstagramに投稿したのは、その年の日本の世相を反映し象徴する「今年の一皿」に選ばれた、鶏むね肉の料理でした。自社商品も使いつつシズル感あふれる画像が、多くの反応を集めていました。

チェックポイント!

2017年の「今年の一皿」が発表された「翌日」にSNS投稿するという、絶妙なタイムリーさが光る事例です。トレンドやニュースをネタにする場合、投稿タイミングが遅れてしまうと興ざめな結果になりますので注意しましょう。

Instagram投稿ではハッシュタグがとても重要ですが、しっかり「#今年の一皿」を入れている点も見逃せないポイントです。

Twitter
たった5秒の動画で誰もが笑顔に

続いては、慌ただしい年の瀬だからこそ光る「ほのぼの」投稿例です。

2017年12月23日にNHK広報局がTwitterに投稿したのは、わずか5秒の動画を使った同局の番組告知でした。短いながらも、誰もが「かわいい!!」と声をあげたくなる素材選びが、多くのフォロワーからリツイートやいいねを獲得することに成功しています。

寒いうえに何かと慌ただしい年の瀬には、「なんとなく毎日忙しい」「イライラしがち」「寒くて気持ちが沈む」という人も多いはず。そんなときこそ、このような「ほのぼの」投稿が、見る人の心を温めてくれるのかもしれません。

そして、そして、動画のメリットの1つは、ことばの壁を越えること。実際、この投稿には世界中から好意的なコメントが寄せられています。

チェックポイント!

SNSでは、「キャラクター」や「可愛い動物」を扱った投稿はファンやフォロワーに喜ばれたり、新たなファンやフォロワーを獲得したりしやすいといわれています。

みなさんの会社に何かキャラクターはいませんか? または、自社商品と子猫や子犬をからめた投稿を考えてみてはどうでしょうか。

12月の投稿ネタ(一例)
「2018年12月ならではのトレンド予測」「2018年をSNSでも締めくくろう」「知らなかった!? こんな記念日」

ここからは、その他のイベントやニュースネタをいくつか紹介します。

「ファンを楽しませる投稿」=「ネタ」×「自社情報」(ネタと自社情報をからめる)はどんなときでもお忘れなく。

ここでは、「クリスマス」「大晦日」など、あまりにもメジャーすぎる記念日はあえて取り上げていませんが、SNSトレンドの波に乗ることを目指すなら、 ぜひ自社の投稿カレンダーに書き込んでおきましょう

2018年12月ならではのトレンド予測

藤子・F・不二雄 生誕85周年(2018年12月1日)

12月1日は、代表作『ドラえもん』をはじめとする多くの作品を残し今でも愛され続けている漫画家 藤子・F・不二雄の85回目の誕生日です。ちなみに、ドラえもんの妹であるドラミの誕生日は2114年12月2日(作者と1日違い)だそうです。

「M-1グランプリ2018」決勝(2018年12月上旬)

吉本興業が主催する漫才のコンクール「M-1グランプリ」の決勝が、12月上旬に開催予定です。スケジュールは決まり次第、公式Webページで発表されます。

決勝当日は、特にTwitterで大きな盛り上がりが予想されます。テレビ放送中もハッシュタグ付きでのツイートが多く飛び交うと思いますので注目しておきましょう。

ノーベル賞授与式(2018年12月10日)

2018年のノーベル賞発表は10月1日から始まり、「ノーベル賞」がSNS上で話題になるのは受賞発表の10月以降と、授与式の前後です。

早速、本庶佑さん(京都大学特別教授)のノーベル生理学・医学賞受賞のニュースが発表されましたが、日本人の受賞者が出た場合には、そのプロフィールや受賞理由などをしっかり調べあげて、SNS投稿に使えるネタを探してみましょう。

2018年をSNSでも締めくくろう

1984年に始まった「新語・流行語大賞」は、1年間に発生した「ことば」のなかから、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスで、衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選び、その「ことば」に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰しています。大賞発表直後にタイムリーに投稿したいなら、「ノミネート」語リストが発表される11月から、投稿案を考えておきましょう

今年の漢字 2018(12月12日)

1995年に始まった「今年の漢字」は、一年の世相を表す漢字一字を全国から募集し、最も応募数の多い漢字を12月12日(いい字一字)の「漢字の日」にちなんで、京都・清水寺で発表しています。発表前なら「予想」を投稿するのもいいですし、発表直後なら「今年の漢字」をネタにした投稿を考えてみましょう。

コミックマーケット95(12月29日~12月31日)

のべ50万人参加の同人誌即売会「コミックマーケット95」、通称「コミケ」が東京ビッグサイトで開催されます。毎回、関連情報がSNSで多く投稿されるイベントの1つです。

ファンの間では「コミケは戦場」とも呼ばれており、準備不足で苦労することもあるようです。参加者に向けてお役立ち情報を投稿すると喜ばれるのではないでしょうか。

知らなかった!? こんな記念日

12月の記念日といえば「クリスマス」「大晦日」……だけではありません。実は、私たちの生活に欠かせない○○の記念日や、趣味で楽しんでいる××の記念日も12月にやってきます。

いくつか紹介しますので、投稿ネタに使えそうなものを探してみてください。みなさんが「へえー!」と驚いた記念日があれば、それはファン・フォロワーにも驚きを与えてくれる可能性があります。

  • 映画の日(12月1日)

    1896年11月25日~12月1日、エジソンが発明したキネトスコープが初めて神戸で輸入上映されたことから、1956年に「日本における映画産業発祥を記念する日」として映画産業団体連合会が制定しました。

  • 奇術の日(12月3日)

    「ワン・ツー・スリーは奇術の掛け声」ということから、1990年に日本奇術協会が制定。2008年からは毎年公演活動が行われています。

  • 音の日(12月6日)

    1877年12月6日にエジソンが錫箔蓄音機「フォノグラフ」を発明したことから、1994年に日本オーディオ協会が日本レコード協会、日本音楽スタジオ協会などと協力して制定しました。

  • 漢字の日(12月12日)

    日本漢字能力検定協会が1995年に制定。12と12を「いい字一字」と読む語呂合わせで、日本人ひとりひとりが毎年、「いい字」を「一字」は覚えてほしいとの願いが込められている。

  • ビタミンの日(12月13日) ※参考:ビタミン・バイオファクター協会

    鈴木梅太郎博士が米ぬかから「オリザニン」(ビタミンB1)を発見し、1910年12月13日に学会で発表したことから、2000年に「ビタミンの日制定委員会」が制定しました。

  • 電話創業の日(12月16日) ※参考:NTT西日本

    1890年12月16日に日本で初めて電話が開通したことから制定されました。当時の契約者数は東京155・横浜42、公衆電話16台でのスタートだったそうです。

  • 地下鉄記念日(12月30日)

    1927年12月30日、東京地下鉄道(現在の東京メトロ)が日本初の地下鉄を上野~浅草間2.2kmで開通したことから制定されました。当日だけで10万人に近い人が乗車したといわれます。

◇◇◇

ここ数か月は「平成最後の○○」というフレーズがあふれかえっており、もう見飽きた、聞き飽きたという方もいらっしゃるかもしれません。それでもやはり、「平成最後の年末年始」がもうすぐやってきます。

5月編」でも紹介しましたが、「連休中の投稿は、事前に投稿予約」が基本です。年末年始の休暇は月をまたぎますので、年末分だけでなく年始分の投稿内容も決定し、投稿予約しておくことを忘れないようにしましょう。

さらに、休暇中であっても次の項目は必ず確認することをお勧めします。

  • 投稿予約したものがちゃんと投稿されたか
  • 炎上やトラブルが起きていないか

万が一緊急対応が必要になった場合を想定して、年末年始休暇中の各担当者のスケジュールを確認・共有しておくことも大切です。

そして、誰ひとり緊急対応ができない日や時間帯がある場合には「その日や時間帯には投稿しない」という選択肢も考えるべきでしょう。

今のうちから準備をはじめて、のんびりと楽しい年末年始をお過ごしください。

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2020/11/2 15:50493252
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