有料レジ袋・紙ストロー・素材変更……6割以上が「企業の環境配慮」を疑問視! 圧倒的不支持は?【パイプライン調べ】

“お気持ちサステナビリティ”になっていないか、分岐点は「実効性」と「根拠」。

パイプラインは、「企業のサステナビリティへの取り組みに対する消費者の理解」に関する調査結果を発表した。企業のサステナビリティ(環境配慮、SDGs)などの取り組みについて、20代~60代の男女1,006人が回答している。

サステナビリティ「結果としての不便さ」は、6割が受け入れ姿勢

まず企業のサステナビリティへの取り組みに対し、「本当に環境に効果があるか、疑問に感じたことがあるか」と聞くと、「はい」61.2%が「いいえ」38.8%を上回る。

Q.本当に環境に効果があるか疑問に感じたことはありますか?

そこで、「企業のサステナビリティへの取り組みに対するあなたの感じ方」を聞くと、「とても良いと感じる」がもっとも多かったのは「商品パッケージの簡略化」31.3%で、「環境に良い素材による商品・サービス」24.1%がそれに続いた。

逆に「不便さを感じたサステナビリティへの取り組み」では、「紙ストローの導入」40.9%が最多で、以下「レジ袋の有料化」32.8%、「アメニティ(歯ブラシ・ヒゲ剃りなど)の提供中止」11.3%が続いている。紙ストローについては「使用感が良くないため、商品の価値を下げている」「味が台なしになる」、レジ袋の有料化に対しては「ゴミ袋として、無駄なく活用していた」「効果が不明瞭」といった意見があがっている。

「とても良いと感じる」がもっとも多かったのは「商品パッケージの簡略化」

ただし「やや不便だと感じる」「とても不便だと感じる」と回答した人に、「環境配慮の結果としての不便さは、受け入れるべきだと感じますか?」と聞くと、「とても感じる」7.5%、「やや感じる」51.7%と、計6割が受け入れる姿勢を示したが、「あまり感じない」28.9%、「まったく感じない」11.9%も一定数が存在する。

Q.環境配慮の結果としての不便さは、受け入れるべきだと感じますか?

「企業のサステナビリティへの取り組みが理由で、お店やブランドの利用を避けた経験はありますか?」と聞くと、「ない」82.3%が多数派だが、これも「ある」17.7%と一定数が存在。「企業のサステナビリティへの取り組みで重視してほしいこと」については、「実効性があるかどうか」47.0%、「利用者の利便性を配慮すること」41.3%、「環境に良いかの根拠が示されること」37.5%と続いた。

Q.企業のサステナビリティへの取り組みが理由で、お店やブランドの利用を避けた経験はありますか?

こうした消費者感情もあり、「もっとも好感を持てる、企業のサステナビリティへの取り組み」については、「数字やデータで成果が示されているとき」26.5%、「自分の暮らしに良い影響を感じたとき」25.2%が上位で、「長く続いている取り組みだとわかったとき」20.6%を上回っている。

なお「企業のサステナビリティへの取り組みでエコよりも優先してほしいこと」では、「安全性や安心感」28.4%が最多だった。

もっとも好感を持てる企業のサステナビリティへの取り組みについては「数字やデータで成果が示されているとき」(26.5%)が最多

調査概要

  • 【調査対象】20代~60代の男女
  • 【調査方法】PRIZMAによるインターネット調査 
  • 【調査時期】2025年4月10日~11日
  • 【有効回答数】1,006人
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