デザポケは、「現役Web・広告デザイナーのバックグラウンド、学習方法、現在の満足度」に関する調査結果を発表した。現役広告・Webデザイナー62人が回答している。
デザインで1番重要なことはやはり「スキルとセンス」
まず「最終学歴(出身学校)」を聞くと、「その他(芸術以外)の大学・大学院」46.8%が半数近くを占め、「芸術系の専門学校・短大・高校」21%、「芸術大学・大学院」19.4%がそれに続いた。芸術関連学校以外の卒業生が主流だ。

「デザインを学んだ主な方法」を聞くと、「職場での実務」37.1%が最多で、「学校での授業」32.3%、「独学」17.7%、「オンラインスクール」12.9%が続く。OJTが多い一方、きちんとスクールで習ったと言う人も同程度存在する。

「デザインを始めたきっかけ」については、「デザインへの興味」41.9%が多く、「趣味の延長」30.6%、「仕事で必要に迫られて」24.2%、「成り行き」1.6%、「いつかフリーで仕事がしたい」1.6%など多様な声が並ぶ。
なお「デザインへの興味」を選んだ26人に「どんなジャンルがきっかけだったのか」を聞くと、「ポスター」7名、「チラシ広告」3名、建築物「1名」、「ホームページ」1名、「親が印刷会社を経営していたため」1名との回答となり、Webデザインに限定されていないことが判明した。従来の広告の主流であるポスターがやはり強い。

次に全体に「デザインで1番重要なこと」を聞くと、「デザインのスキル・センス」47.5%がほぼ半数で、「コミュニケーション能力」24.6%、「広告業界のトレンドの理解」9.8%などデザイン外のコミュニケーション能力に関することが続く。クライアントの要望を理解できる力も重視されているようだ。

「広告・Webデザイナーとしてもっとも満足している点」では、「やりがいがある」をあげた人が47.5%で最多。「柔軟な働き方ができる」39.3%が上位。「職場の人間関係」4.9%、「収入面」は3.2%にとどまった一方で「正解がないこと」をあげた人も1.6%(1名)いた。やりがいにおいては“働き方の自由度”が重視されているようだ。具体的な意見としては「自分が手掛けた制作物が、公共の場など実際に人の目に触れている」「クライアントの利益に繋がった」「大きな売上を記録した」といった声が多いようだ。

一方で「広告・Webデザイナーとしてもっとも不満な点」と聞くと、「長時間労働と納期に追われるストレス」40%が最多で、「クライアントの要求への対応」「デザインの完成への不満とプレッシャー」各26.7%が続いた。

調査概要
- 【調査対象】現役広告・Webデザイナー
- 【調査方法】インターネット調査(X、DM、社内連絡網、Webアンケートを利用)
- 【調査時期】2025年3月18日~31日
- 【有効回答数】62人(設問によって異なる)
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