ECサイトからのカード情報漏洩が約12万件に急増、前年同期比11倍超【リンク/かっこ調べ】
クレジットカードの不正利用被害者の10人に1人は「補償をされず」。
11/13 8:10 調査/リサーチ/統計 | 調査データ
「PCI DSS Ready Cloud」を提供するリンクと、不正注文検知サービスを提供するかっこは、クレジットカード情報流出事件に関する統計とECに関する不正利用傾向に関するレポート(2024年4-6月版)を公開した。
ECサイトからのカード情報流出件数は120,727件で約11倍に増加
調査によると、2024年4〜6月の流出事件数は15件、カード情報流出件数は120,727件で、1〜3月と比べて約5倍に急増した。また、2023年4〜6月はダイレクトメール誤印刷での流出が290,771件、ECサイトからの流出は10,772件となっており、前年同期比で見ると、ECサイトからのカード情報流出件数は11倍超と大幅に増加した(2024年はECサイトからの流出のみを集計)。
また、クレジットカードの不正利用被害を受けた際に補償を受けたかという質問では、86.8%の被害者が「補償をされた」と答えた一方で、およそ10人に1人が補償の対象外となっていることが明らかになった。また、被害額としては3万円未満が56.6%を占めていた。
さらに、インバウンドの急増により免税品の不正転売も深刻化しており、転売発生率は2023年4月以降増加傾向にある。2024年4月-6月期には前年同期よりも2.2ポイント微増し、7.9%に達していた。
調査概要
流出情報
- 【調査方法】Caccoとリンクが、各社の公式サイトや報道などの公開情報により事件を特定し、集計(2024年9月30日時点)
不正利用
- 【調査対象】ネットショッピング利用者でクレジットカード不正利用被害にあったことがある全国の20歳以上の男女400人
- 【調査期間】2024年9月
転売不正
- 【調査方法】不正注文検知サービス「O-PLUX」(Caccoが提供する不正注文検知サービス)をご利用のお客様(累計11万サイト以上)における審査結果をもとに集計
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