全国デジタル化スコア、やはり東京都が断トツ。2位・3位には意外な都道府県が?【NRI調べ】

エリア別にデジタル化の度合いを可視化。上位は意外なあの都道府県。

野村総合研究所(NRI)は、都道府県別のデジタル度をDCI(デジタル・ケイパビリティ・インデックス)※として公表した。日本のデジタル化の度合いを可視化すべく、2019年より実施している。

※DCI(デジタル・ケイパビリティ・インデックス):①市民のネット利用、②デジタル公共サービス、③コネクティビティ(端末、通信インフラ)、④人的資本(デジタルスキルの保有度やICT教育)の4項目からなる。
DCI(デジタル・ケイパビリティ・インデックス)の構成要素

都道府県別デジタル化スコア、1位「東京」2位「愛知」3位「兵庫」

都道府県別DCIスコア(2023年)

2023年の都道府県別DCIスコアを見ると、大都市部のデジタル度が再び上位に浮上しており、特に「東京都」が頭1つ抜け出す結果となった。2位は「愛知県」、3位は「兵庫県」と続く。コロナ禍を通じて地方部のデジタル化が進んだものの、2023年には大都市部のデジタル化が進み、再び地域格差が開き始めたとしている。

DCIの4区分別地域分布と構成要素別スコア(2023年)

DCIを高い順から単純に4区分して地図上に色分けすると、上図のようになった。DCIが高い、すなわちデジタル度が最も高い第1グループは、首都圏、山梨、静岡、愛知と大都市圏から、福井、兵庫、徳島と続き、九州では福岡と長崎が挙げられる。大阪、京都などは第2グループに属し、東北地方の多くは第4グループとなっていた。

構成要素別の上位10都道府県(2023年)

構成要素別にスコアの高い上位10都道府県を見ると、「ネット利用」の数値が最も高いのは沖縄、「デジタル公共サービス」「コネクティビティ」は東京、「人的資本」は東京と兵庫となった。全体的に大都市圏が多くランクインしており、地域間デジタル格差の拡大が課題となっている。

調査概要

  • 【調査時期】2023年7月11日~2023年7月25日
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査対象】全国の満15~69歳の男女個人
  • 【有効回答数】9,400人
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