ヤフーが「Yahoo!ニュース」コメント欄で違反コメント報告の導線をわかりやすく改善

違反コメント投稿を繰り返すユーザーへの注意メッセージには法的リスクを明示して警告

ヤフーは、ニュース配信サービス「Yahoo!ニュース」で提供している「Yahoo!ニュース コメント」のコメント欄で、ユーザーからの違反コメント報告の導線をわかりやすく変更した、と12月22日に発表した。さらに違反コメント投稿を繰り返すユーザーに向けた投稿時の注意メッセージも変更した。違反コメントを続けた場合の法的リスクを明示し、より強い表現で警告する。

これまで各コメントの右上にある「…」のアイコンをクリックして、違反コメントを報告するリンク「このコメントを報告する」を表示していたが、「…」アイコンを「非表示・報告」に変更して報告までの導線をわかりやすくした。クリックすると「ユーザーのコメント非表示設定」と「コメントの報告」のリンクを表示し、報告画面で「わいせつや暴力的」や「過度な批判やひぼう中傷」など理由を選び、任意で詳細を記入して送信する。

これまでのアイコン(左側)と変更後のアイコン(右側)
アイコンをクリックすると「ユーザーのコメント非表示設定」と「コメントの報告」のリンクが表示される
違反報告画面では、報告する理由を選び、任意で詳細を記入して送信できる

違反コメントを複数回繰り返して投稿する悪質なユーザーに対する投稿停止措置で、事前抑止の効果を高めるため2021年10月に注意メッセージの表現を変更したが、デザインとメッセージ内容をさらに強い表現に改め、「発信者情報開示請求等を受けた場合、法令上の手続きにのっとり開示を行う場合があります」の文言を追加した。通常のコメント投稿画面も表示や文面を変更し、ユーザーがコメントポリシーを確認する機会を増やした。

変更前(左側)と変更後(右側)の注意メッセージ
変更前(左側)と変更後(右側)の通常のコメント投稿画面

Yahoo!ニュースのコメント欄は、毎月平均約17万件のコメントがユーザーから報告されている。実際に削除された投稿は、違反コメント対策に用いるAI(人工知能)の精度向上に活用している。誹謗(ひぼう)中傷の投稿を禁止し、コメントポリシーには違反投稿の具体例を明示した上で、24時間体制の専門チームの人的パトロールと、「深層学習を用いた自然言語処理モデル(AI)」で違反コメントを1カ月で約35万件削除している。

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