ヤフーが誹謗中傷など違反投稿への対応をまとめた「メディア透明性レポート」を初公開
ヤフーは、誹謗(ひぼう)中傷などのガイドライン違反投稿への対応状況をまとめた2020年度の「メディア透明性レポート」を初めて公開した、と12月21日発表した。「Yahoo! JAPAN」の投稿型プラットフォームで「Yahoo!ニュース」のコメント欄と「Yahoo!知恵袋」を対象に、投稿の監視体制や削除理由、プロバイダ責任制限法に基づく対応状況を数字や内訳とともに説明をしている。
レポートでは、メディア透明性レポート作成の理由▽投稿の監視体制▽パトロール体制について▽機械的な対応について▽Yahoo!ニュースとYahoo!知恵袋の利用状況▽削除理由の内訳▽プロバイダ責任制限法に基づく対応状況▽措置ユーザーへの対応――の2020年度分を記載した。21年度の取り組みは、22年に発表するレポートに記載する。10月19日に開始した「コメント欄非表示機能」は、検証結果を別途公表する予定。
レポートは、「プラットフォームサービスの運営の在り方検討会」(座長、山本龍彦・慶応大法科大学院教授)の20年12月22日の提言書を基づいて作成した。検討会は法律やメディアなどの専門家の外部有識者からなり、個人に対する誹謗中傷投稿への対応で取り組みの透明化を提言していた。ヤフーは今後もユーザーや外部有識者の意見を取り入れ、公表事項の見直しや取り組みを再検証して継続的に改善するエコシステムを構築する。
検討会座長の山本教授は、「今回のレポートは、プラットフォームサービスを前提とした自由で民主的なデジタル社会の形成に向けた第一歩にすぎない。今後も、ユーザーやメディアからの意見・批判を誠実に受け止め、投稿監視体制を絶えず見直していくのはもちろん、透明化すべき内容や事項についても定期的に精査することが必要」とコメントした。10月導入のコメント欄非表示機能でも、透明化確保の取り組みを求めている。
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