新型コロナワクチン、接種理由1位は「重症化を避けたい」。“いかにも日本的”な2位の理由は?【プラネット調べ】

「自治体指定の医療機関」「自治体の集団接種会場」での接種が大半ながら、情報源はテレビ頼り。

日用品の流通プラットフォームを運営するプラネットは、「コロナウイルスワクチン接種に関する意識調査」の結果を発表した。

ワクチン接種したくない理由は「副反応が怖いから」が突出

まず「インフルエンザワクチン」と「新型コロナウイルスワクチン」の接種経験について聞いた。その結果、インフルエンザワクチンは「毎年接種している」34.3%が最多だったが、「接種したことはない」29.2%がそれに続いた。性年代別で見ると、「毎年接種している」が男性は年齢とともに上がるが、女性は30代がいったんピークになり40~60代で低下、70代以上で一気に最多となる。女性70代以上は「毎年接種している」が46.3%と非常に高い。

一方、新型コロナウイルスワクチンは「すでに2回受けた」60.8%が多数派ながら、「まだ受けていない」28.9%も多い。なお調査時期は9月2日~7日で、ファイザー・モデルナ製ワクチンが確保され、2回接種済みの人が国内で半数を超えたとされる時期だ。年代別で見ると、65歳以上の高齢者優先で接種が行われていたため、60代・70代以上が突出している。性別では、男性のほうがすべての年代で「すでに2回受けた」「すでに1回受けた」が高い。

そこで「あなたは新型コロナウイルスワクチン接種を受けたいと思いますか。すでに受けた人は受けたいと思っていましたか」と聞くと、高齢になるほど「受けたい/受けたかった」が高く、若いほど「受けたくない/受けたくなかった」が高い。また女性よりも男性のほうが「受けたい/受けたかった」が高いことが明らかとなった。

その理由について、受けた/受けたかった理由としては「自分が重症化するのを避けたいから」66.8%、「周りに迷惑をかけたくないから」57.1%、「早くもとの世の中に戻ってほしいから」42.6%が上位だった。一方、受けたくない/受けたくなかった理由では、「副反応が怖いから」59.6%が突出して多かった。“日常を取り戻したい”という前向きな感情と“でも万が一問題があったら……”という後ろ向きな感情が、それぞれぶつかっている様子がうかがえる。

「自治体指定の医療機関」「自治体の集団接種会場」での接種が大半

「新型コロナウイルスのワクチンを接種した場所/接種する予定の場所」では、「自治体に指定された医療機関」34.8%、「自治体の集団接種会場」30.2%が上位で、「職域接種」8.3%や「大規模接種センター」6.1%は1割未満にとどまっている。

一方で「新型コロナウイルスのワクチンに関する情報を得ている手段」を聞くと、「テレビ・ラジオ」80.0%が圧倒的に多く、「新聞」36.0%がそれに続く。「政府や自治体のホームページ」「自治体からのお知らせ」はそれほど高くないため、関係機関の一次情報やローカルな情報は後回しになっているのが現状と思われる。

調査概要

  • 【調査対象】20代~70代以上の成人男女
  • 【調査方法】インターネット経由(調査機関:ネオマーケティング)
  • 【調査時期】2021年9月2日~7日
  • 【有効回答数】4,000人
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