12年間にわたるモバイル環境の変化、通話でもSNSでも「LINE」の影響力が顕著に【ドコモ・モバ研調べ】

NTTドコモが「モバイル社会白書」を公開。スマホユーザーの比率は92.8%にまで達する。

NTTドコモのモバイル社会研究所は、「モバイル社会白書2021年版」を公開した。2010年4月~2021年3月の12年間について、国内のモバイルICTの利用動向をまとめたデータブックだ。同所サイトから無料で閲覧やPDFファイルのダウンロードが可能。

12年間にわたるモバイル環境の変化を分析

同白書では特徴的なトピックとして、以下を紹介している。

携帯電話所有者のスマートフォン比率が92%超え

携帯電話におけるスマートフォンの比率は、2010年2月時点では4.4%だったが(2台目まで含む)、2021年1月時点には92.8%にまで達している。さらにスマホ所有者の91.3%が自宅で無線LAN(Wi-Fi)を利用している。

電話ではなく「LINE」の通話機能を使う人が7割近くに

モバイルコミュニケーションでは、音声通話において電話ではなく「LINE」の通話機能を使う人が7割近くに達している。SNSとしてもLINEは7割以上が使っており、コミュニケーションやニュース収集を行っている。

30代以下の過半数が、歩行中または食事中もスマホを利用

30代以下の過半数が、歩行中または食事中も、携帯電話・スマホを利用している。一方で50代以上の4割~5割がマナー違反ではないかと気にしているという。

毎日YouTubeを利用している小学生は3割超、中学生だと過半数

自分専用のスマホを持っている子ども(中学一年生まで)は、6割ほど。毎日YouTubeを利用している小学生は3割超、中学生だと過半数になる。LINEの利用も盛んだが、毎日LINEを使う中学生は、関東・近畿だと7~8割なのに対し、その他地方では5割前後に落ち着く。

その他、SNSの利用状況、モバイルICTのマナーやセキュリティ、災害時の活用、子どもやシニアの利用実態など、さまざまなくモバイル環境や社会課題の変化について分析した内容となっている。

調査概要(最新のモバイル利用状況などについて)

  • 【調査対象】全国の15~79歳男女
  • 【調査方法】ウェブによるアンケート調査、子どもやシニアに特化した訪問留置調査
  • 【調査時期】2021年1月
  • 【有効回答数】8,837サンプル
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