顔認証技術に抵抗感ある理由は「とにかく不快」ない理由は「流出などのリスク少ない」【クレスト調べ】

利用経験最多は「オフィスでの勤怠・人事管理システム」28.8%。使ったことがない人は4割ほど。

クレストは、「カメラによる顔認証技術に対する意識調査」の結果を発表した。幅広い分野で普及が進む顔認証技術(画像や映像から顔の特徴を分析して、人物を識別する技術)に対し、ユーザーの利用経験や利用意向、抵抗感の有無や理由を聞いた。

顔認証技術「認知しているが利用経験なし」が約4割、利用経験最多は「勤怠・人事管理システム」

まず「カメラを使った顔認証技術によるサービスの利用経験」について聞くと、「聞いたことはあるが利用したことがない」39.4%が最多。

以下、「オフィスでの勤怠・人事管理システム」28.8%、「スマートフォン、PCへのログイン機能」16.0%、「出入国管理時の顔認証ゲート」15.8%が、それに続いた。

「顔認証技術を使った新たなサービスの利用意向」を聞くと、「あまり利用したくない」47.0%、「絶対に利用したくない」10.2%で、計6割ほどが否定的。「やや利用したい」31.4%、「積極的に利用したい」11.4%を大きく上回っている。

年齢別・男女別でみると、20代・50代に比べ30代・40代および60代のほうが、男性に比べ女性のほうが否定的だった。

顔認証技術を使った新たなサービスの利用意向

顔認証技術に抵抗がある理由は「不快」、抵抗がない理由は「悪用されない」

上述した、「あなたは、カメラを使った顔認証技術による新たなサービスを利用したいと思いますか?」という質問に対する回答の比率は、「あなたは、カメラを使った顔認証技術によるサービスの利用に対して抵抗はありますか?」と質問を変えてもほぼ同様だった。「少し抵抗がある」47.8%、「とても抵抗がある」17.0%で、6割以上が抵抗感を持っている。

その理由については、「目的は何であれ、無断で自分の顔や姿を撮影されることが不快だから」47.5%、「自分の写った画像や動画がどの様に利用されるかわからないから」45.7%がツートップ。

年齢別で見ると、20代は「自分の写った画像や動画がどの様に利用されるかわからないから」がやや低く、「個人情報の流出が心配だから」が高くなる。

一方、「抵抗がない」とした人たちにその理由を聞くと、「顔認証のほうが暗証番号の流出などの悪用リスクが少なくセキュリティ面で安心できるから」46.6%が最多。「生活が便利になるのであれば新しいサービスは積極的に利用していきたい」45.5%が微差で続いた。

年代別では、30代は「セキュリティ面で安心できる」が低くなる一方、「生活が便利になるのであれば新しいサービスは積極的に利用していきたい」と「自分の顔や姿を撮影されることに抵抗がない」との回答が伸びた。

「今後活用したいと思う顔認証サービス」については、「ロック解除などセキュリティツールとしての活用」35.4%がトップ。以下「無人コンビニや無人スーパーなどの無人店舗の利用」34.4%、「顔認証による決済」31.0%が上位で、セキュリティ面・マーケティング面での応用が期待されている。

調査概要

  • 【調査対象】全国に住む20歳~69歳の男女
  • 【調査方法】インターネットによるアンケート(調査会社:ネオマーケティング)
  • 【調査期間】2019年12月20日~23日
  • 【集計サンプル数】500名(男性:250名 女性:250名)
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