ビジネスチャットツール、最大の不満点は「ツールを使いこなせない人がいる」【CTC調べ】
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、「大手企業のビジネスチャットツールの利用状況調査」の結果を発表した。
「Slack」「ChatWork」「Microsoft Teams」「Yammer」、あるいは「kintone」「Talknote」「LINE WORKS」など、ビジネス現場に焦点を当てたチャットツールが注目を集めている。同調査では、売上規模100億円以上、従業員数200名以上で、チャットツールの導入を公表している企業を対象としている。
チャットツール導入、「3年以上前」が4割近く
まず「導入しているチャットツールの使用期間」を聞くと、「半年未満」18.0%、「半年以上1年未満」11.2%、「1年以上3年未満」33.0%、「3年以上前」37.9%で、浸透具合が伺える。一方、メール・チャットツール・電話等のコミュニケーションツール全般について利用割合を聞くと、「メール」55.4%、「電話」24.5%、「チャットツール」14.2%と数値は低い。ただし、ビジネスチャットツールは、「非登録者≒社外の人間は、即座にコミュニケーションに参加できない」という性格の違いがあるため、使い分けによる側面があると考えられる。
そこで「チャットツールの導入による改善効果」を具体的に聞くと、「スピーディにコミュニケーションができるようになった」41.9%と、「複数人での情報共有が簡単になった」34.1%、「社内のコミュニケーションが活性化した」22.7%の声が上がっている。
チャットツールならではの課題を感じている人は4割
では、チャットツールならではの課題は存在しないのか? 「課題を感じている」としたのは40.0%。ただし導入年数により上下している。
具体的に「課題として感じたこと」を聞くと、「ツールを使いこなせない人がいる」44.5%がとくに多く1位。「情報量が多く必要な情報を見落とす、見つけられない」33.6%、「チャットの利用率が上がらない」33.0%がランキング上位となった。
今後の利用意向については、「継続利用したい」61.6%、「現在使っているツールと別のチャットツールなら利用したい」13.6%、「チャットツールは利用したくない」24.8%と、利用意向は高いが課題も見え隠れする結果となっている。
調査概要
- 【調査対象】売上規模100億円以上、従業員数200名以上で、チャットツールを公式に導入している企業
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査期間】2019年7月8日~9日
- 【有効回答数】824(役職者412/一般社員412)
- 【回答者】経営者・役員・係長・リーダークラス以上の役職者、一般社員
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