BIツール、企業の7割以上が導入するも起動するのは「週1回未満」が半数【ガートナー調べ】

企業採用が広がるBIツールだが、個々のビジネスマンにはまだまだ活用されていない現状が浮き彫りに。

ガートナーは、国内企業における「ビジネス・インテリジェンス(BI)ツール」の導入状況・利用実態に関する調査結果を発表した。日本国内(主に首都圏、大阪圏、名古屋圏)で働くビジネス・ワーカーが対象。

7割以上の企業がBIツールを導入するも、積極利用するユーザーは限定的

「自社でBIツールを利用している」という回答は、対象者の74%。ただし個人(本調査の回答者自身)という観点では、41%が「自身では利用していない」と回答。以下「能動的に利用している(主に自身の分析ニーズによる)」35%、「受動的に利用している(主に上司やビジネス現場など他者の要望による)」24%が続いており、ExcelなどのOffice製品に比べ、ビジネスマンのツールとしては、まだまだ余地のあることがわかる。

BIツールの利用状況:自社の状況 (左) と個人の状況 (右)

日常利用しているユーザーは少なく「週1回未満」がほぼ半数

次に利用頻度について「毎日(日常業務の一環として)」「週数回程度」「週1回程度」「月数回程度」「月1回程度」「毎月利用するとは限らない」の6段階から選択してもらった。全体では「週数回程度」「月数回程度」が上位ながら、ほぼすべての頻度に回答は分散した。「毎日(日常業務の一環として)」「週数回程度」「週1回程度」の合計(週1回以上)が49%、「月数回程度」「月1回程度」「毎月利用するとは限らない」の合計(週1回未満)が51%でほぼ拮抗している。“週1回”というのが1つの利用頻度の目安となるだろう。

これを「能動的に利用しているユーザー」「受動的に利用しているユーザー」でそれぞれ見ると、やはり能動的に利用しているユーザーのほうが、利用頻度は高い。ただし能動的に利用しているはずのユーザーでも、週1回未満のユーザーが3割近く存在している。

BIツールの利用頻度

なお同調査において、「利用中のBIツールに対する不満」を聞くと、「ツールの使い方が難しい、使いこなせない」37%、「パフォーマンスが低い、処理に時間がかかる」27%、「導入の有用性あるいは費用対効果を検証するのが困難」22%が上位となっている。「提供される機能が足りない」「提供されるグラフなどビジュアルの種類が足りない」と回答したユーザーもそれぞれ20%程度存在した。

調査概要

  • 【調査対象】日本国内(主に首都圏、大阪圏、名古屋圏)で働くビジネス・ワーカー
  • 【調査方法】Webアンケート調査
  • 【調査期間】2019年3月5日~19日
  • 【有効回答】441件
  • 【所属企業の従業員数規模による内訳】従業員数2,000人以上:249件、1,000~1,999人:64件、300~999人:74件、300人未満:52件、無回答:2件
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