世界74カ国・1,877人のCIO、今後増加させたいのは「従業員の生産性」が最上位【ガートナー調べ】

世界のCIOを対象に毎年実施している調査の最新結果。「売上」はもはや重視されていない。

ガートナーは、各国のCIOを対象に実施した意識調査「2021年CIOアジェンダ・サーベイ」の結果を発表した。この調査は世界のCIOを対象に毎年実施しており、今回は世界74カ国・1,877人のCIOから回答を得た。なお、回答したCIOが所属する企業の売上高/公的機関の予算総額はおよそ4兆7,000億米ドル、IT支出総額は850億米ドルに達している。

「売上」よりも「コストの競争力」「従業員の生産性」のパフォーマンスを向上させたい

まず、今回の調査により、CIOが機会をつかむ戦略として考えているのが、「戦法を変える」「増幅力を解き放つ」「足かせを減らす」「リソースの投入先を変える」の4つに集約されることが判明した。

「戦法を変える」では、CIOの76%が、2020年に新規デジタル・プロダクト/サービスへの需要が拡大すると回答していた。この割合は今後さらに増加する見込みだ。また、「先進企業」は、新規デジタル・プロダクト/サービスの導入の加速、顧客アプローチ/市民エンゲージメントのためのデジタル・チャンネルの活用に、とくに取り組んでいることが判明した。

特に今後企業が強化したいとした領域では、「新規ビジネス・イニシアティブ」「買収」「コストの競争力」「従業員の生産性」といった領域が挙げられた。企業パフォーマンスをシフトした領域としては、「売上」が減少する一方、「コストの競争力」「従業員の生産性」が上位だった。

企業パフォーマンスにおけるシフト

調査概要

  • 【調査対象】世界74カ国の主要業種に属するCIO
  • 【有効回答数】1,877人
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