ステキな私をアピールしたい「リア充アイドル」など、SNS承認欲求4タイプ分類【セールスフォース調査】
セールスフォース・ドットコムは2月22日、SNSを利用する一般消費者の「承認欲求」に関するリサーチ結果を発表した(調査概要は記事末尾を参照)。
同調査は、複雑化する消費者行動について、SNSにおける承認欲求の特徴を分析して理解を深め、消費者と企業の間にあるコミュニケーションギャップを埋めて、有効な施策を考察することを目的としている。
分析過程において、消費者の承認欲求タイプを「承認欲求の強さ(投稿に対するいいね!やコメントの期待)」と「承認欲求のベクトル(反応の数or反応相手)」の2軸に分けて、4タイプに分類した。
リア充アイドル:いいね!獲得に努力を惜しまない
承認欲求が高く、承認の数も重視するタイプ。10代、20代の割合が高く、4タイプのなかでTwitterとInstagramの利用率が最も高い。
充実した生活を幅広い人に見てもらい、多くの承認を得たいと考えており、承認を得るためにさまざまな手段を駆使する。SNS映えする写真スポットに旅行したり、撮影用のスペースを設けたり、なかには「リア充代行サービス」の利用者もいるという。
企業の投稿にも敏感で、自身が求める世界観と一致した施策には反応する傾向がある。
ミーハー社交家:情報通でありたい、冷静な大人タイプ
調査対象の全年代にバランスよく存在し、Facebookの利用率が高い。承認欲求は高いが、行きすぎた行動や過度な期待はせず、冷静かつ常識的な言動を心がける。承認の数よりも同じ趣味の人や、その分野の著名人など、「特定の相手」に承認されることを好む。
情報感度が高く、価値のある情報をシェアして優越感を得たいと考える傾向がある。企業のアプローチとしては、鮮度が高く、ユニークな情報を提供することが、反応を得るためのポイントになる。
議論系オタク:趣味に夢中、好きなことには徹底的
承認欲求は弱いが情報感度が高く、仲間同士の間で趣味や好きなことについて活発に投稿する。男性比率が最も高く、Twitterの利用率が高い。
好きなことについては、徹底的になるタイプ。企業自らもオタクとなって、アンテナにひっかかるコンテキストを研究し、表面的な情報よりも、深い情報を提供することがポイント。
短尺よりも長尺の解説動画を用意したり、十分な情報量のブログ記事を用意したりする工夫が必要になる。
協調的フォロワー:空気を読み、限られたコミュニティで共有
40代、50代、60代の割合が高く、最もソーシャルメディアの利用に消極的なタイプ。家族や友人など、限られたコミュニティのなかで、空気を読んでソーシャルメディアでコミュニケーションする。
「自分をより良く見せたい」という投稿意欲はなく、お得な買い物情報、生活に役立つハウツー記事など、気軽にシェアできて周囲の人に喜ばれるような情報に反応しやすい。
もともとソーシャルメディア上の活動は活発ではないため、企業の連続投稿には嫌悪感を抱く傾向があるため、興味関心をしっかり理解しなければ、ブランド毀損につながる恐れがある。
調査概要
調査対象は、SNSに月1回以上投稿する15歳~19歳の男女3720名。Webアンケートによる定量調査と、デプスインタビューによる定性調査で構成されている。
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