2017年のインフィード広告市場、前年比36%増の1,903億円に【サイバーエージェント調べ】

サイバーエージェントはデジタルインファクトと共同で国内のインフィード広告に関する市場動向調査を実施。2023年までの市場規模を推計・予測した。

サイバーエージェントはデジタルインファクトと共同で国内のインフィード広告に関する市場動向調査を実施。プロモーション目的や配信先デバイス、配信先メディア、広告フォーマットなどを含めて推計するとともに、2023年までの市場規模を予測した。

なお、この調査におけるインフィード広告の定義は次のとおり:メディア上で表示されるフィード型コンテンツと同じフォーマットで表示される広告の総称

2017年のインフィード広告市場は前年比36%増の1,903億円。スマートフォン比率97%

両社の推計によれば、2017年のインフィード広告市場は2016年(1,401億円)から36%増加し、1,903億円となった。このうちスマートフォンへの配信比率は全体の97%に達した。プロモーションの目的別にみると、Webプロモーション目的が75%、アプリプロモーション目的が25%となっている。

プロモーションの目的と広告主のカテゴリーに関して両社は、Webプロモーション目的では「通販、金融系の企業によるダイレクトレスポンス需要が大きく、またナショナルクライアントによるブランディングを目的とする出稿も大きく増加した」とコメント。アプリプロモーションについては「ゲーム系広告主による底堅い需要のほか、EC系・金融系・フリマ系など、ゲーム以外の多様なアプリプロモーション需要が特に伸びた」としている。

今後の市場規模の推移として、2023年には2017年の2倍超に相当する3,921億円に達すると予測。プロモーション目的の構成比率や配信先デバイスに関しては現在とほぼ同じだとしている。

配信先の7割がソーシャルメディア

配信先メディア別の推計をみると、前年にひきつづきソーシャルメディアが伸長。2016年から5割近い増加となり、市場の伸びを牽引した。ソーシャルメディアの構成比は市場全体の約7割を占めている。

動画フォーマットが急伸、全体の1/4に

広告フォーマット(静止画/動画)別にインフィード広告市場をみると、2017年は動画フォーマットが2016年の2.6倍となる479億円まで急伸、市場全体の4分の1を占めるところまで成長した。

インフィード広告における動画フォーマットの利用について両社では、「アプリインストール目的やWeb上での商品・サービス申し込みの獲得を目的とする出稿において定着し、また大手広告主によるブランディングを目的とする出稿も増加」したと指摘。

広告主において「配信先の媒体ごとに利用する動画をクリエイティブやフォーマットの種類を使い分けるなどの取り組みが進んだ」ことと、媒体において「特色のある動画フォーマットが生まれ、従来よりも豊かな表現力を可能にする動画フォーマットなど、新しい広告商品の提供が進んだ」ことの両面によって、市場全体で動画利用の高度化が加速したと分析している。

インフィード広告における動画フォーマットの利用は今後も継続的に拡大し、2023年には市場全体の約35%に達すると予測している。

調査概要

  • 【調査対象】インフィード広告
  • 【調査方法】インフィード広告市場関係者へのヒアリング、調査主体ならびに調査機関が保有するデータ、公開情報の収集
  • 【調査時期】2017年11月~2018年1月
  • 【調査主体】サイバーエージェント
  • 【調査機関】デジタルインファクト
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