世界6カ国でよく使われるSNSはLINE、Facebook、WhatsAppが3強【カーツメディアワークス調べ】

カーツメディアワークスは、日本を含むアジア、北米、欧州の6カ国の5,737を対象に、Web上で「Webメディア・SNSの利用に関する意識・実態調査」を実施した

カーツメディアワークスは、6カ国(日本、アメリカ、ドイツ、シンガポール、台湾、タイ)の一般消費者を対象に、Web上で「Webメディア・SNSの利用に関する意識・実態調査」を実施し、5,737名から回答を得た。その調査結果を紹介する。

国ごとに異なる「最もよく見るニュースメディア」

上図からもわかるとおり、「あなたが最もよく見るWebニュースメディアは何ですか?」との設問に対しては、各国で回答に違いが見られた。以下、国ごとに見ていく。

日本: Yahoo! JAPANが過半数獲得。「テレビ」との回答も

他の5カ国では1位の利用比率が多くとも20%台であるのに対し、日本ではYahoo! JAPANが過半数を獲得して1位となった。また、設問内容がWebメディアに関してであるにも関わらず、「テレビ」という回答が2位に入っている。

1位Yahoo! JAPAN(52.5%)
2位テレビ(5.1%)
3位LINE(3.9%)
4位SmartNews(2.2%)
5位Google(1.6%)
-特になし(17.4%)
-その他(17.3%)

台湾: Yahoo!、地元メディアに続いてFacebookがランクイン

Yahoo! 奇摩が1位を獲得。ETtoday(新聞雲)、Apple Daily(蘋果日報)といった有力媒体に続いて、純粋なニュースメディアではないFacebookが4位にランクインしている。

1位Yahoo!(28.8%)
2位ETtoday(10.8%)
3位Apple Daily(7.4%)
4位Facebook(7.1%)
5位Google(6.0%)
-特になし(4.3%)
-その他(35.7%)

タイ: 6カ国で唯一、Facebookが1位に

Facebookをニュースメディアとして捉える傾向がタイではさらに強く、1/4近い得票率で1位に。2位にはGoogleが入っており、カーツメディアワークスでは「タイでは、ニュースメディア以外で情報を収集する傾向が強い」と分析している。従来型のニュースメディアとしてはSanook、Thai Rathなどの名前が挙がっている。

1位Facebook(24.4%)
2位Google(11.4%)
3位Sanook(11.0%)
4位Thai Rath(10.8%)
5位Pantip(5.4%)
-特になし(0.1%)
-その他(37.0%)

アメリカ: CNNが1位となるも、「特になし」が1位を上回る

アメリカではCNNがYahoo!を抑えて1位となった。ただし、「特になし」と回答した割合が1位のCNNを超えている。

1位CNN(13.1%)
2位Yahoo!(8.6%)
3位Fox(7.8%)
4位Facebook(7.6%)
5位MSN(4.1%)
-特になし(15.5%)
-その他(43.3%)

ドイツ: 6カ国で最も回答が分散。「特になし」も多い

1位のSPIEGELでも7.9%と低く、特定のメディアに回答が集中していない。またアメリカと同様に「特になし」が1位を上回っている。「ドイツにおいては、『このメディアさえ抑えておけば大丈夫』といった考えは通用しづらいのかもしれません」(カーツメディアワークス)

1位SPIEGEL(7.9%)
2位Bild(6.9%)
3位n-tv(6.9%)
4位Focus(6.6%)
5位T-Online(6.1%)
-特になし(13.1%)
-その他(52.5%)

シンガポール: Straits Timesが1位。Yahoo!、Facebookが続く

最大手の英字紙Straits Timesが1位に。「特になし」と答えた比率が低い点は、台湾、タイとも共通している。

1位Straits Times(13.5%)
2位Yahoo!(11.5%)
3位Facebook(10.4%)
4位Channel News Asia(10.2%)
5位BBC(5.5%)
-特になし(3.7%)
-その他(45.3%)

SNSアプリの利用回数ではLINE、Facebook、WhatsAppが3強

「あなたは下記のSNS・メッセンジャーアプリを1日何回開きますか?」と質問し、回答者別でその回数の割合を算出。各国ごとにその平均を割り出した結果が以下の図である。

※選択肢はLINE、WhatsApp、SnapChat、Instagram、Twitter、Facebook、その他(自由回答)

日本、台湾、タイではLINE、アメリカではFacebook、ドイツとシンガポールではWhatsAppがよく利用されている。また日本(およびアメリカ)以外の国ではFacebookが2位となっており、日本におけるTwitterの利用状況は他国と比較して突出している。

調査概要

  • 【実施時期】2017年12月
  • 【実施方法】インターネット調査
  • 【調査人数】5,737名(日本:1,047名、台湾:1,005名、タイ:1,079名、アメリカ:1,035名、ドイツ:1,030名、シンガポール:541名)

※本調査結果の数字は、小数第2位を四捨五入しているため合計が100%にならない場合がある。

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