通信販売業者らで組織する社団法人の日本通信販売協会は、毎年行っているインターネット通販利用者の実態調査の結果をまとめ、2010年版として12月17日発表した。ネット通販の利用度で「週3回以上」が6.4%となり、2008年の3.6%、2009年の5.1%からさらに上昇していた。商品を知るきっかけはメールマガジンが最多で、購入の決め手となる情報源はクチコミサイトが多かった。
調査は、2010年1月以降にパソコンのネット通販で買い物をした首都圏1都3県の20~59歳を対象に、10月にウェブアンケートで実施した。サンプル数は1080で、各年代とも270サンプルずつ、男女各540サンプル。利用度で最も多いのは「月に1回程度」の32.9%で、次いで「月に2~3回程度」の30.6%。「週3回以上」のヘビーユーザーの比率が増えていることが特長で、特に男性の20代では14.1%と突出していた。
商品を認知する経路(複数回答)は、メールマガジンが30.8%とトップで、企業サイト28.3%、クチコミサイト19.2%、実際の店で見ての18.1%と続いていた。一方、購入の決め手になった情報源(同)では順位が入れ替わり、クチコミサイトが28.6%と最多。次いで企業サイトの23.5%、実際の店で見ての15.6%、メールマガジン13.4%の結果となった。テレビは、認知度は番組17.6%、CM16.5%だが、購入の決め手では各7.9%、5.9%と少なかった。
ネット通販で購入する商品(同)のベスト3は、2009年と同じで「本・雑誌・コミック」50.0%、「食料品・飲料(酒類除く)」34.9%、「レディース ファッション・靴」28.0%の順。アイテム数が多く、特定の商品購入のために検索が必要なことから、ネット通販が優位になっているという。ダウンロードして購入するデジタルコンテンツの購入は20%程度にとどまった。
日本通信販売協会
http://www.jadma.org/
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