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企業も活用すべき「ライブ配信」、5大SNSで大きな機能差・特徴あり!? メリット・デメリットを比較【We Love Social特選記事】

企業とユーザーとのコミュニケーション方法として定着しつつある「ライブ配信」。YouTube、Instagram、Facebook、Twitter、LINEについて、それぞれの特徴、メリット・デメリット、配信方法を整理。

企業が活用すべきライブ配信サービスまとめ

コロナ禍において、ユーザーとのコミュニケーション方法として、ライブ配信が定着しつつあります。ライブ配信ができるツール、サービスは様々ありますが、ここでは企業のSNSアカウント運用との親和性の高いプラットフォームであるYouTube、Instagram、Facebook、Twitter、LINEについて、それぞれの特徴、メリット・デメリット、配信方法を整理します。

ニューノーマル時代、オンラインのコミュニケーションがより重要に

新型コロナウイルスの感染拡大により、「ニューノーマル」と呼ばれる新しい生活スタイルが求められるようになっています。人の移動や接触を避けるニューノーマル時代は、リモートワークなどの新しい働き方の普及や、リアル店舗からオンラインショップへの移行など、これまでの事業活動の見直しにつながっています。

消費者行動においては、自宅で過ごす「おうち時間」が増えたことで、オンラインの利用時間が増えています。特に「インターネットショッピング」「有料動画配信サービスで視聴」「動画を無料視聴」などの行為が増えていることが調査結果で明らかになっています。

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参考:野村総合研究所 新型コロナウイルス感染拡大で生活におけるデジタル活用が急進展

こうした生活の変化を受け、オンラインのリアルタイムなコミュニケーション方法としてライブ配信(Live配信、ライブ放送)を活用した情報発信やプロモーション、イベント開催などが注目されています。

ライブ配信ができるプラットフォームは様々ありますが、ここでは次のプラットフォームでのライブ配信の特徴や使い方について紹介します。()内はプラットフォーム内のライブ配信の呼び方です。

  • YouTube(ライブ配信)
  • Instagram(Instagramライブ)
  • Twitter(ライブ放送)
  • Facebook(ライブ配信)
  • LINE(LINE LIVE)

▶︎オンラインライブ配信の企画や配信支援などのご相談はこちら

YouTube でライブ配信

動画プラットフォームのYouTubeは、配信方法、視聴方法が多彩です。ライブ配信では、コメントのやり取りのほか、有料のコメントも用意されており、配信者が収益を得られるような機能も用意されています。

メリット

  • 視聴者、配信者、ともにユーザーが多い(月間アクティブユーザー数:6,200万人以上/2018年12月時点
  • Web、アプリ、ゲーム機など、様々な方法で視聴できる
  • PC、YouTubeアプリの他、ストリーミング ソフトウェアまたはハードウェア エンコーダを使って配信できる
  • コメントで双方向のコミュニケーションがリアルタイムでできる
  • チャットのモデレーターを設定できる(コメントの削除など)
  • ライブ配信を通して広告収入を得られる(チャンネル登録者数1,000人以上、年間再生数4,000時間以上の条件あり)
  • Super Chat や Super Stickersなど、コメントを通した収益化ができる
    参考:YouTube でライブ配信

デメリット

  • 配信者が多いので、埋もれやすい
  • チャンネル登録者が少ない場合、ライブ配信告知は別のSNSで行うなど工夫が必要

配信方法

PC、YouTubeアプリ、ストリーミング ソフトウェアまたはハードウェア エンコーダから配信できます。エンコーダからの配信では、複数のマイク、カメラ、ミキサーなどを介して本格的な配信をすることができます。
スマホアプリからの配信では、チャンネル登録者が1,000人以上必要です。スマホアプリの場合は、「ライブ配信を開始」から配信できます。PCからの配信では、PCに接続されたウェブカメラから配信を行います。チャンネル登録者などの条件はありません。

配信にあたっての注意点

ライブ配信を行うには、過去 90 日間にライブ配信に関する制限を受けていないこと、かつチャンネルの確認(電話番号を登録する)が必要になります。チャンネルの確認から最初の配信まで、最大24時間かかることがあるので、ライブ配信を行う前にテスト配信を行っておきましょう。モバイルからの配信は、チャンネル登録者が1000人以上必要です。

Instagram でライブ配信

Instagramは、ライブ配信によるユーザーとのコミュニケーションを通したプロモーション、商品案内がやりやすいプラットフォームです。その理由は、もともとブランドや製品に関心の高い、アカウントのフォロワーがいるからです。双方向のコミュニケーションで、店舗での接客のようなやり取りができるのが特徴です。

メリット

  • アカウントのフォロワーに見てもらいやすい
  • エンゲージメントの高いファンにはライブ配信の通知が行く場合がある
  • コメントで双方向のコミュニケーションがリアルタイムでできる
  • Instagramアプリから簡単に始められる
  • 投稿やストーリーズで事前告知、ライブ中に答える質問の募集などができる
  • コメントコントロール(承認)設定ができる
  • 配信後にアーカイブをIGTVに残せる
    参考:Instagramライブの設定方法

 

デメリット

  • 最長1時間の制限あり(再開可能)
    ※公式の発表はないが、フォロワー数や視聴者が多いなどの条件により1時間以上配信できるアカウントもある
  • PC、ストリーミング専用ソフトウェアなどからの配信ができない
 参考:Instagramライブの設定方法

配信方法

Instagramアプリからの操作で配信できます。アプリのカメラのアイコンをタップするか、フィードから、スクリーンを右にスワイプすると、ライブ動画を配信できます。

配信にあたっての注意点

最長1時間となっているので、終了時間を意識して配信しましょう。1時間以上になる場合は、再度ライブ配信をスタートすることになります。

Facebook でライブ配信

Facebookでは、Facebookページ、グループ、イベント、個人アカウントからライブ配信ができます。Facebookページから配信して、プロモーションやイベント中継を行えます。

メリット

  • Facebookページからの配信ができるので、フォロワーに届けやすい
  • アプリ、PCから配信できる
  • 動画ソフトウェア、ハードウェアを使って配信することもできる
  • コメント、いいねなどで双方向のコミュニケーションができる
  • 任意のコメントを固定する機能がある
  • ライブ中にアンケートをとれる機能がある
  • 配信後にライブ動画を保存できる
  • クロス投稿をオンにしているページに、ライブ動画を配信することができる(ライブクロス)
    参考:ライブ動画配信を設定する

 

デメリット

配信方法

アプリ、PC、動画ソフトウェアから、ライブ放送を配信できます。Facebookアプリから配信する場合は、配信するページに移動して、「ライブ動画」をタップすれば、配信が始まります。

配信にあたっての注意点

配信は、ページ以外に、グループ、イベント、個人アカウントからも配信できますが、Facebookページからの配信が最も機能が豊富です。北米では、Facebook LIVEからショッピングができる機能がありますが、日本ではまだ公開されていません。

Twitter でライブ放送

Twitterは、Twitterが買収したPeriscopeを使ってライブ放送ができます。Periscopeは、スマホアプリまたはウェブサイトから利用しますが、事前にPeriscopeアカウントの登録が必要です。視聴者は、Twitterから直接視聴できるだけでなく、Amazon Fire TVやApple TVからPeriscopeで視聴することもできます。

メリット

  • ライブ放送を始めるとフォロワーにプッシュ通知が送信される
  • フォロワー限定公開、招待者のみなど、視聴者を制限できる
  • コメント、ハートで双方向のコミュニケーションができる
  • ライブ放送中に絵が書けるスケッチ機能がある(iOSのみ)
    参考:Periscopeでライブ放送する方法

 

デメリット

  • 専用アプリのPeriscopeが必要
  • Periscopeでのアカウント登録が必要
  • ストリーミング専用ソフトウェアなどからの配信ができない
   参考:Periscopeでライブ放送する方法

 

配信方法

Periscopeでアカウント作成し、画面にしたがいライブ放送を開始できます。

配信にあたっての注意点

PeriscopeはTwitter以外に、Facebook、Googleのアカウントを連携させることもできますが、Twitterフォロワーに向けて配信したい場合は、Twitterと連携してください。

LINE でライブ配信

LINE公式アカウントとしてライブを配信する場合は広告となり、料金がかかります。配信する前に、ライブ配信のための確認書の合意を行い、そのあとLINE公式アカウントの管理画面よりライブ配信が可能になります。

無料で配信する場合は、LINE LIVEアプリを使って配信します。LINE LIVEにチャンネルを作成して配信すれば、費用はかかりません。

LINE LIVEでライブ配信する人は、LINEライバーと呼ばれます。LINE LIVEを使うとカメラが顔認識をしてフィルターを付けたり、スタンプを加えたりする加工が簡単にできます。ここでは、LINE LIVEのメリット、デメリットを紹介します。

メリット

  • スマホアプリから簡単に配信できる
  • LINEアプリとLIVE LIVEアプリ、PCから視聴できる
  • コメントやいいねで双方向のコミュニケーションができる
  • 映像を使わないラジオ配信ができる
 参考:LINE LIVEヘルプ

デメリット

  • 配信には、LINE LIVEアプリが必要
  • 視聴者がコメントをつけるときは、LIVE LIVEアプリのログインが必要
  • PC、専用ソフトウェアからの配信ができない
  • 配信時間は最大1時間(再配信可能)
  • 配信予約はできない
    参考:LINE LIVEヘルプ

配信方法

LINE LIVEアプリからの操作で配信できます。LINEアカウントでサインインして、チャンネルを登録すれば、ライブ配信ができます。

配信にあたっての注意点

LINE公式アカウントからの配信は有料となります。配信前の確認書のやり取りなどに数週間かかるので、前もって用意しておきましょう。
LINE LIVEアプリから、チャンネルを登録して配信する場合は、チャンネルにブランド名などを設定して配信するとよいでしょう。

ライブ配信の機能比較

各プラットフォームの一部の機能を整理しました。自社に合った配信方法を探す際に参考にしてください。

 配信アプリ

PCからの
配信

配信通知

双方向の
コミュニケーション

アーカイブ
(動画を保存)

YouTube不要×
(ユーザー自身が設定)

(コメントの削除機能あり)
Instagram不要×
(コメントの承認機能あり)

Facebook不要×
(ユーザー自身が設定)

(アンケート機能あり)
TwitterPeriscope
LINELINE LIVEアプリ
××
(ユーザー自身が設定)

▶︎オンラインライブ配信の企画や配信支援などのご相談はこちら

ライブ配信の活用事例

今回は、追加のアプリダウンロードが不要で手軽に始められる、YouTube、Instagram、Facebookの3つのプラットフォームで、実際にライブ配信を行っている企業アカウントの事例を紹介します。
プロモーション、イベント中継、オンラインレッスンなど、様々な活用がされています。

YouTube

ナイキジャパン

https://www.youtube.com/playlist?list=PLm0oWRDX73Gnoe_o-MIVTYz8CuaGwsR9O

ナイキジャパンの公式YouTubeでは、毎週木曜の19:30からトレーナーがワークアウトのレッスンをするライブ配信をしています。ヨガ教室、スポーツジムなどに行きにくいコロナ禍で、ライブ配信を見ながら自宅でトレーニングする人も増えています。トレーナーは、ナイキのスタイリッシュなウェアを着用しており、視聴者の購買意欲を刺激します。配信した動画はアーカイブされて、後からでも見ることができます。
参考:https://www.nike.com/jp/ntc-live

ONE CAREER

https://www.youtube.com/channel/UC9pZvPeH3Ic0fnAZXZNJCow/featured

学生向け就活口コミサイトの「ONE CAREER」のYouTube公式サイトでは、人材募集中の企業の人事担当者が出演し、YouTubeライブによる企業説明会を配信しています。ライブ配信では、人事担当者による会社說明に加え、司会者とのとのパネルディスカッション、視聴者から募集した質問への回答などが行われています。ライブ放送はアーカイブされていて、後から視聴することもできます。
参考:https://www.onecareer.jp/event_bundles/12


Instagram

COHINA

https://www.instagram.com/cohina.official/

アパレル系Instagramのライブ配信といえば、COHINAと言われるくらい、ライブ配信で存在感を出しているのが、小柄な女性向けのファッションアイテムを販売するCOHINAです。COHINAは、毎日ライブ配信を行っています。155cm以下の小柄女性というターゲットが明確なため、ライブで服を着用して紹介する人もみな小柄な女性で、着用イメージがわきやすくなっています。コメントでは、「●●と組み合わせて見せてほしい」、「●●色があれば欲しい」など、様々な意見や要望、質問が寄せられ、ライブ中に答えています。やり取りを通して生まれる商品もあり、商品開発にも参加できるユーザーコミュニティとしても活性化しています。
参考:https://note.com/cohinaayako/n/ne54f39a187a8

コスモホーム

https://www.instagram.com/cosmohome_style/

注文住宅の設計・施工を行うコスモホーム。不動産業界でも、コロナ禍においてはモデルルーム、内覧会などの対面営業がやりにくくなっている中、同社では毎週末にモデルハウスからInstagramでライブ配信を行っています。毎回、家造りに関するテーマを決めて、各分野のプロが登場し、家造りのポイントを解説し、視聴者からの質問にも対応しています。
参考:https://cosmohome-co.com/2020/04/42687/coscosmo/


Facebook

鈴鹿サーキット

https://www.facebook.com/suzukacircuit/

鈴鹿サーキットでは、コロナ禍以前からレースの様子をFacebookやYouTubeでライブ配信していました。最近もF1第5戦70周年記念GPなどのライブ配信をしています。県境を越えた移動がしにくく、サーキットに足を運べない人でもFacebookからライブを楽しんでいます。
参考:https://www.suzukacircuit.jp/

まとめ

ニューノーマルの時代において、対面の接客やイベントなどが難しい中、ライブ配信で臨場感のあるコミュニケーションを実践している企業が増えています。リアルタイムで複数人とコミュニケーションできるライブ配信は、新しい接客スタイルとしてコロナが収束した後でも、購買促進、エンゲージメント向上のために活用されていくでしょう。

紹介したように、ライブ配信ができるプラットフォームは様々あります。それぞれの特性や自社で配信したいコンテンツを検討した上で、最適なプラットフォームで配信してみましょう。どのプラットフォームでも、突発的に配信するよりも、事前に告知を数回行う、あるいは日曜日の午後8時など定時配信をする方が、視聴者を多く集められます。ライブ配信前から入念な準備を行っておきましょう。

なお、コムニコではオンラインライブ配信の企画や配信支援などを行っておりますので、ぜひお問い合わせください。

「We Love Social」掲載のオリジナル版はこちら企業が活用すべきライブ配信サービスまとめ

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