わかりやすいプレゼンの仕方は相手の負担をなくすこと。情報量とデザイン
NGプレゼン資料の2つの問題点である「情報量」と「デザイン」。これらが適切に設計されていないプレゼン資料は、聞き手にとって「負担」となってしまいます。このLessonでは、これらの負担を解消する方法をお伝えします。
Chapter4 STEP2 資料作成 前編
Lesson23 [プレゼン資料のデザイン概論]
プレゼンを聞いてほしければ聞き手の「負担」をなくそう
○「羅列された情報」を「整理された情報」へ
プレゼン資料には、自分が話したい情報を記載しがちです。しかし、プレゼンの主役は聞き手です。プレゼン資料に記載する情報は、自分が話したいかどうかではなく、聞き手にとって大切かどうか、という基準で優先順位をつけましょう。
聞き手目線で優先順位をつけたら、次にその順位に従って情報の取捨選択をします。ここで意識すべきは、取捨選択の「捨」です。断捨離という考え方がありますが、プレゼン資料でも情報の断捨離が必要なのです。聞き手目線の優先順位に従って、思い切って情報を断捨離しましょう。
そして、最後まで残った情報に関しては、短い一文でまとめるなどして、シンプルに表現します。
こうすることによって、「羅列された情報」を「整理された情報」へと昇華させることができます。〔図表23-1〕
○「散らかったデザイン」を「整ったデザイン」へ
デザインを整えるためには、本章でお伝えするルールを適用すればOKです。プレゼン資料には、「文字」や「図形」、「グラフ」や「画像」などさまざまな要素があり、その要素ごとに「デザインのルール」が存在します。そのルールを適用するだけで、デザインは自然と整います。〔図表23-2〕
私はデザイナーではありません。しかし、プレゼン資料デザインの仕事を通じてデザインを学ぶことにより、名刺やチラシなど、さまざまなツールを自分でデザインできるようになりました。一度ルールを覚えてしまえば、いろいろなシーンで活用できますよ。
シンプルにしすぎたら伝わらない?
「プレゼン資料をシンプルにするのはわかったけど、シンプルにしすぎたら、逆に伝えたいことが伝わらなくなってしまうんじゃないかな」という不安をお持ちですか?
安心してください、そんなことはありません。その不安を解消してくれるのが「配布資料」です。こんな話をすると「プレゼン資料と配布資料って同じじゃないの?」という声も聞こえてきそうですが、「プレゼン資料」と「配布資料」は別物です。
しかし実際は、これらのツールを混同してしまう方がとても多いので、次のLessonで、それぞれの役割を改めて整理しましょう。
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難しそうに思えるかもしれませんが、ITの知識やデザインのセンス、プレゼンの経験がなくても理解できるように配慮しているので心配不要です。
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