国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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グーグル検索 SEO情報2

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グーグル検索 SEO情報2

Search Consoleの検索パフォーマンスのデータ集計に変更あり(8/19)
特定のフィルタを設定したときのみ影響 (Google Webmaster on Twitter) 海外情報

Search Consoleでの検索パフォーマンスレポートの集計方法を、8月19日にGoogleは変更した(旧Search Consoleでは「検索アナリティクス」)。

この変更に関する解説は、ヘルプページにアナウンスが出ており、Search Consoleからもリンクされている。

とはいえこの変更で困惑しているサイト管理者が多くいるようで、Googleウェブマスター向けツイッター公式アカウントが、幅広く周知するために連投解説している。

そもそものヘルプページでのアナウンスも英語でしか提供されていないため、要点をまとめておこう。

  • 今回の集計方式の変更が影響するのは、フィルタの[検索キーワード]で「次を含まないクエリ」としてキーワードを指定したときの(表示回数やクリック数などの)合計数の集計だけである。

    フィルタをまったく設定していないときや、上記のフィルタを設定していないときには、今回の変更はデータに影響しない。

  • 具体的な変更内容は、「数がごく少ないクエリ」「プライバシーに関わるクエリ」「機密性が高いクエリ」が合計数に含まれなくなるというもの。

    このため「次を含まないクエリ」フィルタを設定したときの合計数が8月19日以降に大幅に減少するサイトがある。

  • 具体的なクエリに関しては、これまでもレポートには出ていなかった。どんなクエリかはわからなかったものの、合計数には含まれていた。

  • これらのデータは、Googleアナリティクス連携のレポートや、Search Console APIのレポートにも含まれなくなる。

この変更を言い換えると、これまでの挙動がおかしかったとも言える。というのも、「次を含まないクエリ」フィルタ(つまり検索キーワードを指定した除外フィルタ)をかけた場合だけ、クエリの内容(具体的なキーワード)には含まれていないクエリの数が、合計数には含まれてしまっていたからだ。

繰り返すが、「次のクエリを含まない」フィルタを設定したときだけに影響する。このフィルタを利用してトラフィック分析するなら認識しておいてほしい。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
  • ホントにSearch Consoleを極めたい人だけ

nofollowリンク・否認リンクがリンクレポートに出るのを知らない人が後を絶たないのはグーグルがSEOをサボっているから?
グーグルのサイトでも特別扱いしない (John Mueller & 金谷 武明 on ツイッター) 海外&国内情報

nofollowが付いたリンクや否認されたリンクも、Search Consoleのリンクレポートに表示される。新しいSearch Consoleにもリンクレポートが追加されたが、この仕様は変わっていないとのことだ。

SEOに携わるならば知っておくべきことなので、読者もぜひ知っておいてほしい。

しかし、このツイートを紹介したのには、もう1つの目的がある。

というのも、グーグルはたびたびこの件に関して解説しているにもかかわらず、この件に関する質問が絶えることはない。そうした質問がなくならない原因として、「グーグルの啓発活動が足りていないし、そもそもヘルプフォーラムに掲載されているコンテンツが検索でちゃんと出てこないから」だという指摘があったのだ。

確かに、SEO関連の情報をグーグルで検索しても、ヘルプフォーラムの情報が上位に来ることは多くはない。つまり、ヘルプフォーラム自体のSEOが足りていないという指摘はもっともだ。

どれだけ良質な情報がヘルプフォーラムに蓄積されていても、それがユーザーの目に触れなければ価値は激減してしまう。残念なことだ。

こうした指摘に対して、グーグルの金谷氏は次のようにコメントしている。

グーグル所有のサイトがからといって特別扱いしないのは、公平で正しい状況ではある。とはいえ、だからこそグーグルの中の人には、ヘルプフォーラムのSEOにもっと力を入れてほしいところだ。

ヘルプフォーラムには役立つコンテンツが豊富にあるからこそ、検索経由でもユーザーにもっと届きやすくしてほしいものだ。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

ウェブマスター向けオフィスアワー8月版――構造化データやスピードアップデート、不自然なリンクなど
グーグルへの手厳しい意見あり (ウェブマスター オフィスアワー) 国内情報

8月のウェブマスター向けオフィスアワーが開催された。

我々の質問に答えてくれたのは、いつもの金谷氏とあんな氏だ。2人が回答した主な質問は次のとおり。

  • 複数のReview構造化データのマークアップ
  • ゲストを招いてのオフィスアワー
  • 検索結果の件数が大きく増減するキーワード
  • MFI後のFetch as Googleでのインデックス送信
  • Fetch as Googleで即時反映される条件
  • Speed Updateの基準値
  • トップニュースのカルーセルに掲載されなくなった
  • 不自然なリンクとは
  • リンクの否認ツールの使い方
  • 株式上場はイベント構造化データを利用できるか
  • 特定のサイトが上位独占
  • 略式名と正式名の両方を載せるべきか
  • MFIでアクセス減少?
  • グーグルは「真実エンジン」ではない
  • 検索キーワードを勝手に除外する理由
  • SEOの悪質な外部リンク

グーグル検索に対する(手厳しい?)意見も取り上げられており、いつもとは一風変わったやりとりを見られる。

※都度補足しているが、「ウェブマスターオフィスアワー」とは、グーグルの社員が登場して、一般のウェブマスターからのサイト運営に関する質問に回答したり、ウェブマスターとカジュアルに情報交換したりしていく動画プログラムだ。

視聴していない人のためにYouTube録画を貼り付けておく。

★★★★★
  • すべてのWeb担当者 必見!

低品質リンクは自動で無効化、逆SEOは起きていない
リンク否認の仕組みを公表しても心配なし (金谷武明 on ツイッター) 国内情報

紹介済みの8月のオフィスアワーで、グーグルの金谷氏がリンクの否認ツールの使い方や仕様について解説した。これに関して、懸念を抱いたユーザーがいた。

要は、「グーグルがリンクをどのように扱うのかを詳しく解説すると、SEOスパマーがその情報を悪用して、たとえば逆SEOなどを行うようになってしまうのではないか」という意見だ。

こうした懸念に対して、金谷氏は次のように説明した。

低品質なリンクはアルゴリズムによって無効化できているため、いわゆる“逆SEO”に悪用される心配はないとのことだ。そのとおりであることを願いたい。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

グーグル社員によるPWA最新事情のセッション動画が公開
ほかにもモバイルビジネス関連の最新動画あり (Google Developers Japan) 国内情報

米マウンテンビューで5月に開催された Google I/O 2018 カンファレンスの発表内容をベースに、日本のモバイル ビジネス向けのイベントが6月に開催された。「Google for Mobile | I/O RECAP 2018」というイベントだ。

このイベントの内容は、Google I/O の内容を再構成し、最新の情報を追加しているのだが、その録画がYouTubeに公開された。PWAをテーマにしたグーグル北村氏の講演はウェブにも関係してくる。PWAに関心があるなら視聴するといい。

PWAのほかにも、モバイルビジネスをテーマにした次のセッション録画が公開されている。

★★★☆☆
  • PWAに関心があるWeb担当者 必見!
  • 開発者に伝えましょう

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