Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。
Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座「サブディレクトリへのトラフィック」フィルタの設定方法
「サブディレクトリへのトラフィック」フィルタの設定方法
このフィルタの目的
「プロパティ」のレベルで収集する大元のデータは、通常はドメイン名全体を対象に収集しておく。しかし、会社の部門ごとにWebサイトのディレクトリが分かれているような場合に、それぞれの部門に所属している社員には、自分の部門だけのデータしか見せないようにしたいことがある。そのようなときに使うのが、この「サブディレクトリへのトラフィック」フィルタである。
たとえば、営業部門管轄のコンテンツのディレクトリが「/sales/」、広告宣伝部管轄のコンテンツが「/pr/」となっているとして、営業部員には「/sales/」のアクセス解析データだけを見せるようにしたい場合の設定を説明しよう。
このフィルタの設定方法
「プロファイルにフィルタを追加」画面で、「サブディレクトリへのトラフィック」(図5青枠部分)をプルダウンで選択すると、図5のような画面表示になる。
- 上部の「フィルタ名」(図5紫枠部分)には「営業部」と入力する。
- 中央下部の「サブディレクトリ」(図5黄枠部分)には「/sales/」と入力する。この「サブディレクトリ」の右側に記述するテキストは「/sales/」とか「/pr/」などというように、スラッシュ(/)でディレクトリ名を囲む形になる。
- 左側のプルダウン(図5緑枠部分)は、「/sales/」以下のコンテンツへの訪問だけに絞り込みたいので、「右のみを含む」を選択する。
- 右側のプルダウン(図5黒枠部分)は「前方が一致」を選択する。
[保存]をクリックすれば、設定が保存され、新しいフィルタが作成される。
もちろん、こういった利用形態であれば、部門の数だけのプロファイルを作り、プロファイルごとに同様のフィルタを設定する必要がある。
以上「ドメインからのトラフィック」「IPアドレスからのトラフィック」「サブディレクトリへのトラフィック」の3つの既定フィルタを説明してきたが。最後に、フィルタに関する注意点を1つ。
フィルタを設定したプロファイルでは、以後、フィルタによって加工されたデータをもとに集計されることになるのだが、フィルタが適用されるのは、フィルタを設定した後から計測されたデータだけだ。
フィルタを設定しても、設定以前にさかのぼってデータが加工されるわけではない。
集計し始めてから途中でフィルタを設定すると、集計範囲が変わってしまうので、トレンドを見る場合には注意が必要だ。フィルタは、できるだけ集計し始めのうちに設定しておこう。
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