社内でSEOを本気にさせる方法&チェックシート

SEOを実施していく際に、いかにして組織を動かしていくか?

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可視化はすばらしく機能することがある

さて、社内の理解を得ることができ、めでたくプロジェクトが始まれば、次にプロジェクトをうまく推進するコツに移る。これは具体的に以下のようなコツがあるそうだ。

  1. プロジェクトゴールを設定する
  2. 担当タスク表を作成する
  3. エバンジェリストを見つける
  4. プロジェクトチームのモチベーションをアップする

これも1つずつ簡単に見ていこう。

①の「プロジェクトのゴール」は、SEOを実施する際のゴール(目標)を設定することである。そして、それらの進捗とともに月や週などの単位で定期的な報告を行う(筆者の私見では、多くの場合は決裁者に向けて行ったプレゼンテーションでこのコンセンサスはとれているはずである)。

②の「担当表タスク」のメリットについて、サンチリコ氏は「可視化はすばらしく機能することがある」という言葉を用いて表現した。担当表タスクとは、SEOプロジェクトにおけるさまざまな作業(たとえば、レポートやコーディング)について担当者、期限、進捗などを記した表である。できれば、それぞれの作業が彼らの報酬や、昇格などに結び付いていると望ましい。企業に所属する人の多くは複数の責任を持っている場合が多い。そういった中でも確実に作業を推進してもらうために、こうした表で進捗を管理すると共に、定期的に成果や進捗について報告することでプロジェクトを円滑に進めていけるだろう。

続いて③の「エバンジェリストを見つける」だが、これは社内にSEOについての話を広めてくれる人を増やすということである。SEOの実装についてポジティブな人が増えていけばプロジェクトが進めやすくなる。

最後の「モチベーションアップ」に関しては、対象となる相手の規模によって方法を変えるべきだとして、3つの方法を示してくれた。

  1. 大人数相手の場合
    日常の例などを交えながらわかりやすい話をする(たとえば、タイガーウッズを例にとって検索エンジン上でのプレゼンスについて話す、など)。

  2. 少人数相手の場合
    参加者が持つ特有の問題にフォーカスした方法論の共有を行う(たとえば、コンテンツの担当者が相手であればこのような記事の書き方をするとSEOにもプラスに働く、など)。

  3. ひとりひとり相手の場合
    隣に座って話すことを軽視してはいけない。企業に所属する人は多くの場合が責任分掌を複数持っている。隣に座り、コミュニケーションをとることでSEO関連タスクの優先順位をあげてもらおう。

対象とする人数によって伝え方や伝える内容を変えるという手法は、モチベーションアップに限らず、社内理解を得る際や一般的なセミナーなどで講演する場合にも使えるコツである。

SES写真3

まとめ:社内SEOプロジェクトチェックリスト

それでは最後に本稿の内容をまとめて終わりにしたい。

  • 前提:社内の大多数の人間はSEOに無関心である
  • 社内に協力者を作る:
    • 強制者の承認や協力を取り付けることはできたか?
    • アクセス者の了解をとることができたか?
    • 補強者と良い関係を築くことができたか?
    • 責任者と良い関係を築くことができたか?
  • プロジェクトを推進する:
    • プロジェクトゴールは設定したか?
    • 定期的なレポート体制は整っているか?
    • 担当タスク表を作成したか?
    • エバンジェリストと良い関係は築けているか?
  • 啓蒙、モチベーションアップのコツ:
    • 大人数相手では、日常の例などを交えながら、わかりやすく説明する
    • 少人数相手には具体的に、その人たちが困っている箇所などに集中する
    • ひとりひとりと隣に座ってコミュニケーションをしてみよう

今回、このSES ChicagoにはCAテクノロジーからキーマンとの情報交換および情報収集のために筆者が参加したが、本稿が、読者の参考になれば幸いである。

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