居酒屋明日のモバイルほろ酔い語り

■FLash Liteにはまだまだ可能性がある?

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■FLash Liteにはまだまだ可能性がある?

居酒屋明日のモバイルほろ酔い語り「海鮮炭火七輪焼 夢や」
筆者

「さて、そろそろ宴もたけなわということで、そろそろFlash Liteの話もしていいですか?」

Y氏「また出た!」

K氏「あれだろ? Flash Lite対応CMSの話をしたいだけだろ」

Y氏「やめよう。こいつの思うツボだ」

K氏「そうだそうだ」

筆者

「いやー、まあそう仰らずに」

Y氏「だいたいいまさらFlash Liteって、なんの話をしてんだよ君は」

K氏「Ajaxができるようになったんだよ。もうFlashとかいらんよ」

筆者

「いや、でもね、実は今回のiモードブラウザ2.0で、ついにFlash Video(FLV)のインライン再生に対応したんですよ」

Y氏「え、そうなの?」

K氏「インライン再生って?」

筆者

「つまり、ページのなかにいきなりビデオを埋め込めるっていうわけです。今まではクリックして別画面にいかないと見れなかったビデオが、ページのなかで再生できるというわけですね」

Y氏「それでなにが変わるってのよ」

筆者

「いや、これが結構変わると思うんですよ。たとえばアプリのゲームがずっと主流だったんですけど、最近流行ってる釣りスタとか釣りゲータウンとかってのはほとんどFlashオンリーのゲームじゃないですか」

Y氏「まあなんのかんのいってアプリをダウンロードするのは面倒だしね」

K氏「なるほど。ビデオがFlashから使えるようになると、Flashゲーム感覚でビデオが扱えるのか

筆者

「ほら、おもしろそうでしょう? 実際そういうことなんですよ。それに、インライン再生ができるようになったということは、Ajaxとも組み合わせ可能ってことなんですよ。実際、僕らはiモードの普通のページから再生するビデオを切り替えるデモとか作ってるんです」

Y氏「ほーなるほどねー、でもそれだけじゃねえ」

K氏「そもそもビデオってあんまりケータイ向きじゃないんじゃないの?」

筆者

「FLVは地デジ放送と違って通信で取得するから凄く奇麗ですよ。それに、いいことはそれだけじゃないんです。画期的なソリューションが…」

Y氏「あ、来た。その手には乗らないよ。だいたいね、おれは会社に隠れてこっそりiPhone使ってるもんね」

K氏「あ、そうなの? 実は僕もなんだよね」

■ケータイと比べたときのiPhoneの良さは、「フォント」と「動き」?

Y氏「なんのかんのいって、iPhoneって使い心地が良いんだよ」

K氏「ブラウザは確かに使いにくいんだけど、全体的に奇麗なんだよね。画面が」

Y氏「iモード、というか既存のケータイはVGAなのに文字がぜんぜん奇麗にならないよね。QVGAに比べるとCPUを4倍の時間浪費するだけなんだからやめればいいのに」

K氏「そうだよね。iPhoneはハーフVGAでしょ。なのに国産のどの端末より文字が奇麗だよ」

筆者

「ふっふっふ。そんな貴方、ぜひこれを見て下さい」

Y氏「えっ!? なにこれ?」

K氏「これ、ケータイ…だよね?」

筆者

「そうですよ」

Y氏「っつうかこれiモードじゃないじゃない。auじゃない」

筆者

「iモードでも同じようにできますよ。ほら」

Y氏「えっ…っていうか、このフォント何? こういうことできたっけ?」

K氏「これアプリで作ってる?」

筆者

「いいえ。これ両方ともFlash Liteなんですよ」

Y氏「えーっ」

K氏「えーっ」

筆者

「ケータイでもフォントを奇麗にするだけでここまで奇麗になるんです」

Y氏「知らなかった。こんな機能があったなんて」

K氏「これ普通にできるの?」

筆者

「お2人が言うように、日本のケータイはなんだかフォントが汚いんです。レンダリングエンジンそのものの問題だとも思います。OS自体にも問題があるかもしれない。iPhoneのよくできてるところというのは、フォント以外にも、画面全体の動きに慣性がついていたりだとか、画像同士の重ね合わせが美しいといったことがあるわけです」

K氏「そうだね」

筆者

「そういうことは、標準のHTMLではできないんですが、Flashなら可能なんです」

Y氏「でもこんな雑誌みたいなフォント、ケータイに入ってたっけ?」

筆者

「いいえ」

K氏「あ、わかった。これ全部JPEGかなんかでしょ?」

筆者

「いいえ。JPEGだと修正が大変ですからね。実はこれはすべてFlashのベクトルシェイプなのです」

Y氏「ええっ? それ自前で処理してんの?」

K氏「もしかして無謀なほど大変じゃない? それって?」

筆者

「かなり大変だと思いますよ。“自力でやる”としたら」

Y氏「なにかエンジンを使ってる訳だ」

筆者

「そうです」

K氏「こんなのいちいち手で入力してられないもんな」

筆者

「まあこの合成エンジンを作ったのはORSOさんという会社で、もともとモバゲータウンを始めとして国内の高度なFlashづくりでは定評のある会社なんですよ。そこが社内用に作っていたSWiRSというエンジンを使わせてもらったんですね」

Y氏「へー。でも社内用じゃ、俺たちは使えないのか」

K氏「それ外販すればいいじゃん」

筆者

「ところがSWiRSは単なる合成エンジンなんで、内容を管理するにはかなり特殊な技術が必要なんですよ。だから実際にはそれほど手軽に使えるわけではないんです」

Y氏「んー、でもさ、だったら誰でも使えるようにインターフェイスを作って売ればいいんじゃないの?」

K氏「特殊なサーバ環境が必要なら、SaaSモデルとかで提供するとかすればいいじゃん。そもそも運営者向けのUI作ったりするの、清水君は得意なんだし」

筆者

「いやー、そうなんですよね。まったく、仰るとおりで」

Y氏「…しまった!」

K氏「え、何? 何?」

筆者

「そう。そういうわけでORSOさんといっしょに作ったんですよ。これを誰でも簡単に管理・運営できるソリューションを」

Y氏「キターッ」

K氏「やっぱり強引にそっちもってくかよ」

筆者

「でも今2人とも同じ意見になったじゃないですか」

Y氏「うーん、まあ」

K氏「策にはまってしまった」

筆者

「僕はね、まあもともとORSOさんの作るFlash LiteのUIは凄いなーと思っていたんですよ。ただ、Flash部分しかないので、通常のコンテンツ管理は別に用意する必要があったわけ」

Y氏「なるほどな」

筆者

「実はすでになんどか仕事でいっしょになる機会があって、分担としてはORSOさんがFlash LiteのUIを作って、我々がバックエンドのCMSを含めたシステムを構築・運用する。どうせそういうことなら、いっそソリューションとしてパッケージにまとめちゃおう、というわけでまとめたのが、今回の“Odette Solution”です」

Y氏「ちゃっかり製品名まで宣伝してやがる」

■こぼれ話

K氏「ちなみになんでオデットなの?」

筆者

「もとになるのがZEKE CMSで、“ジーク(ZEKE)”は“ジークフリード”の略称ですからね。勇敢なジークフリード王子と来たら、相手役は美しく可憐なオデット姫しかない、とね」

Y氏「白鳥の湖ですか」

K氏「清水君らしいというかなんというか」

筆者

「どうです? お二方もお1つ?」

Y氏「うーん…でもこれは本当にちょっと考えてみるわ。ORSOのFlashが使えるわけか」

K氏「まあでもこれはほんとに良さそうだよね。清水君のところというよりORSOさんのところが」

筆者

「もう、ツンデレなんだから」

その九!  ケータイAjaxでUIはさらに進化する! 初心にもどって活用法を考えるべし!
ケータイFlashもまだまだ可能性は広がってるぞ!

筆者のお気に入り居酒屋情報
居酒屋明日のモバイルほろ酔い語り「海鮮炭火七輪焼 夢や」

「海鮮炭火七輪焼 夢や」
http://r.gnavi.co.jp/a286900/menu3.htm
住所:東京都渋谷区神宮前4-31-11(地図
電話:ラフォーレ原宿の目の前という好立地ながら美味さと安さが両立した魅力のお店。マグロ一本買いによる破格の値段でたっぷり満足できる。オススメです。

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