ザ・ゴールが5月に全国の20〜50代の500人を対象に実施したファッション購買に関する意識調査によると、オンラインでファッション用品を衝動買いする割合は12.2%だった。
ECでの衝動買いはZ世代に多い傾向
ファッション用品の購買場所ごとの衝動買い率を見ると、総合ファッション通販サイト、総合通販サイト、ブランド公式オンラインストアなどの「オンライン」でZ世代が18.3%、30~50代が12.2%だった。
ショッピングモール・アウトレットモール・セレクトショップなどの「オフライン」はZ世代で26.1%、30~50代で25.6%だった。
ザ・ゴールは「SNSやECサイトに日常的に親しんでいるZ世代にとって、オンラインでの衝動買いはまさに“感情の即反映”。時間や場所に縛られない購買環境が、感情的な即決をより自然に後押ししている」と解説している。

ファッション用品をどれくらい衝動買いしたか(チャネル別)
Z世代のファッション購買動機は「自分へのご褒美」「インフルエンサーの投稿」など
ファッション用品を買いたくなるきっかけは、全世代で「服が古くなったり破れたりしたとき」が最多で43.4%、続いて「季節に合わせたアイテムがほしいとき」が41.4%、「セールや割引を見かけたとき」が39.2%だった。

ファッション用品の購買動機(全世代/複数回答可)
30~50代との差が大きくZ世代の割合が高い購買動機の項目は「誕生日や記念日、自分へのご褒美をしたいとき」が最多で差は8.8ポイント。「給料やボーナスなど、お金が手に入ったとき」「SNSやインフルエンサーの投稿を見たとき」はそれぞれ同8.7ポイントだった。
ザ・ゴールは「すでにクローゼットが充実している30~50代では外的な必要性に応じた購買が中心となる一方、Z世代はファッションを“自分らしさの表現”や“感情の解放”として捉え、購買行動もより内面的な欲求に根ざしている」と考察している。

Z世代のファッション用品の購買動機(複数回答可)
Z世代が意識するのは「友人」「恋人」「推し」
ファッションで意識する存在を聞いたところ、20代前半は「同性の友人」が最多で35%、続いて「恋人・パートナー」が29.0%、「推し」が20.0%。20代後半は「同性の友人」が最多で34%、続いて「恋人・パートナー」が29.0%、「同年代の人たち」が21.0%だった。
30代では「恋人・パートナー」が最多で29.0%、続いて「同性の友人」が28.0%、「街中ですれ違う人」が25.0%となっている。40代では「街中ですれ違う人」が最多で26.0%、続いて「恋人・パートナー」が25.0%、「同性の友人」が25.0%だった。50代では「街中ですれ違う人」が最多で20.0%、続いて「同性の友人」が18.0%、「家族(子ども)」が17.0%だった。
ザ・ゴールは「30〜50代が不特定多数の目を意識した“装い”を選ぶのに対し、Z世代は『友人』『恋人』『推し』などの “価値観でつながる誰か”との関係性の中で、ファッションを“自分の世界を共有する手段”としてとらえている」と推測している。

ファッションで意識する対象(複数回答可)
Z世代はファッションにおいて「ブランドの物語や背景」を重視
ファッションで重視することを聞いたところ、全世代では「価格・コスパ」が最多で70.2%、続いて「デザイン」が53.4%、「サイズ」が43.8%だった。

ファッションで重視すること(全世代/複数回答可)
Z世代だけを抽出した結果を見ると、30~50代との差が最も大きかった項目は「ブランドの信頼感」で、差は9.0ポイント増だった。続いて「流行・トレンド性」が同8.3ポイント増、「ブランドの限定感・希少性」が同6.2ポイント増だった。
ザ・ゴールは「30~50代が実用性を重視するのに対し、Z世代はブランドが語る物語や背景に強く共感し、そこに価値を見出している傾向がうかがえる」と推測している。

Z世代がファッションで重視すること(複数回答可)
調査概要
- 調査主体:ザ・ゴール
- 調査委託先:電通マクロミルインサイト
- 調査期間:2025年5月
- 調査対象:全国の20〜50代 500人
- 調査手法:インターネット調査
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム - 通販・ECの業界最新ニュースと実務に役立つ実践的な解説」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:アパレル購買行動、ECで“衝動買い”するは30~50代で12%、Z世代は18%。SNSやECに親しんでいる世代で高い傾向
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.