靴や衣料品の通販サイト「LOCONDO.jp(ロコンド)」を運営するジェイドグループは2月29日、ファッションECを展開しているマガシークの株式を取得し子会社化すると発表した。
マガシークの株主であるNTTドコモから75%、伊藤忠商事から株式3%を合計33億2600万円で取得する。株式譲渡実行日はNTTドコモが3月1日付、伊藤忠商事は同3月6日付の予定。なお、伊藤忠商事は22%の株式を継続保有する。
マガシークの2023年3月期業績は、売上高が前期比2.2%減の76億8800万円、営業利益は同78.3%減の5300万円、経常利益は同92.2%減の1800万円、当期純利益は0円。
マガシークが運営するECサイト(画像は「MAGASEEK」から編集部がキャプチャ)
マガシークの子会社化によって、ジェイドグループの概算取扱高は現状の約300億円から600億円に倍増。2030年度までの長期ビジョン「取扱高1000億円」の水準に近づく。
また、ジェイドグループはNTTドコモと業務提携を締結、マガシークを含めた3社でドコモユーザー向けのファッションECサイト「d fashion」を運営支援する。今後、ジェイドグループとマガシークが、「d fashion」のサイト開発や運営、物流機能、マーケティング業務を提供する。
マガシークは現在、伊藤忠商事に関わるブランド群のECソリューションを運営支援しているが、その業務提携も継続。マガシークにおける伊藤忠商事との既存業務提携を通じて、ジェイドグループもNTTドコモ、伊藤忠商事と業務提携を始めることになる。
ジェイドグループはマガシークの株式取得により、次のようなシナジー効果を期待している。
- 「LOCONDO.jp」とマガシークが運営するECサイト「MAGASEEK」「d fashion」の物流やITインフラを共通化し、品ぞろえを拡充
- 各事業における顧客を取り込み、グループ全体のユーザー層基盤を拡大
- ECソリューション事業を提供しているブランドに対し、ジェイドグループのIT・物流内製化プラットフォームによって、高品質かつ低コストのサービスを提供
- 人・物・金の戦略的なポートフォリオを運営することで、グループ全体の成長戦略を加速
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム - 通販・ECの業界最新ニュースと実務に役立つ実践的な解説」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:「ロコンド」のジェイドグループがマガシークを買収、取扱高600億円のファッションECグループを形成
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.