アマゾンジャパンは「amazon.co.jp」の配送料を改定し、出荷元がAmazonの通常配送の送料無料ラインを2000円から3500円に引き上げる。
現在の通常配送の送料無料ラインは2000円以上。Amazonプライム会員などの有料会員ではない場合、購入金額2000円未満の商品の通常配送料は、本州・四国(離島を除く)で410円、北海道・九州・沖縄・離島で450円がかかる。
3月29日以降、通常配送の送料無料ラインを3500円以上に変更。Amazonプライム会員、Prime Student会員は、購入金額にかかわらず引き続き配送料を無料で利用できる。
送料無料ラインの変更について(「amazon.co.jp」からキャプチャ)
こうした状況を受け、「Amazonプライム会員の利用価値がさらに高まっていくのではないか」という複数のEC事業者から声があがっている。
ナイルが実施したAmazonプライムに関するアンケート調査(対象は1641人)によると、「Amazonプライム」の加入率は約44.5%。20代では過半数超えた。
Amazonプライムでは、Amazonが出荷する商品の送料無料、各種配送オプションの無料利用、ドラマや映画など約1万作品以上が見放題などの特典を提供している。
Amazonの送料を巡る変遷
「amazon.co.jp」では2009年9月まで、購入金額が1500円以上で通常配送の送料無料サービスを提供。2009年9月から本全品を注文価格にかかわらず送料無料にするキャンペーンを始めた。その後、CD、DVD、ゲームソフトなども送料無料に設定し、2010年11月から全品送料無料を通常サービス化した。
購入金額2000円未満の商品の通常配送料を無料から350円に引き上げ、全商品の送料無料から撤退したのは2016年。2018年には、Amazonプライム会員などの有料会員でなければ一律350円の送料を徴収していた料金体系を、本州・四国は400円に、北海道・九州・沖縄・離島は440円に値上げした。
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オリジナル記事:アマゾンが送料無料ラインを2000円から3500円に値上げ。「Amazonプライム会員の利用価値がさらに高まる」の声
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